【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
レモンシロップは常温で漬けると2〜3週間で完成し、完成後は冷蔵庫で2〜3ヶ月保存できます。
カビや発酵を防いで日持ちさせるには、シロップを漬けているあいだから完成後まで、なるべく空気や水分が触れないようにすることが大切です。
レモンシロップのこと
- 完成までに常温で何日かかる?
- 完成後の賞味期限はどのくらい?
- 日持ちさせる作り方は?
- カビを防ぐコツは?
しかし他にも、菌を繁殖しにくくする材料選びや、早めに完成させて冷蔵保存するといった、日持ちさせるコツはいくつかあるんですよ。
この記事を読むと、カビや発酵を予防しレモンシロップを美味しく日持ちできるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね!
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
みつはし先生の公式ブログ・Twitter・Instagram
目次
レモンシロップの日持ちは?完成前と後の賞味期限
レモンシロップの日持ちは、完成までに常温保存で2〜3週間、完成後は冷蔵庫で2〜3ヶ月が保存期間の目安です。
完成前 | 常温で2〜3週間 |
---|---|
完成後 | 冷蔵保存で2〜3ヶ月 |
漬けている途中で発酵した場合は、発酵止めすれば問題なくレモンシロップができあがるので、あらかじめ手順をチェックしておいてくださいね。
完成までは常温保存で2〜3週間
レモンシロップは、漬けてから常温で2〜3週間が完成までの目安です。
室内の温度やカットレモンの大きさによって、完成時期は変わります。
氷砂糖が溶け切るまで、毎日様子を観察してくださいね。
完成までカビが心配…という方は、一緒に加えるとカビが生えにくい材料や、短期間で仕上がる材料を後半で紹介しているので、どちらもチェックしてくださいね。
完成後は冷蔵庫で2〜3ヶ月
完成したレモンシロップは、冷蔵庫に移して2〜3ヶ月保存できます。
しっかり密閉すればさらに長期保存もできますが、頻繁な容器の開け閉めは菌が入りやすくなるので、早めに使い切るようにしましょう。
途中で発酵したときの対処法
レモンシロップを漬けている途中でシュワシュワとした泡が出て発酵したときは、いったんシロップを加熱し発酵止めをするといいですよ。
- レモンを取り出し、弱火で15分シロップを火にかける
- アクを取り除いたら火を止め、レモンを戻して再び容器に移す
- 冷蔵庫に移し、3週間を目安に使い切る
このように発酵は対処ができますが、白カビや青カビなどの場合は、完成したシロップを使うのはおすすめできません。
カビの中には有毒なカビ毒を発する種類もあるので、気をつけてください。(※1)
「レモネード用にたくさん作ったのに、カビが生えた…」とならないために、次の章でカビを防ぐ日持ちのコツを紹介しているので、参考にしてくださいね!
レモンシロップの保存|カビを防ぐ日持ちポイント
自家製レモンシロップを日持ちさせるには、容器や材料選び、保存方法に工夫が必要です。
容器 | あらかじめ容器は洗浄・消毒して清潔にする |
---|---|
材料 | 酢、白砂糖、はちみつを使う |
保存方法 | ・容器に水滴がつかないようにする ・レモンが空気と触れないようにする |
シロップが入ったタッパーを清潔に保つだけでなく、菌が繁殖しにくい材料を使う、短期間でできる材料を選ぶことで、カビや菌が生えにくく日持ちしやすいレモンシロップになりますよ。
保存容器はあらかじめ洗浄・消毒する
レモンシロップの保存容器は、あらかじめ洗浄、消毒し、よく乾かしておきましょう。
せっかく清潔にしても水滴が残っていると、カビが繁殖する原因になってしまいます。
ジップロックで作る場合も、事前に内側を消毒しておくといいですよ!
酢を加えると抗菌効果がある
レモンを砂糖漬けにするときは、酢を少し加えるとカビや発酵が起きにくくなります。
酢には強い抗菌作用があるため、カビや菌を防ぐのに有効です。
赤埜さんちの自家製グリーンレモンをレモンシロップにするため漬け込み開始!
氷砂糖が1キロしか売ってなかったので買ってきたレモンを少し追加して、発酵防止になるらしいリンゴ酢をかけてビンへ… pic.twitter.com/qZBQP8jdJq— 赤城落狼@神戸かわさき【兵庫8】 (@fall_law) October 8, 2021
白砂糖やはちみつなら短期間で完成する
レモンシロップは、はちみつや白砂糖を使うと早く漬け上がります。
はちみつ | 2〜3日 |
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白砂糖 | |
氷砂糖 | 2〜3週間 |
漬ける期間が短いほうが、カビや発酵のリスクを抑えられるので、梅雨や暑い時期のシロップづくりに不安がある人は参考にしてくださいね。
また冷凍レモンを使うと、生レモンより早くシロップが仕上がりますよ。
食品は冷凍・解凍すると、食品内の水分が外に出やすくなります。
家に冷凍レモンがある人は試してみてくださいね!
ふたの開け閉めや水滴に注意する
レモンシロップのカビを防ぐには、ふたを開けっぱなしにしない、水滴をつけないなど、取り扱いに注意してください。
空気中にはカビの胞子が浮遊しており、水分があるところに付着すると菌糸を伸ばして繁殖します。(※2)
レモンの表面が空気に触れていると、果汁にカビが付着しやすくなります。
そのため漬けるときは、必ずレモンがシロップに隠れるようにしてくださいね。
なお、冷蔵庫も緩やかではあるもののカビは発生するので、完成したレモンシロップは、使い終わったらすぐに冷蔵庫にしまうようにしましょう。
また新鮮なレモンを使うのも、シロップ作りで重要なポイントなので、カビや変色には注意したいですね!
「このレモンは大丈夫かな…?」と見分けがつかないときは、こちらの記事も参考にしてください。
詳しくはこの記事をチェック!
結論|レモンシロップの日持ちにはカビ対策が重要
- 常温で2〜3週間漬けて完成
- 完成後は冷蔵庫で2〜3ヶ月保存
- 酢を少し加えるとカビや発酵防止
- カビが心配なときは材料を変えて短期間で仕上げる
- できるだけ空気や水分に触れない
レモンシロップは、通常2〜3週間常温で漬けると完成します。
カビや発酵を防いで日持ちさせたいときは、酢を加えたり早く漬かる材料を使って、完成したら早めに冷蔵庫に保存しましょう。
完成前、完成後どちらも、容器の頻繁な開け閉めや水滴は菌が繁殖する原因になるので、取り扱いに注意して手作りレモンシロップを長く楽しんでくださいね。