【執筆者:編集部 高田ゆみ】
絞ったレモン汁は正しく保存しておかないと、腐るよりもカビが生えたり、発酵したりして食べられない状態になることがあります。
市販のポッカレモンも未開封なら常温保存できて日持ちしますが、開封後はカビや発酵のおそれがあるので正しく保存しなければいけません。
ただし、一見するとカビが生えているように見える白い浮遊物も問題なく食べられるケースがあるので、しっかり見分け方を覚えておくと良いですね。
そこで、この記事ではレモン汁を上手に使い切るために知っておきたい以下の項目を紹介します。
レモン汁のこと
- 劣化した状態の見分け方
- 正しい保存方法
- 日持ちさせるコツ
- 賞味期限切れの活用法
手元にあるレモン汁が食べられるのか知りたい人、いつもレモン汁が使い切れなくて困っている人はぜひ参考にしてください!
目次
レモン汁やポッカレモンは腐るの?変色やカビの見分け方
手で絞ったレモン汁や市販品のポッカレモンは腐らないというよりも、カビが生えたり発酵したりする場合があります。
食べられない可能性大 | 食べられる | |
---|---|---|
見た目 変色 |
開封後:浮遊物・かたまり 泡が出ている |
未開封:白い浮遊物・沈殿物 茶色になった |
におい | 異臭 | 酸っぱい |
レモン汁はもともと酸っぱいにおいがするため異臭と区別しにくいものですが、ほかの状態も確認して見極めてください。
一見すると腐っているのではないか?と思うような変色でも食べられる場合もありますが、白い浮遊物は見分け方が難しいのでよく確認しましょう。
茶色に変色はNG?賞味期限切れの特徴
新鮮なレモン汁は薄く黄色がかった透明に近い色ですが、未開封・開封後に関わらず茶色に変色している場合があります。
未開封の場合はレモン果汁に含まれている成分(アミノ酸と糖質)の影響で褐色色素ができて色が変わっただけなので安全性には問題ありません。(※1)
開封後の場合も同様の反応が起こる場合もありますが、保存状態によってはカビが生えることもあるので注意しましょう。
白い浮遊物はカビ?果汁成分との見分け方
市販のポッカレモンの瓶に白い浮遊物や沈殿物がある場合は、未開封か開封後なのかによって見分け方が違います。
製造工程で殺菌されているため、未開封ならレモン果汁成分が浮遊・沈殿しているだけだと考えられます。
ただし、開封後の場合はカビが発生した可能性が高いです。
- 色は白・茶・黒など
- ヒモ状
- ティッシュペーパーのようなもの
- ゴムのようなもの
- 綿のようなかたまり
開封後にカビと思われる浮遊物がある、または容器に付着している場合は食べずに処分しましょう。
また、保存状態が悪いと発酵して泡が発生することもあります。
炭酸のような泡は発酵が原因
炭酸のような泡が発生した原因は発酵によりガスが発生したからだと考えられます。
レモン果汁に含まれている酵母が発酵すると、勝手にキャップが開いたり、泡が発生したりする場合があります。
発酵したレモン汁は本来の風味を楽しめないので、劣化する前に正しく保存するか、すでに風味が変わった場合は食べる以外の使い道も検討してみましょう!
レモン汁が賞味期限切れで腐る前に!日持ちする保存方法
絞ったレモン汁は基本的には当日中に食べきるか、2~3日以内に食べきれるなら冷蔵、さらに日持ちさせるなら冷凍保存がおすすめです。
保存方法 | 絞ったレモン汁 | 市販品 | |
---|---|---|---|
未開封 | 開封後 | ||
常温 | NG | 製造後9カ月~1年 | NG |
冷蔵 | 2~3日程度 | - | 1~2週間 |
冷凍 | 1カ月程度 | - | 1カ月程度 |
市販品のポッカレモンは未開封なら常温保存もできますが、開封後は手絞りのレモン汁と同様で傷みやすいため冷蔵保存で早めに食べきるか、冷凍保存にしましょう。
絞ったレモン汁やポッカレモンの保存方法と保存期間
レモンの絞り汁をいつまで食べきれるかわからないなら、最初から冷凍保存したほうが安心です。
「ポッカレモン100」は加工時に殺菌されており、製造日から9カ月後に賞味期限が設定されています。
比較的賞味期限は長いですが、保存料が使われていないため開封後は手絞りのレモン汁と同様にあまり日持ちせず、冷蔵庫での保存が必須です。
使い切れない場合は、製氷皿やシリコントレーで凍らせてから冷凍保存袋に入れておくと便利です。
例外として、「プッシュレモン」は保存料が含まれており、開封後も常温保存可能、賞味期限は製造日から1年後で設定されています。
すでに賞味期限切れで風味がおかしい場合は、食べずに違う活用法を検討してみてはいかがでしょうか。
賞味期限切れでも捨てないで!レモン汁の活用法
レモン汁は酸性なので、アルカリ性の汚れ落としに活用してみてください。
- お風呂や台所の水アカ、石けんかす
- トイレの黄ばみ
- 電気ポット・ケトルの湯垢
風味が悪くなっても捨てずに、有効活用して無駄なく使いきりましょう!
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結論 | レモン汁は腐るよりもカビや発酵に注意しよう
- 開封後はカビが生えて食べられなくなる場合がある
- 正しく保存しないと発酵して風味が変わることもある
- 白い浮遊物は未開封ならOK!開封後はカビの可能性大
- レモン汁や開封後のポッカレモンは冷凍保存がおすすめ
- 賞味期限切れで風味が落ちたなら掃除に有効活用しよう
生のレモンは正しく保存しておかないとカビが生えて腐るのと同様に、絞ったレモン汁や市販のポッカレモンもカビが生えたり、発酵して風味が変わったりします。
白い浮遊物や沈殿物がある場合は、未開封なら果汁成分なので食べても問題ありませんが、開封後はカビの可能性が高いため食べないほうが良いです。
また、発酵して泡が出ている場合や、賞味期限の日付が大幅に過ぎている場合は無理して食べずに掃除に活用しましょう!
カビや発酵を防ぐためにも、早めに食べきれないなら冷凍保存で無駄なく使いきるようにしてください。