【執筆者:編集部 森野楓】
豆板醤は腐って食べられなくなると変色・異臭がしたり、カビが生えたりなどの異変が生じます。
これらの特徴を知っておけば、古くなった豆板醤がまだ食べられるかを判断するときの目安にできますよね。
この記事では、腐っているかの見分け方をはじめ、豆板醤に関する以下の内容をまとめました。
豆板醤のこと
- 腐るとどうなるのか
- 食べられる状態の特徴
- 正しい保存方法
- 容器別保存期間の目安
いつまで保存できるかも解説しているので、豆板醤を賞味期限までに使い切りたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
豆板醤が腐るとどうなる?賞味期限切れの見分け方
豆板醤は、劣化が進み食べられなくなるとカビが生えたり変色・異臭がしたりするようになります。
食べられない状態 | 食べられる可能性が高い | |
---|---|---|
見た目 変色 |
カビ(フワフワ) 分離している |
白い斑点や塊 |
臭い 匂い におい |
異臭がする | ー |
味 食感 触感など |
酸っぱい | ー |
古くなった豆板醤に以上のような特徴がみられる場合は、劣化が進み変質している可能性があるため、食べないのが安全です。
劣化の進んだ食品を食べると、健康被害を引き起こす可能性があるためです。
異臭や変色、カビが生えたら食べないのが安全
変色や異臭がする場合、豆板醤が変質しているため食べると腹痛を引き起こすことがあります。
腐った豆板醤の呪いや!腹痛やばす
— はま2 (@hamattyomattyoo) March 15, 2012
またカビが生えている場合、カビ毒という化学物質が身体に悪影響を及ぼすことがあります。
カビ毒は食中毒のような急性症状をまれに引き起こすほか、長期間摂取すると発がん性が高まることもあるため注意が必要です。(※2)
そのほか、酸っぱい味がしたり分離したりしている場合も、安全性を考え食べないようにしましょう。
3年ぐらい放置してた豆板醤が成分分離してた。混ぜたけど使うの怖い RT @kakko21: 激辛麻婆豆腐作るのに豆板醤とラー油の消費が激しい
— ナコト (@platonic_aki) May 2, 2010
なお、豆板醤に白い斑点や塊ができただけの場合は、まだ食べられる可能性があります。
劣化したけれどまだ食べられる豆板醤の特徴
未開封のまま冷蔵庫で保存した場合、豆板醤に白い斑点や塊ができることがあります。
この白い斑点や塊は、原料に含まれるたんぱく質が熟成してチロシンというアミノ酸の一種に分解され、白く結晶化したものです。
そのため、食べても安全性に問題はないため心配する必要はありません。
チロシンとカビには、それぞれ以下のような特徴があるので、見分け方の参考にしてみてください。
- チロシン…白く乾いたチョークの粉のようなものが斑点状に出る
- カビ…フワフワとした綿のような形状をしている
なお、チロシンは豆板醤だけでなく、タケノコや味噌に見られることもあります。
チロシンってお前だったのか!!! pic.twitter.com/tXTOQL8hTT
— ヒロキ (@l_2_3_alpha) May 21, 2020
こちらの画像も参考に、チロシンかカビなのかを判断してみてくださいね。
賞味期限切れの豆板醤はいつまで食べられる?
豆板醤は、賞味期限が切れるとすぐに食べられなくなるといったわけではありません。
賞味期限とは、未開封の状態で正しく保存した場合のおいしく食べられる期限だからです。(※1)
開封後で賞味期限の切れてしまった豆板醤も前述した見分け方を参考に判断し、まだ食べられる場合は早めに賞味するようにしましょう。
なお、豆板醤が劣化するのを防ぐには適切な方法で保存するのが大切です。
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豆板醤の常温・冷蔵での保存方法と日持ち期間
豆板醤は、瓶入りかチューブ入りかによって保存期間が異なります。
常温 | 未開封の場合:賞味期限まで |
---|---|
冷蔵 | 瓶入り豆板醤:2~3ヵ月 |
チューブ入り豆板醤:3~4ヵ月 | |
冷凍 | ー |
このように、豆板醤の保存期間はチューブ入りの方が瓶入りよりも約1ヵ月長くなっています。
そのため、大量かつ頻繁に豆板醤を使用する方は瓶入りタイプがおすすめです。
使用頻度が少なく、1度に使用する量も少ないという方は、長期間保存できるチューブ入りの豆板醤を使用してみてはいかがでしょうか。
なお、メーカーによっては開封後の豆板醤を冷蔵保存した場合、清潔なスプーンを使用すれば約1年保存できるとしているところもあります。
また、豆板醤は未開封のときと開封後では保存方法が異なるので、適切な保存方法を知っておくことが大切です。
冷凍保存はできる?未開封と開封後の保存方法
豆板醤は未開封か開封後かによって、以下のように保存方法が異なります。
未開封 | 常温で保存する |
---|---|
開封後 | キャップをしっかり閉め、冷蔵保存する |
未開封の場合は常温保存で大丈夫ですが、開封後の豆板醤は常温保存するとカビが生えたり発酵が進んだりして劣化の原因となるため、冷蔵庫で保存しましょう。
なお、冷凍保存については豆板醤の各メーカーでは紹介されていませんでしたが、中には手作りでたくさん作った豆板醤を冷凍保存している方もいるようです。
朝から塩麹を仕込み。夕方、出来上がった塩麹とソラマメ、唐辛子を調合して豆板醤を作りました。毎年、この季節に仕込みます。発酵が終わったら冷凍保存。グルテンフリー生活は、調味料関係を揃えるのが大変です😆 pic.twitter.com/ybc4O00bcY
— Atsuko Murata(村田淳子/歌手) (@AtsukoMurata) May 20, 2020
大量に購入した豆板醤を長期間保存したいという方は、冷凍保存も試してみても良いかもしれません。
ただし、各メーカーでは冷凍保存を紹介していないため冷凍保存は豆板醤に適していない可能性があり、風味や品質が低下する可能性があるので、あくまで自己責任で行うようにしてください。
豆板醤は冷凍しても固まらず柔らかい状態を保てるので、料理に使用するときにも便利です。
なお、瓶入りの豆板醤はそのまま冷凍すると瓶が割れる恐れがあるので、冷凍用保存袋に入れ替えて保存すると良いでしょう。
結論|豆板醤は正しく保存し、腐る前に食べ切ろう!
- 変色・異臭などの異変がある場合は、食べない
- カビが生えた場合も食べない
- 白い斑点の正体はチロシン
- 未開封なら常温保存が可能、開封後は冷蔵保存
- チューブ入りの方が瓶入りより保存期間が長い
豆板醤は腐りにくい食品ですが、変色や異臭・カビなどの異変が生じた場合は、劣化が進んでいるため食べないようにしましょう。
未開封の場合は常温、開封後はしっかりとキャップを閉めて冷蔵庫で保存するのが適切です。
使用時には清潔なスプーンを使用して、衛生面に気をつければさらに劣化を防ぐことができますよ。
上手に保存して、賞味期限までに美味しく食べ切ってくださいね。