郵便切手が値上がりすると、しばらくの間はストックの切手やハガキを使い切りたくて調整用の切手を買い置いたりしますよね。
でも少額の切手って、使わないままストックが溜まってしまいませんか?
他には重さが超過した時のためにと10円切手を買っておき、結局使わずにストックし続けているというのもありがちなパターンです。
そんな引き出しの奥で眠っている少額の切手を集めて、使い勝手のいい82円切手に両替できたら便利なのになぁ…。
そんなモヤモヤを抱えている方のために、今回は
「切手は両替できるの?郵便局での交換手数料はどのくらい?」というテーマでまとめてみました。
お年玉付き年賀ハガキの切手シートをもらってきたけれど、はがき用(62円)と封書用(82円)のどちらか一方が使わずに余ってしまうことがあります。また就職活動で履歴書の送付用に買い溜めた切手が余ってしまい、使う予定もないまま保管し続けている人もいるかもしれませんね。
そういう使いそうにない切手を、何か他の利用しやすいものに替えることができたら、とても便利です。そこで、
- 郵便局で切手→切手の両替はできる?手数料は?
- 使わなかった切手→お金の両替はできる?
- 使わなかった切手→他の郵便サービスと交換はできる?
というように、切手から何に両替したいのかという場合別にご説明していきますね。
使う機会がなく持て余している切手を、不用品だと言って気軽に捨ててしまうのは勿体ないです。また私の母のように、無造作に引き出しに放り込んでおいたら使いたい時には紛失していた…なんてことにもなりかねません。
利用しやすい形に変えて、さっさと使い切ってしまうのが上手な家計のやりくりだと思いませんか?意外と簡単な方法ですから、この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
目次
切手は両替できるの?郵便局での交換手数料はどのくらい?
まず「切手を現金に払い戻すことはできるのか?」という疑問から解決していきましょう。
切手→現金への交換はできません。
郵便に関する法規で、1度切手にしたものは郵便局では換金が出来なくなっているため、残念ながら現金化することはできません。
ただし切手には有効期限の定めがなく、いつでも利用できます。価値がなくなるわけではないので、大事に保管していれば、いつかは使う日がくる…かも!?
次は切手→切手への交換です。ゆうちょでは”両替”ではなく”交換”と称されているので、窓口では「切手の交換をしたい」と伝えるとスムーズですよ。
交換する際には手数料がかかります。
切手交換の手数料
差し出す切手が1枚10円以上の金額 | 1枚ごとに手数料5円が必要 |
差し出す切手が5円以下 | 切手の合計金額の半額(円単位で切り捨て) |
少しわかりづらいので、例を挙げて解説しますね。
例えば1円切手4枚と2円切手1枚を差し出す場合、切手の合計金額は6円ですから、手数料はその半額で3円になります。5円切手を1枚差し出す場合なら、切手の合計金額は5円ですので半額は2円50銭になりますが、円単位に切り捨てるので手数料は2円になります。
手数料はこういう計算になっていますので、例えば62円切手を2枚と5円切手を8枚差し出して82円切手に交換しようとした場合は
62円切手の手数料5円×2枚+5円切手の手数料(切手合計40円の半額)20円=30円
が交換手数料となります。切手と30円を差し出せば、82円切手2枚に交換できるわけですね。
手数料がかかると損した気分になってしまうかもしれませんが、私個人としては、物は何より使わずに保管するだけなのが一番勿体ないと思います。
自分がよく使う切手の金額がわかっていれば、交換も迷わずに済みます。一般的なサイズの封筒での郵送を考えているなら、基本の料金や重さが超過した時の料金になる切手の組み合わせをストックしておけば使いやすいですね。
切手を”ハガキ”にすることも可能ですので、例えばお年玉付き年賀ハガキでGETした切手シートをハガキに交換し、懸賞に応募して楽しんでみるなど、積極的に使い切る方法を探してみてはいかがでしょうか。
ただ記念切手は特殊切手というジャンルになり、普通切手から特殊切手に交換することはできませんのでご注意ください。
切手からハガキに交換する際に、販売期間内であればくじ付きハガキへの交換も可能なんですが、通常はくじ付きのハガキを選択することもできませんので、そちらもご了承くださいね。
実は、手数料も切手で払うことができるんです!
なるべく現金を出さずに交換したいと思うなら、切手で手数料を支払ってしまう方法もあります。
例えば62円×10枚と10円×25枚を持っていたとしましょう。合計金額は870円です。これを82円切手10枚と交換すると、
82円×10枚+交換手数料5円×10枚分=870円
となり、ぴったり支払いができちゃいますね。
郵便局の窓口で「交換手数料は相殺で、82円切手10枚と交換してください」と言えば、わかってもらえますよ。
ただ62円とか82円とかいう金額だと、なかなかぴったりの交換とはいかないことが多いし、計算も面倒くさいですよね。私は相殺分プラス現金で支払うくらいの方が、計算もラクだしわかりやすいよなぁと思ってしまいます。
絶対に支払いたくないからと、1円や2円、5円という使いそうにない金額の切手に交換してぴったりにしてもらう手間よりも、多少の現金を上乗せして確実に使い切れる形に変えてしまう方がやりくり上手と言えそうですよね。
切手を切手に両替できる場所は限られている!?
当たり前の話ですが、郵便局に行けば切手の交換はできます。窓口の方も慣れているので、手数料を切手で支払いたい旨などを相談しながら交換することもできますね。
ここで気をつけたいのは、時間外窓口である”ゆうゆう窓口”では切手の交換はできないということ。交換は郵便窓口で行いますので、24時間営業の郵便局や土・日も営業する郵便局を探して交換に行く場合は、検索する時に注意してくださいね。
また金券ショップやコンビニも切手の交換は行っていないので、時間に余裕がある時に郵便局へ出かけるしかありません。切手は使用期限がありませんし、忙しい時は欲しい切手を買い足して使い、時間に余裕のある時に交換して使いやすい形に替えるという方法でも、特に差支えないんじゃないかなーと思います。
すぐに使いたい切手がある場合は、郵便局へ交換へ行っているよりも、さっさと購入してしまう方が効率が良さそうですね。
封筒に貼ってしまった切手も未投函なら両替(交換)は可能!
書類を送ろうと思って宛名を書いた封筒に切手を貼っておいたけど、送付する必要がなくなってしまって未使用のまま。今後この宛先に何かを郵送する予定もないから、無駄遣いになってしまった…。
こんな時、どうしていますか?
実は未使用の切手であれば、新しい切手に交換してもらうことができます。ここでも手数料は必要なんですが、一度貼ってしまった切手をキレイに剥がすのは骨の折れる仕事ですから、そのくらい安いものですよね。
ただやっぱり交換は郵便局の窓口へ行く必要があります。もし間違えて貼ってしまったという時には、
封筒ごと20~30分水に浸しておくと、切手がキレイに剥がれる
という方法を先に試してみても良いでしょう。室温でも構いませんが、冷蔵庫に入れておいた方がうまくいくという声もあります。
ちなみに私も事務として働いていた頃にこの手をよく使っていました。水に浸すと紙が破れやすくなりますので、剥がした後の乾燥にも小皿を用意していましたよ。粘着はなくなってしまいますので、再度封筒に貼る時には”水のり”を使用していました。
うまく剥がれなかったら、そのまま乾かして郵便局へGO!です。交換に行く時には、封筒ごと持って行ってもいいし、切手の周りだけ切り取った状態でも構いません。
慌てて剥がして切手を破ってしまうことがありますが、一部が欠けている状態の切手は使用済み切手の疑惑を持たれてしまい、交換できないこともあります。間違えた時なんかは慌ててしまいますし、無理に剥がして切手を破ってしまわないように気をつけてくださいね。
最後は切手→切手以外のものに交換という場合をご説明します。
他にもある!余った切手の上手な使い道は?
「そもそも切手を使う機会があんまりないんだよなぁ」という方も多いでしょうね。私自身も、普段は手紙のやり取りなんかなく、切手のストックが全然減らない生活です。
そこで、切手以外のものに交換したい場合はどんな選択肢があるの?ということについても調べてみました。
1.郵便局で切手以外の郵便サービスと交換する
例えばこんなものに交換することができます。
- 往復はがき・郵便書簡⇒ 1枚につき交換手数料10円
- 特定封筒(レターパック)⇒ 1枚につき交換手数料40円
- エクスパック封筒⇒ 1枚につき交換手数料40円
その他の郵便局で切手から交換可能な郵便サービスについては、詳しくはこちらをご覧ください。
2.郵便局で換金できないなら、別の場所で換金してみる
郵便局では原則として換金できませんが、こんな方法で換金することもできます。
- 金券ショップ、切手買取専門店で換金する
- ネットオークションに出品してみる
実際の切手代金より安く買い叩かれることもあれば、記念切手など付加価値のある切手が料金以上の値段で売れることもあります。切手代金通りというわけにはいかなかったり、2~3枚の切手の交換よりもシート単位の方が換金しやすかったりしますので、あくまで「損をしたくない」という考えをお持ちの方にはオススメしません。
まとめ
- 切手は金券類で、郵便局で換金(返金)することはできない
- 切手→違う金額の切手への交換は可能
- 切手→切手以外の郵便サービスへの交換も可能
- 基本的には郵便局の窓口でのみ交換を受け付けており、コンビニなどでは不対応
- 交換の際には手数料が必要になる
切手交換の手数料
- 差し出す切手が1枚10円以上の金額⇒1枚ごとに手数料5円が必要
- 差し出す切手が5円以下⇒切手の合計金額の半額(円単位で切り捨て)
- 差し出す切手で手数料を支払う(相殺する)ことができる
手数料の金額の計算は少しややこしいかもしれませんが、基本的には1枚につき5円という計算で足りると思います。どうしても難しかったり面倒だったりするなら、不足分を現金で支払うつもりで最初から窓口で相談して交換枚数を決めてしまってもいいでしょう。
切手というのは、郵便サービスを利用する代金を先に支払っていますよ~という証です。つまり、お金と同じ価値があるもの!たっぷり買っても出番がなく、引き出しで眠っているだけでは無駄遣いをしたようなものですね。
記事の途中でもご案内しましたが、コンビニやスーパーでも切手を取り扱っているところは多く、意外と手軽に購入することはできます。
必要な時に必要な分だけ購入して、きっちり使い切るように心がけたいですね。