お友達から潮干狩りでとってきた生のはまぐりをたくさんもらいましたが、どのくらい日持ちするのかわかりませんでした。
冷蔵庫に入れておいても腐らせてしまうのはあまりにもったいないので、今回ははまぐりの日持ち期間について詳しく調べてみました。
- 生や調理後のはまぐりの日持ち期間
- 賞味期限切れでも食べられる?
- 腐るとどうなる?簡単な見分け方
- 正しい保存方法と砂抜き方法
生のはまぐりや冷凍のもの、そしてお吸い物や味噌汁など調理後のものと、いろいろな状態の日持ち期間を調べています。
意外と適当に済ませてしまっている砂抜きや塩抜きの方法や保存方法なども詳しく解説!
これを読めば、潮干狩りなどでゲットした大量のはまぐりを、無駄なく美味しく食べきることができます!
目次
はまぐりの日持ちはどれくらい? 生・冷凍・調理後など状態別に解説!
はまぐりは生きたままの状態で販売されていることもありますし、ネット通販などでは冷凍された状態でも購入できますよね。
私は知らなかったのですが、はまぐりを冷凍すると旨味が増して美味しくなるようです!
それぞれの日持ち日数はどれだけ変わるのか、また調理後はどれくらいまでなら食べられるのか、具体的に調べてみました。
生の状態(潮干狩りの場合) | 2~3日 |
生の状態(スーパーなどの市販品) | 2~5日程度 ※必ず消費期限を確認 |
冷凍 | 2ヵ月~3ヵ月程度 |
調理済み(お吸い物やみそ汁などの場合) | 1~2日程度 |
簡単にまとめるとこのようになりますが、それぞれの状態についてもう少し詳しく見てみましょう。
生のはまぐりの日持ち期間
生のはまぐりは冷蔵庫で保存して2~3日程度が基本です。
これははまぐりがまだ生きている状態なので、2~3日程度は新鮮な状態で食べられるのです。
砂抜きのため水につけていた場合などは、必ず水から出して冷蔵庫で保存しましょう。
はまぐりなどの貝は水から出ると身を守るために殻を閉じ、さらに低温になると休眠状態になるため、新鮮さが保たれるようです。
水につけておくと活動し続けてしまい、弱ってきて身が細くなってしまいます。
※砂抜きの詳しい方法は後ほど説明します!
潮干狩りの時の注意!
持って帰った時の海水につけたままだと、貝が弱ってしまいます。
よく砂を洗い直し、新しい水か海水で砂抜きや塩抜きをしましょう。
スーパーのはまぐりについて
調べてみると、スーパーの消費期限は2~5日と少しバラツキがありました。
これは、出荷前の処理にどれくらい時間がかかっているかなどが関係するようです。
ある程度砂抜きなどの処理がされている場合が多いので、処理の内容により消費期限が変わってくると思われます。
店舗や卸売場でどの程度の処理がされているかはわからないので、必ず消費期限を確認しましょう!
冷凍はまぐりの日持ち期間
冷凍したはまぐりの日持ち期間は、2か月~3か月ほどです。
潮干狩りなどのはまぐりを自分で処理した場合は2か月ほどになります。
理想を言うと、1ヵ月以内には食べてしまった方が美味しいです。
市販の真空パックに入った冷凍はまぐりなどは3か月、もしくはそれ以上の賞味期限になっているものもありました。
何故か今までは冷凍することを思いつかずに急いで調理していた私。
これからは調理までに2日以上あるなら迷わず冷凍保存します!
調理後のはまぐりの日持ち期間
加熱後のはまぐりの日持ちは、当日~翌日ぐらいです。
海鮮食品は肉や野菜などよりも雑菌繁殖が強いので、できれば当日中に食べてしまいたいですね。
どうしても残ってしまう場合は、必ず冷蔵庫で保存して翌日には食べてしまいましょう!
ちなみに私ははまぐりの蒸し焼きが大好きなのですが、作った翌々日はアウトでした…。
やっぱりギリギリ翌日までに食べたほうが良さそうです。
だいだいの日持ち期間は分かったものの、市販品の「賞味期限」ってどこまで正確なのか気になりませんか?
「消費期限」との違いも気になるところです。
そこで賞味期限切れのはまぐりはいつまで食べられるのか、詳しく検証してみました!
はまぐりが賞味期限切れになった!いつまでなら食べられるの?
市販されている生のはまぐりには消費期限が、冷凍はまぐりには賞味期限が記載されていますが、その日付から1日でも過ぎたはまぐりは食べられるのでしょうか?
インターネット上では、それくらいなら食べちゃう!という声が多かったですが、これは賞味期限の場合。
消費期限の場合は、安全に食べられる期間が過ぎていることになるので注意です!
1日くらいなら大丈夫という意見もあるようですが、やはり当日中がベストですね。
ちなみに、賞味期限と消費期限の違いをまとめるとこのようになります。
賞味期限の日持ち
賞味期限とはそもそもどのような期限なのか農林水産省のHPを確認してみました。
- 美味しく食べられる期限のこと
- 比較的長持ちする食材や食品につけられている
この賞味期限は、検査を実施して客観的な指標から得られた期限に1未満の係数をかけて設定されています。
簡単に言うと、安全に食べられると算出された期限より短めに設定されているということですね。
つまり、期限が切れたからと言ってすぐに食べられないわけではありませんが、保存方法を間違えると期限内でも食べられなくなる場合があります。
冷蔵、冷凍など指定の保存方法を必ず守ってくださいね。
消費期限の日持ち
対して消費期限とはどのような期限なのか、確認してみましょう。
- 安全に食べられる期限のこと
- 品質の劣化が早い食材や食品
- 5日以内に品質劣化が認められる場合
劣化しやすい食品や食材につけられるのが消費期限なので、こちらの期限は守った方が無難ですね。
消費期限切れのはまぐりは食べないか、腐ってないかを確認の上、自己判断で食べましょう。
ちなみに、これらの期限は未開封の場合に限ります!
開封した後は期限は当てになりません。
消費期限や賞味期限の表示がない場合の見分け方
では開封後や潮干狩りのはまぐりなどは、どのように判断すればいいのでしょうか?
これは、調理したときに貝の口が開くかどうかで判断できます。
閉じていた貝が開くということは生きていた証拠なので、食べられる目安になるでしょう。
ただし冷凍していた場合は、なかなか開かない場合もあります。
強火で一気に過熱したり、スプーンなどで少し反応を与えてみたりして、開くかどうか試してみてください。
それでも口が開かないということは、貝がすでに死んでいる場合もあります。
腐っている場合はどうなるのか、見分け方も確認しておきましょう。
はまぐりは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
はまぐりが腐っているかどうかは、腐った臭いや貝の口が開いているかなどの見た目が判断目安になります。
食べて味を確認するのは危険なのでやめましょう。
賞味期限や消費期限が過ぎてもあきらめきれない場合は、傷んでいるかどうか自分で判断してみてください。
腐っているかの判断目安は?
腐っている、もしくは死んでいる場合の目安は以下のようになります。
死んでしまったからといってすぐ腐るわけではありませんが、死んでしまうと鮮度が急速に下がるのでやっぱり注意が必要ですね。
- 明らかな腐敗臭がある
- 口が開きっぱなしで閉じない/逆に閉じたまま開かない
- 水が白く濁る
- 貝をぶつけると重い音がする
特に臭いが重要で、腐っていると強烈な腐敗臭がします。
少し食べて味を確かめる、なんてするまでもなく、まずは臭いを確認してみてください。
臭いがしていたら絶対に食べないでください!
また、ハマグリ同時をぶつけてみて、軽い澄んだ音がすると生きています。
重い音がすると死んでいるので、判断の目安になりますね。
貝の口の状態について
口の状態は貝が活動しているかどうかを表しています。
加熱前の状態で口が開きっぱなしで、刺激を与えても閉じない場合は死んでいます。
生きている場合は、刺激をされると口を閉じます。
逆に調理後に口が開かなくても死んでいる可能性があります。
死後硬直で固まってしまい、閉じている状態です。
たとえ死んでしまっても調理後に口が開く場合もありますので、そのほかの兆候で確認してみてください。
これは腐っているの?紛らわしい状態
このような場合は腐っているわけではありません!
ネバネバした透明の液体が貝の表面についている場合
餌を食べたり呼吸したりする時にでる分泌液です。
綺麗に洗い流して、貝同志をぶつけてコンコンと軽い音がしたら大丈夫です。
色が黄色やオレンジの場合
ホンビノス貝やアオヤギかもしれません。
はまぐりの身の色は、ピンクがかった白ですが、ホンビノス貝は黄色がかった白です。
アオヤギ(別名バカ貝)の色はオレンジです。
どちらも見た目がはまぐりに似ているので、間違える可能性がありますね。
腐ったはまぐりを食べるとどうなる?
それでは腐ったはまぐりを食べてしまうとどうなってしまうのでしょうか?
激しい食中毒になり、長期間の下痢や嘔吐や、神経性の麻痺などを引き起こします。
貝類の食中毒はとても辛いです。
以前夫が腐ったはまぐりを食べてしまい、一晩中トイレから出てこなかったことがあります…。
本当に悲惨なことになるので、みなさんも気を付けてください。
それともう1つ、下痢や麻痺などの中毒症状を引き起こす「貝毒」には注意しましょう。
貝毒とは?
農林水産省のHPではこのように説明されています。
- 毒素を含むプランクトンを食べた貝に蓄積される毒素
- 主に二枚貝(ホタテやアサリ、はまぐりなど)に蓄積
- 麻痺性貝毒や下痢性貝毒に分類され、複数の毒成分から成る
- 毒成分は熱に強く、加熱調理しても毒性はなくならない
- 毒素を含むプランクトンがいなくなれば、その海域の貝の体内からは毒が減少する
怖いのは、加熱しても毒性が消えないということ。
行政機関がプランクトンの発生量の監視や貝毒量の検査を行っており、問題があれば公表されます。
スーパーなどの市販品はあまり心配いりませんが、潮干狩りに行く場合などはこのような情報にも注意してください。
あさりが腐るとどうなるか、詳しくはこちらから確認できます!
↓ ↓ ↓ ↓
あさりの賞味期限切れを徹底調査!1日でも過ぎたら捨てるべき?
腐らせないためには、保存方法が重要ですね!最後にしっかりと確認してみましょう。
はまぐりの正しい保存方法とは?冷凍すれば旨みがアップ!
はまぐりは冷蔵や冷凍問わず、保存をする前にはまずは砂抜き・塩抜きすることが先決です!
特に潮干狩りのはまぐりは必ずこの処理をしてから保存をしてくださいね。
正しく保存しないと日持ち期間も短くなってしまうので、正しい保存方法を確認しましょう!
1・砂抜きをする
砂抜きをしないと、食べたときに口の中でジャリジャリして嫌ですよね。
スーパーなどの市販品は、ある程度の処理はされているますが、簡易的な処理も多いので念のため砂抜きすることをお勧めします。
※砂抜きをする際には、割れている貝や貝同志をぶつけて音が鈍いものは取り除いておきましょう。
砂抜きの方法
- 貝殻をこすり合わせるようにして真水で洗い、砂を落とす
- 1Lの水に対し大さじ2の塩入れた塩水(3%程度)をバットに入れる
※ボウルでもOK。はまぐりが重ならないようにする
※水温は15度~20度 - はまぐりをざるにいれ、2のバットに浸す
※水から少し貝がでるくらいにする - 新聞紙などをかぶせて暗がりの状態にし、3~5時間浸す
吐き出した砂をまた吸ってしまわないよう、ざるは足つきがお勧めですが、ない場合は割りばしなどで底上げすると良いです。
また、砂抜きは冷蔵庫だとはまぐりが休眠状態になり砂を吐き出さないため、常温の方が適しています。
しかし終わったあとは長時間放置すると腐ってしまうので、冷蔵庫に入れましょう。
特に夏場は常温だと腐りやすいので注意してください。
真夏などどうしても冷暗状態にできない場合は、冷蔵庫の温度を低い設定にすると大丈夫なようです。
急いでいる場合の砂抜き方法
すぐ調理したい場合は、こちらの方法でも砂抜きできます。
- バットにざるを入れ、その上にはまぐりを置く
- 50度くらいのお湯に5~20分ほど浸す
時々お湯を足して温度をキープしてくださいね。
お湯は全身がつかる程度です。
熱湯だと貝が死んでしまうので、お風呂より少し熱いくらいのお湯で試してください。
2.塩抜きをする
当然砂抜きはするよ!という人は多いと思いますが、同時に塩抜きをすると良いと知っていますか?
実は恥ずかしながら私、知らなかったんですよね…。
砂抜きしたばかりのはまぐりは体内に塩分を含んだ状態なので、そのまま調理するとその塩分が料理に影響してしまうそうです。
そこで塩抜きしておくと良いとのこと。※砂抜きのあと、そのまま行います。
塩抜きの方法
- 砂抜きしたバット(ボウル)とざるから、塩水を捨てる
- そのまま1時間ほどおく
たったこれだけです!
これをすると料理が一段とおいしくなるので、保存前には必ず行いましょう。
3.冷蔵する場合
はまぐりを生きたまま保存するには、冷蔵保存ですね。
日持ちは前述した通り、約2~3日です。
冷蔵方法
- 砂抜き・塩抜きが終わったら一度洗う
- 濡らした新聞紙かキッチンペーパーに包む
- 2を袋や容器に入れて冷蔵庫へ
袋や容器にいれる場合は、密閉しないように注意してください。
生きている状態なので、密閉すると空気がなくなり呼吸ができなくなってしまいます。
4.冷凍する場合
冷凍保存は、実は一番のお勧め方法です。
生きた貝は冷凍すると危機感を感じて旨味成分が増えるそうです。
冷凍方法
- 水分を拭き取る
- はまぐりが重ならないようにジップロックや真空パックにいれる
- 空気を抜いて冷凍庫へ保存
より丁寧にするなら、金属トレーに乗せて急速冷凍してから密閉袋に保存します。
日持ちする上に美味しくなるなんて、利用しない手はありません!
これからは大量のはまぐりも安心して保存できそうです。
調理の時は解凍せずにそのまま使った方が美味しくいただけます。
加熱後の保存方法は?
はまぐりは加熱後も保存できます。
茹でたあと、むき身を取り出して冷凍します。
多少風味は落ちますが、シチューなどにすぐ入れたい場合は便利です。
酒蒸しの場合は、むき身と汁は別々に保存してくださいね。
ちなみにはまぐり料理の1つである味噌汁は、どれだけ保存できるのでしょうか?
気になる場合はこちらも見てみてください。
味噌汁の日持ちについてはこちらから確認
↓ ↓ ↓ ↓
味噌汁の日持ちは冷蔵庫や常温で何日くらい?具財別に解説するよ!
まとめ
はまぐりの日持ちについてのポイントをまとめてみます!
- 生きたはまぐりの日持ちは2~3日
- 冷凍はまぐりは2~3ヵ月持つ
- 調理後は翌日には食べる
- 賞味期限は少し過ぎても食べられるが自己責任で!
- はまぐりは腐ると臭いが強烈
- 砂抜き・塩抜きをしてから保存する
- 冷蔵保存は湿らせた新聞紙などで包む
- 冷凍すると旨味が増す。密封袋で保存
はまぐりなどの貝類は新鮮なまますぐに食べなければ!と思っていたので、冷凍保存できるなんて嬉しいですね。
調理をしてしまうと日持ちしないので、すぐ使う分だけ取り分けて後は冷凍保存がお勧め方法です。
これで大量のはまぐりも無駄にすることはありません。
みなさんもぜひ試してみてくださいね!