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食材・料理のQ&A

バニラビーンズの賞味期限と保存方法|カビ・腐ったときの特徴も

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料理・食材
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バニラビーンズ 賞味期限

【執筆者:管理栄養士 上月典子】

バニラビーンズの賞味期限は1年以上と設定されていることが多く、未開封なら比較的長く日持ちします。

一度に使う量が少なく余ることも多いので、開封後の保存方法がわかると無駄にすることが減るはずですね。

この記事ではバニラビーンズの賞味期限や、香りを損なわず最後まで使い切るための保存方法など以下の項目をご紹介します。

この記事を読むとわかる!
バニラビーンズのこと

 

  • 種類別の賞味期限目安 
  • 黒い粒や白い斑点の正体
  • 常温・冷蔵・冷凍の保存方法
  • 日持ちさせるためのポイント

賞味期限切れになると、品質が劣化したりカビが生えたりすることもあります。

手元にある古いバニラビーンズが使えるかどうか悩んでいる人や、バニラビーンズの香りを長く楽しみたい、保存方法を知りたいという人もぜひ参考にしてください。

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バニラビーンズの賞味期限目安|ペーストやエッセンスも解説

バニラビーンズ 賞味期限

バニラビーンズの賞味期限は1年以上と長いものが多いですが、種類によって設定されている賞味期限は異なります

バニラビーンズの他にペーストやエッセンス、オイルなどの様々な加工品もあります。香りを楽しんだり、お菓子作りの用途によって使い分けが可能です。

バニラビーンズの賞味期限・日持ち目安
未開封 開封後
常温 常温 冷蔵 冷凍
バニラビーンズ 約1年 早めに 約1ヶ月
~2ヶ月
約半年
~1年
ペースト 約4年半 早めに NG
エッセンス 約1年
オイル 約2年

賞味期限が異なるのは、それぞれが違う工程で作られた商品だからです。

ビーンズ:熟成発酵され黒くなった「さやの種」の部分
ペースト:バニラビーンズをアルコールや砂糖などと一緒にペースト状にしたもの
エッセンスやオイル:アルコールやオイルにバニラエッセンスを漬け込み、香りのエキスを抽出したもの

また開封後の保存場所・方法は、メーカーや製造元によって異なるケースもあるので、よく確認しましょう。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
バニラビーンズはラン科の植物で、さや状の果実で収穫後、熟成期間を経て発酵させることで、甘い香りが生まれます。ビーンズやペーストなど使いやすいものを探してみましょう。

▼バニラビーンズ

▼バニラペースト

バニラビーンズの賞味期限は比較的長いのですが、未開封の場合が前提で開封後は早めに使い切ることが大切です。

賞味期限切れでも未開封なら大丈夫?

たとえ未開封でも、賞味期限切れのバニラビーンズを使うのはおすすめしません。

賞味期限とは、記載された保存方法を正しく守った場合に美味しく食べられる期間のことです。(※1)

そのため期限切れの食品を食べて必ず体調不良を起こすわけではありませんが、メーカーの保証期間も過ぎているので、期限内に食べきるようにしましょう。

また保存状態が悪かったり、期限内でも開封したりすると品質が劣化する可能性があります。

次のような状態のバニラビーンズは「賞味期限切れ状態」と考え、食べないようにしましょう。

賞味期限切れになったバニラビーンズの特徴
見た目 カビが生える
(特に容器に)
臭い ・バニラの香りがしない
・異臭
バニラビーンズの香り成分は揮発性なので、放置しておくと未開封でも香りがなくなってしまうこともあります。
どの商品も香りをよく確かめてから使うようにしましょう。

一見「カビかな?」と思うものでも、問題なく食べられる場合があります。

お菓子に残る黒い粒・さやの白い粉はカビではない

バニラビーンズを使ったお菓子の黒い粒や、さやに白い粉状のものが付着していても、腐っているわけではありません。

黒い粒・白い粉の正体
  • 黒い粒:バニラビーンズの種子
  • 白い粉:香り成分のバニリンが結晶化したもの

バニラビーンズの種子は溶けないのでお菓子の中に黒い粒となって残りますが、カビではないので安心して食べられます。(※2)

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
 正しく保存されている場合のさや表面の白い斑点は、香り成分のバニリンが結晶化したものです。カビではなく香り成分ですので、品質に問題ありません。

どちらも衛生環境や保存状態によって異なりますので、よく確認してください。

発酵熟成され水分量も少ないバニラビーンズは腐りにくい食品ですが、長期間放置するとカビが生えることもあるので、保存には注意が必要です。

無駄なく使い切るためにも、正しく保存しましょう。

バニラビーンズを日持ちさせる保存方法|温度や湿度に注意

バニラビーンズ 保存

バニラビーンズの品質を劣化させずに、できるだけ長く香りを楽しむ期間を延ばすためには、衛生環境と温度や湿度に注意して保存することが大切です。

バニラビーンズの正しい保存方法
未開封 開封後
バニラ
ビーンズ
ペースト
エッセンス
オイル
バニラ
ビーンズ
ペースト
エッセンス
オイル
常温 直射日光・
高温多湿を避ける
・直射日光・
高温多湿を避ける
・しっかりフタをする
冷蔵 ・結露に注意
・しっかりフタをする
冷凍 小分けで
密閉袋に
NG

商品によって推奨される保存方法が異なる可能性もありますので、よく確認してください。

未開封・瓶のままなら常温保存する

バニラビーンズやその加工品は、未開封であれば常温保存が可能で、冷蔵や冷凍保存はおすすめしません。

ペーストやエッセンス・オイルなどの加工品は、糊状や液状でプラスチックやガラスの容器に入っていることが多く、未開封で冷凍すると容器が破損する恐れがあります。

さらにオイルの場合は油分が分離して風味や品質の劣化にもつながります。

冷蔵保存の場合は、ペーストは常温に戻してから、オイルはよくふってから使いましょう。

バニラビーンズは、ポイントを押さえて冷凍保存すると日持ちします。

小分けして密閉すると冷凍保存も可能

バニラビーンズそのものは、小分けし密閉袋に入れれば、冷凍保存も可能です。

空気にさらされる回数が増えると、品質が劣化したり香りがなくなったりするので、空気を入れないようピッタリとラップで包みましょう

バニラビーンズの冷凍方法
  • さやごと小分けにしてラップにピッタリと包む
  • 密閉袋に入れ冷凍庫へ

保存するときはよく手を洗い、清潔な密閉袋を使いましょう。

1時間ほどの自然解凍で使えるようになります。

バニラビーンズのビーンズ(種子部分)を取ったさやは、一度煮て洗った後乾燥させると再利用できます。
お砂糖に入れてバニラシュガーに、洋酒やシロップなどの香り漬けに、ホットミルクやミルクティなどに入れて香りを楽しんでみて下さい。

冷凍保存は日持ちしますが、保存期間は衛生・保存状況によって変わりますので、できるだけ早めに使いきることをおすすめします。

結論|バニラビーンズは賞味期限が長くても開封後はお早めに

バニラビーンズのまとめ
  • 賞味期限は種類により異なる
  • 開封後は賞味期限問わずお早めに
  • 黒い粒は種・白い斑点はバニリン
  • 常温は湿度・冷蔵は結露に注意
  • 日持ちさせるには小分け冷凍保存

バニラビーンズの賞味期限は、未開封なら製造日より1年以上と長く日持ちしますが、開封後は早めに使い切ることが大切です。

腐りにくい食品ですが、衛生・保存環境によってはカビが生えたり、品質が劣化して香りがなくなってしまうこともあるので注意しましょう。

少量ずつ購入するなど工夫するのも良いですね。

保存方法のポイントがわかれば、香りも長く楽しめますので活用してください。

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