【監修者:管理栄養士 浜崎保奈美】
手作りしたコロッケっておいしいですよね!
先日、久しぶりにコロッケを手作りして、せっかくなら、たくさん作って作り置きしようかと考えたのですが…。
コロッケはどの程度日持ちするのか、気になりはじめました。
スーパーなどのお惣菜のコロッケは、賞味期限などが明記されていますよね。
でも、手作りコロッケの場合は、どれくらい日持ちするのでしょう?
気になりましたので、以下のことについて調べてみることにしました。
- 手作りのコロッケの日持ちは?
- 市販のコロッケの賞味期限や消費期限について
- 賞味期限切れや消費期限切れしたコロッケは食べられる?
- 時間がたったコロッケはどうなるのか
- コロッケは腐るとどうなるのか
- コロッケの正しい保存方法
作り置きをするつもりでたくさん作ったので、当然ながらコロッケはかなり余ってしまいました(笑)。
翌日以降食べるのもよいですが、同じおかずが続くよりも、よい保存方法があれば、少し時間をあけて食べたいところです。
コロッケを冷蔵庫で保存すれば、多少は日持ちすると思いますが、どのくらいまでよいのやら…?
こうした正しい保存方法に関しても、しっかり調査して紹介するのでぜひ参考にしてくださいね!
管理栄養士・栄養士
目次
コロッケの日持ちはどれくらい?お惣菜や手作りなど徹底調査!
揚げ物をするのは面倒くさいので、コロッケやカツなどは、デパ地下など市販のお惣菜を利用する人は少なくありません。
お惣菜コーナーの1個単位で購入できるコロッケの場合、持ち帰り用の容器に自分で詰めるので、どれくらい日持ちするのか不明ですよね。
また、手作りコロッケを作り置きした場合は、もっと日持ちしない気も。
そこで、コロッケの種類別にどのくらい日持ちするのか、みていきたいと思います。
コロッケの日持ちを種類別にご紹介
コロッケの日持ちを以下にまとめましたので、参考にしてください。
<種類> | <日持ちする期間> |
お惣菜のコロッケ | 冷蔵庫で2日程度・冷凍で1ヶ月程度 |
手作りコロッケ | 冷蔵庫で2日程度・冷凍で約1ヶ月 |
冷凍食品のコロッケ | 8〜12ヶ月 |
冷凍食品のコロッケ(油ちょう済み) | 12〜18ヶ月 |
ちなみに、常温でコロッケを保存した場合の日持ちは、下記が目安です。
- 夏場:3~4時間程度
- 冬場 : 室温が10℃以下で1日
基本的に、コロッケは揚げたてが一番美味しく、時間が経過すればするほど、風味が損なわれます。
手作りであれば揚げた当日、お惣菜であれば購入した日に食べ切ったほうがベターです。
揚げる前の手作りコロッケのタネは、冷蔵庫での保存で2~3日程度日持ちします。
また、ブランドによって賞味期限が違うことも。
例えば、やまがきのコロッケは冷蔵で3日、冷凍で2ヶ月が目安です。
上記の一覧は一般的な日持ちなので、商品ごとに記載されている内容を、しっかり読みましょう。
【豆知識】油ちょう済フライ食品とは
コロッケ、カツ、カキフライといった揚げ物は、揚げたての「衣がサクサク」「香ばしさ」が魅力ですよね。
油ちょう済フライ食品は長時間冷凍保存後も、電子レンジやオーブントースタ等で解凍すれば、揚げたての食感を再現できるように加工した食品です。
コロッケは、お惣菜や手作りの場合は、2日程度とあまり日持ちしませんね。
では、2日過ぎて賞味期限切れになってしまった場合、すぐに食べられなくなってしまうのでしょうか?
コロッケの賞味期限切れはいつまでなら食べられるの?
賞味期限とは「その食品を美味しく食べられる期限」のことで、消費期限とは「品質が変わらずに安全に食べられる期限」のことです。
お惣菜には消費期限、冷凍食品には賞味期限が記載されていることが一般的です。
賞味期限切れのコロッケは食べてはダメ?!
冷凍コロッケの場合、賞味期限が8~12ヶ月程度に設定されていることが多いです。
期限が長すぎて、ずっと放置して忘れてしまうこともあるかもしれませんね。
では、この期限が過ぎたら食べられないのかというと…。
賞味期限は、多少の余裕をもって記載されているため、「賞味期限切れ=食べたらダメ」 というわけではありません。
未開封で、完全に冷凍保存していた状態の場合、「賞味期限切れ後も数ヶ月は食べられる」という情報もあるくらいです。
ただし開封したり、途中で一度溶けてしまったりすることもあるでしょう。
また、冷凍庫内のニオイがついたり、水分が抜けるなどして「冷凍やけ」になっていたりすることも少なくありません。
開封してしまった場合、一個ずつしっかりとラップで包み、さらに密封タイプの袋で保管して1〜2ヶ月以内に食べきりましょう。
お惣菜などできあいコロッケが消費期間切れになったら?
便利なコンビニやスーパーなどのお惣菜の消費期限は”当日”です。
揚げ物は、時間がたてばたつほど、味は損なわれていきます。
安全性も1日程度なら大丈夫ですが、常温保存で2日たったら食べることは控えましょう。
あくまで、コロッケを揚げた日が「消費期限」として記載されているだけです。
ですから、コロッケの素材として使用されたひき肉やジャガイモの賞味期限は、不明であることを認識しておきたいです。
また、冷蔵保存で2日以内だったとしても、よく注意して自己責任で食べましょう。
【豆知識】冷凍食品
コロッケに限らず、冷凍食品は、-18℃以下での保存が基本です。
その状態を保てば、約1年間は品質を損なわずに食べられます。
なぜ、-18℃以下で保存するのか
-18℃以下では、細菌は活動ができないので、繁殖の心配がありません。
また、品質の変化を妨げ、品質を維持する効果もあります。
家庭用冷蔵庫の冷凍室は、-18℃以下と定められているのである程度は安心です。
ただし、ドアの開閉頻度が高いと、庫内の温度は上がってしまいます。
業務用等で精度の高い密封状態が可能な場合は、-18℃以下での保存で、上述したように約1年程度美味しく保管できます。
しかし、家庭の場合は購入後2~3ヶ月を目安にしたほうがよいでしょう。
さらに、ドアポケット保存の場合は、開閉の度に外気にさらされるため、1~2ヶ月を目安にしましょう。
冷凍庫の奥のほうで保存する場合は、開封の影響をあまり受けずに済むので、約1年間は期待できるかもしれませんね。
また、夏場などは冷凍コロッケを持ち帰る途中で、溶かしてしまうこともあるでしょう。
その場合、できればパン粉を付け直して形を整えてから揚げ、なるべく早く食べてください。
溶けてしまった冷凍コロッケは、冷凍庫での再凍結は避けましょう。
冷凍食品を買うポイント
冷凍食品を買うときには、以下の点に注意して選んでみてください。
- 販売時に、-18℃以下の冷凍ケースで保管されているか
- しっかりと、カチンカチンに凍っているか
- 包装はきちんとされているか
- 食品の一部が白く変色していないか
- 包装の内側に霧が多くないか
- 形崩れしていないか
- 中で製品がくっ付き合っていないか
その他、原材料、賞味期限、保存方法、製造者名などを確認しましょう。
日本冷凍食品協会の『認定賞』マークがついているものは、安全な食品として認定されているので、安心です。
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コロッケの賞味期限や消費期限を見てきましたが…。
期限が過ぎて腐ったり、食べられなくなったりしたコロッケとは、どのようにして判断すればよいのでしょうか?
コロッケは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がこれ!
コロッケの賞味期限や消費期限が少しくらい過ぎても、「食べられそうなら食べちゃおう!」ということもありますよね。
ですが、自分で大丈夫かどうか判断するためには、コロッケが腐るとどうなるのか見分け方を知っておかなければなりません!
腐ったコロッケの特徴
コロッケが腐ると、見ためやにおい、味などが以下のような状態になります。
- 酸っぱいニオイなど異臭がする
- 油臭い
- 酸味があるような変な味がする
- カビが生える
- 糸を引く
- ねばねばとしている
- 中身がふにゃふにゃ、ペースト状
また、日にちが経過したコロッケは油が酸化してしまいますが、酸化した油は体に毒です!
酸化した油はさまざまな悪影響が!
揚げ物に使用した油を、もったいないからと使い回しする人は多くいます。
ですが、綺麗に見えるからといっても、油は酸化しています!
そして、酸化した油は、実はとても危険なんです。
肝臓への負担
油の酸化は、加熱されるとすぐにはじまり、酸化した油で揚げた揚げ物には、過酸化脂質という物質が含まれてしまいます。
実は、この過酸化脂質を分解できる内臓は肝臓だけです。
そのため、酸化した油で揚げた揚げ物を過剰に摂取すると、肝臓はオーバーワークになってしまうのです。
これは肥満を招くだけでなく、肝機能障害や脂肪肝などの原因になってしまいます。
動脈硬化を誘引
油が酸化すると、コレステロールも酸化させてしまいます。
酸化コレステロールは血管に悪影響を与え、動脈硬化を引き起こしてしまう可能性を高めます。
ちなみに、酸化コレステロールは、ウインナー、マヨネーズ、インスタント食品などの加工食品にも多く含まれているので、過剰摂取は控えたほうがよいです。
発がんの可能性
前述した通り、油が酸化すると過酸化脂質も作られてしまいます。
これは、スーパーオキシドアニオンという過酸化脂質の一部でが、DNAを損傷させる発がん性物質と考えられています。
コロッケが古くなって酸化すると、いろいろと悪影響があることがわかりましたね。
では、どのようにすればコロッケを正しく保存できるのでしょうか?
コロッケの正しい保存方法!揚げる前と後ならどっちがいい?
お惣菜のコロッケの場合、その日に消費してしまうのがベストですが…。
ここでは、コロッケを手作りした場合の保存するコツを見てみましょう。
手作りコロッケの冷凍保存方法
手作りコロッケはタネのみを冷凍すべきか、コロッケに衣をつけて、揚げる前にに冷凍すればよいのか…。
それとも、揚げた状態のコロッケを冷凍するのがよいのでしょうか?
ベストな方法は、「衣を付けた状態で揚げずに冷凍」です。
ポイントは、コロッケ同士がくっつかないように、一つずつラップで包んで保存容器に入れること。
食べる時は解凍しないで、そのまま揚げられます!
コロッケに限らず、冷凍食品を油に入れると油の温度が下がってしまうので、やや高めの温度で2〜3個ずつ入れて揚げてくださいね。
また、冷凍食品は水を含んでいるので、油はねには十分注意しましょう。
コロッケが余ってしまった場合も、冷凍保存がベストです。
その際のポイントは、完全に冷ましてから保存すること。
揚げたものを冷凍した場合、食べる時はキッチンペーパーなどで挟んでレンジで温めましょう!
【豆知識】美味しいコロッケの揚げ方
コロッケなど、パン粉の付いているものは、凍ったままで揚げるのがポイントです!
そのほかにも、以下のポイントを押さえて揚げてみてください。
- 油はたっぷり使用する:油を多めに使うことで、油の温度が急激に下がることを防ぐ
- 一度にたくさん揚げない:油の表面積の3分の1位を目安にコロッケを鍋に入れる
- すぐに触らない:油にコロッケを入れてから1~2分間は放置。表面が薄いキツネ色になるまで触らない
- 温度調節する:揚げながら火加減を調節。常に170~180℃位を保つ
まとめ
最後に、コロッケの賞味期限・保存方法について調べたことをまとめます。
コロッケの賞味期限
- お惣菜:基本当日。冷蔵保存で2日程度。冷凍1ヶ月
- 手作り:基本当日。冷蔵保存で2日程度。冷凍1ヶ月
- 調理冷凍食品:8〜12ヶ月
- 油ちょう済み:12〜18ヶ月
- 常温保存だと夏場は3~4時間程度、冬場は室温が10℃以下で1日
- 揚げる前の手作りコロッケのタネは冷蔵で2~3日程度
腐ったコロッケの特徴
- 酸っぱいニオイなど異臭がする
- 酸味があるような変な味がする
- カビが生える
- 糸を引く
- ねばねばとしている
- 中身がふにゃふにゃ、ペースト状
正しい保存方法
- 手作りコロッケのベストな保存方法は「衣を付けた状態で冷凍」
- 一つずつラップで包み、保存容器に入れる
- 冷凍コロッケは、解凍せずにそのまま揚げる
- 揚げたコロッケを保存する場合は完全に冷ますこと
今回は、コロッケの日持ちの目安のほか、美味しく揚げるコツなども紹介したので、ぜひ参考にしていただければと思います。
作りすぎてしまった時の正しい保存方法などを調べたことで、揚げた油の再利用が体に良くないこともわかり、本当によかったです!
できるだけ、美味しく健康的に食べたいですよね。
お惣菜や、冷凍食品も便利ですが、正しい保存方法もわかったので、手作りコロッケをたくさん作って美味しくいただこうと思います。
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