先日、生のピーナッツ(落花生)をおすそ分けで頂きました。
「賞味期限は短いけど、自分で塩茹ですると絶品だよ!」とのこと。
恥ずかしながら、生のピーナッツを始めて見た私です。
普段食べていたピーナッツは、生だったの?加工後だったの?それすらわからなくなりました。
今回はピーナッツについて改めて調べましたので、皆様と情報共有したいと思います!
- ピーナッツの賞味期限はどれくらい?落花生の生、塩茹で後の日持ちや商品別の賞味期限をご紹介
- 未開封のピーナッツは賞味期限切れでも食べられる?
- 開封後のピーナッツも、賞味期限まで日持ちする?
- 食べられないピーナッツの見分け方と注意点
- ピーナッツの正しい保存方法をご紹介
- ピーナッツを加熱すると賞味期限が短くなる!そんなときは冷凍がおすすめ
- 湿気ったピーナッツの美味しさを復活させる方法
普段私がピーナッツを買うのは、近所のお菓子激安店で安い商品を見つけたときくらいです。
激安のワケは、賞味期限間近の訳アリ品だからで、賞味期限切れになっても食べることもしばしば。
そんな私の横で、子どもたちも賞味期限切れのピーナッツをつまみ食いしています。
今さらですが、子どもに賞味期限切れのピーナッツを食べさせても平気なのでしょうか?
賞味期限切れのピーナッツの日持ちや正しい保存方法も、改めて調べてみます!
目次
ピーナッツの賞味期限はどれくらい?乾燥や塩茹でするとどうなるの?
ピーナッツの状態別、商品別に賞味期限がどれくらいなのかを調べてみました。
状態別 商品別 |
賞味期限 | 備考 製造元 |
生のピーナッツ(落花生) | 当日~1日 | 冷蔵庫で保存 調理して食べます |
塩茹でのピーナッツ(落花生) | 2ヶ月 | 冷凍 (冷凍しない場合は当日中) |
乾燥後のピーナッツ(落花生) | 45日 | 真空パックで販売 そのまま食べられます |
バタピー | 180日 | 『でん六』 |
ピーナッツバター | 6ヶ月 | 『ダイショウ』 |
チョコ&ピーナッツジャム | 7ヶ月 | 『キューピー』のヴェルデシリーズ |
ランチパック | 2日 | 『ヤマザキ』のランチパックシリーズ |
柿の種 | 150日 | 『亀田』 |
ピーナッツ最中 | 約2週間 | 『なごみの米屋』 |
生のピーナッツ(落花生)は賞味期限が短くて、手に入ったらすぐに調理する必要があります。
乾燥させると日持ちするのは、水分を好む菌が繁殖できなくなるからです。
冒頭でご紹介したおすそ分けの生のピーナッツ(落花生)ですが、やわらかくて・香ばしくて絶品でした!
乾燥させたピーナッツとは、全く違う味わいを楽しめました。
乾燥させたピーナッツは、賞味期限切れまでの時間が長いです。
ただし賞味期限は”未開封の場合の期限”ですので、ご注意下さい。
ピーナッツに限らず、食品を開封後は日持ちしません。
賞味期限や消費期限に関わらず早めに食べきるのがおすすめです。
豆知識:ピーナッツと落花生は同じもの
植物名が落花生で、加工した状態がピーナッツなので、同じものです。
ピーナッツ
落花生の殻を取って、薄皮をむいた状態をピーナッツと呼ぶ。
落花生
殻付き、殻なしを総称して落花生と呼ぶ。
ちなみに、落花生には”南京豆”という呼び方もあります。
ピーナッツの賞味期限をご紹介しました。
私が今まで食べていたのは、乾燥させた後のピーナッツだとわかりました。
次に、賞味期限切れの市販のピーナッツを食べても大丈夫かを調べてみます。
ピーナッツの開封後や賞味期限切れはいつまで大丈夫?カビや酸化に注意!
賞味期限の正しい意味を確認しながら、賞味期限後の日持ちについてご紹介します!
賞味期限切れのピーナッツは、日持ちする可能性アリ!
賞味期限や消費期限は、目安の期限です。
「絶対に日持ちする期限」でも「期限が切れたらすぐに腐る」でもないことにご注意下さい。
農林水産省のホームページから、賞味期限と消費期限の正しい意味をご紹介します。
賞味期限と消費期限には、前提となる条件があります。
- 未開封&保存方法を守る
この条件を守ったうえで、下記のような目安の期限となります。
- 賞味期限・・・美味しく食べられる期限
- 消費期限・・・安全に食べられる期限
賞味期限を決める元になる法律は、食品衛生法です。
食品衛生法を管轄している消費者庁のホームページに、下記のように紹介されていました。
賞味期限は、試験で実際に食べられるとわかった期限よりも、短く設定されているんですね!
ピーナッツ関連商品の製造元は、賞味期限をどれくらい短く設定しているのか、公表していません。
先ほどの消費者庁のホームページを参考にすると、賞味期限の1.2倍の期間は日持ちする可能性がありそうです。
例)
先ほどご紹介した表の賞味期限に1.2を掛けてみます。
- 乾燥後のピーナッツ・・・45日→54日
- 柿の種・・・150日→180日
あくまでも計算上の日持ちですが、
未開封&保存状態にも問題がないピーナッツが賞味期限切れになったら、参考になさってみて下さい。
酸化したピーナッツは食べないのがおすすめ
ピーナッツは半分以上が脂肪分です。
ただし植物性脂肪なので、基本的に体に害のない油が含まれていると考えてOKです。
ピーナッツが酸化するのは、表でもご紹介したバタピーのような油を使って調理した場合です。
バタピーは油で揚げた商品なので、揚げ油が酸化すると体に悪影響です。
大量に食べると生活習慣病などの原因にもなりますので、ご注意下さいね。
ピーナッツの香ばしさが消えて油っぽい味になったら、食べないのがおすすめです。
私も子どもたちに食べさせる前に、必ず味見しようと思います!
ピーナッツにつくカビに要注意!
ピーナッツには、発がん性のあるカビ・アフラトキシンがつく場合があります。
国産のピーナッツでアフラトキシンが見つかった事例はないのですが、輸入品には注意が必要です。
アフリカ、中国、台湾では、肝がんや食道がんの原因としてアフラトキシンの影響が疑われているそうです。
日本でも、輸入ピーナッツをエサとして養殖したニジマスに肝がんが発生して問題になった事件がありました。
輸入品のピーナッツについては、通関時にアフラトキシンを検出する検査をしています。
検査は一定数を抽出して行うもので、1個1個の安全性を確かめるわけではありません。
ピーナッツを食べてみて苦味を感じた場合には、食べないのがおすすめです。
ピーナツ全体にカビが生えて腐るのであればわかりやすいのですが、胞子が散らばっている段階では見た目の判断がつきません。
ご自分の五感を信じて、異変を感じた場合は、もったいなくても捨てて下さいね。
先ほどピーナッツの酸化についてご紹介しました。
酸化のような劣化をなるべく抑える保存方法はあるのでしょうか?
ピーナッツの正しい保存方法も調べてみます!
ピーナッツの正しい保存方法とは?常温と冷蔵のどっちがいいの?
ピーナッツを加工した市販品は、基本的に商品に書かれている保存方法を守ります。
湿気に弱い食品なので、ジップつきの保存袋などに入れて、しっかり密閉して保存して下さい。
こちらでは、生のピーナッツの保存方法をご紹介します。
生のピーナッツの取り扱いは、下記の2通りです。
- すぐに茹でて冷凍(常温ではなく冷蔵庫で当日~1日以内)
- 乾燥させて保存
生のピーナッツ 茹でて冷凍保存する方法
生のピーナッツは水分を含んでいて、水分中に菌が増殖するので日持ちしません。
冒頭でご紹介した、私がおすそ分けで頂いた生のピーナッツも触ると湿り気を感じました。
すぐに茹でる場合は、下記の方法で塩茹でなさって下さい。
- 泥がついている場合は、水洗いして泥を落とす
- 鍋にたっぷりの水と落花生を入れる
- 水の2%の食塩水を入れて、強火で沸騰させる
- 沸騰したら弱火にし、30分ほど茹でる(この段階では硬めでいいので、時間を調整して下さい)
- 火を消し、そのまま冷ます
塩茹でして食べない分も、すぐに腐ります。
すぐに冷凍して下さい。
冷凍で2ヶ月程保存可能です。
生ピーナッツ 乾燥させて保存する方法
乾燥させるには、下記の場所が必要です。
- 雨が当たらない
- 風通しがいい
最適な場所で1ヶ月ほど乾燥させると、カラカラに乾きます。
ジップつきの保存袋に入れて密閉し、冷蔵or冷凍で長くて1年保存可能です。
下記の方法で、美味しいピーナッツをお楽しみください♪
- 香ばしさを味わいたいなら焙煎・・・オーブンにクッキングペーパーを敷き、30分ほど焼く
- 生に近い味を求めるなら煮物や塩茹で・・・一晩水につけて、戻してから調理
食べたいときに、食べたい分だけ好きな方法で楽しめるのが良いですね!
最後に、まだ食べられるはずのピーナッツが湿気ってしまった場合の対処方をご紹介します。
ピーナッツが湿気ってる!美味しさを復活させる方法がコレ!
酸化したピーナッツは食べないのがおすすめですが、袋を開けたまま数時間経過して湿気っただけだったら…
さすがに捨てるのはもったいないですよね。
湿気ったピーナッツを復活させる2つの方法をご紹介します。
1.レンジで水分を飛ばす
ピーナッツが吸った水分を飛ばしてしまいましょう!
- 耐熱皿にクッキングシートを敷く
- ピーナッツが重ならないように置く
- 加熱する(600Wで1分ほどが目安)
加熱後すぐは柔らかくて、冷めるとカリっとした食感になります。
食感がものたりないときは、30秒ほどずつ加熱してみましょう。
”焦げない程度”が目安ですよ。
2.オーブン(オーブントースター)で焼く
水分を飛ばして、香ばしさもプラスしたい場合は、焼くのがおすすめです。
- クッキングシートの上に、重ならないようにピーナッツを置く
- 低温で5分ほど焼く(150℃くらいが目安です)
電子レンジ同様、冷めるとカリっとした食感になります。
*フライパンでから煎りしてもいいのですが、焦げないようにずっとフライパンを動かす必要があります。
洗い物も出ない、オーブンを使うのがおすすめです。
1つだけご注意いただきたいのが、湿気の中にも菌が存在するということです。
ピーナッツが吸った湿気の中の菌は、放置するほどに増殖します。
【湿気ってから長時間経過】したものや、【何度も湿気らせて何度も過熱】するのは避けて下さいね、
まとめ
ピーナッツの賞味期限について、詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 生のピーナッツは日持ちしない。賞味期限をのばすには、すぐに茹でて冷凍する必要がある
- 乾燥させたピーナッツは賞味期限が長い
- 市販のピーナッツの加工品は、賞味期限切れでも食べられる可能性がある
- 開封後のピーナッツやバタピーは劣化に注意。
- ピーナッツには発がん性のあるカビがつく場合がある。苦味を感じたら食べないのがおすすめ
- 生のピーナッツは、すぐに塩茹ですると冷凍で2ヶ月保存可能
- 生のピーナッツを乾燥させると、最長1年保存可能
- ピーナッツが湿気ったら、水分を飛ばして復活させる
ピーナッツの半分は植物性の脂肪分とご紹介しました。
この脂肪分は、ダイエット中でも食べられる太りにくいものですので、安心ですね。
*油で揚げたバタピーは例外です。
他にも、二日酔い防止の効果もある利尿作用のある栄養素も含まれています。お酒のおつまみにピーナッツを食べるのは、正しい食べ方だったんですね!
美容や健康にいい栄養素も豊富ですので、これからはピーナッツを小分けしてカバンに忍ばせておくのもアリだと思いました!
カビに注意が必要ですので、できれば国産の美味しいピーナッツを見つけて、日常に取り入れて頂くと幸いです♪