【執筆者:編集部 宇野山萌】
ズッキーニにカビが生えたり糸を引くほどのぬめりがある場合、腐っているので食べられません。
中がスカスカ・変色などの傷みのサインや苦味があるものは、体に悪い影響が出る可能性があるので、食べない方がいいでしょう。
ズッキーニは日持ちが短く腐りやすいので、見極められる目と正しい保存方法の知識がなければ、すぐに腐らせたり傷んだものを食べたりする恐れがあります。
そこでズッキーニについて詳しく調べ、わかったことを次のようにまとめました。
ズッキーニのこと
- ズッキーニは腐るとどうなるのか
- 傷んでいる・食べない方がいいのはどんな状態か
- 日持ちの目安と保存方法
- ズッキーニの美味しい食べ方
「たくさん買ったのに、結局腐って食べられなかった…」なんて悔しい思いをしないためにも、日持ちと保存方法を知り、美味しい食べ方もマスターしましょう!
目次
ズッキーニが腐ってる?傷みかけ?見分け方を解説
ズッキーニの見た目や触感に変化がある場合、腐って食べられない・傷んでいる・問題なく食べられるの3つのパターンが考えられます。
食べられない(×) ・ 食べない方がいい(△) |
食べられる | ||
---|---|---|---|
見た目 変色 |
× | ・カビがある ・全体に変色 |
表面に傷がある |
△ | ・中がスカスカ ・部分的に変色 ・シワがある |
||
臭い | × | ・腐敗臭 ・刺激臭 |
ー |
△ | ー | ||
味 触感 |
× | ・糸を引く ・溶けている |
切り口に少し ぬめりがある |
△ | 苦い |
腐ったり傷んだりしたズッキーニや苦いものを食べると、お腹を壊すなどの症状が出る場合もあるので、注意しましょう。
ズッキーニは腐るとどうなる?食べられない時の特徴とは
ズッキーニは水分を多く含んでいるので腐りやすく、カビが生える・糸を引くほどの粘りがある・溶けたようになっているものは食べられません。
特にカビには多くの種類があり、体に良いもの・悪いものの両方がありますが、ズッキーニなどの農作物に発生するものの中にも「カビ毒」を作り出すものがあります。
カビが作り出す化学物質の中で人体に悪影響を与えるものです。生成された場合、目に見えるカビそのものを取ってもカビ毒は食品中に残ることがあります。さらに熱にも強い特徴があるので、完全に取り除くことは困難です。
カビが生えたものを食べたからといって必ず健康被害が出るとは限りませんが、リスクを伴うので食べないのが賢明です。
さらに腐るとまではいかなくても、次のような状態のズッキーニは傷んでると考えられます。
傷みや健康被害の恐れがあるズッキーニの見分け方
見た目に変化が現れたり、苦味があるズッキーニを食べるのはおすすめできません。
状態 | 原因 |
---|---|
・中がスカスカ ・茎の断面が乾燥している ・皮にシワがある ・部分的に変色している |
収穫から時間が経って 傷み始めている |
切り口が乾燥 | 乾燥している |
苦い | ククルビタシンの影響 |
傷んだり乾燥しているものは美味しさが損なわれており、腐敗が始まっている可能性もあるので処分をおすすめします。
もしズッキーニから苦味を感じたら、ククルビタシンというウリ科植物に含まれる成分が多い可能性があります。
一方で状態に変化があっても食べられる場合もあります。
表面や断面が変?不安でも食べられるズッキーニの特徴
ズッキーニの表面に違和感を感じても、次のような場合は問題なく食べられます。
- 皮も中身もきれいだけど断面にぬめりがある
- 皮に傷のような変色がある
カットしたズッキーニの断面にぬめりを感じても、洗って取り除けて中が白いなら、正体はズッキーニに本来含まれている成分だと考えられます。
また栽培中に葉や地面に触れた部分は傷となって変色しますが、ほかに傷んでるサインがなければ問題ありません。
見た目の変化のほか、保存期間も判断の目安になるはずですよね!
ズッキーニの賞味期限目安も確認しましょう。
ズッキーニの日持ちはどれくらい?正しい保存方法も紹介
ズッキーニはあまり日持ちせず、常温や冷蔵では丸ごとでも数日しか保存できません。
丸ごと | カット後 | |
---|---|---|
常温 | 約1週間 | NG |
冷蔵 | 3~4日 | |
冷凍 | 約1ヶ月 |
丸ごとでも保存の際にはひと手間が必要なので、保存方法について詳しく紹介しますね。
ズッキーニの常温・冷蔵での保存方法
ズッキーニは乾燥と低温に弱いので、常温でも冷蔵庫でも保存の際には注意が必要です。
丸ごと | カット後 | |
---|---|---|
常温 | ・1本ずつ新聞紙で包む ⇒乾燥防止 ・冷暗所(10~20℃)で 立てて保存 |
ー |
冷蔵庫 | ・1本ずつラップや 新聞紙で包む ⇒乾燥防止&保温 ・野菜室に立てて保存 |
・ラップで包む ・野菜室で保存 |
そのままで冷蔵庫に入れるようなことはせず、必ず新聞紙やラップ・キッチンペーパーで包んで乾燥と低温から守ってくださいね。
もっと長期保存したいなら冷凍がおすすめですよ!
保存期間を長くしたいなら冷凍がおすすめ!
ズッキーニは丸ごとでもカットでも冷凍でき、3週間程度の日持ちを見込めます。
生のままでも軽くソテーした調理済みの状態でも冷凍できるので、どのような使い方をするかによって使い分けましょう。
保存方法 | 食べ方の注意点 | |
---|---|---|
生 | ・丸ごとラップで包む ・好みの大きさに切る ・密閉袋に入れて冷凍 |
・丸ごとなら流水解凍 ⇒カットして加熱調理 ・カット後なら 凍ったまま加熱調理 |
調理後 | ・好みの大きさに切る ・オイルでソテー ・粗熱をとる ・密閉袋に入れて冷凍 |
・電子レンジで解凍 (600wで30~45秒) ・加熱調理の 仕上げに入れる |
冷凍したズッキーニは解凍すると食感が変わるので、ぶよぶよでまずいと感じる人もいるでしょう。
凍ったままでスープやラタトゥイユのような煮込み料理にすると、トロトロの食感を楽しみながら美味しく食べられますよ!
好きな人は、冷凍のズッキーニを常備しておくのもいいですね。
▼輪切りズッキーニのグリル
▼ラタトゥイユに便利なミックス野菜
ズッキーニの日持ちや保存方法は、こちらの記事でも詳しく解説していますよ!
詳しくはこの記事をチェック!
ズッキーニは栄養満点!無駄にしない食べ方を紹介
ズッキーニは水分が多い野菜ですが、しっかり栄養も含まれています。
生でも加熱しても美味しく食べられますが、栄養素を無駄にしない食べ方のコツもあるので上手に摂取しましょう♪
- ズッキーニの栄養を上手に摂るには油を使った料理がおすすめ
- 数日作り置きや大量消費レシピも紹介
美味しく健康的に食べてくださいね!
ズッキーニに含まれる栄養とは?効率よく摂る方法を解説
ズッキーニに多く含まれている栄養素と特徴を表にまとめます。
栄養素 (100gあたりの含有量) (※4) |
効果 | 特徴 |
---|---|---|
カリウム (320mg) |
・ナトリウムの 排出を促す ⇒血圧を下げる |
水に溶ける |
葉酸 (36μg) |
・赤血球や細胞の 生成を助ける |
|
βカロテン (320μg) |
・体の成長促進 ・抗酸化作用が高い ⇒ガン予防 ・美肌効果 |
油に溶ける |
不溶性 食物繊維 (1.1g) |
・便を増やす ⇒腸を刺激する ・善玉菌を増やす |
水に溶けない |
ズッキーニには、水に溶けるカリウム・葉酸や油に溶けるβカロテンがたくさん含まれています。
大量消費にも!ズッキーニの美味しい食べ方
栄養を失わず、ズッキーニを美味しく食べられるレシピを3つ紹介します。
βカロテンを上手に摂取するなら、オリーブオイルを使ったレシピがおすすめです!
南蛮漬けなら冷蔵庫で2~3日は日持ちするので、作り置きにもピッタリですね!
パーティにもピッタリな、ズッキーニを丸ごと使ったレシピもありますよ。
今まで作ったことがない食べ方を試してみてくださいね。
結論 | ズッキーニは腐りやすいので保存方法に注意!
- カビ・糸を引くぬめり・腐敗臭があるものはNG
- 変色やシワがあるものは傷んでいるので早めに!
- 苦いものは下痢の原因になるかも
- ズッキーニは日持ちが短い
- 長期保存には冷凍がおすすめ
ズッキーニは水分が多く、腐ってぶよぶよになったりカビが生えたりして食べられなくなります。
傷みも早く乾燥にも低温にも弱いので、保存するときはラップや紙で包んで守ってください。
常温でも冷凍でも1週間程度しか日持ちしないので、使い切れない時はすぐに冷凍するのがおすすめです!
いったん凍ったものを解凍すると食感が変わってしまうので、スープや柔らかさを楽しむ料理で楽しんでくださいね♪