【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
レモンが腐ると見た目が茶色く変色したり、柔らかくなって使えない状態になります。
しかし、中には変色や柔らかくはないけど、表面に白い粉がついたレモンもあるので、食べられるかの見分けるポイントをまとめました。
レモンのこと
- 腐るとどうなるの?
- 表面の白い粉はカビ?
- ベストな保存方法は?
- 簡単で美味しい使い方は?
白いカビ状のものは何か、腐った状態との違いを一緒に解説しているので、「このレモンは使っても大丈夫なのかな…?」という不安が払拭されるはずです!
さらに、使いやすい保存方法や長持ちする保存場所、手軽に美味しく使い切るレシピをピックアップしています。
特に、まだレモンを何に使うか決めていない方は、最後まで参考にしてくださいね!
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
みつはし先生の公式ブログ・Twitter・Instagram
目次
レモンが腐るとどうなる?変色やカビの見分け方
レモンが腐ると、見た目の色やカビ、触った感じから「傷んでいる」と分かります。
見た目 変色 |
色むらが出る 表面の黄色が褪せている ヘタの部分から茶色く変色している 白や緑色のカビが生えている |
---|---|
臭い 匂い におい |
フレッシュな香りがしない |
味 食感 触感など |
表面が柔らかい |
ただ、白いカビのように見えても原因が異なる場合もあるので、使えるかの見分け方や対処法を知っておいてくださいね!
腐ったレモンの特徴|茶色〜緑色に注意
レモンが腐るとヘタの部分が茶色くなりはじめ、中まで腐りかけて変色してしまいます。
表面に白や緑色のカビが生えて柔らかくなったものは腐ってるので、注意してくださいね。
表面のカビを取り除いても、カビが発するカビ毒は目に見えません。
カビ毒は熱に強いため取り除くのが難しく、中には有毒なものもあるので、カビが生えたものは食べるのをやめておきましょう。(※1)
白いカビかな?と思ったときの見分け方
ただし、中にはレモンの表面に白い部分があっても、カビでない場合もあります。
- ワックス剤が固形化したもの
- 殺菌剤(石灰)が残ったもの
ワックス剤は輸送中の防カビ目的で使われ、外国産レモンで多く見られます。(※2)
殺菌剤は、国産レモンなどで栽培中の病害虫を防ぐために使われたものが表面に残ってしまうことがあるのです。
腐ったレモンの場合は、カビに加えて変色や柔らかいなどの特徴がありますが、白い粉状であっても硬さやハリがある場合は、カビでない可能性が高いです。
気になる方はレモンの皮をむくか、水でよく洗う、茹でこぼすなどして使ってくださいね。(※3)
なお、レモン汁も同じようにカビが生えることがあるので、家にポッカレモンなどの果汁がある人はこちらの記事もチェックしておくといいですよ!
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レモンの保存方法|ベストな場所や調理に便利なコツ
レモンは、冷蔵庫もしくは下処理してから冷凍庫で保存しましょう。
数日で使い切るなら冷暗所の常温でも大丈夫ですが、夏場などは傷むのが早いので、長持ちさせるなら温度が一定した冷蔵庫や冷凍庫がおすすめです。
丸ごと | カット後 | |
常温 | 冷暗所で2〜3日 | NG |
冷蔵 | ポリ袋に入れて 1〜2週間 |
ラップで密閉し 2〜3日 |
冷凍 | 約1ヶ月 | 約1ヶ月 |
ジャムやシロップ漬けのように大量に使う、もしくは既に使い道が決まっている方と、少しずつ使う、何に使うか決めていない方とで最適な保存場所が違ってくるので、どこが自分に合っているかチェックしてくださいね。
1〜2週間で使い切る・丸ごと使うときは冷蔵保存
1〜2週間で使い切る、あるいは一度に丸ごと使う方は、冷蔵保存が適しています。
使いきれなかったレモンは、断面が乾燥しないようラップで密閉し、2〜3日以内に使い切るようにしましょう。
少しずつ使いたいときは冷凍保存がおすすめ
少しずつ使いたい、もしくはまだ使い道が決まっていないという方は、冷凍保存が向いています。
冷凍なら約1ヶ月保存できるので、焦って大量消費する必要がありません。
できれば予め使いやすい形にカットして冷凍すると、必要なときに食べたい分だけ取り出せて便利ですよ。
- レモンを輪切りやくし形切りにして、それぞれラップで密閉する
- ジッパー付き袋にカットしたレモンを入れて冷凍保存する
レモンは丸ごと冷凍もできますが、冷凍後は全体が凍って包丁が入れづらい、余っても再冷凍できないなどの難点があります。
カットしておけば、少量でも使えるなど使い勝手がいいのでぜひトライしてくださいね!
このほか、自家製のシロップ漬けやポッカレモンなどの市販品などの保存や期限は、こちらの記事でまとめています。
詳しくはこの記事をチェック!
腐る前に使い切りたい!レモンのおすすめレシピ2選
腐ってしまう前に早めに使いたい!という方は、料理や調味料として美味しいうちに使ってしまいましょう。
ここでは、簡単に作れるレモンレシピ2品をピックアップしているので、参考にしてくださいね。
切って漬け込むだけ「塩レモン」
塩レモンとは、酢と塩の役割を持った北アフリカ・モロッコ起源の調味料です。
塩漬けにするとレモンが傷みにくいうえ、時間が経つとレモンの酸味と塩の味が馴染んでまろやかになるので、試してみてくださいね。(※4)
レンジ唐揚げすらめんどくさくなったのでさらに楽そうな塩レモン鶏というのをやった
これはいいかも pic.twitter.com/cR8LgPfCKI— EleDeca (@EleDeca) February 20, 2022
お弁当にも映える「さつまいものレモン煮」
さつまいものレモン煮はさっぱりとした甘さで食べやすいだけでなく、お弁当や食卓のおかずに彩りを添えてくれます。
どちらも試してみてくださいね!
結論 | レモンが腐る前に保存・料理して美味しくいただこう
- 腐ると変色・カビ・柔らかくなる
- 表面の白い粉はカビとは限らない
- 丸ごと・使い道があれば冷蔵保存
- 少量ずつならカットして冷凍保存
- 塩漬け・レモン煮は美味しく簡単
レモンは腐ると茶色く変色する、柔らかくなる、白や緑のカビが生えるなどの現象が起きますが、表面に白い粉が付いているだけならワックス剤などの可能性が考えられます。
ほかに腐ってるかの特徴がないか確認し、皮をよく洗う、むくなどすれば、中身は使えますよ。
傷んで使えなくなる前に、適切な場所に保存し美味しくいただいてくださいね。