【執筆者:編集部 今冨るみ子】
テンプル大学がやばいと言われるのは、「勉強がきつい」「入学するより卒業のほうが難しい」という意味で、日本の私立と比べても学費がかなり高いです。
アメリカの大学なので偏差値がないことから、Fラン大学と誤解している人もいますが、世界ランキング上位に位置しています。
そこでこの記事では、テンプル大学ジャパンキャンパスについて紹介します。
- きついのは本当か
- Fランと誤解される理由
- 学費は高いのか
- 通っている人の口コミ
アメリカに留学したいけど費用が心配な人にも読んでほしい内容です。
目次
テンプル大学がやばいと言われる理由
テンプル大学ジャパンキャンパス(tuj)がやばいと言われるのは、レベルが低い・Fランという意味ではなく、「入ったはいいけど授業についていくのがきつい」といった声です。
全授業英語でついていくのがきつい | 入学より卒業が難しい
テンプル大学がやばいと言われるのは、「授業についていけなくてきつい」「辞める人が多い」などがあげられます。
口コミサイトでは「入学率に対して卒業率が少ない」「日本の大学と比べて簡単に単位が取れないので、受験のときと同じくらい勉強した」などの声がありました。
日本の大学はどちらかというと入学のほうが難しいイメージですが、テンプル大学はアメリカの大学で卒業の方が難しいようです。
逆にいうと「しっかり勉強したい」人にはとてもいい学校だと言えます。
日本の大学より脱落者が多く出るのは、教授は9割がアメリカ出身で基本的に日本語は通用せず、全ての授業が英語ということも影響しています。
自分の英語力の範囲内でしか授業内容を理解できないので、英語力が低いと途中で脱落してしまうようです。
テンプル大学はアメリカの大学で日本の偏差値がないので、Fランだと勘違いされることもあるようです。
Fランとは程遠い | アメリカの大学は世界ランキングで決まる
アメリカの大学は偏差値が存在せず日本のように難しい入試がないので、テンプル大学をFランと思う人もいますが全く違います。
ある有名人がテンプル大学の卒業生と偽ったことから日本での評判が下がったことも、Fランと勘違いされる理由の1つです。
テンプル大学とかどこのFランですかwwって思って調べたら世界屈指のエリート大学で糞ワロタwwwww
— たに (@xIsaacClarkex) March 5, 2016
難しい入試がないと言っても、最近は出願条件を満たしても不合格になることも多くなったと言われています。
また、アメリカの大学は、偏差値ではなく世界大学ランキングによって格が決まります。
1~100位 | ・東京大学 ・京都大学 |
---|---|
201~300位 | 東北大学 |
301~350位 | ・大阪大学 ・テンプル大学 ・東京工業大学 |
351~400位 | 名古屋大学 |
401~1000位 | ・北海道大学 ・筑波大学 ・慶應義塾大学 ・早稲田大学 |
2021年のデータではテンプル大学は、世界のトップ301~350位の位置にいます。
海外好きで何の取り柄もない凡人ならば
立命館アジア太平洋大学(APU)は
学費が高額で奨学金が弱い点を除き
コスパ良い大学でお勧めしかし学費を考えると
秋田の公立で国際教養大学(AIU)に
軍配が上がる学費を度外視だと
東京のテンプル大学日本校(TUJ)が
実はAIUやAPUを上回るコスパ最強— TY (@Tomo42293463) February 12, 2021
日本とは制度や大学の考え方も違うので、学費が高すぎるとの声もあります。
学費が高い | 成績優秀者は独自の奨学金制度も
テンプル大学は日本の私立大学に比べても学費が高いと言われています。
テンプル大学行きたいけど学費…
— 浪 (@Bruce_row) March 7, 2020
日本の大学は1年ごとの金額ですが、テンプル大学の学費の支払いは学期ごとで、1学期中に何単位取るのかによって決まるので人それぞれです。
春学期、夏学期、秋学期の年3学期があり、8学期で卒業単位(123~124単位)に達しますが、その組み方は人によって違います。
4年で123単位を取得したとすると、オリエンテーション料や学部課程入学金を含め7,077,100円です。
しかし、アメリカに留学することを考えると安いと思う人もいます。
また、成績優秀者にはテンプル大学独自の奨学金制度があり、ダイアモンド奨学金を受けられれば2期分の学費にすることも可能です。
- ダイアモンド奨学金
- 学長奨学金
- TUJ奨学金
「入学してからの方が大変」「学費が高い」ほかにも、日本の大学と違う点があります。
テンプル大学の評判 | 自由だが実力主義
テンプル大学は日本とはかなり違い自由度が高いです。
日本の大学は入学時期は4月の1度きりですが、テンプル大学は年に3回ありどの時期からでも入学できます。
- 春学期 1月~
- 夏学期 5月~
- 秋学期 8月下旬~
学科の決め方や授業の受け方も日本とはずいぶん違います。
自由度が高い授業スタイル
テンプル大学はアメリカの大学らしく、自主性や自由度が高いのも特徴です。
日本の大学は受験のときにはすでに学科を決めていなければなりませんが、テンプル大学は入学前してから決められます。
しかも2年の終わりまでなら何回も学科を変えてよく、専攻・副専攻と1度に2学科まで受けていいそうです。
軽食を取りながら授業を受けたり、オンライン授業はカメラオフや寝転がっていてもいいという口コミもあります。
日本だとありえない光景ですが、テンプル大学の教授が重要視しているのは、授業態度ではなく意欲のほうです。
また、テンプル大学の学生は気持ちをストレートに出す外国籍の人が多く(2018年で60%(※3))、授業が面白くないときは態度に表すようですが、そのとき教授は怒らずに雑談をしてくれるそうです。
表面上の形式的なことにこだわりがちな日本に比べると、アメリカは実力主義の国だと改めてわかります。
自由だけど自分をしっかり持ち勉強に励む人でないとついていけないところが、やばいと言われているのでしょう。
アメリカの大学に通いたい人は向いている
テンプル大学は日本の大学とは制度も意識もかなり違うので、誰でも向いているとは限りません。
- 日本で国際的なキャンパスに通いたい
- 日本で英語で授業を受けたい
- 日本で入学・卒業をしてアメリカの学士号・修士号・博士号を取得したい
テンプル大学は、日本にいながら全ての授業を英語で受けられ外国人と交流できるので、アメリカの大学に行きたいけど費用がネックになっている人にとっては大きいメリットですね。
アメリカの大学なので日本での就職ができるのか、気になるところです。
手厚い就職サポートで日本でも安心
テンプル大学の卒業時期は、春・夏・秋学期の年に3回で日本の大学とは違うことから、さまざまな取り組みが行われています。
- 外国人学生やバイリンガルの日本人学生を求める企業とのマッチング
- 個別カウンセリング
- 単位制長期インターンシップ
日本語と英語の両方でコミュニケーションがとれるテンプル大学の学生は、外資系だけでなく日本企業からも高く評価されているそうです。
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結論 | テンプル大学がやばいと言われるのは勉強が大変だから
- 入学より卒業が難しく真面目に勉強しないとついていけない
- 世界ランキング上位の大学
- 学費は高いが成績優秀者は奨学金を受けられる可能性も
- 自由度が高い
- 就職サポートも手厚い
テンプル大学がやばいと言われるのは、全授業が英語で行われ課題も多く、勉強についていくのが大変だからです。
学費が高いのは確かですが、成績が優秀なら奨学金を受けられる可能性はあります。
きついと言われますが、その分日本にいながら国際感覚を身につけたい人にはとてもいい大学です。