普段なかなか使わない土鍋を取り出したら、カビが生えていたなんてことはありませんか?
私も先日しまっていた土鍋を見たら、なんだかカビ臭くて使うのを躊躇してしまいました。
土鍋のカビの落とし方は普通の鍋と同じでいいのか、そもそもカビが生えた土鍋はまだ使えるのかわかりません。
そこで、土鍋のカビの取り方などを詳しく調べてみました。
- カビが生えた土鍋はまだ使えるのか
- 土鍋のカビの落とし方
- カビ臭い土鍋の対処法
- カビを予防する土鍋のお手入れ方法
- 買い替えた時にすべき目止めとは何か
- 土鍋はどこで買うのがおすすめか
カビの掃除と言えば、キッチンハイターなどの漂白剤を使えばいいのかと思うのですが、土鍋に使っても大丈夫なのか気になります。
そこで、土鍋ならではのカビ取り方法を、きちんと調べてみました。
なかなか取れないカビ臭さや、カビ予防のお手入れ方法と合わせてご紹介しますよ。
また、買い替えた時にぜひ試して欲しい「目止め」の方法や、新しい土鍋の購入方法まで知ることができます。
ぜひご確認ください!
目次
土鍋のカビの取り方とは?白や黒のカビや臭いがあるときの完全対処法
土鍋は調理器具の中でもカビが生えやすく、取り出したらカビが生えていた!という人は結構多いようです。
なんかシンク下に収納しといた土鍋カビてて泣いてしまった そんなことあるの?
— ウオ (@kinoto_green) September 9, 2019
土鍋で白菜と豚肉薄切り蒸しを作ろうと久々に土鍋出したら、内側にうっすら白カビが生えてた_| ̄|○。香港の湿気、甘くみちゃだめだだめだー! 中性洗剤でしっかり洗ってしっかりすすぎました…。
— HKmoviefan😷 (@HKmoviefan) February 24, 2011
土鍋に生えるカビの種類は、上のコメントにあるような白カビだけでなく、黒ずみのような黒カビ、緑色のカビまで様々です。
こちらの画像のように、鍋の内側だけでなく外側やふち、裏底に生えることもあります。
鍋食って腹壊す人は『土鍋内部のカビ汁』が原因。
鍋やる
↓
土鍋は多孔質で煮汁吸い込む
↓
洗って乾かす
↓
(実は内部は乾いてない)
↓
カビ大増殖
↓
久々に鍋やると腹壊すだからぼくは土鍋使わない(・_・) pic.twitter.com/7HMadiPQ9h
— 免疫獲得者 (@NAMAZUrx) November 20, 2015
しかし、このようにカビが生えた土鍋でも、きちんとカビを処理できれば、また使えるようになります!
ただし中途半端な洗い方では、土鍋のカビを取れないこともあるので、しっかり対処することが大切です。
続いてご紹介する、土鍋のカビの落とし方をしっかり確認しておきましょう。
土鍋のカビはお酢で退治する!カビ臭い場合はお茶の葉がおすすめ
土鍋のカビを落とすには、漂白剤などの薬剤ではなく、お酢やクエン酸などを使いましょう。
なぜなら、土鍋には無数の小さな穴が開いていて吸水性がとても良いため、薬剤が土鍋の内部にまで吸収してしまうのです。
カビも嫌ですが、薬剤がしみ込んだ料理は食べたくないですよね…。
土鍋に使用してはいけない薬剤
- キッチン泡ハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤
- オキシクリーンなどの酸素系漂白剤
- アルコール消毒剤
ハイターやカビキラーなどの定番の塩素系漂白剤はもちろん、酸素系であっても漂白剤は土鍋には使わないようにしましょう。
これらの薬剤を使わなくても、お家にあるお酢やクエン酸、レモン汁などを使ってカビを落とすことができるんです!
土鍋のカビの取り方
- スポンジを使って食器用洗剤で洗う
- 鍋の8合目くらいまで水を入れ、お酢(大さじ3)を入れる
- 火をつけて沸騰させる
- 弱火にして15分ほど煮沸消毒する
- お湯を捨て、2~3日かけてしっかり乾燥させる
普通の鍋などの場合だと、熱湯で煮沸消毒するだけでもカビ退治になるのですが、土鍋の場合はお酢やクエン酸を使う方が安心です。
何故なら目には見えなくても、土鍋の内部にまでカビ菌が入り込んでいる可能性があるので、しっかり処理する必要があります。
土鍋を洗った後は、濡れたまま保管するとカビが生えやすいので、数日かけてしっかり乾燥してから保管しましょう。
ちなみにカビは50℃、カビ菌は100℃で死滅すると言われていますが、なんだかまだカビ臭いという場合もあります。
そんな時はお茶の葉を使ってみて下さい。
土鍋がカビ臭い場合
- 土鍋にお水を8分目まで入れる
- 緑茶かほうじ茶の茶葉(大さじ2)を入れて沸騰させる
- 15分ほど弱火で煮沸する
- お湯を捨て、しっかり乾燥させる
ちなみに、土鍋にカビが生えたまま調理した料理を食べたら、体には影響があるのか気になりますよね。
実は食中毒は主にウイルスや細菌が原因で、少量のカビを1回くらい口にしても、すぐに食中毒症状を起こすことは考えにくいようです。
しかし、実際にはお腹を壊してしまったという意見も少なくありません。
中古の土鍋でお鍋をしたらどうもカビ臭かった。そして現在お腹がいたい。
— まるやん (@OOYA3) October 13, 2016
食中毒ではないかもしれませんが、体調を崩すこともあるので、土鍋のカビはしっかり落としてから使いましょう。
また、そもそも土鍋にカビが生えないよう予防するのも大切なので、正しいお手入れ方法をご紹介します。
土鍋のカビを予防するには?再発防止のための正しいお手入れ方法
カビが生えた土鍋でも、きちんと洗えば使っても大丈夫ですが、そもそもカビが生えないのが一番ですね。
カビは養分や水分が多いと生えやすいので、使い終わった土鍋は放置せずに、すぐに洗うようにしましょう。
土鍋のお手入れ方法
- 中性洗剤で洗う
- 重曹でカビ予防する
- 日光などで十分乾燥させる
- 風通しの良い場所で保管
簡単に説明すると以上の通りですが、それぞれの工程をもう少し詳しくご説明していきます。
中性洗剤で洗う
土鍋に料理が余った場合は、土鍋に汚れが染みこむのを防ぐため、他の容器に移して保存してください。
そして使い終わった土鍋は、冷めてから洗うようにしましょう。
土鍋は急な温度変化に弱いため、熱いまま洗うとひび割れを起こしてしまう可能性があります。
また、たわしだと土鍋は傷つきやすいので、スポンジで優しく洗ってください。
カビ予防する
カビを予防するには、重曹を使うのがおすすめです。
重曹でカビ予防
- 土鍋の8分目まで水を入れる
- 重曹(大さじ3)を入れてから沸騰させる
- 10~15分ほど煮沸消毒する
- 半日ほどつけおきしたあとお湯を捨て、乾燥させる
重曹は殺菌するほどの消毒効果はありませんが、除菌には十分です。
ちなみに重曹煮沸はカビ予防だけでなく、土鍋についた焦げを落とすときにも使えますよ!
つけおき時間は最低でも3時間ほどはみてくださいね。
しっかり乾燥させる
土鍋を洗った後は、十分乾燥させることが大切です。
できれば日光が当たる場所において、2~3日間かけて内部までしっかり乾燥させてください。
土鍋の乾燥方法
- 日光があたる場所に乾いた布巾を置く
- 布巾の上に菜箸など長い箸を置く
- 土鍋の底が上を向くようにひっくり返して菜箸の上に置く
- 2~3日乾燥させる
土鍋と布巾の間に少し空間を開けて、空気が通るようにするのが大切です。
内部までしっかり乾燥させないと、土鍋の内部でカビ菌が繁殖する可能性があります。
風通しの良い場所で保管
土鍋をしっかり乾燥させたら、湿気の少ない場所で保管しましょう。
購入したときの箱に入れると湿気る可能性が高いので、除湿効果のある新聞紙に包んで保管するのがおすすめです。
また、湿度の高いシンク下などもカビが生えやすいため、土鍋の保存には向いていません。
そこしかしまう場所がないという場合は、除湿剤などを使って湿気対策してくださいね。
そして、土鍋を保管するキッチンなどの場所も、定期的に掃除しておくことが大切です。
<豆知識>土鍋を熱湯で煮沸すると汚れを防止!
土鍋を使う前に、熱湯で煮沸しておくと、殺菌だけでなく汚れがしみ込みにくくなります。
長い間しまい込んでいた土鍋を使う前には、念のため煮沸消毒すると安心です。使い終わった後の掃除も楽になりますよ!
このようにカビ対策をしても、カビが発生したり、落としてもカビの跡が残ることもあります。
ご紹介した対処法でどうにもならない場合は、買い替える必要があるかもしれません。
土鍋を買い替えるのであれば、最初に目止めという対策をしておくと長持ちするので、やり方をご紹介します。
カビた土鍋を買いかえた!使い始めにすると寿命が伸びる目止めとは?
土鍋に生えたカビを落としても、カビの跡までは消えないことがあります。
カビ菌までしっかり殺菌していれば害はありませんが、どうしても気になるなら捨てるしかありませんよね。
そうして土鍋を買い替えたなら、「目止め」をしておくと土鍋の寿命を延ばすことができます!
土鍋の目止め方法
- 茶碗1杯分くらいの残りご飯を土鍋に入れる
- 水を入れておかゆを炊く(10~20分くらい)
- 自然に冷えるまでまって、中を洗う
こうすると、お米に含まれるでんぷんが、土鍋に空いた小さな穴を塞ぐため、ひび割れを防いでくれます。
お米からおかゆを炊くと、おかゆが糊状になるまで時間がかかり、ひび割れや水漏れの可能性があるので、炊いたご飯を使うのがおすすめです。
お米のとぎ汁や小麦粉を使ってもOK
以下の方法でも目止めできます。
- お米のとぎ汁を土鍋の8分目まで入れて、弱火で10~20分
※ただし、お米のとぎ汁だとでんぷんが弱いため、ご飯を使う方がおすすめ。 - 小麦粉(大さじ2)と水を8分目まで入れて、弱火で10~20分
ちなみに、初回だけでなく定期的に何度も目止めしてあげると、もっと長持ちしますよ。
例え100均の土鍋でも、目止めしておくことで長く使えることもあるんです。
土鍋は100均や通販でも購入できる!
土鍋は、実は100均でも結構売っているのをご存知でしたか?
夕飯
鍋焼うどん
サラダ一人用土鍋は100均の。 pic.twitter.com/gYX5SPWI39
— さっこ🤡 (@sakko238g96) March 27, 2020
私も昔100均で土鍋を買ったことがあるんですが、その時は100円じゃなく300円でした…。
100円で買えるところもあるんですね!
ちなみに、今我が家で使っている土鍋は、通販で手に入れました。
鍋焼うどんが大好きなので、このような1人用の土鍋も頻繁に使います。
そのほか、ニトリや無印の土鍋も人気があるようです。
土鍋じゃー!ニトリの土鍋マジクソ軽い pic.twitter.com/hRij5Aknag
— きゃべつ@原稿しろよ (@kyabechu66) August 24, 2019
無印で土鍋しっかりセールになってました。もちろんゲットしました。 pic.twitter.com/2wApTOoVZN
— 姉小路りつ子【ひきこもり中】 (@konarits) January 11, 2017
オシャレな土鍋から、ご飯を炊くのに適しているものなど、いろんな種類がありますね。
もし新しい土鍋を買ったら、忘れずに目止めをしてくださいね!
まとめ
土鍋にカビが生えた場合の対処法や、予防法などをご紹介してきました。
ポイントをまとめます。
- カビが生えた土鍋もきちんと洗えばまた使える
- 土鍋のカビはお酢やクエン酸を使って落とす
- カビ臭さには茶葉を使うと効果的
- カビ予防には、すぐに洗ってよく乾燥させるのが大切
- 土鍋は湿度の高い場所に保管しない
- 目止めをすると土鍋が長持ちする
- 土鍋は100均や通販などで手に入る
土鍋の目止めはとても大事だったんですね。
言葉自体は知っていたのですが、実はちゃんとやったことがなかった私…。
土鍋の寿命が短かったのは、多分そのせいだと思いました。
カビを生やさずに長く使うためにも、これからはきちんと目止めして、風通しの良い場所に保管しなくちゃいけませんね。
みなさんも今回の情報を参考に、土鍋にカビが生えないよう気を付けてください!