【執筆者:編集部 鳥越菜生】
足つったあとふくらはぎがずっと痛いと、どうして治らないのかと心配になりますよね。
どう対処すれば良いかと悩んだときは、Yahoo!知恵袋の回答が参考になります。
しかし長時間ふくらはぎにつったような痛みが続くときは治療が必要な場合もあるので、正しい対処法を知っておきたいですね。
そこでこの記事では、足がつったあとに残る痛みで不安なとき知っておきたい以下の項目について詳しく解説します。
足つったあとに続く痛みのこと
- 知恵袋回答のおすすめ対処法
- 足がつる原因と激痛の理由
- ふくらはぎがずっと痛いときに注意すべき症状
- 自分でできる対処法と予防のコツ
今まさに足がつったあと痛みが気になっている人はもちろん、つりやすくて悩んでいる人もぜひ参考にしてくださいね。
目次
足つったあとにふくらはぎがずっと痛いときの対処法
足がつったあとふくらはぎに筋肉痛のような痛みが続く場合の対処法は、知恵袋に寄せられたお悩みと回答を合わせて見ていくと参考になります。
足の動きや状態を確認し、肉離れを起こしていないようなら、基本的に経過観察で大丈夫です。
知恵袋回答の足がつったあと続く痛みへの対処法 |
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・2~3日続くかもしれないが経過観察でOK ・(筋肉の損傷があるかもしれないので) 治るまでなるべく安静にして生活する ・ふくらはぎのマッサージやストレッチを行う ・水分やミネラルを補う ・痛いところに湿布を貼って冷やす |
「足がつる」現象は運動中だけでなく寝てる時にも起こることが多く、ふくらはぎがつるとこむら返りと言われる状態になります。
「こむら」はふくらはぎの昔の呼び名で、「こむら返り」とはふくらはぎの筋肉がけいれんし、異常に強く収縮しすぎて止まらなくなった状態です。
足がつってもすぐに治る場合が多いので、次の日以降も痛みが残ると不安になりますが、知恵袋の回答はとても参考になると評判です。
対処に迷ったら知恵袋回答が参考になる
知恵袋の回答には、足がつったあとに痛みが続くときにどう対応すれば良いか、痛みの状況に合わせたアドバイスや情報が寄せられています。
回答しているのは同じような経験がある人や、足のつりに詳しい人が多く、中には整骨・整体師さんもいました。
とはいえ負荷をかけ過ぎないようにしていれば、筋肉が元の状態に戻るにつれ痛みも消える場合が多いようです。
つりやすい状態とも考えられるので、後ほど解説する予防策を実践することもおすすめします。
しかし痛みがひどく、こむら返りだけでなく肉離れを起こしているかもしれない場合は、対処の仕方に注意が必要です。
つったような痛みが残る・続くときは肉離れの可能性も
ふくらはぎにつったような痛みが残り、長く続くなと思っていたら、肉離れを起こして放置してはいけない状態になっている可能性もあります。
- 数分経過後も歩けない(歩くと激痛がはしる)
- 患部である筋肉に力が入らない
- 強い痛みが何日も続いている
肉離れは筋肉が一部または完全に断裂した(切れた)状態で、内出血を起こして変色が見えたり、筋肉にくぼんだ部分ができたりする場合もあるそうです。
以上のような症状がある場合は無理に動かさないように注意して、できるだけ早く整形外科を受診しましょう。
歩けないほどのひどい肉離れまではいかなくても、筋肉のごく一部を損傷し、歩くには支障がない程度の場合もあります。
また足がつったあと痛みが続いている間に無理をしすぎて肉離れに発展する場合もあるそうなので、負担をかけすぎないよう注意しましょう。
残る痛みを回復させるためにもなるので、ふくらはぎがつるのを防ぐ方法やつったときの治し方も覚えておきたいですね。
足がつる原因と予防対策 | つったときの治し方も紹介
足がつるのを防ぐには、原因とされる冷えや水分不足に注意し、日ごろからふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチを行うことが有効だと言われています。
足や筋肉の動きに関係する栄養素を不足なく摂ることや、運動の前後にはよく使う筋肉のケアを心がけることも大切です。
生活 | 〇冷やさない ・ふくらはぎの保温 (緩めのレッグウォーマーがおすすめ) 〇寝具の重みに注意 ・足に荷重がかかりすぎないように 掛け布団を軽くする (目安:足先が自由に動かせる) |
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食事 | 〇水分・栄養の不足を防ぐ ・こまめな水分補給 (就寝前もコップ1杯の水を飲む) ・食事内容のバランスを良くする ・マグネシウムの不足に注意(※1) ・カルシウムの摂取も十分に(※2) ・タンパク質不足にも注意 |
運動 | 〇適度な運動を取り入れる 〇ふくらはぎのストレッチをする (アキレス腱伸ばしがおすすめ) 〇スポーツ・運動後は筋肉マッサージを行う |
以上の予防法が有効な理由は、こむら返りになる原因や起きやすい条件を知っておくと納得できますよ。
足がつりやすくなる要因を知って対処しよう
足がつる現象は冷えや血行不良をはじめ水分・ミネラル不足のほか筋肉の疲労状態など、いろいろな要因が重なって発生しやすくなるようです。
手足を動かすには、骨や関節についている筋肉が、センサー部で受け取った神経からの命令により伸びたり縮んだりする仕組みがはたらきます。
そして次のようなことがあると、その異常事態が引き起こされやすいと考えられています。
- 体の水分不足・筋肉の脱水状態
- 冷えやむくみ
- 血行不良
- ミネラルのバランス崩れ
(カルシウム・マグネシウム不足) - 筋肉疲労の蓄積
- 加齢による筋肉量・代謝機能の低下
- 病気や薬の影響
ミネラル(電解質)成分のマグネシウムとカルシウムは、神経伝達に重要なはたらきをするので、不足するとこむら返りになりやすいです。
小さめ容量のボトルを買い置きしておくと便利ですね。
ミネラル類の不足が気になったら、次のような食品を料理に加えると良いですよ。
マグネシウム | えだまめ・ほうれん草・ブロッコリー ごま・ナッツ類・大豆製品 海藻類 |
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カルシウム | 牛乳・乳製品 小魚・海藻類 大豆製品・緑黄色野菜 |
こむら返りが寒い季節の就寝中によく起こるのは、冷えや血流の悪さに加え、水分不足の影響もあります。
夏季には気をつけている人も多いかと思いますが、睡眠中は冬季でも意外に汗をかく量が多く水分欠乏になりやすいので注意しましょう。
また1日動き回ったあとのふくらはぎは筋肉疲労が蓄積しているので、筋肉がつりやすい緊張状態にならないよう寝姿勢にも気を配りましょう。
足にかかる布団が重たすぎる場合もつま先が伸び切った状態で固定され、ふくらはぎの筋肉が縮んだ状態になるためつりやすくなります。
冬季は特に掛け布団が重くなりがちなので気をつけましょう。
そのほか「足がつりやすい人」は特に予防対策をしておきたいので、どんな人が該当するのか確認してみましょう。
中高年や運動不足の人はつりやすい | 対策を取り入れよう
中高年になるとつりやすくなるのは、加齢により筋肉量が減り、体内の代謝が落ちることも大きな要因です。
疲労回復にも時間がかかるため、疲労が蓄積したふくらはぎの筋肉は就寝中もつりやすい状態が続くのです。
一度に食べられない場合は、間食の時間をうまく活用すると良いですね。
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妊娠中の女性も体重が増えてお腹が大きくなると足に負担がかかり、血流が悪くなったりむくみが生じたりして、こむら返りが起きやすくなります。
運動不足な生活が続く場合も足の筋肉が痩せていき、座る時間が長くなって血流も低下しがちです。
ふくらはぎの筋肉は、酷使しすぎも使わないのもこむら返りの要因になるのですね。
ふくらはぎがつると驚くほど激痛になり慌てますが、気持ち次第で多少は和らげられるかもしれないので、その理由を知っておきましょう。
ふくらはぎがつったときの激痛の理由
人の体は痛みを感じると力が入るため、筋肉を緊張させることでさらなる収縮を招く悪循環が発生するようです。
こむら返りは医学的には「有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)」と言い、名称通り筋肉に起こる異常なけいれんや収縮により急激に痛みが襲ってきますよね。
そこで「痛い!」と思って気持ちや体が固くなってしまうと、さらなる痛みが加わって苦しめられる可能性があるというのです。
※プロスタグランジンは痛みのもとになる物質で、体内で作られる生理活性脂質のひとつです。
少しでも早く痛みを和らげられるように、足がつったときの応急手当の仕方も心得ておきましょう。
足がつったときの対応と注意点
ふくらはぎがつったときはつま先を持ってかかとから足先を立て、足の裏側を伸ばすように意識して手前に引っ張りましょう。
次の動画ではふくらはぎや足の裏側がつったときと、足の前側や横の筋肉がつった場合の部位別に、筋肉の伸ばし方がわかりやすく解説されていますよ。
急激な痛みは数分で治まることが多いので、動けるようになってからもゆっくりと優しい力加減で、ふくらはぎを伸ばすストレッチをしておきましょう。
ふくらはぎがつったときは伸ばすほかに、優しくさすったり温めたりして血行を良くする方法もおすすめです。
最初の激しい痛みが数分経っても消えない場合や痛みの感覚がいつもと違うときは、くれぐれも無理をせず、肉離れを疑って受診を検討してください。
結論 | 足つったあと数日以上残る痛みには要注意
- 2~3日続くこともあるが無理しなければ治まる場合が多い
- 強い痛みが続く・歩けないなどの症状は肉離れの可能性大
- 肉離れが疑われる場合は受診がベストな対処法
- ふくらはぎを優しくストレッチ・マッサージすると良い
- 冷え防止や水分・栄養補給などの対策もおすすめ
足がつったあとふくらはぎがずっと痛いことはありますが、知恵袋の回答にもあるように、負担をかけなければ3日ほどで治る場合が多いようです。
しかしつったような痛みが強く続いて足が動かせない場合は、肉離れを起こしている危険性が高いのでなるべく早く治療する必要があります。
こむら返りで済んだとしてもつりやすい状態だったり、ごく一部でも筋繊維の損傷があるかもしれません。
足がつる原因や予防対策を覚えて、痛みを早く治してつりにくい状態にするためにも、できることから実践していきましょう。