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食材・料理のQ&A

すが入った大根は食べられる?煮物や漬物など復活レシピと見分け方

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 坂本圭子】

すが入った大根の原因はおもに水分不足であり、腐っているわけではないので食べられます

ただし新鮮な大根と比べると当然美味しさは劣るため、調理の方法を工夫しなければなりません。

すが入った大根

大根はおでんの具や煮物、豚汁、漬物など幅広い調理に使える食材ですが、すが入った場合はこれらの料理に使えるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

そこで、すが入った大根の使い道や美味しい食べ方など、以下について詳しくお伝えしていきます。

すが入った大根でも食べられるので、捨ててしまうのはもったいないですよね。

美味しく食べられるレシピやしなびた大根を復活させる方法を確認して、上手に調理してみてください。

また、すの入っていない新鮮な大根の見分け方も説明するので、ぜひ確認しておきましょう!

 

記事監修者・管理栄養士・坂本圭子先生記事監修・坂本圭子先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士フードスペシャリスト/ 管理栄養士として病院、介護老人保健施設、保健センターで10年の経験を経てフリーランスに転身。現在は、執筆、レシピ開発、オンラインダイエット食事指導、サプリメントの商品企画、監修を中心に活動。プライベートでは2児の母であり、毎日パワフルに子育て中。休日は子ども達と一緒にパン作りをするのが趣味。

   

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すが入った大根は食べられる?すの入っている状態や原因とは

大根にすが入っているのは水分や養分が不足しているのが原因で、腐っているわけではないので食べられます。

そもそもすが入るというのは、中身に白い気泡のようなものができたり、スポンジ状になってスカスカになったりする状態のことを言います。

このようにすが入った大根でも食べられるのですが新鮮ではないため、調理の仕方などを工夫する必要がありそうですね。

またこちらのように穴が開いているものもありますが、この大根も食べられます。

それではなぜ水分不足で大根にすが入るのか、その原因を説明していきます。

大根にすが入っても食べられるのは水分不足が原因だから

先述したように、すが入っている大根は腐敗しているわけでなく、水分や養分の不足が原因で発生します。

つまり鮮度が落ちたたけなので、美味しい状態とは言えないものの食べるには支障ありません。

なぜ水分や養分が不足するのかというと、要因は主に以下の4つです。(※1)

大根にすが入る(水分不足になる)理由
  • 収穫遅れによる大根の老化
  • 暑さによる水分不足
  • 大根の急激な成長
  • 長期保存・不適切な保存方法

家庭栽培でありがちな要因なのが、収穫が遅れて大根が老化し、水分が少なくなることです。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
大きくなるのを待ちすぎると美味しい時期を逃してしまうので、気を付けてくださいね!

そのほか生育過程の環境が暑すぎて水分が足りなくなったり、大根が急激に成長すると中身の成熟が伴わず、スカスカになることもあるようです。

すが入った大根 原因

また、収穫後に葉を付けたまま保存すると、葉から水分が失われてすが入る原因になります。(※2)

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
大根の葉には、根に含まれていないβカロテンが豊富に含まれていますので、捨てずに利用してみましょう!大根の佃煮やお味噌汁の具材にもピッタリですよ。

大根の上手な保存方法や日持ちを確認したい場合は、こちらの記事も確認してみてくださいね。

このようにすが入っている大根は食べられるものの、美味しいとは言えないため、調理方法は工夫したいところです。

そこで、すが入った大根の使い道や美味しい食べ方などを調べてみました!

 

すが入った大根の復活レシピ!煮物や漬物などの美味しい食べ方

すが入った大根は鮮度が落ちているため、煮物など加熱調理をして食べるのがおすすめです。

サラダなど生で大根を食べる場合は、シャキシャキとしたみずみずしい食感が大切なので、すが入った大根は使わないほうがいいと思われます。

鮮度が低いと大根おろしにしても美味しくないという意見と、食感が気にならなくなるからおすすめという意見にわかれるようです。お好みで試してみてはいかがでしょうか。

すが入った大根 大根おろし

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
大根に含まれるアミラーゼはでんぷんを分解する酵素なので、うどんや餅、スパゲティーなどに大根おろしを添えて組み合わせるのもおすすめですよ。(※3)

またどの程度すが入っているかで、調理方法を考えてみてもいいでしょう。具体的に説明していきますね。

少しすが入っている・しなびた大根は鮮度の復活を

多少すが入っている、しなびた大根の鮮度を復活させる方法は以下の通りです。

しなびた大根の復活方法
水につける 数分~数時間つけておく
50℃洗い(※4) 48~52℃のお湯に2~3分つけ、
ざるにあげて水気を切る

どちらの方法でも新鮮さを取り戻せますが、時間がないときは50℃洗いがおすすめです。

続いて、中程度すが入っている大根に適しているレシピをご紹介していきます。

すが入った大根は煮物やおでんが鉄板レシピ

すが入った大根はスカスカしていますが、煮物やおでんなどにするとこの食感が緩和されますよ。

ただしす入りの大根は切りにくいので、調理するときは注意してくださいね。

すが入った大根 煮物

参考レシピ

Cpicon 大根・人参・油揚げでほっこり味の煮物 by JUNちゃン

 

ジューシーな油揚げが大根を美味しくしてくれます。

千切りにすることで、スカスカ食感も気になりにくく、火の通りも早いですよ!

このほかおでんや豚汁にするのもおすすめですが、す入り大根は固いと感じることもあります。

そこで、固くなった大根を柔らかくする方法をお伝えします。

すが入った大根 柔らかくする方法

参考レシピ

Cpicon 固い大根を柔らかく煮る方法 by りりり~ん

 

お酢を入れるのがポイントです!

大根が柔らかくなればおでんの味も染みやすくなりますし、豚汁や炒め物などにしても美味しく食べられますよ。

すの入った大根 おでん

参考レシピ
ちくわがなければ、大根だけでも美味しくできます。
続いて穴があくなど、かなりすが入った大根の使い方をご紹介します。

漬物や干すという方法もおすすめ

保存食として野菜から水分を抜いて作られる漬物は、水分が抜けてすが入った大根には適した調理法と言えるでしょう。(※5)

自宅で手軽に作れる大根の漬物レシピをご紹介しますね。

すが入った大根 漬物

参考レシピ

Cpicon 合わせて置くだけ◆簡単◆大根 漬物 by ぽぽたんこぶ

 

大根と酢・塩・砂糖・酒とシンプルな味付けで、漬けておくだけなので簡単ですよ。

もっと長期的に保存したい場合は、切り干し大根にしてもいいでしょう。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
生の大根を切り干し大根にすると栄養価やうまみがアップしますよ。

すが入った大根 切り干し

参考レシピ

Cpicon 保存食作り・切り干し大根の作り方 by ImaoiKiyo

 

太すぎると乾燥させるのに時間がかかります。しっかりお日様に当てて干すようにしましょう!

このように、大根に多少すが入っても鮮度を復活させたり美味しく食べられるレシピがあったりしますが、できれば新鮮な大根を購入したいですよね。

そこで、すの入った大根を見分ける方法を簡単にご説明していきます。

 

すが入った大根の見分け方|1本売りとカット大根では

すの入った大根を見分けるには、茎の根元や断面を確認してみましょう。

すが入った大根の見分け方
  • 1本売り ⇒ 茎の中央に穴があいていないかチェック
  • カット大根 ⇒ 断面に白っぽいモヤモヤがないかチェック

葉がついた大根の場合は、茎の根元をチェックして、穴があいてないか確認してみてくださいね。

すが入った大根 見分け方

断面に白いモヤモヤがでていたら、すがでる一歩手前の状態なので、選ばないようにしましょう。

新鮮な大根の見極め方もご紹介するので、参考にしてくださいね。

新鮮な大根の見極め方
  • だいこんのひげ根が均等でまっすく並んでいる
  • すらりと細長い形をしている
  • ずっしりと重みがある
  • 葉が緑色
    ※ただし冬場の大根は枯れて黄色くなっているもの

大根はすらりと細長く、重みのあるものを選びましょう。

基本的に葉が緑色の方が新鮮だと言われていますが、冬場の大根の場合、黄色い葉は寒さにあたって糖度が高い証拠と考えられているようですよ。(※6)

産地直送の新鮮な大根を手に入れるには、通販を利用するのもおすすめです。

新鮮な大根を手に入れるときの参考にしてみてくださいね!

結論|すが入った大根も美味しく食べられる

すが入っている大根は腐っているわけではなく、水分不足という状態なので食べられます。

ただし鮮度が落ちているので、サラダなど生で食べるのではなく煮物などの加熱料理や漬物などにするのがおすすめです。

すが入っている大根は、茎の根本に穴や断面に白いモヤモヤがあることが多いため、購入する前にチェックしてみましょう。

逆に細長くて重みのある大根は新鮮なので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。

 

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