マヨネーズは使い勝手のいい調味料なので、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
我が家でも、スーパーで売り出しがあったので、ストックしておこうと少しまとめ買いしたのですが…。
「あれ、マヨネーズって原料に生卵を使っていない?もしかして腐るかしら…?」
こんな疑問がわいてきました…。また、腐るとどうなるのかも気になります。
いままでは、未開封のまま常温でストックしておいても、開封後に冷蔵庫に放置していても、腐ったことはありませんでした。
ですが、まとめ買いしてしまったので心配になってきました。
そこで今回は「マヨネーズは腐るとどうなるか」を中心に、詳しく調べてみたいと思います!
- マヨネーズって腐るの?
- マヨネーズは腐るとどうなるのか、見分け方は?
- 市販のマヨネーズの賞味期限はどれくらいか
- 手作りマヨネーズの日持ち期間はどれくらいか
- 賞味期限切れのマヨネーズはいつまで大丈夫なのか
以上のように、市販のマヨネーズの賞味期限や手作りした場合の日持ちも紹介します。
また、マヨネーズは未開封なら常温で開封後は冷蔵庫で保存することが多いと思いますが、正しい保存方法についても見ていきたいと思います。
そのほか、マヨネーズのちょっとした豆知識も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
マヨネーズは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や判断基準を解説!
マヨネーズは、一般的に腐りにくいイメージがあるかと思いますが、もし腐ったらどうなるのでしょう?
「腐ったらどうなるのか?」の前に、まずは「マヨネーズは腐るのか」から解説したいと思います。
マヨネーズは未開封なら腐りにくい!
「マヨネーズには卵が入っているのに、賞味期限が長いのはなぜなの?」と不思議に思ったことがある人は私だけではないはず…。
「ものすごい量の防腐剤が使用されているのでは?」と疑ってしまいますよね。
実はマヨネーズは、殺菌力の高い「酢」と食物の腐敗を防ぐ「食塩」を含んでいるため、腐りにくいという特徴があるのです。
マヨネーズに病原菌を入れるなどして、病原菌がどのようになるか実験をしたところ、24時間以内に病原菌が死滅してしまうほど、その殺菌力のパワーは証明されているのです。
そういうわけで、多くの市販のマヨネーズには防腐剤が使用されていません。
ところで、マヨネーズが腐りにくいのは未開封の場合です。
開封すると酸素に触れて風味が劣化してしまうので、保存の仕方によっては痛む可能性もあります。
では、マヨネーズが痛んだらどのようになるのか、その特徴をみていきましょう。
マヨネーズが痛んだ時の見分け方
腐ったマヨネーズは見た目と味で判断できます。…とはいえ、マヨネーズの色は、原料の卵の個体の色に依存する場合もあることも事実。
そのため、色の濃さで、痛んでいる・腐っているなどとは推し量れません。(よほど黒ずんでいる場合などは別として)
味も、酢が入っていて酸っぱいので、”酸っぱいから痛んでいる”ということもないですよね。
ですが、いつもよりもかなり酸っぱい・変な味がする場合は、痛んでいる可能性が高いので食べるのはやめましょう!
次に、注目したいのは分離です。
マヨネーズ間違えて冷凍したら分離して液状化してしまった… pic.twitter.com/c4c7hUs8Ey
— 南(ARACHNE) (@minami_arachne) 2019年7月9日
実は、マヨネーズというのは冷やしすぎは禁物なんです。
0℃以下になると油が分離してしまい、食べられなくなります。
痛んだマヨネーズを食べて体調を崩した人もいるので、おかしいなと感じたら食べるのはやめましょう。
夕方1時間ちょっと寝てしまったせいで全然眠くない。
珍しく深夜にps4起動するか否か
黙って布団で羊を数えるかとりあえず腐ったマヨネーズ使ったせいでお腹なまら下る痛い死ぬ
— Tくん (@takumi_raidenxx) 2018年6月10日
以下で、わかりやすくまとめます。
痛んだマヨネーズの特徴
- 分離している
- 変な味がする
- 明らかな変色や異臭がする
マヨネーズの痛んだときの見分け方はわかりましたが、マヨネーズの賞味期限や日持ちも気になりませんか。
次章で市販品だけでなく、手作りマヨネーズの日持ちに関しても詳しくみていきましょう。
マヨネーズの日持ち期間や賞味期限は?市販品や手作りなど調査!
マヨネーズといえば、迷わず「キューピー」を思い出す人が多いほど有名です。
日本で初めてマヨネーズを販売したのが、キューピー株式会社だからでしょうね。
しかし、現代の日本では、輸入品も含めてさまざまなマヨネーズが販売されています。
そこで、いろいろなタイプのマヨネーズの賞味期限をみてみましょう!
市販のマヨネーズの賞味期限
マヨネーズは、同じ会社でも種類がたくさんあります。
ここでは、その一部の商品と賞味期限を表にまとめてみました。
ブランド名・商品名 | 賞味期限 | 引用元 |
ジェフダ・マヨネーズタイプ | 120日 | ジェフダ公式サイトより |
松田・松田のマヨネーズ | 180日 | 松田公式サイト |
鱈卵屋・明太マヨ | 180日 | 鱈卵屋公式サイト |
創健社・有精卵マヨネーズ(瓶入り) | 180日 | 販売サイトより |
キユーピー・からしマヨネーズ | 7ヶ月 | からしマヨネーズ |
キユーピー・魚介醤油だれ&マヨ | 魚介醤油だれ&マヨ | |
キユーピー・柚子こしょう&マヨ | 柚子こしょう&マヨ | |
ヨード卵・光マヨネーズ | 7ヶ月 | 販売サイトより |
味の素・ピュアセレクトマヨネーズ | 10ヶ月 | 販売サイトより |
キユーピー・卵を味わうマヨネーズ | 12ヶ月 | 卵を味わうマヨネーズ |
キユーピー・マヨネーズ | キユーピー・マヨネーズ | |
キユーピー・マヨネーズ(瓶入り) | キユーピー・マヨネーズ(瓶) | |
ベストフーズ・リアルマヨネーズ(瓶入り) | 12ヶ月 | 商品紹介サイトより |
こちらの表はあくまで参考ですので、購入した商品の賞味期限は、その都度パッケージなどで確認してくださいね。
手作りのマヨネーズの賞味期限
マヨネーズは生卵が入っていますが、酢と塩のパワーによって腐りにくいのが特徴です。
私は、手作りマヨネーズが市販より日持ちがしない理由は「防腐剤が入っていないため」だと思っていました。
ですが先述の通り、市販のマヨネーズにも防腐剤は入っていないタイプもあるので、条件は一緒ということになりますよね。
しかし、市販のマヨネーズと比較すると、手作りマヨネーズの賞味期限はとても短く、約1~2週間です。
不思議ですね…。
実は、これにはちゃんとした理由があります。
市販品と違い、手作りの場合は殺菌効果のある酢や塩の分量が少なく、道具もわざわざ殺菌してから使用しませんよね。
料理本を出版されている方のサイトには、手作りマヨネーズの日持ちは2週間と書かれていました。
ですが、これは空気に触れる回数や保存容器の消毒の仕方、季節などによっても違ってくるようです。
そのため、「すべての条件が整えば2週間程度は日持ちするが、できるだけ早めに食べたほうがよい」と思っておくとよいでしょう。
マヨネーズは手作りで1~2週間、市販品なら長いものだと1年は日持ちすることがわかりました。
賞味期限は長いですが、もし切れてしまったらどうなるのでしょう?
次章では、マヨネーズが賞味期限切れになった場合について、みていきましょう。
マヨネーズが賞味期限切れになった!いつまでなら食べられるの?
マヨネーズを使用する頻度は、各家庭によって違うかと思いますが、あまり使用しない我が家のような場合…。
うっかり放置して、賞味期限切れになることも多いのではないでしょうか?
私は「でも、未開封なら賞味期限切れでも食べられるのでは?」と考えてしまいがちですが、実際のところはどうなのでしょうか?
まずは「賞味期限」について学んでから、マヨネーズの賞味期限が切れたら食べられるのかを掘り下げていきましょう。
賞味期限が切れたら食べられないの?
市販の加工食品には、「賞味期限」か「消費期限」のいずれかの明記が義務づけられています。
実は「賞味期限」と「消費期限」には、明確な違いがあります。
農林水産省のページでは、2つの違いを以下のようにまとめています。
賞味期限:美味しく食べられる期限
消費期限:品質が劣化せずに安全に食べられる期限
賞味期限はそれぞれの商品に応じて、品質と安全性を科学的に検証できる微生物試験を、いくつも継時的に実施してから設定されます。
その期限は、賞味期限を設定する予定の1.2〜1.5倍の期間です。
さらに、法律でも賞味期限はその期限を超えた場合でも、ある程度品質が保持されていることが条件とされています。
つまり、賞味期限を切れたからといって、即座に痛んだり腐ったりするというわけではないのです。
では、マヨネーズは賞味期限が切れてしまったら、いつまで食べられるのか見ていきましょう。
マヨネーズは賞味期限切れからどのくらいまで食べてOKか
賞味期限は、1.2〜1.5倍の期間は安全に食べられるように設定されているとお話しました。
これを、以下の2つのマヨネーズに当てはめて、計算してみましょう。
例)松田のマヨネーズ(賞味期限は180日)の場合
180日 × 1.2 =216日
216日 - 180日 = 36日
例)キューピーマヨネーズ(賞味期限は12ヶ月)の場合
12ヶ月 × 1.2=14.4ヶ月
14.4ヶ月 - 12ヶ月 = 2.4ヶ月
上記から、松田は賞味期限切れから少なくとも1カ月ほど、キューピーは2ヶ月ちょっとの間は食べてもOKということになります。
実際に、賞味期限切れのマヨネーズを気にせずに料理に使う人はいるようです。
マヨネーズの賞味期限3ヶ月前に切れてた、食べちゃった
— ☕️胃☕️ (@saito_47) 2019年7月9日
賞味期限切れの豚ロース切り身を細く切って炒めた。
賞味期限切れの刻みネギを更に刻んでネギソースもどき作ろうと思ったら最高に黒くなってあんまり美味しそうじゃなくなった。
賞味期限切れのパックサラダで誤魔化して、賞味期限切れのマヨネーズで更に誤魔化す。 pic.twitter.com/Zm1s37MDak— ず🥕 (@shinya_223) 2019年2月22日
先ほどお話したように、賞味期限が過ぎたからといって、いきなり食べられなくなるわけではありません。
しかし、賞味期限は”美味しさ”を保証した期間であることをお忘れなく!
せっかくなら、正しく保存して美味しく食べ切りたいですよね。
そこで、次はマヨネーズの正しい保存方法を紹介します。
マヨネーズの正しい保存方法は?
未開封のマヨネーズは、スーパーなどでも常温で販売されている通り、家庭でも常温で保存できます。
直射日光を避けて、戸棚やパントリーなど冷暗所で保存するのが適切です。
開封後に長持ちさせるコツ
開封後は、キャップの周りを綺麗に拭き取り、冷蔵庫で保存しましょう。
また、使用後は酸化を防ぐために、空気を抜いてから保存するとよいです。
冷蔵庫に保存する際は、マヨネーズは冷やしすぎると分離してしまうので、冷気の吹き出し口付近は避けることが大切。
なるべくなら、ドアポケットで保存するとよいでしょう。
ただし、商品によっては野菜室での保存を推奨するものもあるので、必ず各商品の注意事項や保存方法を確認し、ベストな方法で保存しましょう。
ちなみに、マヨネーズの冷凍保存はNGです。
マヨネーズを冷凍して解凍すると、芸術作品ができあがる pic.twitter.com/n3xzvfGO20
— 菓子bot (@kaisyatwi) 2019年7月13日
寒さに弱いマヨネーズは、冷凍することで分離する状況を作り出します。
冷凍庫から取り出した時には大丈夫に見えても、解凍されると分離してしまうので避けましょう。
【マヨネーズの豆知識】
日本では、マヨネーズといえば「キューピー」ですが、世界のマヨネーズを少し紹介したいと思います。
1: キューピーマヨネーズ
実は世界中でもキューピーマヨネーズは定評があります。
アメリカのアマゾンのマヨネーズでもレビューが一番高いのもキューピーマヨネーズ(2019年7月時点)です。
2. ベストフーズとヘルマンズ
コストコで売られているベストフーズ(BEST FOODS)のマヨネーズ
.@JoeYonan @WashingtonPost declared that @BestFoods had his ❤ from the start.
Right back at ya Joe! https://t.co/wjVuR0nqoG pic.twitter.com/05Civtooud— Best Foods (@BestFoods) 2018年5月11日
こちらはヘルマンズ(Hellmann”s)のマヨネーズ
Now that we all know why mayonnaise is white, what do you think about a Hellmann’s blood red “redrum oyam” special edition in honor of @StephenKing? https://t.co/IKasfcfIIh
— Hellmann’s (@Hellmanns) 2019年5月30日
”REAL”という文字と商品名近くのブルーのリボンがあり、随分パッケージが似ていますよね?
実は、こちらはブランド名は違いますが同じ会社のものです。
3.ケチャップで有名なヘインツ(Heinz)
実はマヨネーズも売っています!
Los americanos flipando porque han descubierto la salsa rosa… 😂
Real Products That Are About To Exist: Heinz Mayochup, A Mayonnaise/Ketchup Mixhttps://t.co/XozFcqfuTq— Elena Santos (@chicageek) 2018年4月17日
4. ミラクルホィップ(Miracle Whip)
海外などでマヨネーズ売り場で見かけるミラクルホィップですが、実はマヨネーズではありません。
特徴は以下の通り
- ベジタブルオイルの量が少ない
- 砂糖などが加えてあるため甘め
- 20種類以上のスパイスが追加されている
- マヨネーズよりもカロリーが低い(約半分)
- 調理済み(マヨネーズは混ぜているだけで調理はされていない)
Mayo, Fla., just changed its name to “Miracle Whip” – in exchange for $25,000 from Kraft Heinz. https://t.co/os2s728nwR pic.twitter.com/WzV18OZU6f
— CNBC (@CNBC) 2018年8月28日
まとめ
では、今回のマヨネーズの記事に関しておさらいしましょう。
- マヨネーズは酢と塩のパワーで腐りにくい
- 痛んだマヨネーズは異常に酸っぱい
- マヨネーズは0℃以下で保存すると分離する
- マヨネーズの賞味期限は商品によってさまざま
- 手作りマヨネーズの賞味期限は約1週間
- マヨネーズは多少なら賞味期限切れでも食べられる
- マヨネーズは、開封前は冷暗所にて常温保存ができる
- 開封後は冷蔵保存が適していて、冷気が弱めの場所で保存する
マヨネーズは、かなり日持ちするイメージがありましたが、酢や塩が含まれているので腐りにくいことがわかりました。
よくスーパーで見かける味の素やキューピーのマヨネーズは、10~12ヶ月と賞味期限が長いですね。
ただし、これは未開封の場合で、開封後は酸化して風味が落ちたり痛んだりすることもあるようです。
マヨネーズは腐りにくいものの、一度開封したら酸素に触れて劣化が進むので、正しく冷蔵保存して早めに食べきったほうがよいでしょう。
皆さんも、今回の内容を参考にしていただいて、今後はマヨネーズを正しく保存し、無駄なく食べ切れるようになってくださいね!