【監修者:管理栄養士 浜崎保奈美】
先日、遊びに来た友人に私の大好きな手羽元の唐揚げを出しました。すると、「血がついてるから食べられない」と言うんです!
手羽元が大好きなので、普段から揚げる・ゆでる・煮るなどいろいろな方法で食べるのですが、私は血が出るのを気にしたことがありません。
実際に食べているので、食べても大丈夫だと思うのですが…。
手羽元から出る血の正体を調査して、本当に食べても大丈夫かを確認したいと思います!
- 手羽元を調理後に出る血の塊や血合いはどこから出てきたの?食べても危険じゃない?
- 手羽元の血抜きのやり方とは?骨付き鶏肉の下処理方法を紹介
- 手羽元に火が通ったかがわかりにくい!生焼けを防ぐために火が通る時間の目安を紹介
- 手羽元の血の臭みを消す方法とは?おすすめレシピも紹介
私の友人は、「手羽元を食べて血の味がするのも嫌」と言っていました。
となると、調理後の手羽元についている血を取り除くだけではなく、下処理の段階から血の臭みを感じさせない方法で調理していく必要がありますよね。
手羽元の血が食べられるかだけではなく、丁寧に下処理をして美味しく食べるところまでをご紹介します。
早速ご一緒に確認していきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
手羽元の唐揚げから血が出る!血合いのような赤いものは食べても大丈夫?
私の友人と同じように「手羽元についている血が気になる」という声を口コミで調べると、多数の実体験がありました。
- 「手羽元・手羽先・チューリップなど、骨付き鶏肉を唐揚げにすると血が出るのが嫌」
- 「フライドチキンを買って血合いの部分があると食べるのが嫌になる」
- 「手羽元でさっぱり煮のような煮物を作ると、茶色や黒い感じの血の塊が出る。見た目が悪いので必ず取ってから食卓に出す」
- 「手羽元をオーブンで焼いたら、加熱中に血がにじみ出てきた。気持ち悪いので食べなかった」
手羽元のような骨つき鶏肉から出てくる血が嫌で、”調理中にこまめに拭き取る”など苦労してる方がたくさんいらっしゃいます!
確かにせっかく美味しく作っても、血のせいで見た目が悪くなりますよね。
手羽元から出る血の正体を調査すると、コープ(生協)ホームページのQ&Aに詳しい情報があったので、ご紹介します。
加熱した骨付きの鶏肉に赤い部分があったら、骨から骨髄液が出たのが原因。しっかり加熱していれば食べても大丈夫。
*骨髄液とは血液を作り出すものなので、血液と同じ赤い色をしています。
手羽元から血が出てくると思っていたのですが、正しくは骨髄液が出てくるんですね!しっかり火を通すことで、問題なく食べられることがわかりました。
手羽元に火が通っていれば血が出ても食べられるのですが、血がついているだけで食欲がわかないという問題もあると思います。
次に、手羽元のような骨付き鶏肉から血抜きをするやり方をご紹介します。下処理方法を確認しましょう!
手羽元から血が出ない方法は?鶏肉の血抜きなど正しい下処理のやり方!
骨付き鶏肉の血抜き方法を知りたい一方で、私には気になることがあります。
それは、骨付き肉だからこそのジューシーな味わいです。骨付き肉をスープなどに入れると、骨が無い鶏肉よりもうま味がよく出ますよね。
ハムなどの製造販売で有名なニッポンハムのホームページにも、下記の情報がありました。
また、骨の構造を調査したところ、骨の内部は骨髄液で満たされているので、完全な血抜きは難しいこともわかりました。
「手羽元から血が出てくるのは精肉業者などの血抜きが不十分」と考えるのではなく、「肉の部位ごとの特徴を知って上手に使い分ける」と考えると、家庭料理がワンランクアップしますね!
そこで、血があるからこそのうま味を残しながら、食べるまでの間に血を取り除く方法をご紹介します!
食べるまでの間に血を取り除く!手羽元の上手な下処理方法
血が出るのを最小限にしながら下ゆでをし、出てきた血を取り除いてから調理する方法です。
手羽元の下処理方法
下ごしらえとして「血管(細い筋)を取り除く」、「骨と肉の間に切り目を入れる」などをしてから下記の下処理をすると、食べやすくなります。
- 手羽元からドリップが出ていたらキッチンペーパーで拭き取る
- 鍋に水を沸騰させて、手羽元を入れる
- 再沸騰したら弱火にして、お好みの柔らかさになるまでゆでる(アクをしっかり取ると臭みも取り除けます)
- 手羽元をざるにあげて、水気を拭き取りながら血を取り除く
あとは唐揚げ・煮物・炒めものなどに活用なさって下さい。
唐揚げにする場合は、ジップロックのような密閉できる保存袋に下味の調味料を用意しておき、手羽元が熱いうちに入れて密閉します。
冷めるまで待つと手羽元に下味がつくので、衣をつけて揚げましょう!
手羽元を火にかけるタイミングについて
実は、水から手羽元を入れるというレシピもあります。
沸騰してから、水からどちらのレシピにも「ジューシーに美味しく仕上がる」と書いてあるので、曖昧で申し訳ないのですが、どちらでも構わないのだと思います。
今回は骨の中心部まで火が通ると血が出てこなくなるため、早く火を通すことを目的に、沸騰したお湯に手羽元を入れる方法をご紹介しました。
手羽元の表面に出る血だけではなく、「後から取り除く」という処理ができない骨と肉の間に出る血合いも、最小限にする効果が期待できます!
ちなみに…手羽元の唐揚げに血が出ない方法として、「レンジで10分ほど加熱し、火を通してから揚げる」というレシピも発見しました。
「下ゆでをすると洗い物が出るから面倒…」という方は、レンジ加熱でもOKですね!
手羽元だけをレンジ加熱するとパサパサになってしまうので、下味の材料と一緒に加熱なさって下さい。
生の手羽元から出た血を水で洗うのは食中毒の危険性アリ!
スーパーなどでは、一度冷凍して解凍した状態の手羽元が売られていることも多いと思います。
そんな手羽元の問題点は、ドリップですよね。血を含んだ水分の影響で、手羽元の表面がヌルヌルしている場合もあります。
水で洗うとヌルヌルが取れるのですが、実は水洗いをして下処理をするのはNGです。
水洗いがNGな理由
鶏肉には「カンピロバクター」という食中毒の菌がついていることがあり、水しぶきと一緒に菌が飛び散ってしまう可能性があります。
カンピロバクターが他の食材・手指・調理器具などについて食中毒の菌が広がるのを防ぐため、ドリップはキッチンペーパーなどで拭き取って下さい。
水洗いがNGな理由をご紹介しましたが、しっかり火が通っていない場合にも食中毒の危険性があります。
次に手羽元の加熱時間をチェックして、食中毒対策を万全にしましょう!
手羽元の生焼けは危険です!火が通る時間の目安はどれくらい?
先程お話ししたとおり、鶏肉には「カンピロバクター」という食中毒の菌がついている危険性があります。
カンピロバクターは少量の菌数でも下痢などの症状が出る菌なので、予防を徹底しましょう!
カンピロバクターを予防するポイントは、下記の3つです。
- 75℃以上で1分以上加熱する(手羽元の中心部まで加熱する必要があります)
- 手羽元を他の食品と一緒に保存しない
- 手羽元に触れた手指や調理器具はすぐに洗う
ここで「手羽元の中心部が75℃になって完全に火が通る時間はどれくらい?」と疑問ですよね。調理方法別に、加熱時間の目安をご紹介します。
調理方法 | 加熱時間の目安 |
揚げる | 5分ほど |
煮る | 15分ほど |
オーブン | 20〜30分ほど |
電子レンジ | 10分ほど |
*ご紹介したのは、あくまでも目安です。特にオーブンや電子レンジを使う場合は加熱ムラで均一に火が通らない場合もあるので、十分にご注意下さい。
加熱後は、火が通ったかどうかをしっかりチェックしましょう。
手羽元に火が通ったかをチェックする方法
手羽元をほぐして中の色を確認するのが手っ取り早いですが、「衣がサクッとしている唐揚げは形を崩したくない」などのように、中をチェックできない場合もあると思います。
そんな場合は、手羽元の一部に少し切り目を入れて、お肉を押してみて下さい。出てくる肉汁の色で、中まで火が通ったかをチェックできます。
- 透明な肉汁が出てきたら、中まで加熱されている
- 血の赤い汁が出てきたら生焼け。食べると食中毒の症状が出る危険性アリ!
赤い汁が出てきたら、再加熱して下さいね。
*このチェック方法は、手羽元だけではなく鶏肉の他の部位にも使えます。
手羽元から出る血の正体から安全に食べるための加熱時間までをご紹介してきました。
最後に、どうしても血の味が気になる方へ、手羽元の臭みを消す方法と美味しいレシピをご紹介します
手羽元の血の味が気になる時は?おすすめの対処法やレシピを紹介!
手羽元の風味に血の味が混ざっているのを、敏感に感じる方もいらっしゃると思います。
先程ご紹介した下処理方法で血の味はかなり軽減できるのですが、さらにスッキリとした味に仕上げたい方は、下記の臭み消しを参考になさってみて下さい。
臭み消しアイテム | 方法 |
重曹 | 食用の重曹を水で溶いて手羽元を数時間つけておく |
酒 | 手羽元に酒を揉み込んで数十分置く |
レモン汁 | 手羽元にレモン汁を揉み込んで数十分置く |
ヨーグルト(無糖) | 手羽元にヨーグルトを揉み込んで数十分置く |
長ネギの青い部分 | 長ネギの青い部分と一緒に煮込む |
ローズマリー | 下味にローズマリーも加える |
生姜 | 下味に生姜も加える |
血の臭みを消すアイテムは、料理によって相性が良い、悪いがあると思います。ご自宅にあるもので、味付けにマッチする方法を選んでみて下さいね。
また、血の臭みを消しながら味付けもできるレシピがあります!
タンドリーチキン
臭み消しアイテムだけではなくスパイスも使うので、血の味が気にならず独特の風味を楽しめます。
タンドリーチキンに使う調味料:ヨーグルト・生姜・ローズマリー・にんにく・玉ねぎ・パプリカパウダー・ガラムマサラ
調味料を配合するのが面倒な場合は、便利な市販品もありますよ!
サムゲタン風
こちらも、いろいろな臭み消しアイテムを使います。
サムゲタン風に使う調味料:長ネギ・生姜・にんにく・塩・こしょう
こちらも、便利な市販品を活用してもいいですね。
骨から出るうま味を存分に活用して、手羽元ならではの美味しさを楽しんでみて下さい!
まとめ
手羽元から出る血が食べられるのか、血を出さずに調理する方法はあるのかなど、手羽元を美味しく食べるための方法をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 手羽元から出る血の正体は、骨髄液。しっかり加熱すれば食べても大丈夫
- 手羽元から出る血にはうま味が含まれているので、血抜きをするよりもうま味を閉じ込める下処理方法がおすすめ
- 生焼けの手羽元を食べると、カンピロバクターに感染して食中毒の症状が出る危険性がある
- 手羽元に完全に火が通るまでの時間は、調理方法によって違う
- 手羽元の血の臭みを消す方法がいくつかある。料理に合わせて選んでOK
手羽元の唐揚げなど調理後に出る血の正体は、食べても問題がなくてうま味などが含まれている骨髄液でした。
完全に血抜きをするよりもうま味を閉じ込めて下処理をし、出てきた血を取り除いてから食卓に出すのが見た目も味も良くなる方法です!
中心部まで加熱しないと食中毒の危険性がありますので、しっかり火が通ったかのチェックをしながら、骨付きの手羽元ならではの美味しさを楽しんで頂けると幸いです。
血の臭みがどうしても気になる方には、さまざまな臭み消しの方法があります。ご紹介してきた情報を参考に、手羽元の魅力をさらに引き出してみて下さい!