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食材・料理のQ&A

スポンジケーキの日持ちと保存|冷蔵庫や冷凍・常温の賞味期限は

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料理・食材
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スポンジケーキ 日持ち

【執筆者:編集部 山上由利子】

手作りのスポンジケーキは常温ではあまり日持ちがしませんが、冷凍すれば2~3週間は日持ちがします。

冷蔵ではケーキ本来の美味しさが損なわれるため、長時間の保存方法としてはあまり適してはいません。

作り置きの場合保存温度が適切でないと、美味しさが損なわれる・カビが生えて食べられないなど残念なことになります。

そこでこの記事では、スポンジケーキを美味しく上手に活用できるよう以下の内容についてご紹介します。

この記事を読むとわかる!
スポンジケーキのこと

 

  • 日持ち・賞味期限について
  • 長時間の冷蔵保存が向かない理由
  • 美味しさを保つ保存方法
  • 冷凍・解凍のコツ

誕生日にケーキがあると盛り上がりますが、スポンジケーキの作り置きがあれば、当日はデコレーションだけになるので手軽にケーキが作れるようになりますね。

お誕生日のケーキ作りに時間がなくて困っている人は、この記事を読むと作り置きを上手に使って手軽にケーキが作れるようになりますよ ♪


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スポンジケーキの日持ち・賞味期限|常温・冷蔵・冷凍では?

スポンジケーキ 賞味期限

スポンジケーキは常温保存できますが、冷蔵するとでんぷんが劣化するため長時間保存には向いていません

スポンジケーキの賞味期限・日持ち目安
保存方法 市販品 手作り
常温 製造日より40~60日 お早めに(翌日まで)
冷蔵 長時間の保存方法としては不向き
冷凍 解凍前 製造日より2週間~1年 2~3週間程度
解凍後 当日中~3日 当日中

スポンジケーキを美味しく食べるには、常温・冷蔵・冷凍のタイミングが重要になります。

常温保存の賞味期限目安|市販・手作りでは

スポンジケーキは170℃前後で30分程度加熱処理をするので、細菌は死滅します。

ケーキ類は比較的水分活性の低い食品であり、一般的な細菌は増殖しにくい環境なので常温保存が可能です。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
水分活性とは微生物が利用可能な水分がどれだけ含まれているか割合を表す数値のことです。多くの食中毒菌は食品の水分活性が0.92以上でないと増殖できませんが、カビは0.8以上で増殖できます。(※1)

スポンジケーキの水分活性は0.9前後なので、カビは増殖できる環境です。

カビは酸素がなければ生育不可能なので、いかにスポンジケーキを空気に触れさせないかが重要となります。(※2)

市販のスポンジケーキでは、製造過程で徹底的な衛生管理をし、包装に脱酸素剤を入れてカビの発生を抑えているので、常温で40~60日の長期保存が可能です。

買い置きしておけばいつでも好きな時に気軽にケーキが楽しめていいですね。

手作りの場合は、空気中のカビを厳密に防ぐのは不可能ですので、カビが増殖しないよう温度に気を配りましょう。

 食品衛生法では明確な定義はありませんが、日本薬局方では常温は15~25℃とされています。カビの最適生育温度は25~28℃なので温度管理には注意が必要です。

梅雨時や夏の熱い時期は、カビの発生を抑えるという点では冷蔵庫に保存したほうがよい場合もあります。

カビ予防で冷蔵庫に入れると固くなる?

カビ予防のためには冷蔵保存すればよいのですが、ケーキのでんぷんは焼成後特に0~4℃の低温で劣化が激しく進むため、長時間冷蔵保存すると急に美味しくなくなります

固くなったりぼそぼそしたりして食感が落ちるため、時間的にも温度的にも冷やしすぎは好ましくありません。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
前日に焼成して翌日のデコレーションに備える場合は、室温を調整するなどして常温保存したほうが食感が失われずに美味しさをキープできますよ。

すぐにデコレーションして食べる予定がないのなら、スポンジケーキは焼成後粗熱を取ってすぐに冷凍保存しましょう

スポンジケーキを冷凍していれば、こんなオシャレなデザートもあっという間です!

冷凍保存での賞味期限目安|市販と手作りの違い

冷凍すればでんぷんの劣化もカビの増殖も抑えられるので、スポンジケーキの美味しさはキープできます。

市販のスポンジケーキは、-30℃~-40℃という低温で急速冷凍されるので1年という長い賞味期限の商品もあります。

一方、家庭で冷凍する場合は急速冷凍が難しく、冷凍庫の開閉のたびに温度も変化するため、冷凍品は早く劣化してしまいます。(※3)

家庭で作る冷凍品は2~3週間で使い切るようにしましょう。

せっかくの手作りスポンジケーキですから、保存方法を工夫して美味しくできるだけ日持ちさせたいですね。

 

スポンジケーキの保存方法と日持ちさせるコツ

スポンジケーキ 保存

スポンジケーキをどの状態で保存するにせよ、空気中のカビや雑菌に接触しないように、また水分の蒸発を防ぐためにもラップでしっかりくるむことが大切です。

ただし結露しないようにしっかり粗熱を取ってからラップしましょう。

スポンジケーキの正しい保存方法
常温 ・高温多湿を避ける
冷蔵 ・高めの温度のところに置く
冷凍 ・速やかに冷凍
・温度変化を防ぐためラップにくるんで容器に入れる

冷凍保存するのに便利な容器が市販されています。

保存の温度には気を付けて、カビの発生とでんぷんの劣化を防ぐようにしましょう。

前日に焼成した時の保存の仕方

当日もしくは翌日にデコレーションして食べるような場合は、冷蔵するより常温保存のほうがふんわり柔らかい食感が残ります。

スポンジケーキの粗熱のとり方
  • 焼きあがったら、型ごと10cmほどの高さから一度落とし、蒸気抜きをする
  • 型からはずし上下さかさまに置く
  • 敷き紙はつけたままで、固く絞った濡れ布巾をかぶせしばらく置く

粗熱が取れたら敷き紙を取って、ラップでしっかりくるみなるべく涼しい場所に置きましょう。

しかし、梅雨や真夏でどうしても高温多湿を避けられない時は、冷蔵保存した方が安全です。

冷蔵庫に保存する時の注意点

ケーキのでんぷんは温度が下がると時間の経過と共に、どんどん劣化していきます。

条件が揃えば1~2日でカビは生えてしまうので、高温多湿が避けられない場合は冷蔵した方が安全です。

半日~一日程度の冷蔵であれば、でんぷんの劣化も気にならない程度かもしれません。

ケーキ屋さんのショーケースは湿度を保ち、温度は5~10℃に設定しているようです。

家庭の冷蔵庫でも野菜室のような温度の高めの場所に保存するとよいでしょう。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
でんぷんが劣化してぼそぼそした食感が嫌な人は、冷蔵庫に入れる前にシロップを刷毛で塗りましょう。水分を与えれば全体的にしっとりした仕上がりになりますよ。

カビの増殖もでんぷんの劣化も両方簡単に抑えたいなら、冷凍保存がおすすめです。

美味しさを長く保つ冷凍・解凍方法とは

スポンジケーキをすぐに使う予定がない場合は、粗熱が取れた時点で正しい保存方法ですぐに冷凍しましょう。

美味しさを保つ冷凍のコツは、速やかに冷凍することです。

冷凍のコツ
  • スポンジケーキを2~3段に薄く切り分け、それぞれしっかりラップでくるむ
  • 熱伝導性の良い金属トレーに乗せ短時間で冷凍する

急激な温度変化を受けると冷凍品は劣化するので、解凍は冷蔵庫で緩やかに自然解凍しましょう。

ケーキ類は冷凍に向く食品ですが、家庭で作る冷凍品はどうしても劣化が進みやすいので、2~3週間で使い切るようにしましょう。

 

結論|スポンジケーキを日持ちさせるには冷凍がおすすめ!

スポンジケーキのまとめ
  • 焼成後粗熱が取れたらラップにくるみ水分を逃さない
  • 常温保存は高温多湿に気を付ける
  • 冷蔵度で保存するなら乾燥・冷やし過ぎに注意
  • 冷凍は素早く、解凍は温度変化を緩やかにして劣化を防ぐ
  • 冷凍しても2~3週間で使い切る

スポンジケーキは常温保存で日持ちは2日程度です。

冷蔵すると固くなり風味は落ちてしまいますが、冷凍すれば2~3週間は美味しく食べられるので作り置きしておくと便利です。

ケーキ作りは焼き上げから飾り付けまで一日で仕上げようとすると結構大変ですが、工程を分ければ、忙しい時でもなんとか作れそうです。

前日に焼くのもよし、冷凍の作り置きを利用するもよし、気軽にケーキが楽しめます。

しっかりラップでくるむ・短時間で冷凍する・緩やかに解凍するなどのポイントを押さえれば、冷凍でも美味しさをキープできるので是非チャレンジしてみて下さいね ♪

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