強力な粘着テープはぴったりくっついて便利なものですが、いざ剥がそうと思ってもキレイに剥がれなくてイライラしませんか?
テープの跡やベタベタが残ってしまってがっかりすることもありますよね。
そこで今回は、強力な粘着テープの剥がし方をとことん調べてみたところ、キレイに剥がす方法がわかりました!
まずはこんなことがわかりました。
粘着テープの粘着面は、物体表面の分子レベルの小さなデコボコにまで入り込んでピターっとくっついているので、完璧に剥がすには分子レベルの小さなデコボコから粘着面を剥がす作業が必要!ということです。
なぁるほど。よしっ!その方法を徹底追及してやろうじゃないの。
ということで、今回はこんな内容でお届けします。
- 強力な粘着テープの剥がし方
- 剥がした跡のベタベタをキレイにする方法
- 壁紙に貼った粘着テープを、壁紙を傷めずに剥がす方法
- 紙や布に貼った粘着テープを、紙や布を傷めずに剥がす方法
- 剥がしやすい粘着テープのご紹介
我が家には3人の子供がいて、シールを貼るのが大好き!
シールを見ると、ソワソワ。ドキドキ。貼らずにはいられません。
おかげで家じゅうシールだらけです。
剥がそうと思って頑張ったものの、汚く残った粘着テープ跡の剥がし方がわからず…。
窓ガラス、壁紙、襖、障子…汚くなっている部分は数えきれません。賃貸住宅なのにー(涙)!
そうそう、家だけではなく、車の中のいたるところにもシールが貼ってあります。
今回ご紹介する内容を皆様と一緒に確認しながら、我が家も”粘着テープが剥がれない!”、”跡が残って汚くなる!”という呪縛から解き放たれたいと思います。
目次
もうイライラしない!強力な粘着テープの剥がし方はコレだ!
突然ですが、たとえばガラス同士を水で濡らしてくっつけると、ピターっとくっつきますよね。
それは、ガラス表面の目に見えない程のデコボコが水という液体で埋まり、ガラスとガラスの間にすき間がなくなるからです。
粘着テープが物体にくっつくのもほぼ同じ仕組みで、粘着面は物体と粘着テープをくっつける液体のような役割をしています。
そんな化学を考慮すると粘着テープはただ剥がすのではなく、キレイに剥がすのが難しいですが、以下の手順で剥がすとキレイに剥がれます!
- ドライヤーで温める
- 消しゴムでこする
消しゴムでこすっても粘着テープがまだ取り切れない場合は・・・
下記の方法で粘着テープを剥がした跡のベタベタをキレイにすることができます!
布などに液体を含ませてこする
1.ドライヤーで温める
水は温めると体積が増えますが、粘着面もドライヤーで温めることで粘着面が膨張して剥がれやすくなります。
イメージとしては、粘着面が物体表面の分子レベルのデコボコから少し浮く感じです。
2.消しゴムでこする
粘着テープを貼ってある物体にもよりますが、いきなりギュギュっとこするのではなく、優しくこするところから始めて力加減をしましょう。
消しゴムでこすっても粘着テープがとれない場合は、次の段階に進みます。
布などに液体を含ませてこする
”液体”とは、粘着テープが貼ってある物体に合わせて、物体を傷つけたり変形させたりしない液体のことです。
液体を粘着テープにかけてラップをし、30分ほど時間を置いてからこすると、粘着テープがより剥がれやすくなります。
時間を置いている間に液体が渇いてしまった場合は、再度液体をかけてこすりはじめます。
こすっている最中も液体をかけながら作業することで、粘着テープがより剥がれやすくなることがあります。
こんな液体がおすすめです。
- シールはがし(100円ショップで買える手ごろなものから業務用まであります。)
- 灯油
- 除光液
- オイルライターオイル
- ベンジン
- シリコンオフチビカン(カー用品です。)
- 酢
- サラダオイル
- クレンジングオイル
- ハンドクリーム
- アルコールを含んでいるウェットティッシュ(ウエットティッシュに含まれている液体で粘着テープを剥がすことができます。)
シールはがし、灯油、除光液などは、フローリングなどの木でできた物体にかけると、変色・変形する可能性があります。
シールはがし、除光液などは、プラスチックでできた物体にかけると、変色・変形・変質する可能性があります。
サラダオイル、クレンジングオイル、ハンドクリームなどは、障子などの紙でできた物体にかけると、変色・変形します。
不安な場合は、目立たないところで試してから実際の粘着テープを剥がす作業を始めることをおすすめします。
布や指でこすっても粘着テープが取れない場合は、下記のようなものでこそげ取ることもお試しください。
- スクレーパー
- 割りばしなどの角
- 木べら
- 定規
- カッターナイフ
車内や窓ガラスなどの強力な粘着を剥がす方法
上記でご紹介した粘着テープの剥がし方を参考に、細心の注意を払いたい車内や窓ガラスなどの強力な粘着テープを剥がす方法をご紹介します。
車は、将来売却することを考えるとなるべくキズをつけずに使いたいものですよね。
窓ガラスも一度キズをつけてしまったら簡単に直せるものではないので、なるべくキズをつけずに粘着テープを剥がしたいです。
1.可能であればドライヤーでよく温めます
ドライヤーで温めるのは粘着テープを剥がすときの基本の方法ですの粘着テープで、可能であればぜひ実行してみて下さい!
車内や窓の高い位置など、ドライヤーを使えない場合はこの工程を飛ばして、次の工程から試します。
2.可能であれば消しゴムでこすります。
消しゴムでこするのは、車内にも窓にも傷をつけずに粘着テープを剥がせる方法です。
消しゴムでこすることができない場合は、
「もっと強力なものでゴシゴシこすって、いっきに粘着テープを剥がしたい。キィ~!」
となりそうです(短気な私なら絶対になります)。
例えばスクレーパー(へら)を使いたくなりますが、確実に車内や窓にキズがついてしまいますよね。
スクレーパーのような先端が鋭いものは使用せずに、次の工程に移りましょう。
車内の場合は消しゴムカスが車内に飛び散るのが気になりますよね。
窓ガラスの場合は、高い場所などは消しゴムでこすりにくい場合があります。
そんなときは、焦らず・迷わず次の工程に移るのが得策です!
3.布などに液体を含ませてこする
車内や窓ガラスに適している液体を、先ほどご紹介したものの中から選びます。
車内には革やプラスチックなど様々な素材が使われています。
先ほど物体を傷つけたり変形させたりする例でもご紹介した、変色・変形・変質などをおこさない液体を選ぶ必要があります。
窓ガラスには、液だれするような液体を使用すると、粘着テープを剥がしたあとの掃除の手間が増えてしまいます。
ということで下記の方法をおすすめします。
- 車内の粘着テープには、シリコンオフやハンドクリームを含ませてからこする
- 窓ガラスには、ハンドクリームを含ませてからこする
- キッチンペーパーに酢や灯油などの液体を含ませてから窓ガラスに貼って粘着テープに液体を含ませる
可能であれば、粘着テープに液体を含ませて消しゴムでこするという方法でも、ベタベタを残さずに粘着テープをキレイに剥がすことができます。
いかがでしょうか?
ひとまず粘着テープを剥がす方法と、粘着テープを剥がしにくい例として車内と窓ガラスに貼った粘着テープの剥がし方をご紹介しました。
ご紹介した方法を根気強く試していただければ、たいていの粘着テープには対応できます。
次に、壁紙に粘着テープを貼っていて簡単に剥がすことができない場合の剥がし方をご紹介します。
壁紙が心配!壁に粘着テープで固定したフックや鏡は綺麗に剥がせるの?
100円ショップにも売っていますが、粘着テープがついているフックを壁紙に貼ったら最後…。簡単に剥がれるものではありませんよね。
また、お洒落なデザインの壁に貼り付けて固定する鏡を貼ってしまったらこれまた最後…。剥がそうと思っても、面積が大きくて壁から剥がれる気配すらないこともあると思います。
無理矢理剥がす方法もありますが、壁紙は確実に剥がれて汚くなるでしょう。
そんな手ごわい粘着テープの剥がし方の手順はこちらです。
- ドライヤーで温める
- カッターや糸を使って剥がす
カッターや糸を使っただけでは、粘着テープを剥がした跡のベタベタまではキレイに取ることはできません。
粘着テープを剥がした跡のベタベタをキレイにするためには、下記の工程が必要です。
布などに液体を含ませてこする
1.ドライヤーで温める
可能であれば、まずはドライヤーで粘着テープを温めましょう。
鏡の場合はドライヤーで温めることができないと思いますので、次の手順に進みましょう。
2.カッターや糸を使って少しずつ剥がす
粘着テープの端から、少しずつカッターを入れて剥がしていきます。
まずは、キレイに粘着テープを取り去ることよりも壁紙から粘着フックや鏡などを剥がすことを優先にして作業しましょう。
糸を利用すると壁紙にキズがつくことが無いので安心です。
粘着フックのように小さいものであれば糸の利用をおすすめします。
3.布などに液体を含ませてこする
どんな液体を使うかは、先ほど紹介したものを参考になさってみて下さい。
粘着面と壁紙が接している面が大きいとキレイに剥がす難易度は高くなります。
キレイに剥がしたいなら、焦らずに作業することが大切です。
壁紙から粘着テープがうまく剥がれない場合
上手に粘着テープが剥がれない、壁紙が破れてしまうという場合もあると思います。
そんなときの最終手段!壁紙自体を張り替えるという方法もあります。
簡単ではありませんが、壁紙は自分で張り替えることが可能です。
様々な素材の上から簡単に貼れる、『貼ってはがせる壁紙』というものも販売されていますので、どうしようもなくなったときのために覚えておいていただけると幸いです。
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次に、紙や布に貼った粘着テープの剥がし方をご紹介します。
キレイに剥がしたい!紙や布に貼った粘着テープの剥がし方は?
紙に残った粘着テープの剥がし方も、これまでご紹介した手順とあまり変わりありません。
ただし、紙や布は変色・変質しやすい素材ですので注意が必要です。
- ドライヤーで温める・冷凍庫で凍らせる
- 消しゴムでこする(紙)
消しゴムでこすっても粘着テープがまだ取り切れない場合は・・・
下記の方法で粘着テープを剥がした跡のベタベタをキレイにすることができます!
液体を含ませてこする(紙)・歯ブラシで少しずつ掻きだす(布)
液体を含ませたことで、紙がふやけてしまった場合は・・・
下記の方法で紙をまっすぐの状態に戻すことができます。
ふやけた部分にアイロンを当てる(紙)
1-1.ドライヤーで温める
紙や布は、この手順でどれくらい粘着テープを剥がせるかで、その後の作業の苦労が変わってきます。
特に布は織りめに粘着テープが入り込むことで、より剥がれにくくなっていることがあります。
ゆっくりと十分にドライヤーで温めてから粘着テープを剥がしてみて下さい。
1-2.冷凍庫で凍らせる
なぜ凍らせると粘着テープが剥がれるのかというと、水は凍らせると体積が増えますが、粘着面も凍らせることで粘着面が膨張して剥がれやすくなります。
凍らせると粘着面が硬くなりすぎてくっつかなくなります。
凍らせる方法は時間がかかりますので、私はドライヤーで温める方をおすすめします。
2.消しゴムでこする(紙のみ)
端から少しずつ丁寧にこすります。
3.液体を含ませてこする(紙)、歯ブラシで少しずつ掻きだす(布)
こんな液体がおすすめです(紙)。
- シールはがし(紙、布に塗布しても大丈夫かどうか確認してから購入することをおすすめします。)
- オイルライターのオイル
- ベンジン
- アルコールを含んでいるウェットティッシュ(ウエットティッシュに含まれている液体で粘着テープを剥がすことができます。)
- 消毒用アルコール
歯ブラシで少しずつ掻きだす(布)については、布に粘着テープを貼った経験がある方はイメージしやすいと思います。
布の織りめの中に、粘着テープが入り込んでしまっていることがありますよね。
それを指で取りきるのは不可能に近い!もし消しゴムでこすったら、消しゴムのカスで布が汚くなってしまう!
ということで歯ブラシを使用します。
歯と歯の間の汚れを取るようなイメージで、歯ブラシで布の織りめに入った粘着テープを少しずつ掻きだします。
4.(紙の場合)ふやけた部分にアイロンを当てる
紙に液体を含ませると、ふやけてシワができますよね。そんなときは、高温に設定したアイロンをあてるとシワをまっすぐにすることができます。
- 本の途中のページがふやけてしまった場合は、ヘアアイロンを使用すれば一部分だけに熱をあてて紙を真っすぐにできます。
- 1枚の紙であれば普通のアイロンでもシワを真っすぐにすることができます。普通のアイロンを高温にしてシワのある部分にあてます。
アイロンを使うときの注意!
- 紙が焦げないように、短時間ずつ試してみてください
- 完全に紙が真っすぐにならないこともあります
- 紙に加工がしてある場合などは熱で溶けることがあるので注意が必要です
紙や布も、他のものと同じく焦らず丁寧に作業すれば、きれいに粘着テープを剥がすことができます。
最後に、剥がしやすい粘着テープをご紹介します。
貼る前にコレを見て!剥がしやすい粘着テープがあるって本当なの?
粘着テープを貼るときは、将来剥がす可能性があることを考えて、はじめから剥がしやすい粘着テープを利用することもご検討下さい。
我が家のように、賃貸物件に住んでいる方なら尚更です。
剥がしやすい粘着テープをご紹介します。
3Mスコッチ はがせる両面テープ 強力 薄手
【クーポン配布中】テープ スリーエム 3M DIY メール便4点まで対応 スコッチ はがせる両面テープ 強力薄手 12mm×15m |
『スコッチ はがせる両面テープ』という商品もありますが、その3倍の粘着力があるのがこちらの商品です。
粘着面がちぎれにくい性質なので、一気にきれいに剥がせます。
貼ってはがせるP-カットテープ
【エントリーでP5倍 8/20 9:59迄】4142B18X25 寺岡製作所 クロス粘着テープ 幅18mm×長さ25m(ブルー)1巻 TERAOKA 貼ってはがせるP-カットテープ NO.4142 |
手でキレイに切れる、柔らかい素材に貼ってもキレイに剥がせる、色付きなのでラベルとしても使えるなどのメリットがあります。
ナイスタック しっかり貼れてはがしやすいタイプ
ニチバン 両面テープ ナイスタック しっかり貼れてはがしやすいタイプ 15m×5m 小巻 NICHIBAN【nw-h15sf】【メール便可】[M便1/2] |
テープの粘着面全体としての強度が強いので、一度に剥がれやすくなっています。
ガラスやスチール家具に貼るのに適しています。
粘着テープで貼り付けたいけど近い将来には剥がすかもしれないという場合は、剥がしやすい品質の粘着テープを上手に活用すると良いですね!
まとめ
強力な粘着テープの剥がし方についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
ポイントをまとめてみます。
- 強力な粘着テープを剥がすためには、まずはドライヤーで温める。
- 粘着テープを貼っている素材に合わせた液体を使って、跡が残らないように粘着テープを剥がす。
- 粘着テープは、焦らず丁寧に剥がすことが大切。
- 粘着フックや鏡などを壁紙に貼りつけた場合は、まずはカッターで少しずつ剥がし、跡に残った粘着テープは地道に剥がす。
- 紙や布に粘着テープを貼りつけた場合には、ドライヤーでじっくり温めることが大切。
- 剥がしやすくて粘着力の強いテープを使うことを検討する。
私は今回初めて、剥がれやすくて粘着力の強いテープがあることを知りました。
めったに文具店やホームセンターには行かないので、そんな素敵な商品があるなんて知りませんでした。
子供が3人いる、節約第一の我が家が文房具を買うのは100円ショップです。
100円ショップにも粘着テープは沢山ありますが、将来キレイに剥がすときのことも考えた、もっと進化した商品のリサーチのため、時々は文具店やホームセンターにある商品もチェックしておくといいのかなと思いました。
実は我が家は1か月後に引っ越しの予定なので早速今回調べた内容を実践し始めてみようと思います。
コツコツ取り組んで退居の日までには粘着テープ跡がない部屋にしようと思います!