じゃがいもにカビや芽が生えていたら、あなたはどうしますか?
我が家でも主人や子供たちがカレー好きなので、よくじゃがいもを買います。
しかし、カレー以外ではじゃがいもを使うことがあまりないため、いつの間にか芽が出てきてしまうんですよね~。
我が家もそうですが、子供がいるご家庭では、カビや芽が生えたじゃがいもを使うことに抵抗はありませんか?
中には「捨てる」という選択をする方もいるかもしれませんが、それではもったいないですよね。
そこで、以下の内容を調べてみることにしました。
- カビたじゃがいもは食べれるの?
- じゃがいもから芽が生えたらどうすればいい?
- カビを防止するじゃがいもの保存方法とは
じゃがいもが白や黒、緑などに変色して臭いがあったりすると、「カビてしまってもう無理かな…」と思いますよね。
また、じゃがいもを植えようとして、準備しておいた種芋がカビてしまい、「そのまま植えてよいのか不安」という声もあります。
今回は、こういった”じゃがいものカビ”に関して、詳しく紹介していきます!
料理で余ったじゃがいもを長期間保存できると便利なので、記事後半の保存方法は要チェックですよ。
目次
じゃがいものカビ!そのまま食べても大丈夫?
「今日は、じゃがいもを使って料理しよう!」と思って取り出してみたら…「皮がカビてる!!」 なんてことはありませんか?
せっかくじゃがいも料理を作ろうとしていたのに、このまま諦めるのも嫌ですよね…。
カビが生えていたじゃがいもは、よく洗って使えば大丈夫なのかという疑問も出てくることでしょう。
特に、お子さんがいる家庭では心配ですよね…。
では、じゃがいもにカビが生えていた場合は、どうしたらよいのでしょうか?
じゃがいもにカビが生えたら中をチェック
じゃがいもの外側にカビが生えてしまったら、よく洗ってから切ってみましょう。
中身を見て、色や固さが正常であれば食べられます。
じゃがいもの周囲が少し柔らかくなり、シワが寄っていたとしても、中身が正常なら食べても大丈夫です!
ただし、中が黒く変色していたり、ぐにゃぐにゃと柔らかくなっていたりする場合は注意が必要です。
以下で、さらに詳しくみていきましょう。
表面に「白いもの」が確認できるとき
じゃがいもの表面に白いものが見えたら、カビの可能性が高いです。これは、じゃがいもを掘り出したあと、乾燥が足りなかったことが原因といえます。
→食べられます。カビをきれいに洗い落として、早めに食べるようにしましょう。
表皮に「黒っぽいかさぶた」のようなものがあるとき
じゃがいもの皮が黒っぽくあばた状になっていたら、”そうか病”の可能性があります。
→食べられます。皮を厚めにむいて食べてください。
じゃがいもの中身が「黒ずんでいる」とき
1.じゃがいもが腐ると中身が黒ずんでいき、ひどい場合は水分が出て嫌な臭いを発することもあります。
→食べられません!食べると危険なので、廃棄しましょう。
2.中身に空洞があり、そのまわりが黒ずんでいたら、”中心空洞症”です。
→食べられます。ただし、変色した部分を取り除くので、食べる部分はかなり減ってしまいますね。
「カビ」と聞くとなんだか、絶対に食べられないような気がしますが、そうではなかったのですね!
我が家にはまだ小さな子供がいるので、「カビ」には敏感になってしまいます。
じゃがいもを廃棄することもありましたが、よく考えると、カビ以外は何の変化もなかったような気がします。
もったいないことをしていました…。
切り口が茶色なのは、食べても大丈夫です!
変色すると見た目は悪いですが、食べるのには問題ありません。
じゃがいもの切り口が茶色く変色するのは、切り口から染み出た「酵素の働き」によるものです。
どうしても気になる場合は、じゃがいもを切ってから調理するまでの間、水にさらすようにしてください。
これで酵素が洗い流せます!
ほかにも、切った直後に熱湯にくぐらせて酸素の働きを止める「ブランチング」という手法もあるので、参考にしてください。
じゃがいもの種芋がカビた!植えるのはOKなの?
買ってきたじゃがいもではなく、栽培しようと準備した種芋の切り口がカビることもありますよね。
この場合、植えても大丈夫なのか気になるところでしょう。
「種芋を半分に切って干しておいたら、表面がカビてしまった」といったケースが多いようですが…。
この場合、カビの生えた表面部分を薄く切り取って、1日乾燥させてから植えればOKです。
「カビてしまった!」と、慌てて捨ててしまわないようにしてくださいね!
ここまで、じゃがいもの”カビ”に関して解説してきましたが、次は芽が生えたらどうすればよいのか紹介します。
芽が生えてきたけど、どうしたらいいの?
じゃがいもは時間がたつと、「芽が出た!さらにカビまで!」なんてこともありますよね。
ここでは、じゃがいもに芽が生えたときの対処法を見ていきましょう。
白い芽が生えてきたときは?
光が当たっていないところで発芽したじゃがいもからは、「白い芽」が出てきます。
芽が出てくると、品質や味、食感などが失われるばかりか、健康を害する可能性があります。
そのため、
実は、じゃがいもの芽には「ソラニン」というアルカロイド系の毒素が含まれています。
芽が白いうちは、まだそんなに毒性が強くありませんが…。
摂取すると神経に作用して、中毒で溶血作用・頭痛・嘔吐・下痢などの症状を引き起こしてしまいます。
私は、小さい頃に母から「じゃがいもの芽には毒がある」という話を聞かされていたので、芽が出ている場合は、必ず取り除くようにしていました。
ソラニンは水溶性なので、皮をむいて茹でたり水にさらしたりすることで、ある程度は除去できます。
ただし、「粉ふきいも」で中毒を起こした人の事例もあるので、じゃがいもの芽をみつけたら必ず取り除いてくださいね!
取り除く際は、芽が出ているところを深めにえぐり、厚めに皮をむくようにしてください。
私は「これでもか!」というくらい深くえぐったり、芽が出ている部分を大きく切り落としてから調理するようにしています!
緑色の芽が生えてきたときは?
じゃがいもの芽は、白色だけでなく緑色の場合もあります。
この緑色の部分は、「ソラニン」や「チャコン」という毒素です。
芽が緑色のときは、芽だけでなくその周囲も多めに取り除きましょう。
私はかなりの心配性なので、色が変化している部分はほぼカットしています!
カレーに入ったじゃがいもはカビやすい!
あなたはカレーを作ってから、何日で食べきっていますか?
よく「カレーは一晩寝かせると美味しい」という言葉もありますが、衛生的にはどうなのでしょう?
実は、カレーに入れて煮込んだじゃがいもは腐りやすく、カレーが痛む原因になります。
1回で食べきれない量のカレーを作る場合は、じゃがいもをなしにするか、あとから入れるなどの対策をしたほうがよさそうです。
実際、長期間カレーを寝かせるような専門店では、じゃがいもを入れていない場合が多いようです。
じゃがいもにカビが生えたり、芽が出たりした場合の対処法はわかりましたが…。
できれば、よい状態で保存して、カビさせたりしないようにするのが一番です!
これでカビ防止!じゃがいもの上手な保存方法
冬場は、じゃがいもを寒い所に置いておけば多少長持ちはします。では、夏場はどうでしょう?
寒い所で長持ちするのですから、冷蔵庫でもよいのでしょうか?
じゃがいもを上手に保存する7つのコツ
以下で、じゃがいもの保存方法の注意事項を、順番にご説明します!
じゃがいもを冷蔵庫に入れるのはNG
じゃがいもは、冷やしすぎてしまうとかえって痛みやすくなるため、冷蔵庫での保存は不向きとされています。
夏場などに冷蔵庫で保存するときは、キッチンペーパーにくるんでビニール袋に入れ、野菜室で保存しましょう。
保存するには「遮光性」と「通気性」が大切
収穫したばかりのじゃがいもは、水分を多量に含んでいて腐りやすいです。
したがって、表面の土がしっかり乾く程度にまで干してから保管しましょう。
スーパーで購入したじゃがいもは干さなくてよい
スーパーでじゃがいもを購入した場合は、干す必要はありません。
通気性があって遮光できるダンボール箱などに入れて、日陰で保管しましょう。
じゃがいもを入れた箱は床に密着させない
じゃがいもの段ボール箱は、下にすのこを敷いたりして、できるだけ床に密着させないようにしてください。
箱の底面に、空気の流れを確保すると腐りにくくなります。
通気性の悪いケースで保存しない
じゃがいもを保存する際は、プラスチックや金属など、通気性が悪い容器は保管に向いていないので避けましょう
少量のじゃがいもは紙袋で保存してOK
保存するじゃがいもが少量であれば、新聞紙を何枚か重ねてじゃがいもを包み、不織布や紙袋に入れて保管してもOKです。
ちなみに、私はけっこう田舎に住んでいて、畑を持っている家が多いので野菜をよくいただきます。
先日、ママ友から野菜をもらったのですが、「どんな野菜も、冬場は車庫に入れて保管しておけば春先までもつよ」とアドバイスをいただきました。
また、玄関などに置いておいても、長持ちしてくれます。
じゃがいもの保存にもう一工夫を!
じゃがいもを保存する際のコツを紹介しましたが、以下のようにさらに一工夫することで、より日持ちさせられます。
熱湯にさらす
熱湯に5秒ほどさらして、布巾で拭きます。
あとは、風通しのよい所で乾燥すれば、暗くなくても保存できます。
りんごと一緒に保存する
ベランダに新聞紙を敷き、じゃがいもを日光に当てます。
段ボールに新聞紙を敷いて、じゃがいもとりんごを一緒に入れ、新聞紙をかけて物置に入れておくとあまり芽が出ません。
りんごから出るエチレンガスが、じゃがいもの発芽を抑制する効果を持っているからです。
傷んだじゃがいもがあった場合の保存方法は?
傷んだじゃがいもがあった場合は、まずは全て洗います。
泥を落とすと、保存期間は短くなってしまいますが、そのままの状態では腐ってしまう可能性が高いです。
洗ったあとは水気を拭き取って、別のダンボールに入れて、できるだけ涼しい所で保管しましょう。
傷んだじゃがいもは、ほかのじゃがいもの日持ちを悪くしてしまうかもしれないので、必ず別容器で保管してくださいね。
まとめ
最後に、今回の内容を再確認したいと思います。
- じゃがいもにカビが生えても、中身に異常がなければ食べられる
- じゃがいもの芽には毒があるが、芽やその周辺を深くくり抜けば食べられる
- 切り口が茶色くなるのは空気に触れたからで、食べること自体は問題ない
- 切り口の変色を防ぐには、水にさらすか熱湯にくぐらせる
- カレーに入ったじゃがいもは傷みやすいので、早く食べたほうがよい
- じゃがいもを調理する際は、芽や緑色の部分を深くくり抜き、周辺も厚めに切ると安心
- じゃがいもは冷蔵庫で保存しない
- じゃがいもを入れた箱はすのこの上に置き、通気性や遮光性がある場所に保管する
- 少量のじゃがいもは新聞紙を重ねて包み、不織布や紙袋に入れて保管する
- 熱湯に5秒程あてたあと、布巾でしっかり拭いて風通しのよい所に保管する
- じゃがいもはりんごと一緒にを入れて保管すると、芽が出にくくなる
じゃがいもを正しく保存しておけば、冬場は1か月以上日持ちします。
また、夏場も温度の変化がさほどない場所でなら、1か月は日持ちします。
ですが、じゃがいもの長期保存を避けるためにも、その都度必要な量を購入することをおすすめします。
私も近所の方やママ友から、たくさん野菜をいただくので、保存方法に戸惑うことが多く、無駄にしてしまったこともあります。
しかし、先ほどお話ししたように、ママ友から野菜それぞれの保存方法を教えてもらったことで、無駄にすることはなくなりました。
子供がいるので、野菜の状態が悪くなったときは、使おうかどうか迷いますが、その都度調べたり母に聞いたりしています。
ぜひ、今回の情報を思い出していただき、今後は食材を無駄にしないようにしていきたいですね。