【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
野菜炒めの日持ちは冷蔵庫なら3日程度、冷凍庫なら約1ヶ月をめやすにするといいでしょう。
ただし、冷蔵庫は入れておけば安心というわけではないので、必ず中まで再加熱し、見た目やにおいを確認してください。
野菜炒めのこと
- 当日食べれば常温保存で大丈夫?
- 冷蔵保存の日持ちはどのくらい?
- 作り置きで気をつけることは?
- 冷凍保存はできる?
冷蔵庫でも保存状態が良くないと、容器に付着した水分から菌などが繁殖する場合があります。
この記事では、冷蔵や冷凍保存するときのコツや、作り置き料理の注意点をまとめています。
最後まで読むと、野菜炒めなどの作り置きおかずを美味しく保存できるようになり、忙しい日も手軽に美味しいおかずが食べられるようになるので、参考にしてくださいね。
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
みつはし先生の公式ブログ・Twitter・Instagram
目次
野菜炒めの日持ちはいつまで?翌日以降はどうなる
野菜炒めは、常温なら数時間以内に食べ切るようにしましょう。
翌日以降食べるものや、作り置き用の野菜炒めは、必ず冷蔵庫か冷凍庫に保存してください。
常温 | 調理後2時間以内 |
---|---|
冷蔵 | 調理後3日程度 |
冷凍 | 調理後約1ヶ月 |
食中毒を起こさないためには、めやす内に早めに食べ切る、食べる際にしっかり再加熱することが大切です。
食べられない野菜炒めの見分け方や、作り置きの注意点をまとめたので、チェックしてくださいね。
当日でも常温保存は要注意
野菜炒めは、しっかり火を通しても常温保存はおすすめできません。
当日中に食べるつもりでも、常温で数時間以上経過している場合は、再度加熱し火を入れ直しましょう。
菌の中には、調理後の常温保存で増殖しやすい種類も存在します。(※1)
めやすとしては、調理から2時間を超えたものは再加熱したほうがいいでしょう。(※2)
再加熱は中心部までしっかり火が通るよう、フライパンや電子レンジで加熱してくださいね。
翌日以降食べるなら冷蔵庫・冷凍庫へ
作り置きなどで翌日以降食べるものは、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存し、食べる際に再加熱してください。
冷蔵保存の場合は、3日程度をめやすにするといいでしょう。
食材や調理時間によってはさらに数日持つ場合もありますが、必ず再加熱して中まで火を通し、傷んでいないか確認することが大切です。
- 変なにおいがする
- 粘り気がある
- 見た目が変わっている(カビなど)
冷凍庫なら、約1ヶ月が保存期間めやすです。
冷蔵・冷凍する際の保存方法については、こちらの章を参考にしてくださいね。
作り置き料理で気をつけるべきこと
野菜炒めなどおかずの作り置きでは、食中毒予防を強く意識しましょう。
作って数日経ってから食べることが多いため、調理でしっかり火を通すことが大切ですが、作る段階で菌を防ぐことも何日もつかに大きく関わります。
- 調理道具を清潔に保つ
- 賞味期限の切れた食材を使わない
- 調理道具に肉汁や生魚の水分をつけない
- 肉・魚を扱う前後では手洗いをする
生肉には、食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌(O157)やカンピロバクターなどの細菌が感染している場合があります。(※5)
生肉や肉汁が調理道具やキッチン内についたままにならないよう、清潔を心がけましょう。
肉野菜炒めを作る方は、特に注意してくださいね!
野菜炒めの冷蔵・冷凍保存方法と日持ちのコツ
野菜炒めを日持ちさせるには、冷ましてからタッパーなどに移し、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
大きな容器で出し入れや加熱を繰り返すのは衛生上好ましくないので、できれば食べる分だけ加熱が済むよう、小分けにして保存するのがベストです。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 | 冷ましてからタッパーなどで小分けにする |
冷凍 |
冷凍保存する場合、食感や仕上がりが変わってしまう食材があるので、できるだけ冷凍できる食材を選ぶようにしてくださいね。
冷蔵保存するときの注意点
野菜炒めを冷蔵保存する場合は、早めに粗熱をとってからタッパーや器に入れて、冷蔵庫に保存しましょう。
熱いままふたやラップをしてしまうと、表面に水滴がつきやすくなります。
できるだけ余計な水分がつかないようにしてくださいね。
また、一度に数日分の野菜炒めを作った場合は、1食ずつ小分けにしたほうが、冷蔵庫の出し入れや再加熱での温度変化が少なく、より良い状態で保存できます。
ほかにも、野菜炒めを作るときに余計な水分を飛ばしておくのも、菌を防ぐのに欠かせないポイントなんですよ。
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作り置きを冷凍保存する場合
野菜炒めは基本的に冷凍保存できますが、中にはあまり冷凍に向かない食材もあります。
- 加熱したかたまり状のじゃがいも(マッシュポテトはOK)
- 豆腐、こんにゃく
いったん解凍した食品の再冷凍は、食感や風味が大きく落ちてしまうため、食べる分だけ解凍できるように予めタッパーなどで小分けにして冷凍保存してくださいね。
Twitterでは、ジップロックを使ったこのような保存アイデアが紹介されていました。
#長期休みの戦う昼ごはんと学童弁当
冷凍する時におかずカップに小分けすると冷凍庫で場所を取るので、きんぴら、卯の花などはジップロックに入れ平べったく伸ばして(←ポイント。厚いと割れない)冷凍。必要な分だけ手で割ってチンして解凍。 pic.twitter.com/DAp5rdY0mO— よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ (@toppinpararin) March 22, 2014
平らに伸ばすのには、割りやすいだけでなく、短時間で冷凍・解凍できるため、品質が落ちにくく美味しい状態で保存できるメリットがあります。
さらに、冷凍前に菜箸のような細い棒で予め折れ目を作ると、冷凍後も簡単に手で折れるので、試してみてくださいね!
ジッパー付きの袋は、カットした野菜なども冷凍保存できます。
そのままフライパンで加熱すれば、包丁を使うことなく野菜炒めが作れるので、常備しておくといいですよ!
結論 | 野菜炒めの日持ちは衛生管理を徹底しよう
- 当日でも数時間経ったら再加熱を
- 冷蔵保存は3日程度をめやすに、食べるときは中まで加熱する
- 作り置き料理は調理道具も清潔に
- 冷蔵・冷凍は小分けにして保存
- 冷凍保存に向かない食材に注意
野菜炒めを日持ちさせるには、作ったら早めに冷まして冷蔵庫や冷凍庫に保存しましょう。
当日食べる場合でも、作ってから数時間経ったものは再加熱するようにしてください。
冷蔵保存も冷凍保存も、食べる分ずつタッパーなどで小分けにすると、野菜炒めをより美味しい状態で保存できますよ。
記事を参考にしながら、日持ちさせた野菜炒めも手軽に美味しく楽しんでくださいね。