カステラの紙のはがし方がうまくいかなくて黒い部分がごっそり取れると、なんだか損をした気分になりますよね。
カステラの紙が残っているのに気づかず食べちゃったことがある人も多いのではないでしょうか?
そもそも、カステラの裏の紙ってなんの意味があって付いているものなのかわかりませんが、きっと理由があるのでしょうね。
カステラの紙をキレイにはがして美味しく食べる方法がないものか気になったので、今回は以下の項目について調べてみました。
- カステラについている紙のキレイなはがし方をご紹介
- カステラの底に紙がついている理由とその名前とは?
- 現代人も真似してる!?江戸時代の斬新すぎるカステラの食べ方
- 来客時に出すカステラのキレイな切り方と盛り付け方
- カステラの正しい保存方法とは?
実は、私の義父はスイーツ好きで、カステラも良く購入して食べています。
ついこの間、散歩がてら義実家に歩いて遊びに行ったときに、カステラを出してくれました。
私はいつも通り、カステラの底についている紙をキレイに剥がすことができなかったんですよね~。
一緒に食べていた義父もきれいにはがせなくて、義父がボソッと…「どうやったらキレイにはがせるんだろうな?もったいない…」と言っていたんです!!
スイーツ好きな義父にとっては、少しでも食べる部分が無駄になるのが嫌なんでしょう。
そんな義父のためにも「カステラの底の紙をうまく剥がすことができないのか」と思った私は、カステラの紙をきれいに取る方法を調べてみました!!
カステラの紙の取り方を知っているのと知らないのでは、食べれる量が変わってきますよ(笑)!
一手間加えるだけで、カステラの紙が上手にはがれないイライラから解放されるので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さいね!
目次
食べるのは危険!カステラについてる紙のキレイなはがし方を解説!
カステラの底についている紙って、なかなか上手く剥がせませんよね~。
大人はカステラの紙は剥がして食べるものだと知っていますが、幼児に紙がついたままのカステラをあげると紙ごと食べてしまったという誤飲事故に繋がりかねないので結構危険です。
ただ…カステラの紙を無造作に剥がしてしまうと、美味しい部分まで紙と一緒に剥がれてしまいますよね~。
その部分がもったいないと、フォークやスプーンなどでこそぎ落とすという手段もありますが…カステラの紙って破れやすいですよね。
私も毎回フォークで剥がそうと頑張るのですが、「ビリッ!」と破けてしまいさらにイラっとしています(笑)。
紙を舐めるという手段もありますがなかなか外ではできない行為ですし、家だけではやっても良いですが普段の行動は外でも無意識に出てしまうので、できれば避けたいところです。
しかし!!実は、カステラの紙をキレイに剥がす方法があったんです。
カステラの底についている紙を上手に剥がす方法とは!?
紙の部分を温める
フライパンやホットプレートなどで、10秒程度底の紙の部分を温めましょう。
アイロンや熱い鍋でもOKですが、アイロンを使う場合はカステラの底の紙部分を上にして、その上にクッキングシートを当てながらアイロンで温めるようにします。
また、熱湯で温めたスプーンの背で、カステラの紙部分をなぞるだけでもキレイに剥がすことができます。
カフェなど外で食べる際は、温かい飲み物を注文しておくと、スプーンの背を温めてカステラの紙をキレイに剥がすことができますよ!
いずれの場合も、紙を剥がす時は上に引っ張るのではなく、水平方向に引っ張るようにして下さいね。
「文字だけではわかりにくい!」という場合は、以下のYouTube動画を参考にしてみて下さい。
私も、次にカステラを食べる時は、上記の方法を実践してみたいと思います!
カステラの紙を食べると危険な理由
カステラの紙がキレイに剥がすのが面倒でそのまま食べてしまったという人も多いと思いますが、カステラの紙を食べるのは危険なので絶対にやめましょう!
実は、我が家の子供たちも、一回カステラの紙を食べたことがあります!
「ママ~なんかガサガサする~」と言うので見てみると…カステラの紙を剥がした痕跡がない!?慌てて口を開けて全部出させましたよ~…。
子供だと喉を詰まらせて呼吸困難を起こしてしまう危険性もあるので気を付けましょう。
子供に食べさせる場合は、あらかじめ大人が剥がしてから渡した方が良いですね!
幼児だけでなくペットの犬が飼い主さんの目を盗んで紙がついたままのカステラを食べたという事例もあるので注意しましょう。
万が一、少量の紙を飲み込んでしまった場合は排泄物と一緒に体外に出てきますが、大量の場合は腸に紙が詰まってしまう可能性もあるので誤飲に気付いたらすぐに獣医さんにご相談ください。
いずれにしても、カステラの紙は食べると危険であることは間違いないので十分気をつけてください。
1歳未満の赤ちゃんはカステラにも注意が必要!?
余談ですが…実は、カステラの紙以外にも注意していただきたいポイントが…!!
私も最近知ったのですが、カステラには「はちみつ」が含まれていることが多いので1歳未満の乳幼児がいるご家庭は気を付けた方が良いでしょう。
はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」が、消化器官が未発達な1歳未満の乳幼児の体内に入ってしまうと「ボツリヌス症」を発症する恐れがあります。
「カステラは加熱して作られているし大丈夫じゃない?」と思いますよね?
しかし、ボツリヌス菌は、加熱調理に対する耐性を持っているため簡単には死滅しないので、カステラに含まれるはちみつにも注意が必要です。
我が家の末っ子も、1歳未満でカステラに含まれるはちみつに気づかず、義母が与えてしまったことがあります。
幸いなんともありませんでしたが、母親である自分以外が何かを与える場合は気を付けて下さいね!
ちなみに、どら焼きの皮にもはちみつが使われていることもありますよ~。
カステラの紙をキレイに剥がす方法はわかりましたが、そもそもなぜこの剥がしにくい紙がついているのでしょうか?
次項では、カステラの下に紙がついている理由とその名称をお伝えしていきます!
なぜカステラの下に紙がついてるの?きちんとした理由と名前が判明!
カステラの下についているなんとも剥がしにくい紙…剥がしにくいのにどうしてついているのでしょうか?
何の理由もなく付いているわけではなく、カステラに紙がついているのには、ちゃんとした理由があったんです。
カステラの下に紙が付いている理由とは?
カステラの下の紙は、カステラの製造工程上どうしても必要なものでした。
カステラは木枠を重ねたもので焼きますが、木枠にカステラの生地を入れる時に、木枠の隙間から生地が漏れないように紙を敷くのです。
ちなみに、カステラの底の黒い部分の正体は「砂糖」なんですよね。
カステラは砂糖を大量に使っているので、加熱する際に砂糖が焦げて表面が黒くなってしまい、さらに冷えて固まることで、底の紙がくっついてしまいます。
先ほどご紹介した「紙を温めて剥がす方法」というのは、「冷えて固まった砂糖に熱を加えて溶かすことで紙を剥がしやすくする」という仕組みだったんです。
つまり、手段はどうであれ、砂糖を溶かすだけの熱があれば、簡単に紙を剥がすことができるんですね!
この厄介な紙ですが…実は、ちゃんとした名前がありました!!
カステラについている紙の名称は?
カステラは製造工程上、木枠にパラフィン紙や更紙などを敷いてから生地を流し込んで焼き上げますが、糖分が多いのでそのままではベタベタしたり見栄えが悪くなってしまいます。
そこで、カステラの表面が箱にしみ出さないようにしたり、見栄えを良くしたりするためにカステラを紙で包み込んで包装するのが一般的になりました。
このカステラを守る役割のある紙の名称は「美装板」と言います。
食べる時は、剥がしにくくて厄介な紙ですが、カステラをキレイに美味しく作るためには必要不可欠なアイテムだったんですね!
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カステラの紙に関する謎が解けたところで、もう一つカステラに関する面白い話をお伝えしたいと思います!!
次項では、江戸時代のカステラの食べ方についてご紹介していきます!
斬新すぎる!カステラの江戸時代の食べ方がツイッターで話題に!
カステラは、室町時代にポルトガルから伝わってきた南蛮菓子で、卵の風味と甘い砂糖のバランスが絶妙で美味しいですよね!
カステラの一般的な食べ方としては、そのまま食べることが多いでしょう。
しかし、カステラが伝来した江戸時代では、一風変わった食べ方が一般的だったんです。
江戸時代にはどんなカステラの食べ方がされていたのか一例を紹介しますので、ぜひあなたもお試しください!
江戸時代の人はこんなカステラの食べ方をしていた!
江戸時代の人は、現代では考えられないような食べ方でカステラを食べていました!
カステラの上に大根おろし!?
カステラの上に大根おろしを乗せ、鮭の肴として食べられていたこともあります。
「何かの間違いでは…!?」と思いたいところですが、本当なんですよね~。
ただし、実践した方々の感想の中には…「ご飯のおかずにはならない」という意見も。
カステラがお吸い物の中に!?
カステラをお吸い物の中に入れて食べるという食べ方もありました。
確かに、カステラを単品で食べていると、牛乳などが欲しくなりますよね。
「口の中の水分が奪われるのを防ぐ」という利点はありそうですが…試したいかどうかは別ですね!
ちなみに、カステラ入りのお吸い物は、食べた人の感想によると、甘さと出汁が調和しないため別々の味で伝わってくるとのことでした。
これらの食べ方を試した人たちが、Twitter上に感想をあげているので、その一部をご紹介しておきますね!
江戸時代のカステラの食べ方リベンジ。一口大に切り、大根おろしをお好みで乗せて食べると食べ易くなりました。辛口の日本酒と合わせるのが正解ですね。 pic.twitter.com/UGqlFB0tcf
— 腹黒屋@バラホルカお疲れ様でした (@shop_haraguro) 2017年9月27日
実際に食べ方を試してみるとは…なんともチャレンジャーな方々ですが、意外と良い感想が多いのにも驚きです。
私も機会があれば…と言いたいところですが、やはりカステラはそのまま食べたいので、試さずに終わるでしょう(笑)。
そのまま食べることが多いカステラですが、来客時に出すことも多くないですか?
私も昔は、母が来客時に出すカステラを見て「私の分は?」と思ったくらいです(笑)。
ただ、カステラを切ろうとすると、結構ボロボロになってしまうこともありますよね。
そこで、次項では、来客時に出すカステラを綺麗に切る方法と綺麗に盛り付ける方法をご紹介していきたいと思います。
来客時にカステラを!見栄えの良い綺麗な切り方と盛り付け方は?
「インスタ映え」という言葉が有名な現代では、やはりどんなものも見た目は重要で、来客時に出すカステラも例外ではありません!!
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「いかに綺麗に切って、いかに綺麗に盛り付けるかが勝負です!!」とまでは言いませんが(笑)、綺麗に切って綺麗に盛り付けた方が見た目も美味しそうですよね。
こちらでは、カステラの綺麗な切り方と盛り付け方をご紹介します。
カステラの綺麗な切り方とは?
カステラは柔らかいので、包丁で切ろうとすると潰れやすいですよね。
せっかくの美味しいカステラが台無しにならないように、綺麗に切る方法を覚えておくと便利です!
用意するもの
- 包丁
- 綺麗で清潔な布巾(なければキッチンペーパーでも可)
切り方
- カステラの上に紙が乗っている場合は紙を切りたい厚さまでスライドさせる
(ない場合は、キッチンペーパーなどで代用する)
こうすることで、真っ直ぐに切ることができる - 布巾を水で濡らして絞る(ない場合はキッチンペーパーを濡らす)
- 包丁を水で濡らし、2で水気を拭き取る
- 力を入れずに包丁を前後に動かしながら包丁の重みだけで切る
- カステラを切り終えたら最後に包丁の柄を持ち上げて刃先で底の紙を切る
これで、カステラを綺麗に切ることができますよ!
ただし、包丁はしっかりと研いで切れるようにしておきましょう。
私もよく包丁を研がずにいることが多いのですが、長ネギすら繋がってしまうことがあるので研いでいない包丁でカステラを切ろうとすると、綺麗に切れない可能性も…。
そうならないためにも、しっかりと研いでから切るようにして下さいね。
上記の方法で綺麗に切れたカステラも、盛り方ひとつで台無しになってしまうこともあります。
そこで、もう一つ…カステラをキレイに盛り付ける方法もご紹介しておきます。
カステラをキレイに盛り付けるには?
最初から切り分けられていないカステラは、人によって様々な厚みになりますよね。ひと切れが厚い人もいれば、薄い人もいます。
それぞれどのように盛り付ければ綺麗に盛ることができるのか、見ていきましょう!
厚めの場合
厚めの一切れを盛り付ける場合は、お皿に立てて出すようにしましょう。
薄めの場合
薄めに切ったものを盛り付ける場合は、二切れのカステラを少し斜めにしてずらして乗せるようにすると、見た目もバランスも良くなります。
また、いずれの場合も、カステラの底についている紙は付けたまま出しましょう。
お客様にお出しする物を、先にベタベタと触ってしまうのはあまり良いことではありませんよね。
ただ、お客様が紙を剥がすときに手を汚してしまう可能性もあるので、カステラと一緒に清潔なお手拭きも出しておくと親切です!
これで、来客時でもカステラの切り方や盛り付け方に困ることはありませんね。
さてさて…来客時に切り分けたカステラの残りを後で食べようと楽しみしておいたのに「パサパサになっていた!!」なんてことはありませんか?
次項では、カステラをパサパサにさせない正しい保存方法をご紹介していきます!
いつの間にかカステラがパサパサに!そうならないための正しい保存方法とは?
カステラの保存方法に困った経験はありませんか?常温が良いのか冷蔵が良いのか…。
結局、自己流の方法で保存してしまうと、パサパサになってしまうことも多いんです。
カステラは、焼き菓子の中でも水分が多く、どちらかというと生ものに近いお菓子と言えるでしょう。
この時点で、「じゃあ、保存方法ってどうしたら良いの!?」と思いますよね~。
しかし、正しい保存方法と言っても難しい方法ではありませんので、あなたもすぐに実践することができちゃいます!
カステラの正しい保存方法とは?
こちらでは、カステラの正しい保存方法をお伝えしていきます!
用意するもの
- はさみ
- ラップ
- ジップロック
保存方法
- カステラにもともと被せてあった紙を残りのカステラの大きさに応じてカットする
(紙が付いていない場合は、キッチンペーパーで代用する) - 空気に触れさせないように紙(キッチンペーパー)ごとラップでしっかりと覆う
- 密閉できるジップロックに入れて、直射日光や高温多湿の場所を避け、常温で保存する
「生ものに近いのであれば、冷蔵庫で保存した方が良いのでは?」と思う人もいると思いますが、冷蔵庫で保存してしまうとデンプンが老化して、パサパサの原因になってしまうのでNGです。
ただし、封を開けていないカステラは、冷蔵庫で1ヶ月ほど保管できるものもあります(賞味期限がある場合はそちらに従って下さいね)。
また、冷凍すると味も変わらず、半年くらいまでは保存することができますよ。
冷凍保存する際は、切り分けて一切れずつしっかりとラップで包み、ジップロックに入れて冷凍庫へ!
カステラを正しい保存方法で保存しておけば、美味しい状態を保つことができます。
私はどうしてもなんでも冷蔵庫に入れてしまう考えなので、カステラに関しては気を付けたいと思います!
まとめ
カステラの紙をキレイに剥がす方法などを調べてみた今回の記事のポイントを確認しておきましょう。
- カステラの底の紙は温めると綺麗に剥がすことができる
- カステラの紙は製造段階で生地が木枠の外に漏れ出さないようにするために必要
- 江戸時代の人はカステラに大根おろしを乗せたりお吸い物に入れたりして食べていた
- カステラを綺麗に切るには力を入れ過ぎないのがポイント
- 厚めのカステラは立てて盛り付けると見栄えが良い
- 薄めのカステラは二切れ位を少しずらして寝かせて盛り付けると見栄えが良い
- カステラは空気に触れさせないようにして常温で保存する
カステラの底についている紙は、一手間加えることでいとも簡単かつ綺麗に剥がすことができるんですね!
このテクニックを知らないと、紙を剥がすのが面倒で「なんでついているの!?」とイライラすることもあるでしょう。
たかが紙…されど紙です(笑)あなたの周りにカステラの紙を剥がすのにイライラしている方がいれば、ぜひ綺麗なはがし方を伝授してあげて下さい!
また、カステラを正しく保存すれば、一本を無駄なく食べきることができますし、色々とアレンジして食べることもできちゃいます♪
例えば…カステラを牛乳に浸したり、バターを塗ってこんがり焼いたり…美味しく食べることができるアレンジ方法がたくさんありますので、カステラに飽きてしまった時はアレンジに挑戦してみて下さいね!