家庭菜園をしている友達からたくさんきゅうりをいただきましたが、根菜に比べて日持ちしないため、使い切るのに必死!
そうこうしているうちに、きゅうりの中が変色して黄色っぽくなってきてしまいました。
せっかくもらったきゅうりを無駄にするのはもったいないので、黄色くなる原因は何か、まだ食べられるのかなど以下の項目について調べてみました。
- 黄色いきゅうりはまだ食べられる?なぜ色が変わったの?
- 家庭菜園で育てたきゅうりにつく黄色い虫や黄色い葉の斑点は大丈夫?
- きゅうりが腐るとどうなる?食べられない状態の見分け方
- 最後まで美味しく食べきるアレンジ方法
- 変色など品質劣化を防ぐ正しい保存方法
黄色く変色したきゅうりは腐っているわけではなさそうですが、見た目的においしくなさそう…。
いくつかのポイントに絞って、きゅうりが黄色くなる原因や正しい保存方法などをチェックしていきましょう。
目次
きゅうりが黄色くなった!皮や葉っぱが変色する原因を徹底解説!
きゅうりを冷蔵庫の奥にしまってしまい、すっかり忘れてしまうなんて場合もありますよね。
きゅうりの皮や中身が黄色く変色する原因は、時間の経過が関係しているようです。
きゅうりの皮や中身が黄色く変色している場合
きゅうりをしばらく冷蔵庫で保管していると、皮がしなっとしてハリがなくなって黄色っぽく変色してきます。
カビが生えたり腐ったりしているようには見えませんが、これはどのような状態になってしまったと言えるのでしょうか?
正解は、収穫から時間が経ち、完熟している状態なんだそう!このように全体が黄色に色が変わってしまう場合もあります。
……食材に詳しく無いのですが、きゅうりって黄色に変わったりするんです?常温で放置していたら見事なバナナに変貌を遂げたのですが…一瞬、最近バナナ買ってないのに!?ってなってた。 pic.twitter.com/4HkrGozB3Y
— 縒京@スタライらび参戦 (@sakyodesu) 2019年6月23日
きゅうりの語源は「黄瓜」とも言われているように、本来は黄色だったと考えられています。
つまり、スーパーで購入できる緑色のきゅうりは、未成熟な状態で収穫をして販売しているためであって、熟せば黄色くなるのは当たり前だったのです!
私たちがつい忘れて放置している間に、しっかり熟したきゅうりになったというわけですね。
家庭菜園で育てているきゅうりの変色について
きゅうりの変色について調べてみたところ、家庭菜園できゅうりを育てている人の中には、収穫前なのにきゅうりが黄色く変色して悩んでいる方もいました。
じつはきゅうりの収穫時期は「大きくなるほどいい」というのは間違いで、適度な大きさに育った艶のいい状態で採るのが正解です。
大きく育てたいあまりに収穫時期を見誤ると、収穫前でも種が熟して皮が黄色くなってしまい、固くて味も落ちます。
また、きゅうりが熟するまでそのままにしていると、苗の元気がなくなり他のきゅうりが育たなくなってしまいうので、やや小柄でもツヤツヤの緑色のうちに収穫しましょう。
また、きゅうりの葉に黄色い斑点が出てきた場合はベト病の可能性があります。
有機栽培(左)と慣行栽培(右)でのきゅうりの発育の違い
先週の長雨で有機栽培、慣行栽培のどちらもうどん粉病やベト病にやられてしまったものの、有機栽培の方が天候不順に強く病気の広がりは限定的。収穫も有機栽培のほうが収穫開始が早い。慣行栽培の葉は緑色が浅く下葉が枯れていく速度も早い。 pic.twitter.com/2HFyt8h40a— かなひろ (@nk225kanahiro) 2018年7月13日
ベト病の原因はカビなので、このまま放置しているとどんどん広がってうまく育たないので、早めに黄色い葉を取り除いてしまいましょう。
また、頭が黄色(オレンジ色)の虫はウリハムシの可能性が高いので、早めに駆除してください。
きゅうりが変色する原因がわかりましたが、緑色でないとなんとなく食べても大丈夫なのかな……?と心配になりますよね。
次章では、きゅうりが変色しても食べられるのか、腐って食べられない状態の見分け方についても紹介します。
きゅうりは腐るとどうなる?食べられない状態の簡単な見分け方
皮が黄色に変色したきゅうりは、熟した証拠だと説明しましたが、本当に食べられるのでしょうか?ここが一番気になるところですよね。
皮が黄色いきゅうりは、緑色のきゅうりより味は落ちますが食べられます。
しかし、皮や種がかなり固くなっているため生で食べるのはおすすめできません。もちろん挑戦してみたい場合は、食べることは可能ですよ。
じつは、通常販売されているきゅうりは時間が経つと腐敗がはじまってしまうため、運よく腐らずに黄色に熟成したきゅうりはかなり古いものと思われます。
腐っていない限りは食べられますが、購入してからあまりに時間が経ってしまったものは念のため廃棄した方がよいでしょう。
廃棄するか判断がつかない場合には、以下を参考にしながら食べられ状態を見分けてください。
重要!明らかに食べられないきゅうりと判断が微妙な状態
うちのきゅうりは黄色くなったりせずに、ふにゃふにゃになって汁気が出てくる……という場合は要注意!
今回いただいた自家栽培のきゅうりは数日で黄色っぽくなりましたが、スーパーなどで購入するきゅうりはほとんど黄色く変色しません。
きゅうりが腐るとどうなるのか、以下の特徴をよく確認して腐っているかどうかを確かめてください。
腐ったきゅうりの特徴
- 明らかに臭い
- 表面にぬめりがある
- 全体的にふにゃふにゃしている
- 白い汁が出ている
- 切ると糸を引く
- フニャフニャで白い汁が出ている
- ヘタの部分が柔らかい
- カビが生えている(薄い綿状)
このような状態になっているきゅうりは、嘔吐や下痢など食中毒を起こす可能性があるので絶対に食べないようにしてください。
きゅうりは生のまま食べる機会が多いので、腐ったきゅうりを使って調理すると食中毒のリスクが高くなるので要注意です。
また、上記のような特徴は見られなくても、食べられるか食べられないか判断がつきにくい状態もありますが、以下の場合は食べられる可能性が高いです。
判断が微妙でも食べられるきゅうりの特徴
- 切り口に黄ばみがある ⇒ 熟してきた証拠。風味が劣ってきているため早めに食べる
- 切ってみると芯が白い ⇒ 鮮度が落ちてパサパサした食感だけど食べられる
- 切ってみると中身が赤い・オレンジ色 ⇒ 冷蔵庫などの寒さで起こる低温障害。風味は劣るが食べられる
- 切ってみると茶色い ⇒ さらに低温障害が進んだ状態。腐りかけの可能性もあるので要注意
- 切ってみると真ん中に空洞がある ⇒ 水分不足が原因。味は劣るが食べられる
- 見た目は新鮮なのに苦い ⇒ きゅうりの成分。栽培状況によって苦みが出やすい
- 白い粉のようなものがついている ⇒ カビではなくブルーム。新鮮な証拠
黄色くなったり、食べられるけど品質が劣化して風味が落ちたきゅうりでも、美味しく食べられるアレンジ方法を覚えておくと便利です。
以下で紹介するアレンジ方法を参考にして、ぜひ最後まできゅうりをお楽しみください!
黄色くなって品質が劣化したきゅうりの美味しいアレンジ方法を紹介!
黄色く変色しやすいきゅうりは、家庭菜園や、自家栽培のものをもらった時に出会いやすいようです。
黄色くなったきゅうりは大味で、食感も固めなのでそのままでは美味しく食べられないかもしれませんが、自分で育てたりいただいたりしたものだとなかなか捨てるわけにはいきませんよね。
そこで、固いきゅうりにこそおすすめの調理法をご紹介します!
ぬか漬け
固いきゅうりは、通常の緑のものと比べて味が薄いので、ぬか漬けにぴったり。
ウリの漬物と同じように、固い皮をすべてむき、縦半分にカットして、種とその周りを取り除いてから漬けた方が美味しく仕上がります。
炒め物
固くなった皮をむき、種とその周りを取り除いてから炒め物にするのもおすすめ。
熱したフライパンでにゴマ油を入れ、カットしたきゅうりを色付く程度に炒め、砂糖、醤油、酒、鰹節、顆粒昆布だしで味付けします。
歯ごたえがあるので、みずみずしい通常のきゅうりより火を通した料理に向いていますよ。
スープの具
スープの具として使うことで、味も染み込み柔らかくなって美味しくいただけます。
こちらも皮や種は取り除いてから、玉ねぎやにんじん、ベーコンなどと一緒にコンソメスープにするのがおすすめです。
ザーサイと合わせてさっぱりいただくのも美味ですよ。
ピクルス
固くなった皮をむき、種とその周りを取り除いてから太めの輪切りにします。
通常のピクルスを作る時を同じようにピクルス液に浸し、1日冷蔵庫で置いたら食べごろ。
味を染み込ませたい場合は2〜3日後がおすすめです。
どれも固さと大きさを利用したレシピ。黄色くなってしまったからといって捨てるのは忍びないので、ぜひ試してみてくださいね。
きゅうりは時間が経つと品質が劣化しやすいため、できるだけ早めに食べきるのがおすすめですが、保存方法を工夫するだけで日持ちしやすくなります。
できるだけ日持ちさせるための正しい保存方法を覚えておきましょう。
きゅうりを黄色くしないためにも!日持ち期間と正しい保存法
きゅうりをなるべく変色させずに、長持ちさせるためには保存方法を工夫することが大切!
具体的な保存方法と日持ち期間の目安を確認しておきましょう。
きゅうりの正しい冷蔵保存方法
- 新聞紙などで1本ずつ包み、ビニール袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
- そのまま冷蔵庫は絶対NG!
- 購入後1週間程度を目安に使い切る
- カットしたきゅうりは3~4日で使い切る
- スライスしたきゅうりは2~3日で使い切る
- 塩もみしたきゅうりは5日で使い切る
きゅうりは乾燥と低温に弱いので、冷蔵庫よりやや温度が高めに設定されている野菜室で保管しましょう。
買ってきたままではなく、1本づつ新聞紙やキッチンペーパーで包みビニール袋に入れておくとよいでしょう。
大差ないだろうと思われるかもしれませんが、このほんの少しの違いがきゅうりを長持ちさせる秘訣なんですよ。
もっと日持ちさせたい場合には、きゅうりを薄切りにして塩もみしておけば、冷凍保存も可能です!
塩もみ後しっかり水分を吸い取り、1回分ずつ小分けしてラップに包んでフリーザーバッグに入れて冷凍保存すると1ヶ月程度日持ちします。
自然解凍して酢の物などに使うと便利ですよ。
できるだけ新鮮なきゅうりを選んで長持ちさせよう!
せっかく正しい保存方法を知っていても、きゅうりを購入した時点でかなり品質が劣化していては意味がありませんよね。
できるだけ新鮮なきゅうりを選ぶ見分け方を覚えておくと便利なので、ぜひ以下の特徴をしっかり覚えておきましょう。
新鮮なきゅうりの特徴
- 太さが均一
- 緑色が濃い
- 皮につやがある
- イボ(とげ)がピンとしている
- 両端にハリがある
このような見た目のきゅうりを選ぶようにして、正しい保存方法を守りましょう!
まとめ
黄色くなったきゅうりについて調べた結果は以下の通りです。
- きゅうりが黄色くなるのは熟した状態
- 黄色くなっても食べられるが皮が固くて大味
- きゅうりの葉が黄色になるのはベト病なので早く取り除く
- 葉につく虫も早めに駆除する
- きゅうりが腐ると臭いや見た目でわかる
- 腐ったきゅうりは食中毒のリスクがあるので絶対に食べない
- 切り口が赤や茶色などに変色した場合も食べられるが味は落ちる
- 保存方法を守れば日持ちする
- 品質が劣化したきゅうりもアレンジ次第で美味しく食べられる
せっかく育てたきゅうりやいただいたきゅうりを無駄にしないための工夫をたくさん知ることができました。
きゅうりに限らずどんな野菜でも、なるべく廃棄することなく、おいしくいただきたいですよね。
そもそも、買ったのに忘れてしまうのは自己管理できていない証拠! きゅうり農家のみなさまに申し訳が立ちません。
これからは無駄をなくすため、さっそく冷蔵庫の掃除と配置決めを進めたいと思います。