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カツオブシムシが一匹いたら大量にいる?いない家はある?徹底解説

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カツオブシムシ 一匹いたら

【執筆者:編集部 鳥越菜生】

服に虫食いを作る害虫として知られるカツオブシムシは、家の中に一匹いたらほかにも大量に発生しているかもしれません。

今いないとしても、ちょっとした隙に家の中に侵入し卵を産んでいる可能性もあるので油断は禁物です。

この記事では、カツオブシムシの被害を防ぐために覚えておきたい、以下の項目について詳しく解説します。

この記事を読むとわかる!
カツオブシムシのこと
  • 一匹だけ見つけたときの対処法
  • ヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシの違い
  • 服を食べる虫と言われる理由とどこから来るのか
  • 効果的な駆除方法と侵入防止対策

生命力が強いと言われるカツオブシムシも洗濯すれば死ぬ可能性が高いので、大切な洋服の虫食いを防ぐ対処法を覚えましょう。

   

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カツオブシムシが一匹いたら大量発生の可能性あり | 食害に注意

カツオブシムシ どこから

洗濯物につく虫として知られるカツオブシムシは小さい虫ですが、何十個も卵を産むため、家に一匹でもいたらどこかで大量発生していることも考えられます。

カツオブシムシがいたらどこから来たのか?
  • 家に入り込んだ成虫がどこかで産卵
    ⇒幼虫の期間を経て羽化した
  • 成虫が戸外から入り込んだ直後

ぬかりなく対処して被害を防ぐために、まずカツオブシムシがどんな害虫なのか、生態や習性をよく知っておきましょう。

ヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシは服を食べる虫

カツオブシムシは服につく虫として有名な茶色や黒色の害虫で、日本にはヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシの2種が生息しています。

カツオブシムシの特徴と生態
ヒメマル
カツオブシムシ
ヒメ
カツオブシムシ
体長(幼虫) 4~5mm 7~10mm
体長(成虫) 2.5~3mm 3.5~5.5mm
白・茶・黒
(まだら模様の毛)
活動時期 1年中
産卵時期
(産卵数)
5~6月頃
(20~100個)
5~6月頃
(40~90個)
幼虫期間 約300日
※餌不足の場合は
2~3年まで延ばせる
約300日
成虫になる
時期
5~6月頃
(寿命:30~50日程度)
幼虫の餌
(食害対象)
毛織物(ウール・カシミヤなど)
繊維(絹・麻など)
食品(鰹節・煮干しなど)

ヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシは衣類につく虫として有名で、習性や生態はよく似ていますが、見た目の特徴が違います。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
ヒメマルカツオブシムシはまだら模様で短い毛に覆われた丸い体をしていますが、ヒメカツオブシムシは全体が黒くツヤがあり体は楕円形で少し大きめですよ。(※1)

家の中で食害するのは、どちらも幼虫のときです。

羊毛・絹・麻などの天然繊維を餌にするので、布につく虫・洋服を食べる虫として世界中で知られていますが、日本では鰹節によく発生したことから命名されました。

カツオブシムシ・イガ・コイガ

卵からかえって約10ヶ月を幼虫として過ごしたあと蛹(さなぎ)になって羽化すれば成虫となり、10日くらいで産卵できるので、家の中での大量発生もありえます。

家の中で一匹でも発見したら、どこかに卵を産み付ける前に徹底的に駆除しておくことが大切です。

カツオブシムシは成虫になると花の蜜や花粉を栄養源にするため明るい日中に活動し、広く自然界で生活しています。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
家の中でも、窓際の明るい場所で見つかることが多いです。

甲虫である成虫はもちろん飛ぶので、チャンスがあれば外から家の中に入ってくる場合もあります。

一匹だけいたら戸外から入ってきたところかも

屋内でカツオブシムシの成虫を一匹だけ発見した場合は、家の中で幼虫から羽化したわけではなく、戸外から入ってきたことも考えられます。

カツオブシムシの成虫は白っぽいキク科の花を好む習性があり、白い布にも飛んでくるため、洋服やファブリックなどを外干しするときは要注意です。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
マーガレット・ヒメジオン・ハルジオンなどのキク科のほかに、チューリップやコデマリなどの白い花も好みます。また白に限らず、黄色や薄ピンクなどの花にもつきやすいようです。

成虫が活動する季節には洗濯物や着衣についたまま一緒に家に入ったり、香りに誘われて家の中にある花に飛んできたりする場合もあります。

家の中で繁殖する場合も最初は外から侵入した一匹から始まるので、屋内で見つけたらすかさず駆除するのはもちろん、家に入れない対策も重要です。

 

カツオブシムシがいない家にするための侵入防止・駆除方法

服を食べる虫 駆除

カツオブシムシを一匹でも見たら、どこかで産卵していることも想定して、屋内での駆除方法と戸外からの侵入防止対策を実践しましょう。

カツオブシムシの防除対策
侵入防止 ・外干ししたものをしまう際は
ついていないか確認してはたく
(※特に白い布は注意)
・帰宅時も服についていないか確認
・戸や窓を開けたままにしない
・網戸の破れを修繕しておく
・家の中に白い花を置かない
(飾る花についてないかチェック)
駆除 ・殺虫剤やくんえん剤の使用
・乾燥機やアイロンを活用
・屋外へ逃がす
食害防止 ・防虫剤は1年通して使用
・衣類や布製品は収納方法を工夫
・乾燥食品は密閉容器で保存
ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
成虫はわずかな隙間から飛んで入って来れるので、今カツオブシムシがいない家でも防除対策は必要ですね。

まず見つけたらすぐ退治するか家の外に逃がし、さらなる成虫の侵入や幼虫が大量発生した場合に備えて、わが家の防除対策を見直しましょう。

侵入防止にはどこから来るかと時期がポイント

カツオブシムシの成虫は4~5月くらいから見られ、5~6月頃をピークに活動するので、春先から初夏にかけては戸外からの侵入防止対策を徹底しましょう。

幼虫による食害でお気に入りの洋服に虫食いの穴を開けないためには、まず一匹たりとも家に入れない対策が大切です。

直接飛んで戸外から入ってくるほかにも、洗濯物や外出時に着ている服についてくる場合もあるので、注意深くチェックしましょう。

春先は衣替えの時期と重なり、冬物の衣類やファブリック類の収納作業も忙しいですが、虫食いから守るには洗濯後のひと手間がポイントになります。

カツオブシムシも洗濯で死ぬ | 乾燥機・アイロンで徹底殺虫

服虫とも言われるカツオブシムシも虫なので、衣類についていても洗濯すると死ぬはずですが、心配な場合は乾燥機やアイロンで仕上げれば死滅します。

衣替えの場合はよく乾燥させておきたいので洗濯後に外干しすることも多いですが、戸外でカツオブシムシがついてくるかもしれません。

害虫は高温には弱いので、もし卵を産み付けられていても、乾燥機やアイロンで熱をかけると完全に死滅させられますよ。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
ただし繊維の種類によっては使えないので、洗濯タグでよく確認してください。

おしゃれ着や高級品を保管する前は、食害を防ぐ意味でもクリーニングの利用をおすすめします。

成虫に注意すべき時期は限られますが、幼虫による食害を防ぐための対策は1年を通して必要です。

衣類の収納には防虫剤を1年中使うのがおすすめ

衣類を収納しているタンスやクローゼットにカツオブシムシの幼虫を寄せ付けないためには、1年中切らさず防虫剤を使用する必要があります。

防虫剤は有効期間にも注目し、次の衣替え時期に合わせるなら半年防虫タイプを、交換し忘れを防ぐには1年防虫タイプを選ぶと良いですよ。

幼虫は暗いところを好むので防虫剤の効果が届かない隅の方へ隠れ、生き延びている可能性もあります。

カツオブシムシは飢餓と乾燥に強く、ヒメマルカツオブシムシだと環境に応じて2~3年も幼虫のまま過ごせるそうです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
忘れた頃に成虫になって、大量発生するかもしれませんよね。

ピンポイントで噴射できる殺虫剤や、部屋ごと殺虫できる害虫用くんえん剤の併用もおすすめです。

幼虫は衣類から出る繊維のクズやホコリなども食べるので、クローゼットの中や部屋の掃除も心がけましょう。

しばらく使わない衣類をしまうときは圧縮パックに入れて空気を抜いておくと、コンパクトになるだけでなく害虫対策にもなりますよ。

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そのほかカツオブシムシは食品にも被害をもたらすおそれがあるので、保管方法に注意が必要です。

食害から守るための食品保管の注意点

カツオブシムシが好む鰹節や煮干しなどの動物性の乾燥食品はしっかり密封し、缶やビンなどの通気性の少ない容器に入れて保管しましょう。

特にヒメカツオブシムシの幼虫は咬む力が強く、袋を破って食害する場合もあります。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
食品は密封できていると酸化や湿気も防げるので、鮮度や風味を保つ効果もありますよ。
食品に含まれる成分が空気中の酸素と結びつくことを「酸化」と言います。酸化は、食品の風味や品質の劣化原因のひとつです。

幼虫によるさらなる繁殖を防ぎ、食品をムダにしないためにも、保管状況を見直してみましょう。

 

結論 | カツオブシムシが一匹いたらすぐに駆除・防虫対策しよう

カツオブシムシのまとめ
  • 一匹だけでも卵を産んで大量発生する可能性はある
  • 家の中では幼虫による衣類や食品への食害が問題
  • 成虫は日中戸外で花粉や花の蜜を栄養源にする
  • 洗濯で死ぬが外干し後はアイロンや乾燥機にかける
  • 駆除・防虫には外からの侵入を防ぐ方法も重要

カツオブシムシが一匹いたら、外から入ってきた直後とも考えられますが、すでに家の中にいた幼虫が羽化して成虫になったものかもしれません。

もしかしたらどこかに卵を産んでいることも考えられるので、幼虫の駆除・虫除け対策が重要です。

一匹だけのヒメマルカツオブシムシやヒメカツオブシムシの侵入から、大量発生する可能性もあります。

成虫が飛ぶ春先から初夏にかけては侵入を防ぐ対策も徹底して、服を食べる虫の代表・カツオブシムシのいない家をめざしましょう。

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