小松菜は比較的安く手に入るのに、栄養たっぷりで味噌汁やおひたしなど日持ちする常備菜としても活用できるので毎日の食事にうまく取り入れていきたい食材ですよね。
けれど毎日少しずつ使おうと思って冷蔵庫に入れておいたら、いつのまにかシナシナになってしまっていた……ということはありませんか?
野菜は上手に使い切らないと、すぐに腐っていってしまうから困りものです。
そこで今回は「小松菜の日持ちはどれくらい?」というテーマで調べてみました!
- 生と調理後の小松菜の日持ちはどれくらい?
- 小松菜が腐るとこうなる!捨てるかどうかの見分け方
- 新鮮な小松菜を選ぶポイント
- 正しい保存方法を知っておこう!冷凍保存はできる?
最近は作り置きのおかずを常備している方も多いですが、調理後の日持ちの目安がわかると管理がぐっとラクになります。
また新鮮な小松菜を選び、正しい方法で保存しておけば冷蔵でも十分に日持ちするので、毎日少しずつ料理したい方はそちらにご注目くださいね。
それでは早速、小松菜の日持ちを場合別に見ていきましょう!
目次
小松菜の日持ちは冷蔵や冷凍でどれくらい?生や調理後など徹底調査!
小松菜が調理前と調理後ではどのくらい日持ち日数が変わるのか詳しく調べてみました。
ここでは生のままや、下茹で済み、生で冷凍した場合など、料理に使う前の味付けをしていない状態の小松菜を”調理前”として、ナムルや胡麻和えなど料理として完成している状態を”調理後”という分け方にしています。
調理前の小松菜の場合
調理をする前の小松菜(生のまま、下茹で、冷凍)の日持ち日数は以下のとおりです。
- 生のまま⇒冷蔵庫で2~3日が限界
- 塩茹で済み⇒冷蔵庫で2日程度
- 冷凍⇒生・茹でた状態ともに1ヶ月が目安
小松菜を買ってきたままで冷蔵庫に入れておくと、水分が抜けていってしまうため2~3日でシナシナ~っとしなびてしまいます。
私はほうれん草よりも小松菜をよく買うんですが、例えば「月曜日の午前中にスーパーで買った小松菜が、火曜日の夕飯の支度ではクタクタと柔らかくなっていて急いで料理に使った」というように、あっという間に新鮮さを失ってしまうことがよくあります。
でも、ちょっとしたひと手間を加えるだけで1週間くらい日持ちする方法もあるので、後ほど詳しく紹介します!
下茹で済みなら、もう少し日持ちするんじゃない?と思いきや、塩茹でした状態でも結局2日程度が日持ちの目安なので、なるべく早めに使い切ってしまわなくてはなりません。
また塩茹でして保存する場合、茹で汁の水分から腐ることもあるので、保存の際は水気を絞った後にキッチンペーパーで包んでおき、1日経ったらキッチンペーパーを取り換えてくださいね。
「1回に少量ずつ使いたいし、小松菜ばかりの食卓も飽きてしまう」という時には、冷凍しておくのが無難です。
洗って使いやすい大きさに切った小松菜を冷凍しておけば、お味噌汁や煮びたしを作る際に、凍ったまま鍋にポーンと放り込んで解凍がてら調理してしまえるので便利ですよ。
冷凍保存のコツについてものちほど詳しく紹介します。
調理後の小松菜の場合
調理後の小松菜の日持ちは以下の日数が目安になりますが、保存状態や調味料の加減などでも左右されますから、あくまで食べ切るまでの目安としておきましょう。
小松菜を使った料理の賞味期限の目安
- おひたし⇒3~4日
- ナムル⇒4日
- 胡麻和え⇒冷蔵保存で3日
- 小松菜のツナ卵炒め⇒なるべく冷蔵で4日
- 小松菜と油揚げ(厚揚げ)の煮浸し⇒3日
- 漬物⇒塩漬け・醤油漬けで約1週間
しめじやえのきなどと合わせておひたしを作る時には、水気をしっかり絞っておくことが日持ちさせるポイントです。
またナムルは人参やもやしと組み合わせることが多いと思いますが、腐りやすいのは小松菜ともやしの2つなので、そこを基準に日持ちを考えています。
卵を使って炒めた場合も、卵が傷みやすいので注意しましょう。
漬物の場合はレシピによっては2週間の日持ちが目安となることもありますが、特に記載がない場合、1週間以内を目安としておいてください。
またどの料理も、夏場など温度の上がりやすい時期は冷蔵庫で保存するのが望ましいです。
常温保存だともう少し日持ちは短くなると思っておいてくださいね。
作り置きを食卓に出す時は必ず清潔な箸で皿に取り分けるようにし、保存容器から直接食べることがないようにするのが日持ちさせるポイントですよ!
小松菜は基本的に長期保存には向かない食材ですので、調理後の状態であっても2~3日以内に食べ切ってしまうのが良いと思います。
実際2日目になると、しなびたり乾燥したりと食感が変わってしまうので美味しくないので私の家では翌日には食べ切るよう心掛けています。
日数が経ってしまったら、食べる前には傷んでいないか確認をしてくださいね。
そこで次は「買ってきてから2日目、3日目…そろそろ大丈夫か心配になってきた!」という時のために、実際に腐ったらどうなるの?ということも知っておきましょう。
小松菜は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
小松菜を含めた生鮮食品には、賞味期限も消費期限も記載されていませんよね。
そのため購入日からの日数もヒントにしながら、まだ食べられるかどうかを自分で判断するしかありません。
傷んでいるか確認する場合には、見た目と臭いをチェックして以下のような特徴がないか見て判断しましょう。
絶対に食べないで!腐っている状態
- ネバネバしている
- 酸っぱい臭いがしている
- カビが生えている
小松菜に限らずどんな食材でも言える事ですが、このような状態だったらすぐに捨てましょう。
もう見るからに危険って感じですからね。
ここまで傷んでいなくても、なんとなく傷んでいそうで判断が難しい場合の状態についても確認しておきましょう。
まだ食べられる状態の見分け方
すぐ捨てるまでもなく、ギリギリまだ食べられる状態の目安は以下のとおりです。
危険信号!早めに食べてしまおう
- 葉の裏に白い点々がついている
- 外側の葉が黄色くなってきた
白い点々は、白さび病という病気の可能性が高いです。
病気と聞くと心配になってしまいますが、これくらいならば人間が食べたところで害にはなりませんが、小松菜自体の生命力が弱いために早くしなびてしまうかもしれないので、早めに食べ切った方が良いでしょう。
フワフワの胞子っぽい状態なら別のカビなので食べない方が良いですが、農家の方曰く、この白い点々の場合は危険ではないそうですよ。
どうしても嫌という方は、点々のついた部分を切り取って食べればOKです。
小松菜は育てやすい野菜なので家庭菜園で育てる方もいるかと思いますが、その場合は白さび病になっていることもあるかもしれませんね。
また外側の葉が黄色くなってきた小松菜は、古くなってきて鮮度が低下しています。
冷蔵庫で黄色くなり始めた小松菜を見つけたら、ダメになる前に食べ切っちゃいましょう。
いつもより苦い場合は大丈夫?
食べてみたら苦かった!という時にも、「この小松菜、大丈夫かな?」と心配になりますよね。
実は、夏の小松菜は苦いんです。
冬や春は美味しく食べられるんですが、夏になると苦味が増しやすいそうですよ。
夏に小松菜を食べて、見た目や臭いにも問題なくてシャキシャキしていたのに苦かった場合はセーフです。
次章ではこんな危険な状態にすることなく、上手に保存するためのコツをご紹介しますね。
小松菜の正しい保存方法とは?冷蔵庫で1週間日持ちするコツを紹介
小松菜をできるだけ日持ちさせるためには、なるべく新鮮な小松菜を買ってくるのがポイントです。
新鮮な小松菜を見分ける際には以下のポイントを確認してください。
新鮮な小松菜の特徴
- 葉の色は鮮やかで濃い緑色
- 葉に厚みがある方が良い
- 茎が薄い緑色で白っぽくないもの
- 茎が太くしっかりしている方が良いが、株が太すぎないくらいを選ぼう
これを基準に選べばいいのですが、どれも同じくらいに見える時は、「シャキッ!としているな」と思える見た目の物を選んでおけばOKです。
というのも、小松菜は古くなるほど水分が抜けていってしまうので、みずみずしくシャキッ!としている方が新鮮というわけなんです。
私も細かく見分けている時間がない時は、なるべくシャキッ!としている元気そうな子を選び取るようにしていますよ。
また茎が太い方が良いのですが、株(根っこが繋がった1つ分のこと。売られている1束は何株か集まっている状態)が太すぎると固くなってしまっています。
ちなみに丈が短い小松菜の方が、長いものよりも柔らかいです。生で食べたい時には丈が短い方がオススメですよ!
そして新鮮な小松菜を手に入れたら、それをなるべく長く持たせたいですよね。
次は冷蔵庫で生のまま保存する場合に日持ちさせるコツをご紹介します。
冷蔵保存でも日持ちする超簡単な保存方法
小松菜を買ってきたまま冷蔵庫の野菜室に入れただけでは2~3日しか日持ちせずしなびてしまう可能性もありますが、ひと手間加えるだけで1週間くらいは日持ちするので、ぜひお試しくださいね。
冷蔵保存で小松菜を長持ちさせる方法
- 湿らせたキッチンペーパーで根本から葉先まで包む
- それをビニール袋などに入れる
- 冷蔵庫の野菜室で立てた状態で保存する
キッチンペーパーで包むときは株ごとに小分けにした方が良いのですが、束のまま丸ごと包んじゃってもOKですよ。
やはり生のまま保存していた方が、冷凍には出せないシャキシャキとした食感が残って美味しいです。
ちなみに茹でてから冷蔵する場合は、きちんと水気を絞ってから密閉容器に入れておくのが基本です。
最後は冷凍なんですが、実は冷凍保存するメリットは、長く日持ちさせるだけではないんですよ。
小松菜は冷凍できるの?生のまま凍らせるとメリットがいっぱい!
小松菜を冷凍保存すると1ヶ月くらい日持ちしますが、実は下茹で不要で生のまま冷凍保存できます!
小松菜を生のまま冷凍すると以下のようなメリットもありますよ。
- 日持ちが格段に長くなる
- 火の通りが更に早くなる
- 必要な分だけ少量ずつ使える
- 青っぽい独特なクセが弱まる
- 栄養分が流れ出ない
このように、より料理に使いやすい食材となります。
葉物野菜は茹でる時に栄養が茹で汁に流れ出てしまいますが、生のまま料理に使えば栄養分はそのまま。
炒め物やお味噌汁にすれば、余さず栄養を摂取できちゃいますね。
保存する時には次のことに気をつけましょう。
<生のまま冷凍する時に気をつける3つのポイント>
- 小松菜を洗ってしっかりと水気を切ってから冷凍する
- 食べやすい大きさ(3~4cmくらい)に切っておくとすぐに使えて便利
- 保存袋に入れて薄く平らになるように置いて冷凍するとバラバラに凍って使いやすい
ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍するのが定番なんですが、あまりギュゥギュゥに詰め込まない方が良いです。
葉っぱや茎同士がくっついて塊になってしまうと、後で使う時に少量ずつで取り出しにくいですからね。
適度に隙間ができるよう、平らに置いて冷凍すればバラバラのまま凍結するので取り出しやすくてストレスフリーですよ。
また金属製のバットの上に置いて冷凍すれば、急速冷凍ができます。
より水分が抜けにくくなりますし、また一度凍ってしまったら平らにしなくても良いので冷凍庫の中もスッキリしますね。
茹でた状態で冷凍する時は、1回に使う分ずつをラップでくるんでから保存袋に入れて冷凍すると良いですよ。
まとめ
今回調べた小松菜の日持ちについて調べた結果をまとめてみました。
- 生の小松菜は冷蔵保存で2~3日しか日持ちしない
- ひと手間加えると冷蔵保存でも1週間程度日持ちする
- 下茹でしても冷蔵保存で2日程度
- 冷凍保存は1ヶ月が目安
- 小松菜は生のままでも冷凍できる
- 調理後の小松菜は3~4日程度、漬物は1週間程度
- 小松菜が腐ると見た目や臭いでわかる
- 葉の裏に白い点々や黄色くなってきたら早めに食べる
- 新鮮な小松菜は葉の色や厚みなどを確認する
小松菜は栄養豊富な野菜だから、毎日の食卓に積極的に使いたいですよね。
私もよく買ってきていますが、小松菜は緑黄色野菜なのでビタミンが豊富というだけでなく、カルシウムなどミネラルも豊富に含まれています。
だから妊婦さんにオススメのレシピでも、よく使われているんですよ。
また比較的安い値段で売られていますし、にんじんや玉ねぎのように長い日持ちで常備させやすい野菜とは言えませんが、ついつい手に取ってしまう野菜なのでは?と思います。
上手に保存することで新鮮で美味しい状態を長持ちさせて、毎日の美味しく栄養バランスの良い食事作りに役立ててくださいね!