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食材・料理のQ&A

干物・一夜干しは腐るとどうなる?常温放置は大丈夫?賞味期限は

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料理・食材
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干物 腐る

【執筆者:編集部 森野楓】

干物は生魚に比べて腐りにくい食品ですが、保存方法が正しくなかったり時間が経過したりすれば劣化は進みます。

劣化したときの状態を知っておくと、古くなった干物がまだ食べられるか判断するときの目安になって便利ですよね。

この記事では、干物の劣化を防いで美味しい間に食べ切るために必要な、以下の項目をご紹介します。

この記事を読むとわかる!
干物・一夜干しのこと

 

  • 腐るとどうなるのか
  • 賞味期限切れでも大丈夫?
  • 美味しい干物を見分けるコツ
  • 劣化を防ぐ正しい保存方法

美味しい干物の特徴や保存後の解凍方法も解説しているので、より美味しく干物を食べたいという方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

   

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干物が腐るとどうなる?賞味期限の見分け方

干物 腐るとどうなる

干物は生魚に比べて水分が少ないため腐りにくい食品ですが、誤った保存方法や時間の経過によって異臭変色するなどの劣化は進みます。

劣化した干物の特徴
見た目
変色
身や皮が黒っぽい
臭い
匂い
におい
異臭がする

食感
触感など
風味が落ちている

干物や一夜干しは、空気に触れることによって酸化が進んだり、保存過程によって魚に含まれる脂質が劣化したりすると劣化が進み、これらの異変が生じます。(※1)

これらの項目の中で、どの特徴があったら食べられないという断定はできませんが、異臭がしたり身や皮が黒っぽくなったりしている場合は、劣化の度合いも強いと思われます。

一方で、風味が落ちただけの干物なら食べても体調に問題は起きない可能性が高いですよね。

まだ食べられるのか迷ったときには、このような考え方を参考に判断するようにしてみてください。

なお、みりん干しに白い点々のようなものが見られる場合は、カビではなく糖分の結晶の可能性が高いです。

糖分を含んだ液体が凝縮したり温度が下がったりした際に生成されるもので、干物の鮮度がよいときに起こります。

白いカビの場合はふわふわとしていますが、白い粉状の点々の場合は糖分の結晶のため、まだ食べられる可能性があります。

また、干物と一夜干しはどちらも魚介類を干して水分を乾燥させたものですが、それぞれ製法は異なります。

干物…天日干しや機械乾燥など、さまざまな製法で魚を乾燥させたもの
一夜干し…魚を一晩乾燥させたもの

一夜干しの方が干物よりも水分の含有量が高いため、劣化の進みは早いので注意しましょう。

食品の腐敗の原因となる微生物は、水分が少ないほど増殖する可能性が低いためです。(※2)

賞味期限が切れて間もない干物は、風味は落ちているもののまだ食べられる可能性があります。

賞味期限切れの干物はいつまで大丈夫?

賞味期限の切れた干物は直後から食べられなくなるわけではありません。

賞味期限とは、商品を開封せずに適切な保存方法で保存した場合に、品質が変わることなく美味しく食べられる期限をいうためです。(※3)

比較的傷みにくい食品に表示されるため、賞味期限に示された年月日が過ぎた直後から食べられなくなるわけではないのです。

そのため、もし未開封で賞味期限が過ぎて間もない干物がある場合は、前述した劣化したときの特徴を参考に、まだ食べられるかの判断をしてみてください。

劣化の進んだ干物は風味が落ちるだけでなく、食べるとお腹を壊すなどの健康被害を引き起こす可能性があります。


そのため、まだ食べられるのか判断に迷った場合は、安全のため食べずに処分するようにしましょう。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
いつもと違った異変を感じたら、食べないようにするのが大切ですね。

なお、一夜干しなどの劣化の進みの早い商品には、消費期限が記載されている場合もあります。

消費期限切れの商品については、安全が保障されていないので食べないようにしましょう。

消費期限とは、適切な方法で保存した場合、安全に食べられる期限のことをいうためです。(※3)

また、干物には美味しい商品を見分けるためのコツもあります。

美味しい干物の見分け方

鮮度が良く美味しい干物には、色が良く身全体に光沢があるなどの特徴があります。

美味しい干物の特徴
  • 身全体に光沢がある
  • 肉厚で色が良い
  • 腹や背中周りが白くなっている(脂がのっている)

これらの特徴のある干物は鮮度も良く、脂がのっていて旨味たっぷりのジューシーな味わいが楽しめますよ。

なお、自家製の干物を作るときは、夏場で湿度が高いと上手に作れない場合もあるようなので、空気が乾燥している冬場に作るのがおすすめです。

美味しい干物が手に入ったら、正しく保存して劣化を防ぎたいものですね。

 

常温でも大丈夫?干物の適切な保存方法や日持ち期間

干物 日持ち

干物は常温で放置するとヒスタミンが増殖し、食中毒を引き起こす原因となるため冷蔵もしくは冷凍保存するようにしましょう。

魚や魚類の加工品を常温放置するなど不適切に管理すると、ヒスタミン産生菌の影響でヒスチジン(アミノ酸の一種)からヒスタミンができる。
干物・一夜干しの保存期間の目安
干物 一夜干し
常温 不可 不可
冷蔵 庫内温度5℃の場合:約3~4日間
庫内温度0~2℃の場合:約5~7日間
約2日間
冷凍 約2週間~3週間 約30日間
なお、真空パックなら冷凍で約1年保存でき、湿気も防げます。
ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
より長く保存したいときには、真空パックされた干物を購入すると便利ですよ。
また、干物の劣化を防ぐためには、適切な方法で保存することが大切です。

劣化を防ぐ保存方法と食べる際のポイント

干物は、以下の要領で乾燥冷凍やけを防ぐ対策をして保存しましょう。

干物の保存方法のコツ
  • 1枚ずつラップで包む
  • さらに、アルミ箔または保存用袋に入れて冷蔵・冷凍保存する

ラップで包んだり保存袋に入れる際は、なるべく空気が入らないようにするのがポイントです。

アルミ箔や保存袋で2重にすることで、保存性が高まります。

とくにアルミ箔は熱伝導が良いため、冷凍温度を保つ働きをしてくれますよ。

また、冷凍保存後に食べる際は、解凍せずにそのまま焼いて食べるのがおすすめ。

解凍するとドリップと一緒に干物の旨味も流れ出てしまうためです。

なお、解凍してから調理したい場合は、冷蔵庫の中に半日ほど置きます。

この際も、完全に解凍せず半解凍にして水分と一緒に旨味が染み出てしまわないようにするのがポイントです。

 

結論 | 干物は適切に保存して腐るのを防ごう

干物・一夜干しのまとめ
  • 腐ると異臭や変色のほか、身や皮が黒っぽくなる
  • まだ食べられるか判断がつかないときは食べない
  • 賞味期限切れ後の干物でも食べられることもある
  • 美味しい干物は身に光沢がある
  • 冷蔵・冷凍保存が基本で、常温保存はできない

干物劣化すると身や皮が黒っぽくなったり異臭がしたりするなどの異変が現れます。

劣化を防ぐには、ラップとアルミもしくは保存袋で密閉し、冷蔵か冷凍保存するようにしましょう。

ご紹介した美味しい干物の選び方や解凍方法も参考に、干物の美味しさを存分に楽しんでくださいね。

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