友人から「ココナッツミルクは料理にいろいろ使えて便利。余ったら冷凍できる!」と聞き、一缶買ってみました。
ひとまずカレーに入れてみたものの、あとは使いこなせずに困っています。
友人に言われたとおり、冷凍してゆっくりレシピを考えたいと思うのですが、どうやって冷凍保存すればいいのでしょうか?
ココナッツミルクの冷凍について、詳しく調べてみました!
- ココナッツミルクは冷凍OK!風味を落とさずに冷凍する方法を紹介
- 冷凍ココナッツミルクの保存期間はどれくらい?ココナッツミルクが腐るとどうなるかも紹介
- 冷凍ココナッツミルクの上手な解凍方法とは?解凍後に分離したときの対処法も紹介
- 冷凍ココナッツミルクを活用!おいしいレシピを紹介
ココナッツミルクには、独特の香りと甘みがありますよね。食べ慣れない食品なので、どんな状態になったら腐っているかすらわかりません。
冷凍保存の方法だけではなく、ココナッツミルクが腐るとどうなるのかも確認して、安全に食べられる情報をご紹介していきたいと思います。
私のようにココナッツミルク初心者の方のために、簡単に・おいしく食べられるレシピまでご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみて下さいね!
目次
ココナッツミルクは冷凍保存できる!味や品質を落とさない方法とは?
まずは、ココナッツミルクが本当に冷凍できるのかを調査すると、ココナッツミルクを製造販売しているユウキ食品のホームページに情報がありました。
Q.開封後の保存方法を教えて。
A.冷蔵庫保存でも暑い季節なら1、2日で変質をしてしまいます。別容器に移して、冷凍保存をおすすめします。
上記の他に、口コミなどにも「実際にココナッツミルクを冷凍保存している」という声が多数ありました。
ユウキ食品のホームページからの情報と実体験を交えて、ココナッツミルクの味や香りなど品質を守りながら、上手に冷凍保存する方法をご紹介します。
ココナッツミルクの上手な冷凍保存方法
ココナッツミルクには油分が含まれているので、空気に触れると酸化して風味が落ちます。風味を守る冷凍方法は、”密閉”が重要なポイントです!
- ココナッツミルクを開封し、分離している場合は一度温めて油分を溶かす
- ココナッツミルクを完全に冷ましてから、全体をよく混ぜる
- ジップロックのような密閉できる保存袋に入れる
- 保存袋の空気を抜いて密閉する
- 保存袋を横にして、平らに冷凍する(金属製のトレーに乗せると、凍りやすいのでおすすめです)
保存袋が1センチ程度の厚みになるように冷凍すると、必要な分だけポキポキと折って使えるので便利です。
もっと小分けにして使いたい場合は製氷皿を使うと便利なので、製氷皿を使った保存方法もご紹介します。
- 製氷皿を用意する(フタつきがベスト)
- ココナッツミルクをよく混ぜてから、製氷皿に流し入れる
- フタを閉じて冷凍庫に入れる(フタがない場合は、サランラップで代用する)
- 完全に凍ったら製氷皿から出し、ジップロックのような保存袋に入れる
- なるべく空気を抜き、しっかり密閉して冷凍庫に入れる
ココナッツミルクは缶入りor紙パック入りで販売されているのが一般的ですが、小分けにすると解凍後に断然使いやすいので、上記のように一度開封してから冷凍なさって下さい。
*冷凍したココナッツミルクの解凍方法やレシピは、後ほど「冷凍ココナッツミルクの上手な解凍方法!電子レンジで加熱してもいいの?」以下でご紹介します。
缶入りのココナッツミルクを冷蔵庫で保存するポイントも紹介
缶入りのココナッツミルクが余ったら、そのまま冷蔵庫に入れて保存していないでしょうか?実は、タッパーなど別の容器に入れて保存する必要があります。
開封後に缶入りのまま保存できないのはなぜ?
ココナッツミルクを缶入りのまま保存できないのは、缶に含まれている「スズ」が原因です。
日本缶詰びん詰レトルト食品協会のホームページには、開封後は缶が空気に触れることでスズが溶け出しやすくなるため、別の容器の移して保存するようすすめられていました。
スズが溶け出しやすくなることで健康に影響があるかについては、残念ながら具体的な情報がありませんでした。
コナッツミルクと一緒にスズを摂取しても基本的には体外に排出されるのですが、人間の体にとって異物であることは確かです。
通常よりも多く摂取する可能性は、減らしていきましょう!
*ちなみに未開封のときに缶から溶け出す微量のスズは、食品の風味を保ってくれて、健康にも影響が無いことがわかっています。ご安心下さいね。
「ココナッツミルクは使い切れないし保存も面倒」と感じている方は、ココナッツミルクパウダーを使うという手もあります。
液体よりも扱いやすいので、気になる方はぜひ通販でチェックしてみて下さい。
冷凍・冷蔵での保存方法とポイントをご紹介してきました。次に気になるのは保存期間です。
冷蔵では1〜2日しか日持ちしないココナッツミルクですが、冷凍すると、どれくらい保存期間をのばせるのでしょうか?
冷凍ココナッツミルクの保存期間を調査!腐るとどうなるかも解説
ココナッツミルクは、「風味が落ちる原因になりやすい油分」・「雑菌が増殖しやすい水分」どちらも持ち合わせています。
凍らせることで、保存期間が伸びると嬉しいですよね!
冷凍ココナッツミルクの風味をキープできる保存期間はどれくらい?
ココナッツミルクを冷凍した場合の日持ちは、最長1ヶ月を目安になさって下さい。
1ヶ月を過ぎてすぐに腐るわけではないのですが、冷凍やけや臭いうつりで少しずつ劣化し、食べられないほど風味が劣化する場合もあります。
冷凍した日をメモしておいて、おいしいうちに食べ切りましょう!
「賞味期限」と「実際の日持ち」は関係がない点に注意!
先程登場したユウキ食品のココナッツミルク(缶詰)は、賞味期限が3年でした。長いですね!
賞味期限は「未開封&保存方法を守った場合のおいしく食べられる期限」です。必ず食べられると保証されている期限ではない点にご注意下さい。
- 賞味期限がまだまだ先でも、開封後に冷凍保存したら日持ちは1ヶ月
- 賞味期限がまだまだ先でも、開封後に冷蔵保存したら日持ちは1〜2日
- 未開封でも保存方法が違う場合は、賞味期限内でも腐る場合がある
- 未開封で保存方法を守っていれば、賞味期限が過ぎても腐らない可能性があるが、「おいしさ」は落ちる
こんなココナッツミルクは冷凍しないで!腐る寸前の見分け方も紹介
ココナッツミルクが腐ってしまった場合は、冷凍しても食べられるようにはなりません。
時間が経ったココナッツミルクは、食べる・冷凍する前に下記のような症状が出ていないかをチェックして、食べられるかを判断なさって下さい。
- 表面に膜がはる
- トロッとしている
- 酸っぱい
ココナッツミルクが腐る寸前には、少しとろみが出てきます。見た目では変化がわかりにくくても、少し口に入れて嫌な感じがしたら食べないで下さいね!
特に妊婦さんのように体調に気をつける必要がある方、子どもさん、免疫力が低い方などは、少しの菌でも体調を崩す危険性があります。
自分の五感を信じて、食べられるかどうかを厳しく判断しましょう。
ココナッツミルクの冷凍保存方法から保存期間までを確認してきました。冷蔵ではすぐに劣化するので、開封してすぐに冷凍するかを決めるのが良さそうですね!
次に気になるのは、解凍方法です。冷凍前の風味を再現するために、何かポイントはあるのでしょうか?
冷凍ココナッツミルクの上手な解凍方法!電子レンジで加熱してもいいの?
冷凍したココナッツミルクは、料理によっては解凍が必要ない場合があります。
- スープなどに使うなら、冷凍のまま鍋に入れて加熱する
- 液体に戻してから料理したい場合は、解凍する
液体に戻す方法は2パターンです!それぞれご紹介します。
1.冷蔵庫で自然解凍
冷凍庫から冷蔵庫に移すだけなので、簡単な解凍方法ですね。冷凍した量にもよりますが、製氷皿のキューブ1個分なら1時間ほどで解凍できます。
常温解凍の方が早く溶けますが、温度によっては雑菌の増殖が早まって、数時間で劣化する危険性がある点にご注意下さい。
解凍時間は長くなりますが、うっかり放置してしまった場合でもすぐに腐る心配がない冷蔵庫での自然解凍をおすすめします!
2.電子レンジ解凍
急いで解凍したい場合は、電子レンジ解凍が便利です。ただし加熱しすぎて水分が蒸発してしまわないよう、様子を見ながら温めて下さいね。
- 製氷皿のキューブ1個分なら、10秒〜20秒温めて様子を見る
- まとまった量を解凍するなら、【20秒ほど温める→全体を混ぜる】を繰り返しながら加熱する
電子レンジ解凍後のココナッツミルクも、放置すると雑菌が増殖しやすいです!すぐに料理に使いましょう。
解凍後に分離していたら、どうすればいいの?
「凍るまでに時間がかかった場合」・「解凍までに時間がかかった場合」は分離することがありますが、焦げないように温めながら混ぜれば、問題なく使えます♪
油分と水分が分離しただけなので、食べるのも問題ありません!
ココナッツミルクの解凍は簡単ですね!分離しても慌てる必要がないと分かったので、解凍後の状態を見て、料理に合わせて対応していきたいと思います。
最後に、ココナッツミルクのレシピもチェックしておきましょう!
冷凍ココナッツミルクのおいしい食べ方は?人気のアレンジレシピも紹介!
ココナッツミルクは「カレーに入れるのが一番簡単な食べ方」というイメージがありますが、実はメインのおかずからスイーツまで、さまざまな料理に活用できます!
製氷皿で凍らせたキューブ1個からでも作れるスイーツのアレンジレシピを、いくつかご紹介します。
タピオカココナッツミルク
自家製のココナッツミルクジュースに、茹でたタピオカを入れるだけで完成です!
ココナッツミルクジュースは【ココナッツミルク200cc:牛乳200cc】を温めて、お好みの分量の砂糖を溶かして下さい。
タピオカは手作りできますが、下記のような商品を買うのが便利です!
ココナッツミルクとバナナのアイス
【ココナッツミルク:生クリーム=1:1】の割合で混ぜて、お好みの分量の熟したバナナとはちみつを入れます。
冷凍庫で凍らせれば出来上がりです!
ココナッツミルクプリン
水を加えて冷やすだけで簡単にプリンができる、「プリンミックス」という商品があります。100円ショップでも売っていますよ♪
水をココナッツミルクに替えて、簡単にココナッツミルクプリンを作ってみて下さい。
カラメルをかけてもおいしいですが、ブルーベリーやイチゴやなど、フルーツソースをかけても楽しめます!
まとめ
ココナッツミルクの冷凍について、詳しい情報をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- ココナッツミルクは冷凍可能!密閉するのが風味を落とさないポイント
- 冷凍ココナッツミルクの保存期間は最長1ヶ月
- ココナッツミルクが腐ったときの、「とろみ」などの症状を見逃さずにチェックする
- ココナッツミルクを小分けにして冷凍すれば、少量のスイーツ作りにも使えて便利
ココナッツミルクを開封後は、冷蔵庫保存で1〜2日の日持ちでした。開封して余った分は、その場で冷凍する方が無駄なく使い切れますね!
また、解凍後に分離してしまっても大丈夫です。水分と油分が分離しただけなので、温めて油を溶かしてから全体をムラなく混ぜて下さい。
分離がおこるのは、解凍後だけではありません。無添加のココナッツミルクは開封した時点で分離している場合もあるので、慌てずに対応していきましょう。
今回ご紹介した情報を参考に、状況に合わせて冷凍方法や解凍方法を選びながら、これからもココナッツミルクを楽しんで頂けると幸いです!