うっかり洗い忘れていたプラスチック製の弁当箱を慌てて開けてみたところゴムパッキンなどにカビが生えていました。
ひとまず念入りに洗ってみたのですが、まだカビ臭いような気がします。
一度カビが生えてしまった弁当箱はまた使えるのでしょうか?
カビの除去の方法やゴムパッキンの黒いブツブツの落とし方なども知りたくて調べましたので、次の項目にまとめてご紹介します。
- 弁当箱に生えたカビの取り方とは?弁当箱の種類別に解説
- カビが生えた弁当箱を使うための対処法とは?臭いを取る方法
- カビを生えさせないための正しい洗い方
- カビの生えにくいお弁当箱があった!
- 水筒にもカビを生えさせない方法
弁当箱にはゴムパッキンのない木製の曲げわっぱや竹製のかごもありますよね。
弁当箱の種類によってカビの生えやすさに違いがあるのかどうか調べていたら、カビが生えにくい弁当箱があったので是非紹介したいと思います!
通常でも腐るのが怖い弁当なので、一度カビが生えた弁当箱をまた使っても大丈夫なのかとても心配です。
対処方法や、そもそもカビが生えないようにするにはどうすれば良いのかしっかり解説しますので、よくお読みいただき、清潔な弁当箱を使いましょう!
目次
弁当箱のカビの落とし方は?曲げわっぱやゴムパッキンはカビの温床だった!
弁当箱にはプラスチック製、アルミ製、ステンレス製、木製の曲げわっぱや竹製のかごなど種類があります。
どの材質の弁当箱でもカビが生える可能性はありますが、特にプラスチック製の弁当箱のゴムパッキンや曲げわっぱはカビが生えやすいので注意が必要です。
TMBで食堂なう。あゆの弁当箱に
カビはえてた。まぢあかんw pic.twitter.com/sJFTptVG— あき (@akibou0905) January 16, 2012
まず材質別に消毒の仕方と注意点を一覧表でご紹介し、続いてそれぞれに詳しく解説します♪
弁当箱の材質 | 消毒の方法と注意点 |
プラスチック製(ゴムパッキン含む) | ・漂白剤に浸け置きする ・熱湯消毒や煮沸消毒する ・ゴムパッキンを取り外して消毒する |
アルミ製 | ・熱湯消毒や煮沸消毒する ・漂白剤は使わない |
ステンレス製 | ・熱湯消毒や煮沸消毒する ・漂白する場合はオキシクリーンを使う |
木製や竹製の曲げわっぱ | ・お湯を使う時は60℃程度にする ・基本的に洗剤では洗わない ・漂白剤は使わない |
材質によってかなり違いがありますね。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきましょう!
プラスチック製弁当箱の処理方法
プラスチック製の弁当箱を洗わないで放置すると、白いカビや黒カビなどが生える可能性があります。
シリコン製のゴムパッキンも特にカビが生えやすく、黒いブツブツが付着することも少なくありません。
でも、カビが生えたとしてもまだ捨てる必要はありません!
パッキンの黒いブツブツもしっかり処理すれば落とせますし、きちんと殺菌できて臭いもなくなれば弁当箱は使えるので、諦めないでください。
カビが生えたプラスチック製の弁当箱は、まず洗剤できれいに洗って汚れを落としますが、洗うだけでは不十分なので、殺菌消毒をします。
殺菌処理とカビの落とし方は次のようにいろいろな方法があります。
- キッチンハイターなどの漂白剤に浸け置きする(50℃程度で30分程)
- パッキンなど分解して、蓋もパッキンも浸け置きする
- 熱湯消毒する
- 煮沸消毒する
- パッキンの黒いブツブツは歯ブラシで擦る
- ブツブツが落ちない時はお湯や洗剤に浸け置きすると落としやすい
- 洗浄殺菌後はしっかり乾かしてから取り付ける
また、プラスチック容器を煮沸消毒する場合は、耐熱温度が100℃以上かどうかを必ず確認してから行ってくださいね。
煮沸消毒のやり方
- 鍋の底に布巾を敷き、消毒したい容器や蓋を入れる
- 加熱して沸騰させる
- 5分程度加熱する
急な温度変化で破損しないように、消毒したい弁当箱や容器は常温の水のうちに鍋に入れてくださいね。
漂白剤に抵抗がある場合におすすめの方法
プラスチック製の弁当箱は塩素系漂白剤も酸素系漂白剤も使えますが、特に塩素系漂白剤は独特のツンとした臭いがあり、食品を入れる弁当箱への使用に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな方には、クエン酸と重曹を合わせて使うことをおすすめします。
どちらも口に入れて害のない成分なので、お子様の弁当箱にも安心して使えますね。
50℃ほどのお湯500mlに対して、ティースプーン2杯ずつのクエン酸と重曹を溶かし、弁当箱を浸け置きしてください。
ゴムパッキンのブツブツ黒カビが取れにくい場合、重曹を振りかけてから歯ブラシで擦る取り方も効果的ですよ。
でも、ゴムパッキンのブツブツは、時間が経って深く根付いてしまうと取れなくなります。
取れなくなった黒ずみが気になる場合は捨てるしかありませんので、そうならないように早めに対処しましょう!
アルミやステンレスなど金属製弁当箱の処理方法
アルミやステンレスの弁当箱は、シリコンのゴムパッキンなどもないので、弁当箱そのものにカビが生えることは少ないですが、食べかすなどが残っているとそこにカビが生えてしまいます。
そうならないように、すぐに洗うことが大切です。
さらに清潔に保つために、週に一度程度熱湯を回しかけたり煮沸消毒をしても良いですが、漂白剤には注意が必要です。
基本的に塩素系漂白剤は金属には使えません。漂白剤によって金属が化学反応を起こし、黒や白に変色したり錆びたりするからです。
ただし、酸素系漂白剤ならステンレスには使えます。酸素系漂白剤と言えば最近注目のオキシクリーンがありますね。
洗濯にも使える優れものですが、ステンレス製の弁当箱の漂白にも使えます。
プラスチックやゴム製品にも使えますので、是非知っておいてくださいね!
木製の曲げわっぱの処理方法
木製の曲げわっぱは水分を吸収しやすいので、実はとてもカビが生えやすい弁当箱なので、とにかくしっかり乾燥させましょう!
でも、直射日光に当てると変色したり木が割れる可能性がありますので、避けてください。
完全に乾かすためには丸一日以上必要とも言われていますので、可能なら別の弁当箱と一日おきに使えると良いですね。
また、洗う時に中性洗剤を使わないようにします。
吸水性が良すぎるので、洗っている時に洗剤を吸い込み、臭いが移ってしまいます。
汚れを落とす際にはぬるま湯で洗い流してから熱湯を多めにかけ、清潔なふきんで水分を拭き取ってからしっかり乾かします。
漂白剤も使えないので、曲げわっぱはカビさせないことが第一です!
曲げわっぱには憧れがありいつか使ってみたいのですが、ひとまず今あるカビてしまったプラスチック製の弁当箱を大事にしたいと思います。
カビの取り方はわかったので、残っているカビ臭さも何とかするべく、次の章に進みましょう♪
放置してしまった弁当箱がいつまでもカビ臭い!嫌な臭いへの対処方法は?
見た目のカビが取れたのに、まだ何となくカビ臭い我が家の弁当箱…この臭いを取るにはどうすれば良いのでしょうか?
臭いを取るためには「プラスチック製弁当箱の処理方法」でご紹介した、クエン酸と重曹を使った浸け置きが効果的です。
クエン酸が家庭になければ酢で代用が可能ですよ♪酢にはクエン酸が含まれています!
酢や重曹には消臭効果があり、酸性の酢がアルカリ性の臭いを消し、アルカリ性の重曹が酸性の臭いを消す役割を果たしてくれます。
さらに手軽な裏技なら、次の様な方法もあります。
- 乾燥させたお茶の出がらしを弁当箱に入れる
- 乾燥させたコーヒーかすを弁当箱に入れる
- 米のとぎ汁を弁当箱に入れる
それぞれに消臭効果がありますので、直接弁当箱に入れて臭いを取ってもらう裏技です。
ただ、これらの方法は弁当箱に汚れや食べかすが残っていないことが前提となります。
洗い方が不十分で汚れが残っている弁当箱をいくら消臭しても、すぐに臭いが戻ってきてしまいます。
消臭する時にはしっかり洗えているか確認しましょうね。
プラスチックは臭い移りしやすい!?
プラスチックは放置すると臭いが残りやすい材質です。
使ったり洗ったりしているうちに表面に細かい傷がつきやすく、その凹凸ににおい成分が入り込んでしまうからです。
カビ臭さに限ったことではありませんので、プラスチック容器にカレーの臭いが付いてとれない…なんて経験がある方もいらっしゃることでしょう。
気になる場合や対処しても改善されない時は、臭いが付きにくいアルミ製の弁当箱に変えることも検討されてはいかがでしょうか。
こんな、ちょっとかわいいデザインの弁当箱もありますよ♪
カビてしまった時の対処法をお伝えしてきましたが、そもそもカビさせないように清潔を保てるに越したことはありません!
続いては弁当箱の正しい洗い方や乾かし方を解説しますので、マスターしてカビと無縁の生活を送りましょう♪
弁当箱の正しい洗い方や乾かし方は?カビの原因になる汚れを完全除去!
弁当箱を正しく洗ってカビが生えるのを未然に防ぎたいものですよね。
まず基本的な洗い方から解説しましょう!正しい手順は次の通りです。
弁当箱以外にも、シリコンカップなど使いまわしする小分け容器も同じ方法で洗ってくださいね。
- 弁当箱をお湯に浸けて汚れをふやかす
- スポンジに洗剤を付けて泡立たせる
- 傷をつけないように優しく洗う
- 隅やパッキンの溝に汚れが残らないようにしっかり洗う
- 水でよくすすぐ
- 日陰でしっかり乾かしてからしまう
ご飯のでんぷん質や油分を取りやすくするため、お湯に浸けてふやかしてから洗うと良いでしょう。
油汚れがすごいからと言って、ごしごし洗わないでください。
「プラスチックは臭い移りしやすい!?」の章でもご説明したように、プラスチックは傷がつきやすい材質で、傷があると臭いだけではなく、汚れも入り込んで残ってしまうからです。
同様にシリコン製の蓋もぬめりやベタベタ汚れが残りやすい材質です。
汚れが取れないからと言って強くこすると逆効果になりかねませんから、油汚れに強く洗浄力の強い洗剤を使うと良いですね。
ナノ洗浄で油汚れもザラザラ汚れもスルスルと気持ちよく落とせますし、さらに除菌までできちゃいます!
また、洗いにくい隅や溝にはこのようなスプレータイプの洗剤もおすすめです。
スプレータイプの洗剤を使えば、洗いにくい弁当箱の隅や蓋のすきま、小分け用のシリコンカップの溝の汚れも落とせますよ。
乾かし方にも注意が必要で、布巾の上に伏せて置くと湿気がこもってしまいます。
上を向けるか、乾かす場所をかごの上など下に水が落ちて通気する場所にすると良いでしょう。
最後にアルコール除菌するのもカビ予防に効果的ですね。
弁当箱に色移りした場合の落とし方
弁当箱の汚れは取れても、ケチャップやカレーなどの色がついてしまう事もありますよね。
色移りを落とすためには、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤に浸け置きすると良いでしょう。(※プラスチック製のみ。金属製や曲げわっぱはNGです!)
それでかなり薄くなると考えられますが、取り切れない場合、実は天日干しすると染みが取れる可能性があるのです!
紫外線には色の分子を分解する作用があるので、天日干しすることで漂白効果が期待できます。
弁当箱の汚れに限らず洗濯物でも同じことが起こります。
カレーの染みが洗っても取れなかった…と思いながら干し、乾いてみると薄くなった気がする…なんて経験ありませんか?
これは気のせいではなく、紫外線による漂白効果だったのですね♪
弁当箱はどれくらいの頻度で漂白する?
カビ取りにも臭い取りにも色移りを取る際にも効果的な漂白ですが、どのような頻度で行えばよいのでしょうか?
調べてみると、弁当箱を漂白する頻度は人によってさまざまなようです。
家を出る直前まで冷蔵庫で冷やしておく、保冷バッグにキッチンペーパーでくるんだ保冷剤をおかずの側面、上面にフィットするように置く、弁当箱は毎日ゴムパッキンも外して全部漂白する。そのくらいだなぁ、衛生面で気をつけるのって。
— ゆりたん(たまに芍薬) (@yuritanyogini) June 11, 2017
この方は毎日されているようですが、毎日漂白する方はあまり多くないのではないでしょうか。
みんな「お弁当箱」ってどれ位の周期で替えているんだろ。私は汚れ・」臭いが染みてしまったら定期的に漂白剤につけて綺麗にしながら使い続けるのだけれど、それも限界があって1年位。(ちなみに同一の弁当箱・周3・4日の使用スパン)ミートソース系は臭いも汚れも落ちなくて困るなー
— てなもんや (@3dogasa) November 15, 2011
この方のように、カビや臭いが気になったら漂白する方が多いかもしれませんね。
しばらく使わなくなる前に漂白してから保管するなど、ご自身のルールを決められてはどうでしょうか。
プラスチックの弁当箱は汚れや臭い、カビが生えやすいなど、少しデリケートな印象ですね。
カビが生えにくい弁当箱はあるのでしょうか?調べてみましたので、最後にご紹介します!お見逃しなく♪
カビの生えにくい弁当箱が大人気!その驚きの特徴とは?
汚れが付きにくくてぬるぬるしない、軽く扱いやすい、そしてかわいい…そんな夢のような弁当箱が無いものかと調べていたところ、見つけてしまいました。
その名も「プレミアムドームランチボックス」!
新しい「ポリメチルペンテン」という素材で、軽く、耐熱性に優れ、汚れが付きにくい特徴を持っているのでお弁当箱にもってこいですよね!
ドーム型の蓋は可愛さを追求しただけでなく、中身を押しつぶさない設計となっており、詰めやすいうえにお弁当のおいしさも美しさも保てます。
こんなインスタ映えお弁当も潰れません。
耐熱性に優れているので食洗器でも電子レンジでも使えて、これまた嬉しい機能です。
汚れが落ちやすく色移りしにくいので、カビが生えるリスクそのものが少なく、安心して使えますね!
また、素材はこれまでも良く使われていたポリプロピレンですが、軽量、薄型、密閉性を追求した弁当箱が「フードマン」です。
サイズがいろいろありますが、容量600mlの「フードマン600」が男性にも女性にもちょうどよいサイズではないでしょうか。
パーツが少ないので洗いやすく、こちらも蓋がドーム型になっているので中身をつぶしにくい設計で嬉しいですね。
食洗器を使えますし、蓋以外は電子レンジも使用可能です!
買い替えを検討中の方や、これから購入予定の方は是非ご検討くださいね。
弁当箱だけじゃない!水筒のカビにも要注意
弁当箱とセットで使う水筒もうっかり放置するとカビが生えてしまいます。
特に飲むときに口を付ける注ぎ口やゴムパッキンが要注意です。
弁当箱のパッキンと同様、水筒のパッキンにもブツブツした黒カビが付くことがあります。
黒カビを飲むようで健康への影響が気になりますが、基本的には菌は胃酸が退治してくれます。
その為すぐに健康被害が出るわけでは無いそうですが、そうは言ってもカビが無いに越したことはありません。
「弁当箱の正しい洗い方や乾かし方は?」の章でご紹介したキッチン泡スプレーなら、水筒の底まで洗剤が届くので日々の洗浄におすすめですよ。
普段は柄付きのボトルブラシで丁寧に洗えばOKです。
黒カビが付いてしまった時には弁当箱のパッキンと同じように酸素系漂白剤、クエン酸や酢で浸け置きしたり、歯ブラシで擦って除去し、時々全体を熱湯消毒して清潔を保てると良いですね。
まとめ
弁当箱のカビの落とし方を素材別に解説し、臭いや色移りへの対処法もご紹介してきました!
- カビが生えた弁当箱もしっかり除去すればまた使える
- プラスチック製なら漂白剤に浸け置き、熱湯消毒、煮沸消毒
- アルミ製なら熱湯消毒か煮沸消毒で漂白剤は使わない
- ステンレス製なら酸素系漂白剤を使用可能
- 木製曲げわっぱに洗剤や漂白剤は使わない
- ゴムパッキンの黒カビは漂白剤浸け置きか、歯ブラシで擦って落とす
- 臭い移りが気になるときは酢と重曹を溶かして浸け置きする
- 弁当箱を洗う時はゴシゴシ洗わず、湯や洗浄力の強い洗剤を使って優しく洗う
- 洗った後はしっかり乾燥させる
弁当箱のカビは、毎日使う方にとっても時々しか使わない方にとっても、気付いたら発生している困った存在ですよね。
付いてしまったカビの落とし方も、カビが付かない為に正しい洗い方もご紹介しましたので、お弁当箱からカビを無くしてしまいましょう!
私はカビが生えてしまった弁当箱をきれいにしてもう少し使いますが、買い替える時にはプレミアムドームランチボックスを検討しています。
皆さんもこの記事を参考にしていただき、安心で楽しいお弁当ライフを満喫しましょうね♪