【執筆者:管理栄養士 朝戸尚子】
伊勢うどんがまずいと言われる理由は、普通のうどんと比べて食感や味が特徴的だからです。
一方伊勢うどんを美味しい・好きだと感じる人もおり、嗜好によって好みは分かれます。
この記事では、伊勢うどんが柔らかい理由を歴史と共に紹介し、美味しい食べ方や合うトッピングも紹介します。
伊勢うどん のこと
- まずいと言われる理由
- 普通のうどんとの違い
- おすすめのトッピング
- 美味しいアレンジ方法
お家で伊勢うどんを楽しみたいと考えている人も、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
伊勢うどんがまずいと言われる理由|食感と味が特徴的
伊勢うどんをまずいと感じる人がいるのは、普通のうどんと比べて食感と味が特徴的だからです。
- 麺がふにゃふにゃと柔らかい
- 味付けがたまり醤油ベースで甘い
伊勢うどんは三重県の郷土料理の一つで、三重県の地域団体商標にも登録されています。(※1)
うどんと言えばコシがある讃岐うどんを思い浮かべますが、伊勢うどんは食感も味も全く違い、通常のうどんの2~3倍ほどの太さと柔らかい食感が特徴です。
伊勢うどんが一般的なコシのあるうどんと違った郷土料理として定着したのは、伊勢ならではの歴史があったようです。
伊勢うどんの歴史は江戸時代より前からと古い
伊勢うどんの歴史は江戸時代以前からと古くから存在していましたが、伊勢うどんという名前が付いたのは昭和40年代中頃と新しい郷土料理です。
始まり | たまりをうどんにつけて食べていた |
---|---|
江戸時代 | 伊勢参りが盛んになる →ゆで続けた麺にたまりをかけて 出す店が出てくる |
昭和40年代初め頃 | 「伊勢うどん」と呼ばれ始める |
元々伊勢の食文化圏では、味噌を作るときに出るたまりをうどんにつけて食べる食文化がありました。
江戸時代になると伊勢参りが盛んになり、参宮客にいつでもうどんを提供できるように、ゆで続けた麺にたまりをかけて店で提供され始めるようになったようです。
江戸時代はただの「うどん」や「素うどん」と呼ばれていましたが、他のうどんと区別するために「伊勢うどん」として統一され、郷土料理として現在も愛されています。
美味しくないと感じた人の評判|コシがない麺が嫌いな人も
伊勢うどんを美味しくないと感じた人の感想としては、柔らかさが合わなかったケースが多いです。
- コシがなくて驚いた
- 柔らかいうどんが嫌い
- 味わいがない
- 甘いたれが苦手
伊勢うどんとはどういったものかを知らずに食べた人は、イメージしているうどんと全く違うため驚いてしまう人もいるようです。
伊勢うどんとか博多うどんみたいな柔らかいやつクッソまずいから嫌い
— うろこ (@k_uron) September 27, 2021
そもそも柔らかいうどんが嫌い、という人も多く見かけました。
また普通のうどんのように出汁の効いたスープがあってこそのうどんだと考えている人は、たれに絡めて食べるスタイルが好みでないこともあるようです。
美味しいと感じた人の評判|柔らかい麺と甘いたれが好きな人も
伊勢うどんを美味しいと感じた人の理由としては、柔らかい麺や甘い味付けが好き、というものが多いです。
- ふわふわの麺が好き
- 麺にたれがよく絡んで美味しい
- 甘い味付けが好み
元々柔らかいうどんが好きな人や甘い味付けが好みの人には好評なようです。
#三重 #外宮 #伊勢うどん
三重県伊勢市、外宮参道にある、大衆食堂いそべやさんで伊勢うどんを食べて、外宮へ初詣、伊勢うどんは独特なうどんです。たまり醤油ベースのつゆを絡めて食べます。うどんのコシはありませんが、美味しいですよ。 pic.twitter.com/h3vG4HdUJG— キュー (@kyuchan530) January 5, 2023
こちらの人は伊勢うどんの特徴をよく理解した上で、美味しいと言っています。
伊勢うどんとは柔らかくてたまりベースの味付けである、と事前に知っているか否かでも反応は分かれそうな印象を持ちました。
伊勢うどんを家で食べる時には、トッピングの種類やアレンジ方法を知っておくと飽きずに食べられます。
伊勢うどんの美味しい食べ方|トッピングを工夫しよう
伊勢うどんの基本のトッピングは刻みネギと一味唐辛子です。
お店によっては他の食材をトッピングして差別化されていることもあり、生卵のトッピングは一般的ですね。
- 刻みネギ
- 一味唐辛子
- 七味唐辛子
- かつお節
- 生卵、温泉卵
- めかぶ
- 天ぷら
- あおさ
- 大根おろし
- チャーシュー
- 牛すじ
伊勢うどんのトッピング、と考えると難しく考えてしまいがちですが、実は普通のうどんと同じようにアレンジが自由自在です。
たまりのたれに絡めて食べるのが一般的ですが、普通の食べ方に飽きてきたら、アレンジしてしまうのもおすすめですよ。
普通の食べ方に飽きたらアレンジもおすすめ
実際に伊勢でも食べられているアレンジメニューとしては、カレー伊勢うどんや納豆伊勢うどん、焼き伊勢うどんがあります。
おひるは焼うどん。年末に友からもらった伊勢うどん麺と専用ダレが大量にあるのでアレンジレシピに応用です(o^^o) pic.twitter.com/riE1IHdtE1
— ばにい (@bunnymiz) January 5, 2023
特に焼き伊勢うどんは人気のアレンジメニューです。
伊勢うどんはネットや通販からも手軽に購入できるので、自宅で食べてみたい人は探してみてください。
うどんについてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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結論|伊勢うどんは麺がやわらかく好き嫌いが分かれる
- 独特の柔らかさとたれの甘さが好みでない人もいる
- 柔らかい麺が好きな人には好評
- 歴史は江戸時代より前からと古い
- トッピングは自由自在
- 飽きたらアレンジして楽しもう
伊勢うどんは柔らかい食感と甘いたれの味付けが特徴ですが、コシのないうどんが好きでない人はまずいと感じることがあるようです。
一方柔らかいうどんが好きな人には好評で、伊勢の大事な郷土料理です。
自宅で食べる場合のトッピングは好みのものを何でも自由に乗せてOK。
普通に食べるのに飽きてしまったら、アレンジして楽しみましょう。
参考資料