つながった切手を切り離すときに、破ってしまったことはありませんか?
私は先日、やってしまいました!切手を貼ったあとで間違いに気づき、あわてて剥がしたところ、
「あー、破れちゃった!!どうしよう…。」
もっと慎重になればよかったと後悔しても後の祭りで、切手は見事に真っ二つに!
はたして、破れてしまった切手は、使えるのでしょうか?
シート状になった切手を切り離すときや、間違って貼った切手を剥がすときなどに、うっかり切手が破れてしまうことってありますよね。
破れたからといって捨てるのはもったいないし、無理に使っても、切手として認めてもらえるものなのか不安です…。
今回は、破れた切手が使えるのかというテーマを中心に、
- 破れた切手は使えるの?
- 破れた切手は交換できる?
- コンビニ等で破れた切手を渡されたらどうする?
- 破れた切手を使うことはマナー違反?
- 破れた切手の上手な剥がし方ってあるの?
以上の項目について調べてみました!
お読みいただければ、切手が破れた場合の対処法についてわかるかと思います。さっそく、ご覧ください!
目次
破れた切手は使えるか?元郵便局員に聞いてみた!
切手を破ってしまいましたが、なんとか使えないものかと元郵便局員さんにリサーチしてみたところ、
「基本的に破れた切手は使えない」
とのことでした。
さらに、破れだけでなく汚れている切手も同様に、使用することは難しいようです。
その理由は、不正な利用を防ぐため。切手は、現金の代わりともいえるので、不正な使用は防がなければなりません。
ですが、破れている範囲によっては使えることもわかりました!
破れている範囲や程度によっては使える場合もある
私のように、切手を真っ二つに破いてしまったという以外にも、隅のほうが少しだけ破れた場合など、破れ方もいろいろですよね。
もしも破れた箇所が、切手の外枠の白い縁だけという場合は使えるようです。
でも、切手の絵柄など色の付いた部分が破れて、切れ端がなくなった場合は使用できません。
また、破れてもきれいに貼り合わすことができれば、使用できる可能性が高いとのこと。
二つに破けた私の切手も、きれいに貼り合わせそうなので、もしかしたら使えるかもしれません!
破れた切手は郵便局で使用できるか確認しよう
「破れた切手は使えるかもしれない」とお伝えしましたが、自己判断は禁物です!
貼り合わせた切手が使えるかどうかは、郵便局の窓口で確認したほうがよいようです。
勝手に出してしまうと、差出人に戻されることもあります。さらに最悪の場合、不正切手とみなされて相手に切手代の請求がいくことも!
自分に差し戻されるならまだしも、相手に請求がいったら迷惑がかかってしまいます。ですから、自分で判断せずに郵便局で確認してもらいましょう!
それでは、破れてどうしても使えそうにない切手は、捨てるしかないのでしょうか?でもせっかく買った切手です。無駄にはしたくないですよね。
書き損じたハガキは交換してもらえますが、切手も交換はできるのか次でみていきましょう。
破れた切手は交換できる?その場合の手数料はいくらかかるの?
もしも、切手が使用不可になるほど破れてしまった場合、郵便局で交換してもらえたらいいですよね。実際のところ、どうなんでしょう?
結論から言うと、破れたり汚れたりした切手の交換は難しいようです。
とても、残念ですね…。でも、次のような場合は交換ができるかもしれません!!
破れても交換できる切手とは?
切手の破れ具合によっては、交換してもらえるかもしれませんが、どの程度ならOKなのか見ていきましょう。
先ほど、「端の白い部分が破れた程度であれば使用できる」とお伝えしましたが、この程度の破れなら交換できるようです。
ただし、切手の交換は1枚につき5円の手数料がかかります。なので、少額の切手の交換は止めておいたほうがいいかもしれません。
郵便局では、破れた切手や汚れた切手は、基本的に交換NGとしているようですが、窓口によって対応に差があるのも事実のよう。
たとえば、二つに敗れて赤ペンなどで線が入っている切手の場合、交換は不可だけれど使用はOK、もしくはどちらも不可など局によってまちまちです。
ですから、どうしても交換してもらいたい場合は、郵便局で相談してみるとよいかもしれません。
ちなみに、手紙やハガキに貼ってある未使用の切手は交換できます。といっても、現金には交換できないので注意してくださいね。
ところで、私は自分で切手を破いてしまいましたが、コンビニで買った切手が破れていたなんてことも。次は、そういうケースの場合は、どうすればよいのかをお話しします。
コンビニで破れた切手を渡された!こんな場合はどうしたらいいの?
みなさんは、切手はどこで購入することが多いですか?私は、やっぱり近所のコンビニで買うことが多いです。
ポストが併設されているコンビニもあり、切手を買ってそのまま郵便物を出せるので、本当に便利ですよね。
でも、コンビニで買った切手が、破れていた場合はどうすればよいのでしょう?
破れた切手を渡されたら?
切手は、シート状にまとめて店舗に保管されています。
なので、必要枚数をシートから切り離して販売しますが、切手を切り離す際に切手が破れてしまうことがあるようです。
もしかすると、コンビニで切手を購入した際に、破れた切手を渡されることがあるかもしれません。
郵便局員さんは、毎日切手の販売をしていて慣れています。ですがコンビニの店員さんは、切手を扱い慣れていないので、ときには不手際があることも。
とはいえ、お金を出して買った大切な商品なので、「お店の不手際で使えない」というのは問題です!
コンビニで切手を買うときには慎重に!
コンビニの店員さんは学生のアルバイトも多く、切手を買う際に「不安だな~」と感じることがあるかもしれませんね。
そんな場合は、次のような対処をしてみましょう。
- 買う際に店員に、「破らないように慎重にして欲しい」と伝える
- 渡された切手が破れていないか、その場で確認する
- あとで気づいた場合は、レシートを持ってコンビニに行き交換してもらう
やはり、買ったその場で確認することが大切かと思います。あとになると、交換も手間になりますし、レシートを紛失していれば難しい場合がほとんどです。
もし、上記のことができない場合は、郵便局に行って使えるかどうか確認しましょう。
シートから切り離すという切手の性質上、切り離すときに破れるということは十分考えられます。
店員さんが忙しいそうだったり、慣れていない様子だったりした場合は、渡された切手をきちんと確認することをオススメします。
ちなみに、切手はコンビニや郵便局以外でも買えますよ!
さて、交換が難しい破れ方をした切手でも、きれいに貼り合わせれば使えるということをお伝えしましたが…。
本当にそんな切手を使っても大丈夫なのでしょうか?郵便局としてはOKでも、相手の方には失礼にならないのでしょうか?
破れた切手を使うことは失礼なの?覚えておきたい切手マナーとは?
破れた切手でも、使えそうならできれば利用したいですよね。でもやっぱり、破れた切手を貼ることにはデメリットもあるようです。
切手の貼り方にもマナーはある!
日本社会に数限りなくあるマナー。冠婚葬祭だけでなく、ビジネスや人付き合いなどのあらゆる場面でマナーは存在します。
当然ながら、手紙の出し方や切手の貼り方にもマナーはあるんですね。
気になるのは、「破れた切手を貼ることはマナー的にどうなのか?」ですが、これはマナー違反にはなりません。とはいえ、実際にはあまり好まれないことも事実です。
というのも、破れた切手を貼って不正切手と見なされてしまうと、受け取り側に切手代金が請求されてしまうからです。
取引先など大事なお客様に対して、このような事態になったら問題ですよね。
ちなみに、切手に関してはいかのようなマナーがあるので、覚えておくとよいかもしれません。
- 縦長の封筒の場合、左上に切手を貼る
- ビジネス上では、なるべく貼る切手は1枚にする
- 切手には慶事用と弔事用があるので、使い分ける
- 慶事用と弔事用を逆に使うとマナー違反
- 普通切手を慶弔用に無料で交換できないので、購入するか手数料を払って切手を交換する
- 複数の切手を貼る場合は、重ならないようにする
- 切手を唾液で貼るとはがれやすくなり、不衛生なので水を使用する
そのほか、慶弔用に普通切手を貼ることはマナー違反ではないです。また、複数の切手を貼る場合の順番にも決まりはありません。
ここまでで、切手が破れたときはどうしたらいいのか、ご理解いただけたかと思います。
では、そもそも切手が破れないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
私は切手を剥がそうとして失敗してしまいましたが、きれいに剥がすにはどうしたらいいのでしょう。
その方法を調べたので、次章でご覧ください!
必見!切手が破れないようにする上手な剥がし方や保管方法
切手が破れてしまったら、最悪の場合、使用できなくなってしまいます。そこで、破らないように扱うことが一番ですよね。
そこでここでは、切手を上手に剥がす方法や、上手に保管する方法などをお伝えします。
ところで、切手の裏に貼られている糊って、どのようなものかご存じですか?
まずは、切手に使われている糊の性質を知ることで、切手を上手に剥がす方法も見えてきます!
切手に採用されているアラビア糊の性質
切手に使われている糊は”アラビア糊”といって、普段わたしたちが使っている糊とは、ちょっと性質が違います。
アラビア糊の性質は以下の通り。
- 水溶性
- 水分を含ませて接着する
- 一度貼っても、水でぬらしたらまた剥がせる
ちなみに、アラビア糊を貼った切手は、一般的な保存方法なら50年たっても問題なく貼れるそうです。なので、数年前に買った切手でも十分に接着します。
それでは本題の、間違えて切手を貼ってしまった場合の対処法をお伝えします。
間違って貼ってしまった場合の対処法
間違って切手を貼ってしまった場合は、洗面器の中にぬるま湯を入れ、その中に切手が貼られている部分を下にして入れましょう。
少したつと切手が剥がれるので、あとは切手を乾かすだけで大丈夫です。
封筒から剥がしたあとは粘着力が弱まるので、貼り直すときには糊で貼るようにしましょう。
切手を上手に保管する方法とは?
切手を間違って貼ってしまうだけでなく、しまっておいたら切手同士がくっついてしまったということもありがちですよね。
先ほども触れたように、切手にはアラビア糊が使用されていて、水分を含ませると接着する性質があります。
そのため、湿気があるとくっついてしまうことも。
これを避けるためには、切手同士を重ねないように保管することが大切です。
たとえば、切手を購入したときにもらった袋に、重ならないように入れて保管してもよいですね。
また、100均で売っているカードホルダーやフォトアルバム、ジッパー付きの袋などに入れてもよいでしょう。
切手同士がくっついた場合はどうすればいい?
切手同士がくっついてしまった場合は、そのまま冷蔵庫で冷やしてから剥がします。
あるいは、切手はがし専用の液体を使ってもいいですね!
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アラビア糊の性質上、湿気が多いと切手同士が勝手にくっついてしまうことがあります。
保管する際には、切手が重ならないように気をつけましょう。
まとめ
今回の記事を簡単にまとめてみますと…
- 破れた切手は、基本的に交換できない
- 破れても交換できる場合は、端の白枠部分が破れた程度であることがほとんど
- 破れていても、きれいに張り合わすことができれば使える場合もある
- 破れた切手が使えるかどうかは、郵便局に確認してもらう
- コンビニ等、破れた切手を渡される場合もあるので、購入時にチェックする
- 破れた切手を使ってもマナー違反ではないが、不正切手とみなされると相手に迷惑がかかる
- 切手の貼り方にはマナーがある
- 切手を剥がすときには、ぬるま湯につけてから剥がす
- 切手が破れないように保管方法にも気をつける
切手を破いてしまったら、その状態によって使えるケースと使えないケースがあることがわかりました。
切手の正式名称は、実は「切符手形」というんです。”手形”という名前から想像できるように、現金の変わりとして使用されるものなんですね。
そのため、不正がないように、郵便局員さんも交換の際には目を光らせています。そんな局員の目を盗んで、犯罪を犯す人もいるのも事実。
こういった背景があることを踏まえ、切手の交換には厳しい条件があるということを覚えておきましょう!
また、切手は破れやすいものなので、破れないような工夫をすることも大切ですね。
ちなみに、切手交換の際の手数料についてですが、10円未満の切手の交換手数料は、合計額の半額になります。
さらに切手は切手とだけでなく、ハガキと交換することもできます。これは、覚えておくと役立つかもしれません!
今回、二つに破いてしまった切手は、郵便局に確認のうえ、親戚に送る手紙に一言添えて使おうと思っています。
破れたからといって、捨てなくてよかったです!