【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
カキフライの賞味期限は衣がついた調理前の状態で冷凍保存すれば1ヶ月程度見込めますが、冷蔵庫保存では日持ちしません。
賞味期限切れのカキフライは食中毒の危険性があるため、保存方法に気をつける必要があります。
そこでこの記事では、カキフライを安全に食べるための日持ち期間や正しい保存方法についてご紹介します。
カキフライのこと
- 保存方法ごとの賞味期限
- 調理前と後での日持ち日数目安
- 賞味期限切れが危ない理由
- 安全に食べるための保存方法
食中毒を恐れてカキフライを敬遠している方こそ、安全に美味しく食べるためにぜひ参考にしてみてください。
目次
カキフライの賞味期限・消費期限|次の日はOK?
調理前のカキフライの賞味期限は、冷凍保存で約1ヶ月です。
常温保存はできず、冷蔵庫での保存はなるべく控えましょう。
常温 | 冷蔵 | 冷凍 | ||
---|---|---|---|---|
市販冷凍カキフライ | NG | NG | 1~3ヶ月程度 (商品による) |
|
手作り | 揚げる前 | 約1ヶ月 | ||
揚げた後 | 当日中 |
冷凍食品・手作りの冷凍保存期間は?鮮度の見分け方も
市販冷凍カキフライの賞味期限は1~3ヶ月で、作り置きして冷凍なら約1ヶ月程度です。
「市販品は結構長持ちする!」と嬉しくなりますが、中には大型冷蔵庫での保存を見越して賞味期限を設定している業務用カキフライもあります。
温度管理が行き届いている大型冷凍庫と比較すると家庭用冷凍庫は温度変化が大きく、溶けたり霜がついたりして品質劣化を引き起こすことがあるので注意が必要です。
「ご家庭の冷凍庫では2ヶ月程度を目安にお早めにお召し上がりください」と案内されているカキフライもあります。
自宅で作る場合の賞味期限はカキそのものの鮮度も大きく関係するので、購入や調理の際はにおいや手触りをよく確認しましょう。
新鮮 | 劣化 | |
---|---|---|
におい | 磯のにおい | 腐った牛乳のにおい |
手触り | 弾力がある | ・弾力がない ・ブヨブヨしている |
鮮度が落ちたカキは食中毒の恐れもあるので、注意が必要です。
翌日まで冷蔵庫でOK?賞味期限切れが危険な理由
揚げる前の生のカキフライはその日のうちにしっかり加熱調理し、揚げた後も翌日には食べきるようにしましょう。
カキの鮮度が落ちると腸炎ビブリオの、加熱が不十分だとノロウイルスのリスクが高まり大変危険です。
腸炎ビブリオ (※1) |
ノロウイルス (※2) |
|
---|---|---|
特徴 | ・増殖速度が速い ・調理器具や食器に 付着して二次感染する |
・少量のウイルスで感染する ・調理器具や食器に 付着して二次感染する |
症状 | 激しい腹痛・下痢 吐き気・嘔吐・発熱など |
|
増殖温度 | 10~42℃前後 | 人の腸管内でのみ増殖 |
死滅温度 (中心部) |
65℃で1分以上 | 85~90℃で90秒以上 |
食中毒の発症を防ぐためには、次のようなポイントを押さえるといいですね。
- 冷蔵庫保存で腸炎ビブリオの増殖を防ぐ
- しっかり加熱して菌・ウイルスを死滅させる
- 調理器具は使いまわさず清潔にして二次感染を防ぐ
カキフライの加熱が不十分だった場合、時間が経つと残っていた菌が増殖して食中毒症状を起こす恐れもあります。
弁当に入れたい場合は特に注意が必要なので、揚げ時間の目安を参考にしてしっかり加熱しましょう。
温度 | 揚げ時間 | |
---|---|---|
冷蔵 | 170℃ | 3分以上 (大きいサイズ:4~5分) |
冷凍 | 170度 | 4分以上 (大きいサイズ:5~6分) |
調理方法はもちろんのこと、カキフライの保存方法も重要です。
日持ちさせるためにも、正しく保存して安全に美味しく食べましょう。
カキフライの保存方法|揚げる前後の冷蔵・冷凍方法
カキフライを日持ちさせるためには、冷凍保存しましょう。
冷蔵保存 | 冷凍保存 | |
---|---|---|
揚げる前 | NG | ・1つずつラップで包む ・密閉袋や容器に入れる ※再冷凍はNG! |
揚げた後 | 粗熱が取れたら ラップする |
そもそも、生のカキの消費期限は購入後3日までといわれています。
冷蔵保存だとすぐに賞味期限切れになってしまうので、美味しく安全に食べるためには冷凍保存が適切です。
衣をつけて冷凍できる!下ごしらえの方法を解説
カキフライは衣をつけてから冷凍すれば、凍ったまま揚げられるので作り置きに便利です。
さらに、食中毒の危険性から考えても、冷凍保存がより安全といえます。
冷凍食品のカキフライも同様です。
自宅で作る場合や、冷凍食品のカキフライを一度開封した場合は、冷凍方法に注意が必要です。
- 手や調理器具をよく洗う
- ラップやポリ袋・密閉袋などで包む
- 空気を抜いて密閉する
- 素早く凍らせる
また、冷凍保存する際は、カキフライ同士がくっつかないように冷凍するのがポイントです。
ある程度固まったらすぐにポリ袋などに入れましょう。
食べたい数だけ冷凍庫から取り出せるので便利です。
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結論 | カキフライの保存には冷凍がおすすめ
- 冷蔵庫保存は原則NG
- 冷凍した場合の賞味期限約1ヶ月
- 調理後は保存せずにすぐに食べる
- 調理した次の日に食べるのは食中毒の危険性大
- 安全に美味しく食べるためには冷凍保存がおすすめ
カキフライは冷凍保存で約1ヶ月間日持ちします。
ノロウイルスの感染を防ぐためにも、冷蔵庫保存は避けましょう。
保存方法に注意しながら、冷凍保存の場合でもなるべく早く食べ切りましょう。