【執筆者:編集部 鳥越菜生】
せんべいは腐るとカビが生えたり異臭がしたりなど見た目や臭いで食べられない状態だと判断できます。
湿気ると美味しくないだけでなく劣化して腐る場合もあるので、食べられるかの見分け方や正しい保存方法を覚えておきたいですね。
低カロリーでヘルシーなおやつとしても人気のせんべいを美味しく食べきるために知っておきたい、次の項目について解説します。
せんべいのこと
- 腐るとどうなるのか?
- 食べない方が良い状態の見分け方
- 劣化を防ぐ保存のコツ
- 湿気た状態を美味しく戻す方法
袋を開けてしばらく経ったせんべいが食べられるか悩んでいる方やいつも湿気させて困っている方もぜひ参考にしてくださいね♪
目次
せんべいは腐る?賞味期限切れや食べて良いかの見分け方
せんべいが腐ると香ばしさや硬さがなくなり表面がねっとりしたり、カビが生えて変色や異臭がしたりなどの異変が生じます。
見た目 変色 |
・カビが生えている ・黒や緑などに変色している |
---|---|
臭い 匂い におい |
・不快臭がする ・カビ臭い ・油臭い |
味 食感 触感など |
・表面の調味料が溶けてベタベタしている ・噛むとカリっとせず噛み切りにくい ・弾力が出て手で割りにくい ・いつもと違う味がする |
せんべいは湿気ただけなら食べられるので、劣化や腐敗で食べられない状態の特徴を覚えましょう。
カビや変色・不快な臭いは腐ってる可能性が大!
カビが生えて変色したりせんべい臭いのとは違う不快臭がしたりする場合は、腐ってる可能性が大きく食べられません。
せんべいはご飯と同じうるち米を原料にした米菓で、乾燥してカビや細菌などの微生物が成育しにくい状態なので、新鮮なうちは腐りにくいです。
- 水分
- 栄養
- 温度
しかし周りの湿気を吸いやすく、水分含量が増えるにつれ微生物が繁殖しやすくなるため、せんべいも劣化して腐る場合があるのです。
以上のように腐るまで劣化しなくても、揚げせんべいの場合は油が酸化して古い揚げ油のような臭いがしたら要注意です。
せんべいが湿気たとき劣化して消費期限となる前に食べきれるよう、見分け方や風味・食感を戻す対処法をご紹介しますね。
湿気てきたら賞味期限切れのサイン
せんべいがカリッとせず湿気てきたなと感じたら、傷んで食べられなくなる可能性があるため、ほかに異変がないうちに早く食べきることが大切です。
例えばもち吉のお煎餅の詰め合わせはシェアにも人気ですが、賞味期限は缶や外袋に表示され、個包装だけだとわからない場合もあります。
期限がわからない場合も湿気てきたら賞味期限切れのサインなので、早めに対処しましょう。
- ラップをかけずレンジで数十秒加熱する
- アルミホイルの上に並べオーブントースターで1~2分加熱する
とはいえ完全には戻せないので、湿気や劣化を防いで風味を保てる保存法を実践しましょう。
せんべいを劣化させない!日持ちする正しい保存方法
せんべいは直射日光や高温多湿を避け、開封後は空気が入らないように密閉し、乾燥した場所で保存して早めに食べきりましょう。
未開封 | 開封後 | |
---|---|---|
常温 | 表示の賞味期限まで | できるだけ早めに消費 |
冷蔵 | 表示の賞味期限まで | 3日~1週間 (なるべく早めに) |
冷凍 | 3~6ヶ月 |
開封前は常温で保存できますが、開封してテーブルに出しておくと夏季は30分・涼しい時期でも数時間で湿気始める場合があります。
個包装がある場合も外側を密封して空気中の水分を遮断し、常温なら酸化を防げるよう冷暗所で、缶に乾燥剤を入れて保存するのがおすすめですよ。
- 密閉容器や袋に入れて空気を遮断
- 常温なら缶やビンに入れる(+乾燥剤を同封)
- 冷蔵庫の冷蔵室や冷凍室に入れる
冷蔵庫は乾燥していて、特に冷凍室なら長く日持ちもできるので、少しずつゆっくり食べたい場合の保管場所におすすめです。
せんべいの賞味期限は原材料や作り方の違いにも左右されるので、種類別の特徴も確認しておきましょう。
せんべいの作り方や原料などの特徴と賞味期限
せんべいの種類ごとの原材料や作り方の特徴を知っておくと、保存の仕方を選ぶヒントになります。
種類(例) | 主原料 | 作り方 | 製造日からの 賞味期限 |
---|---|---|---|
焼きせんべい | うるち米 | 焼く | 3~6ヶ月 |
揚げせんべい | 揚げる | 2~4ヶ月 | |
ぬれせんべい | 焼く 揚げる ↓ タレに漬ける |
2週間 ~2ヶ月 |
|
おかき あられ |
もち米 | 焼く 揚げる |
うるち米の せんべいと 同等 |
南部せんべい | 小麦粉 | 焼く | 2ヶ月 |
瓦せんべい | 焼く | 3ヶ月 | |
えびせんべい | じゃがいも でんぷん |
焼く 揚げる 油を塗る |
4~6ヶ月 |
また塩やしょうゆ・砂糖などの調味料にも傷みを防ぐ効果があるため、せんべいの賞味期限には味付けも関係します。
砂糖にも濃度が高いと同じ効果があり、食品の品質劣化を防げます。
タレをしみ込ませたぬれせんべいは、水分含量が多い割にしょうゆの効果で傷みやすさを抑えられますが、賞味期限は乾燥したタイプより短いです。
瓦せんべいはクッキーやビスケットのように小麦粉の生地に卵が入ってタンパク質を多く含みますが、油脂は使われません。
しかし南部せんべいはビーナツやゴマが入って脂肪分を多く含むため、豆菓子として賞味期限と酸化防止に気を付けて保存しましょう。
でんぷんが原料のえびせんべいも揚げたり油を塗ったりしている場合があるので、賞味期限切れのほか酸化にも要注意です。
とはいえせんべいは賞味期限が切れても、すぐに食べたらダメになるわけではありません。
せんべいの賞味期限切れの対処法
賞味期限が切れたせんべいは風味や品質が低下しやすいため、食べられるかは見た目や臭いから五感で判断する必要があります。
賞味期限は消費期限までに猶予を持たせて設定されるため、過ぎてもしばらくは食べられる場合があります。
部屋の断捨離をしていたら、賞味期限切れのもせんべい発見。
XXの時のだから2年近く前か。賞味期限はかなり過ぎてるけど、せんべいだから食べられないこともなくて・・。
元々の食感が分からないけど、ちょっと柔らかくなってるような😅 pic.twitter.com/zv8kxGh5z8— akkey (@akkey641) November 7, 2018
せんべいも賞味期限切れで2年も経つと食感や風味が落ち、「味がなく、紙のように感じた」という口コミもありました。
何ヶ月も過ぎると食べるのはおすすめできなくなるので、せっかくの美味しさを堪能できるよう、保存の際は賞味期限切れも注意しましょう。
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結論 | せんべいは湿気と光を避け涼しい場所で保存しよう
- 腐るとカビが生えて変色や不快な臭いが生じる
- 湿気てきたら劣化・腐敗する前に早めに食べきる
- 油を使ったタイプは酸化にも注意
- 湿気たら加熱により乾燥させる方法も活用しよう
- 賞味期限切れにも注意して正しい方法で保存しよう
せんべいは乾燥しているため腐りにくい反面湿気やすく、風味が落ちてしまい、傷む原因にもなります。
湿気て水分を吸うほど劣化しやすくなるので、開封後は早めに食べきりましょう。
開封前から油の酸化や賞味期限切れにも注意して正しく保存し、食感を戻す方法もぜひ活用して、せんべいの美味しさを堪能してくださいね。