【執筆者:編集部 鳥越菜生】
財布を紛失しても戻ってくる可能性がありますが、見つかるまで何日待つようになるかは発見されたときの状況や届出の有無によっても違ってきます。
落とした場合は意外と見つかるのですぐにあきらめなくても良いとはいえ、クレジットカードや身分証の悪用を防ぐ対策が必要です。
そこでこの記事では、財布を無くしたときに慌てず対処するために覚えておきたい、以下の項目について解説します。
財布の紛失のこと
- 見つかる確率はどれくらいあるか
- 手元に戻ってくるまでの日数
- 紛失が判明したら速やかにしておくべき手続きや連絡
- 警察への遺失届を出すべき理由
今まさに財布を無くして困っている人や、紛失後1週間経って心配になっている人もぜひご覧ください。
目次
財布を紛失して見つかるまで何日待つかの日数と戻ってくる確率
財布を紛失したら早ければ1~2日で見つかることもあれば、1~2週間かかって戻ってくる場合もあるので何日待てば良いかの日数目安は言えません。
もちろん見つからない場合もありますが、「日本では外国と違って見つかる確率が高い」と言われていますよ。
無くした財布が戻ってくる確率はどれくらい期待できるのか、公表されている警視庁のデータで確認してみましょう。
落とした財布は案外戻ってくる | データで確認
警視庁の公表データからは、令和3年中に財布の紛失を警察に届出た人の6割を超える確率で手元に戻ってきていることがわかります。
遺失届件数 | 277,604 |
---|---|
拾得届件数 | 265,553 |
拾得物のうち 遺失者に戻された件数 |
186,796 |
遺失届を出して 財布が還付された人の割合 (※ただし全て遺失届を出していたとし 同年中に処理されたと仮定した場合) |
67.3% |
令和3年だけのデータなので必ず6割が見つかるとは言えませんが、貴重品にしては高い確率に感じますよね。
小正月に、何か、ひとつくらい良き事が起こらないかな?
などと思いつつ、親友から貰った、ピンクのセーターに、袖通して氏神様に。
さて、😭
あった!嬉しき事があった年末に落とした財布
区内警察署に届けられていた!
中身も、どうやら手つかずで😭🙏明日朝、受け取れるそうな
😭😭😭— 眞由my (@quz_my) January 15, 2023
SNSを覗いてみると、落とした財布が見つかったうえに中身も無事だったという口コミも多くありました。
去年の暮れに母親が落とした財布を引き取りに警察署へ(ーー;
遺失物届け作って無事引き取り出来ました( ゚Д゚)ゞ pic.twitter.com/KSwX97Zi4L— ジンデンガワラマン(もっちゃん) (@8IDqHcOCHWYgPpK) January 10, 2023
こちらのように運よく先に発見されて警察が連絡をくれたあと、受け取り時に遺失届出書を作成する場合もあるようですね。
また何日後かのデータはありませんが、警察を介したケース以外に、店舗で見つかり当日や翌日などに戻ってくる場合もあります。
しかし店舗内で保管されたあと、警察に届けられるまでに1週間以上経過する場合もあることを知っておきましょう。
紛失後1週間以上かかって見つかる場合もある
店舗に届けられた場合は警察への届出に1~2週間かかることもあるので、心当たりのある店には個別に連絡して尋ねる方が早く見つかるかもしれません。
路上や公園などなら警察ですが、店舗の敷地内で財布を発見した場合は管理者や最寄りの店に届けられることが多いです。
デパートやショッピングモールでは、各店舗に届けられた落とし物が、預かりセンターやサービスカウンターなどに集められる場合もあります。
店舗によっては、しばらく保管して何日後かに警察に届けるようにしている場合もあるでしょう。
財布が無くなって慌てていたら、家の中の想像もつかない場所から出てきたという話もよく聞きます。
家の中で財布失くして、めちゃくちゃ焦りながら捜索したら冷蔵庫から冷え冷えの財布出てきた。意味がわからん。
— 背徳 (@fuckingjap1016) January 17, 2023
SNSでも冷蔵庫から出てきたという口コミは多く、帰宅直後に忙しく買ってきた物をしまっている間に、うっかり財布も一緒に入れるようです。
貴重品の不正使用を防ぐためにも、財布を無くしたときにやっておくべき対処法や見つけ方を確認しましょう。
財布を紛失したら早めの届出と連絡が大切 | 対処法を確認
財布を紛失して心当たりの場所や店を探しても見つからないときは、最寄りの警察に遺失届を提出しておきましょう。
キャッシュカード・クレジットカードなども一緒に無くした場合は、不正利用を防ぐため、すぐに利用停止の手続きを行う必要があります。
対象物 | 連絡・届出先 | 手続き |
---|---|---|
財布 (収納物も申告) |
警察 | 遺失届 (盗難届) |
キャッシュカード | 各銀行 | 利用停止 再発行 |
クレジットカード | 各会社 | |
免許証 | 警察 運転免許センター |
紛失届 再交付 |
健康保険証 | 勤務先 市町村役場(国保) |
|
マイナンバー カード (※①→③の順) |
①マイナンバー 総合フリーダイヤル |
機能停止 (利用停止) |
②警察 | 遺失届 (盗難届) |
|
③市町村役場 | 再交付 |
探しても自力で見つけられなかった場合は、なるべく早く警察に届出ることをおすすめします。
警察への遺失届はなるべく早く提出
財布を紛失したら、最寄りの警察署や派出所に遺失届か盗難届を出しておくと、届けられた拾得物の中で見つかれば電話で連絡してもらえます。
警察署で拾得物(落とし物や忘れ物)が保管される期間は3ヶ月なので、紛失に気付いたらなるべく早く届出ましょう。
- 紛失の日時と場所
- 財布の色や形などの特徴
- 記名や個別番号を記載した収納物の有無
照合しやすくなるので、紛失したと思われる日時や場所と財布の特徴を正確に伝えましょう。
カード類のように名前や個別番号などが書かれた物が入っていれば特定が簡単なので、一緒に入れていた物があるかも大切な情報です。
警察に届く拾得物の情報はデータ化されてシステムにより管理され、遺失物との照合に使われています。
※参考元:都道府県警察における遺失物の公表ページ | 警察庁ホームページ(警察庁)
電車やバスなどで紛失した場合は、県を越えて届けられる可能性もあるので注意してください。
また会社で紛失した場合は警察には届けられないので、社内の担当部署で確認しましょう。
残念ですが盗難による場合は見つかる確率も低くなると考えられ、財布が見つかったとしても中身が抜き取られている可能性が高いです。
財布にクレジットカードやキャッシュカードを入れていた場合は、先に利用停止の連絡をしておく方が安心できます。
クレジットカード・キャッシュカードは個別に連絡
クレジットカードやキャッシュカードが入った財布を無くした場合は、不正利用される危険性があるためすぐに利用停止の手続きをしましょう。
名義人にはカードの管理義務があるため、たとえ不正利用であっても請求される代金を支払わねばなりません。
債務免除の期間や基準・条件が異なるため、規約を確認してください。
財布に入っていたのはどこの会社や銀行のカードかをメモして、とにかく早く個別に連絡して手続きを進めましょう。
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利用停止の手続き完了後に再発行もできますが、警察の遺失届の受理番号が必要な場合があるので注意してください。
そのほか無くした財布に免許証・健康保険証・マイナンバーカードを入れていた場合も、悪用される危険性があるので速やかに手続きを行いましょう。
免許証や保険証などは紛失届と再発行手続きが必要
免許証や健康保険の被保険者証・マイナンバーカードなどを無くした場合は、発行元に紛失届を出して再交付の手続きをしましょう。
保険証に関する連絡や手続きは、国民健康保険の場合は市町村役場、会社員の場合は直属の上司・事務担当者や社内の担当部署が窓口になります。
しかし身分証として有効な証明書は成りすましにより悪用される危険性があり、新しいものを再交付してもらっただけでは阻止できません。
詳しくはこの記事をチェック!
本人申告の手続きをしても絶対に悪用を防げるとは限らないので、身の潔白を証明するためにも警察には必ず届出ておきましょう。
財布は外出時に肌身離さず持ち歩くので安全性が高いように思えますが、買い物の度に出し入れするので、落としたり置き忘れたりしやすいです。
財布に入れやすいカード型も発売されています。
免許証や保険証は必要なとき以外は使わないので、財布とは別に保管してリスクの分散も考えましょう。
バッグインバッグを活用して、持ち歩きたい雑貨や貴重品をまとめて整理しておけば、バッグを変える際にもさっと移動できて便利です。
おしゃれなチェーン付き財布なら落としにくいだけでなく、防犯対策にもなります。
結論 | 財布を紛失したら慌てずに届出や連絡・手続きをしよう
- 遺失届を出した人の6割以上に戻ってきたデータあり
- 見つかるまでには1~2週間以上かかる場合もある
- 自力で見つけられないときは警察に遺失届を出す
- クレジットカードや身分証はすぐ利用停止・紛失手続きが必要
- 警察の遺失届受理番号は大切にメモ・保管する
財布を紛失したとき、見つかるまで何日待つかの日数は対処次第で縮められる場合もあります。
なるべく落ち着いて行動を振り返り、まず身の回りを確認したら、落としたと心当たりの店舗や通った道を探してみましょう。
見つからないときは警察に届出ておくと、1週間以上かかっても戻ってくる確率は意外に高いです。
しかしクレジットカードや身分証明書になるものを一緒に無くした場合は、悪用されるおそれがあるので、先に利用停止や紛失の手続きをする必要があります。
財布の紛失や盗難を防ぐため、便利グッズもぜひ活用して工夫してみてください。