【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
実は最近、さつま揚げの賞味期限について悩まされるできごとがありました。
私の義母は、車で5分の距離に住んでいるので、よく食材のやり取りをしています。
というのも、住んでいる地域が田舎なので、主人のいる日曜日しか買い物に行けないんですよね~。
つい先日も、どうしてもさつま揚げを使いたかったので、義母に尋ねてみると
「あるよ!」
ラッキー!と思ってもらいにいくと…タッパーに入っていたんですよね。
どうやら、義母は袋入りの市販のさつま揚げを開封後、使う分以外はタッパーに入れて冷蔵庫で保存していたようです。
「昨日袋から出したばっかりだから大丈夫だよ!」とは言ってはいましたが・・・実際、賞味期限がはっきりしていないと不安だし・・・
でもまぁ、賞味期限が過ぎたものでも、一週間くらいは食べられそうな気もするし・・・
そこで、今回は…
- メーカー別!さつま揚げの賞味期限をご紹介
- 賞味期限切れのさつま揚げは食べられる?
- さつま揚げは腐るとどうなる?
- さつま揚げは冷凍できる?
などの内容をご紹介していきたいと思います。
さつま揚げはさつま揚げでも、メーカーや包装方法によって、真空パックや袋入り、トレーに乗っているものなど…さまざまですよね。
当然、賞味期限も異なってきます。
詳しくお伝えできるように調べたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
さつま揚げの賞味期限!各メーカー品について徹底調査してみた!
スーパーなどで購入したさつま揚げであれば、賞味期限の記載があります。
でも、詰め合わせの中のものをおすそ分けでいただいたときなどはどうでしょう?
外箱に賞味期限がまとめて記載されているため、箱からばらしてしまうと個別の賞味期限がわからないということも…。
そこで、本項ではさつま揚げを販売しているメーカーさんごとに、「さつま揚げの賞味期限」をご紹介していきたいと思います。
全く同じ商品ではないにしろ、包装方法が似たような感じであれば賞味期限が参考になると思いますので、まずは確認してみてくださいね。
各メーカーのさつま揚げの賞味期限をご紹介します!!
さて、有名なさつま揚げメーカーさんの賞味期限をまとめてみましたのでご覧ください。
メーカー | 生タイプ | 真空パックタイプ |
月揚庵(つきあげあん) | 7日(製造日含まず) | 1ヶ月(製造日含まず) |
納屋徳永屋 | 6日(製造日含む) | 2週間(製造日含む) |
有村屋 | 6日 | 1ヶ月 |
玖子貴(きゅうじき) | 7日(発送日含まず) | 40日(製造日含まず) |
能登屋 | 3日 | - |
鈴庵 | 7日(出荷日含めず) | - |
紀文 | 9日(店舗受取日含む) | - |
かま栄 | - | 2~3週間 |
上記でご紹介したメーカーのさつま揚げは、全て未開封で冷蔵保存した場合の賞味期限となります。
開封後は冷蔵で保存することはもちろん、2~3日で食べきりましょう。
※開封・未開封にかかわらず、常温での保存は避けてくださいね。
直売所のさつま揚げの賞味期限は?
私が住む北海道には、有名なかまぼこ屋さんがあります。
それは、小樽市にある「かま栄」というお店です。
かま栄の店舗では、作りたてのさつま揚げやその他の練り物が購入できます。
好きなものをバイキング形式で取り、レジで精算してもらうパターンもありますし、真空パックで売られているものもあります。
バイキング形式で購入した練り物は、店員さんが袋に入れてくれると同時に「消費期限」のシールも貼ってくれます。
かま栄のかまぼこがすっきー♪
娘のCDを取りに行きがてら買って来ましたー。#かま栄のかまぼこ pic.twitter.com/rBSkDlwu0v— カミンカ (@kaminka212) 2018年7月5日
この消費期限は、2~3日程度の場合が多く、期限内に食べきらないといけません。
このように、直売所などで売られているさつま揚げは、賞味期限(おいしく食べられる期限)ではなく「消費期限(安全に食べられる期限)」が付けられていることもあります。
「消費期限」と「賞味期限」とは、どちらかを商品に記載すればよいとされています。
一般的には、品質の劣化が早いものには「消費期限」、劣化が緩やかな加工品などには「賞味期限」が記載されます。
さつま揚げは、加工品ではありますが、直場所などで売られているものは、メーカーの大量生産品とは違い、生産者の農家が、添加物をひかえて手作りしていることも考えられます。
「消費期限」が記載されるのはそのためかもしれませんね。
さつま揚げを直売所などで購入する際は、記されている期限をしっかりと確認するようにしましょう!
ちなみに、私がよくスーパーで購入するのは「一正蒲鉾(いちまさかまぼこ)」というメーカーのさつま揚げです。
一正蒲鉾のさつま揚げはどれくらい日持ちする?
スーパーで手に入れやすい一正蒲鉾のさつま揚げ!!
実は、種類が豊富で、いろいろな種類のさつま揚げが販売されています。
それぞれ賞味期限が異なりますので、一例として商品とその賞味期限を挙げていきますね。
商品名 | 賞味期限 |
一正のさつま揚(6枚)6枚入り | 23日 |
素材をいかしたさつま揚 4枚入り | 9日 |
素材をいかした野菜揚 4枚入 | 9日 |
ほっくりポテじゃがくん 7個入り | 7日 |
お魚厚揚げ 4枚入り | 8日 |
白身魚揚げ 8個入り | 8日 |
以上のようになっています。
「一正のさつま揚」は袋入り、その他は全てトレーにビニールがかけられた包装となっています。
このように、同じメーカーから出ているさつま揚げでも、賞味期限が異なります。
おそらくですが、同じ一正蒲鉾から出ているさつま揚げ類でも、包装の仕方によって賞味期限が変わってくるのではないかと思います。
もし、お土産としてさつま揚げを買うのであれば、真空パックを選んだほうが、日持ちするので良いでしょう。
ちなみに、さつま揚げで有名な鹿児島では、「月揚庵(つきあげあん)」や「有村屋」、「徳永屋」などが人気ですよ!!
お土産貰いました🗾
有難うさん🛍✨😘😋✨ pic.twitter.com/9ntwzkvhYO
— 梶原 ヨシエ (@munenori1981) 2018年12月21日
これらの店舗では、真空パックのさつま揚げが販売されているので、お土産にオススメです♪
「さつま揚げ」は全国共通ではないって本当!?
ところで、あなたの地域では、「さつま揚げ」を何と呼んでいますか?
さつま揚げとは…
「魚のすり身に味付けをして油で揚げたもの」を指します。
ただ、実は全国各地で、それぞれ呼び名が違うんです!!
地域 | 呼び方 |
関東地方 | さつま揚げ |
西日本方面 | 天ぷら |
鹿児島 | つげ揚げ |
宮城県 | 揚げかまぼこ |
北海道 | 天ぷら・かまぼこ |
沖縄 | チキ揚げ |
ご存じでしたか?
確かに、私が住む北海道では「小樽天ぷら」「釧路天ぷら」などが売っていますね~。
ただ、かまぼこで有名な「かま栄」ではさつま揚げは「揚げかまぼこ」として売られています。
さつま揚げ一つで、こんなにも呼び名があるとは!
おもしろいですね♪
さて、各メーカーのさつま揚げの賞味期限がわかったところで、万が一賞味期限内に食べられなかったときは、どうしたら良いのでしょうか?
そこで、次項では「賞味期限切れのさつま揚げは食べられるのか?」をご紹介していきたいと思います。
さつま揚げの賞味期限切れは食べないほうがいいの?
「さつま揚げをお土産としていただいたけれど、賞味期限内に食べきれない」なんてこと、ありませんか?
でも、多くの場合、さつま揚げに記載されているのは、おいしく食べられる期限を示す賞味期限です。
賞味期限はある程度余裕をもって設定されているため、未開封の状態で正しく保存していたのであれば、賞味期限を過ぎてもすぐに腐って食べられなくなるということはないでしょう。風味は落ちてしまいますが・・・。
ただ、賞味期限を過ぎてしまったからといって、食べられるのに捨てるのはもったいないし・・・
さつま揚げは、賞味期限切れから何日後まで食べることができるのか、気になるところですよね。
さつま揚げは賞味期限から1週間過ぎても食べられる?腐るとどうなるの?
実は、賞味期限を3~4日程度過ぎたさつま揚げを食べた!という人もいるようです。
私も過去に、賞味期限を2日過ぎたさつま揚げを食べたことがありますが、特に体調に異変はありませんでした。
しかし、世の中には上には上がいるもので…ネットの情報では「賞味期限から1~2週間過ぎたさつま揚げでも食べて大丈夫!」という人も!!
とはいえ、そんなに過ぎてしまっては、さすがに食べるのが怖くないですか!?
そこで、賞味期限切れのさつま揚げを食べる前に、腐っていないかどうかを判断できるチェックポイントをご紹介しておきます。
さつま揚げが腐った時の特徴とは?
さつま揚げが腐ると、とてもわかりやすい特徴が出てくるので、こちらを参考にしてみてくださいね。
- ネバネバする
- 表面にぬめりがある
- 糸を引く
- 溶けたように柔らかくなる
- 酸っぱい臭いがする
上記に一つでも当てはまるものがあれば、腐っている可能性が高いので捨てましょう。
ただし、上記の特徴が現れていなくても、賞味期限切れのさつま揚げを食べるのは「自己責任」ということをお忘れなく!!
ところで、お土産でいただいた場合など、賞味期限内に食べきれないことがわかっているとき、頭に浮かぶのはやはり、冷凍保存ですよね。
「さつま揚げは冷凍できるのか?」について、さっそく、次項で検証してみました!
さつま揚げの正しい保存方法!冷凍してもいいの?
さつま揚げは、生でも真空パックでも、基本的にそのままの状態で冷蔵保存しましょう。
メーカーにもよりますが、生のさつま揚げであれば1週間前後、真空パックであれば1ヶ月前後日持ちします。
(たまに常温保存が可能なさつま揚げもありますので、記載されている保存方法を守って保存しましょう。
ただ、やはり問題は食べきれない時の対策。どうしたら良いのでしょうか?
食べきれないさつま揚げは冷凍しよう!
さつま揚げを食べきれなさそうなときは、賞味期限が切れる前に冷凍するのがベストです。
冷凍すれば、1~4ヶ月程度の長期保存ができます。
真空パックのさつま揚げは、そのままの状態で冷凍保存できますよ!
その他の場合は、以下の方法で冷凍しましょう。
さつま揚げの冷凍方法(生の場合)
- さつま揚げの封を開ける
- 一枚ずつラップに包む
- ジップロックなどの密封袋に入れる
- 冷凍庫で保存する
*ただし、冷凍すると風味が損なわれるので、そこだけはご注意を!!
ところで、この冷凍したさつま揚げ…より美味しく食べるにはどうしたら良いのでしょうか?
冷凍したさつま揚げを美味しく食べる方法とは?
冷凍したさつま揚げも、いろいろな方法で調理することができますよ!
凍ったまま使う
おでんに使う場合は、凍ったまま調理しましょう。
ちなみに、私の義母は冷凍したさつま揚げを煮物全般に使っています。
(例)ひじきとさつま揚げの煮物、ささげとさつま揚げの煮物 などなど
焼く
一度レンジで少しだけ解凍した後、トースターやフライパンで焼くという食べ方もオススメです!
このように、冷凍したさつま揚げも、さまざまな料理に活用することができるので、食べきれない時は、賞味期限切れする前に、冷凍するのがおすすめです。
まとめ
最後に重要事項を確認しておきましょう。
- さつま揚げの賞味期限は、生で3~7日程度、真空パックで2~3週間前後
- さつま揚げの賞味期限は、メーカーによって異なる
- 開封後のさつま揚げは冷蔵保存し、2~3日程度で食べきる
- さつま揚げの賞味期限が切れたからと言って、すぐに腐るわけではない
- さつま揚げが腐っているかどうかは、見た目や臭いで判断できる
- さつま揚げは基本的に冷蔵保存がおすすめだが、冷凍でも保存できる
- 冷凍保存したさつま揚げは1~4ヶ月程度日持ちする
- 冷凍したさつま揚げは、おでんや煮物にそのまま利用できる
さつま揚げは、メーカーや包装方法で賞味期限が大きく異なります。
自分ですぐに食べる時は袋やパックなどのさつま揚げでも良いですが、お土産として購入するときは日持ちする真空パックをオススメします。
他方で、もらったさつま揚げに賞味期限の記載がない場合は、今回紹介した内容を参考にしてみくださいね。
私も最近、義母に「さつま揚げは安いときに買って冷凍した方が良い」と言われたので、アドバイス通り冷凍するようにしたいと思います!!