【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
キッシュは常温では日持ちしないので、すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に食べ切るようにしましょう。
ただし、冷蔵庫で長時間置いているとパイ生地が水っぽくなるので、食べきれない分や作り置きは、早めに冷凍保存したほうが美味しさをキープできますよ。
キッシュのこと
- 常温でも日持ちする?
- 保存するときのポイントは?
- 冷凍保存できる?
- 日持ちさせる作り方はある?
キッシュはどんな食材でも作れますが、より日持ちさせたければ、冷凍保存向きの食材で作り置きするのがおすすめです。
この記事で、日持ちさせる材料選びや調理のコツを紹介しているので、最後までチェックしてくださいね。
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
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目次
キッシュの日持ちは何日?焼けば常温保存できるか
キッシュはすぐに食べる場合をのぞいて、なるべく冷蔵庫や冷凍庫に保存しましょう。
目安となる日持ち期間は、次の通りです。
常温 | 調理してから数時間以内 |
---|---|
冷蔵 | 2〜3日 |
冷凍 | 2〜3週間 |
加熱した後でも食中毒リスクはあるので、温度管理を意識し、目安内に食べ切るようにしてくださいね。
当日中でも常温保存はNG
手作りやパン屋さんで買ったばかりのキッシュだとしても、数時間以上常温で放置するのは好ましくありません。
目安としては、食べるまでに2時間以上経過している場合は、電子レンジなどで再加熱したほうがいいでしょう。(※1)
菌の中には、加熱後の常温保存をきっかけに増殖する種類もあります。(※2)
しっかり加熱した料理でも、安心とは限らないんですよね。
すぐに食べないなら冷蔵保存
すぐに食べない場合は、冷蔵庫に保存し2〜3日以内に食べ切るようにしましょう。
特にパイ生地を使ったキッシュは、冷蔵庫で長時間保存すると生地が水っぽくなるため、翌日までに食べ切るのがベストです。
冷蔵保存のポイントは、こちらを参考にしてくださいね。
冷凍保存は2〜3週間を目安に
冷凍庫に保存した場合は、2〜3週間が日持ち目安です。(※3)
一人暮らしの方や、作り置きで一度に食べない場合は、早めに冷凍保存でストックしておくのもいいですね!
冷凍保存のポイントはこちらで詳しく紹介しています。
冷蔵保存・冷凍保存どちらの食べ方も、食中毒予防のために電子レンジやトースターで中までしっかりと加熱してくださいね!
キッシュの保存方法まとめ|冷蔵・冷凍のポイント
キッシュを保存するときは、なるべく早めに粗熱をとってラップに包む、容器に密閉するなどして保存してください。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 | ラップや容器で密閉する |
冷凍 | 1切れずつラップで包み、 ジッパー付き袋で二重保存 |
また、焼く前の生の状態での保存は、食味が悪くなることがあるので、こちらから保存の注意点を確認してくださいね。
冷蔵保存|早めに粗熱をとりラップか容器へ
キッシュを保存するときは、早めに粗熱をとってから、ラップで包むなどして保存しましょう。
熱いまま密閉してしまうと、ラップやふたの表面に水滴がつきやすくなります。
食品の水分は菌や傷みの原因となり、あまり好ましくありません。(※4)
しっかり冷ましてから保存してくださいね。
冷凍保存|1切れずつラップし密閉
キッシュを冷凍するときは、次の手順で保存してください。
- 食べやすいサイズにカットする
- 1切れずつラップに包む
- ジッパー付き袋に入れて冷凍保存する
なお、冷凍保存は短時間で凍結させると、作りたての美味しい状態をキープできますよ!
凍結するまでの時間が短いほど、冷凍前に近い状態で保存できます。
冷凍庫の急速凍結スペースを使うほか、金属トレーを使うのも時間短縮につながるので、活用してみてくださいね。
キッシュ。2個食べて残りは冷凍保存。 pic.twitter.com/44TaSf2y1m
— ういこ (@ttteeeiii) May 21, 2019
カップケーキの型を使うと、切り分ける必要がなく、簡単に冷凍できそうですね!
焼く前のキッシュは冷蔵保存できる?
生の状態でのキッシュの保存は、衛生面だけでなく食味の面でもあまりおすすめできません。
特に、キッシュ生地は上にフィリング(具材や卵・牛乳液)を乗せたまま長時間経つと、フィリングの水分が出て生地が水っぽくなってしまいます。
どうしても前日に焼く準備をしたい場合は、生地は冷凍しておくなどして具材と別々に保存するようにしましょう。
美味しく作り置き!キッシュを日持ちさせる作り方
キッシュを日持ちさせるには保存方法も大事ですが、調理や食材選びも日持ち期間を左右します。
- しっかり加熱して火を通す
- 冷凍保存できる食材を選ぶ
キッシュを作り置きするなら、冷凍保存に向いた食材を使うと冷凍で日持ちさせても美味しく食べられますよ。
ここでは冷凍できる具材で簡単に作るキッシュレシピを紹介しているので、最後までチェックしてくださいね!
しっかり加熱する
キッシュを作るときは、食材に潜む菌を死滅させるため、しっかりと火を通すようにしましょう。
特にキッシュの要となる卵は、食中毒の原因になりやすいので注意してください。
鶏卵や卵加工品は、サルモネラ・エンテリティディス(SE)食中毒の主な原因と言われています。
食中毒を予防するにはしっかり加熱するだけでなく、卵の保存状態も重要です。(※5)
- 新鮮な卵を使う
- 卵は冷蔵庫に保存する
- 卵の割り置きはしない
- 調理道具や手指は清潔を保つ
卵が食べられるかの見分け方は、こちらで詳しく解説しています。
詳しくはこの記事をチェック!
冷凍保存できる食材を使う
冷凍しても美味しい食材を使えば、キッシュを美味しい状態で日持ちさせることができます。
キッシュに使われる一般的な食材から、冷凍に向くものとそうでないものをピックアップしたので、調理の参考にしてくださいね。
冷凍保存に向く食材 | 冷凍保存に向かない食材 |
---|---|
・ほうれん草 ・きのこ ・ベーコン |
かたまり状のじゃがいも |
冷凍したかたまり状のじゃがいもは、水分が出てキッシュ全体が水っぽくなってしまい、冷凍保存には向きません。
じゃがいもをマッシュ状にするか、冷蔵保存したほうがいいですよ。
最後にほうれん草とベーコンを使ったキッシュレシピを紹介するので、トライしてみてくださいね!
ほうれん草とベーコンの♪簡単キッシュ♪ by Blue-Island
生地やクリームを使わない、家にあるものでできるキッシュです♪
結論 | キッシュの日持ちには食材・調理・保存が大事
- 常温保存はNG
- 早めに粗熱をとってから保存
- 焼く前の冷蔵保存は食味が落ちる
- 冷凍保存は1切れずつラップを
- 新鮮な食材と加熱が日持ちのカギ
キッシュは常温保存には向かないので、すぐに食べない場合は、冷まして冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
日持ちさせるには、調理後の保存だけでなく、鮮度の良い食材を選ぶことやしっかり火を通すことも大事です。
記事を参考にしながら、美味しくキッシュをいただいてくださいね。