【執筆者:管理栄養士 上月典子】
ソイジョイ(soyjoy)は高タンパクで食物繊維も豊富な栄養価が高い食品で、食べ過ぎなければ体に悪いわけではありません。
デメリットといわれる添加物やトランス脂肪酸などが、含まれているのかも気になるところですよね。
この記事では、ソイジョイ(soyjoy)の栄養成分やダイエットサポートにもメリットとなる情報も一緒にお届けします。
ソイジョイのこと
- 体に悪いとされる理由
- 間食にする場合の摂取量目安
- アレルギー物質や添加物・トランス脂肪酸は含まれるのか
- 体に良い栄養成分とメリット
ヴィーガン認証を受けている商品もあるので、詳しく解説しますね♪
目次
ソイジョイ(soyjoy)を食べ過ぎると体に悪い影響がでることも
ソイジョイを食べ過ぎるとカロリーや脂質の摂り過ぎで太ることもあり、体に悪いといわれることがあります。
肥満・糖尿病など 生活習慣病 |
・カロリーや脂質の摂り過ぎ ※トランス脂肪酸の心配はなし |
---|---|
添加物 | ほぼ心配なし |
アレルギー | 体質による |
大塚製薬から販売されているソイジョイは、種類も豊富にありますね。
- 【フルーツ系】
ストロベリー・ブルーベリー・3種のレーズン・2種のアップル・サツマイモ - 【ナッツ系】
コーヒー&ナッツ・抹茶&マカダミア・アーモンド&チョコレート・ピーナツ - 【プラントベース】
ホワイトチョコ&レモン・バナナ
ソイジョイのプラントベース商品はヴィーガン認証を受けています。
ヴィーガン・ベジタリアン・マクロビの違い
ヴィーガン・ベジタリアンはどちらも菜食主義ですが、ヴィーガンは乳製品・卵・はちみつも制限されます。マクロビオティックは玄米菜食で、肉や魚・卵・乳製品も厳格には制限されていません。
それぞれ独自の思想や哲学がある「ライフスタイル」に対し、プラントベースは「食のスタイル」の提供なので食の選択肢が広がりますね。
ソイジョイは食べ過ぎるとカロリーの過剰摂取になることもあります。
カロリーの摂り過ぎで太る|デメリットとなる量は
ソイジョイは種類によって異なりますが、1本(25~30g)のカロリーは約130~150kcalです。
フルーツ系 | ナッツ系 | プラント ベース |
|
---|---|---|---|
エネルギー (kcal) |
132~135 | 142~149 | 117~129 |
糖質(g) | 10.0~11.8 | 5.4~7.6 | 5.7~6.6 |
食物繊維(g) | 3.4~4.6 | 4.0~5.1 | 2.7~2.9 |
タンパク質(g) | 4~4.5 | 5.0~5.7 | 6.0~6.9 |
脂質(g) | 7~7.6 | 9.5~10.5 | 6.9~8.7 |
健康に良いからといって何本も一気に食べてしまうと、カロリーの過剰摂取で太る可能性がありデメリットとなるため、摂取量には注意が必要です。
ソイジョイには小麦粉が使われていないので、GI値や糖質は低めです。
GI値や糖質量は低め|糖尿病や血糖値への影響は
ソイジョイには大豆由来の食品なので、公式ホームページで低GI食品であると記載があり、糖質もフルーツ系以外は低めです。
GI値とは(※1)
GI値とはグリセミックインデックスの略で、食後血糖値上昇度の度合いを表したものです。ブドウ糖の血糖値上昇指数を100とした場合、指数が55以下が低GI食品とされています。
低GI食品は血糖値への影響も低い傾向にありますが、糖尿病の人は念のため医師に確認のうえ摂取するようにしましょう。
低GI食品は糖質の吸収が穏やかであり太りにくいとされていますが、高GI食品と一緒に摂取すると血糖値に影響するので注意してくださいね。
ソイジョイには食物繊維も含まれています。
食物繊維の摂り過ぎで腹痛や下痢になることも
ソイジョイに含まれる食物繊維はおもに難消化性デキストリンとイヌリンで、どちらも水溶性の食物繊維となります。
不溶性食物繊維との違い
不溶性は、便のカサを増やして腸を刺激し便通を整えますが、過剰摂取で便秘になる可能性もあります。
難消化性デキストリンのメリットについては、記事後半で解説しますね。
添加物やトランス脂肪酸が含まれるのかも確認してみましょう。
添加物やアレルギーは?トランス脂肪酸ゼロの理由
ソイジョイは保存料は使われておらず、添加物は香料のみとなっています。
香料には化学的に合成されたものと天然物由来のものがあります。
香料の種類(※3)
香料素材を調合した香料ベースから、水溶性・油性・乳化・粉末などの香料が製剤されています。
【化学的に合成された香料】
アセト酢酸エチル・アセトフェノン・アニスアルデヒドなど香りづけの目的で使用され、多数の物質を組み合わせ調合されます。
【天然物由来の香料】
天然香料基原物質リストの植物原料や動物原料から抽出された成分で、複数組み合わせたものが使用されます。
ソイジョイには、大豆・卵・乳製品やフルーツ・ピーナッツが含まれているので、これらの食材にアレルギーがある人は食べるのは控えましょう。
トランス脂肪酸とは(※4)
天然の食品中に含まれているものと、油脂の加工・精製される過程でできるものがあります。常温で液体の植物油や魚油に水素添加し製造する工程で人工的にトランス脂肪酸ができることがありますが、食品から摂る必要がないものと考えられています。
WHO(世界保健機関)はトランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくするように勧告しており、日本人の場合はおよそ2gとなっています。
日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量は総エネルギー摂取量の0.3%なので、日常生活で摂り過ぎる可能性は低いと考えられますね。
ソイジョイは適量なら体に良いと期待される栄養成分が含まれています。
ソイジョイ(soyjoy)の体に良い栄養成分|大豆イソフラボンとは
ソイジョイにはさまざまな栄養素が含まれています。
糖質 | ・血糖としてのエネルギー源 ・グリコーゲンとして筋肉に貯蔵 |
---|---|
食物繊維 | ・腸の調子を整える ・血糖値上昇を抑える |
タンパク質 | ・皮膚や筋肉・髪の毛などをつくる ・ホルモンや免疫物質の材料 |
脂質 | ・エネルギーの貯蔵 ・身体機能や生理機能を一定に保つ ・脂溶性ビタミンの供給源 |
ソイジョイに含まれる大豆イソフラボンは、大豆や大豆胚芽に多く含まれる成分でフラボノイドの一種です。
エストロゲンは卵巣ホルモンで、子宮や卵巣の健全な発育だけでなく、健康維持や女性としての美しい身体づくり・若々しい肌を生成する助けになる美容にも大切なホルモンです。
ほかにも、ソイジョイにはメリットがありますよ。
難消化性デキストリンとグルテンフリーのメリット
難消化性デキストリンとは「消化しにくいデキストリン(デンプンの仲間)」という意味で、トウモロコシのデンプンを加水分解する過程で難消化性成分を取り出して調製された水溶性食物繊維です。(※5)
低粘性・低甘味で溶けやすく透明で、耐熱性・耐酸性に優れている特徴があり、医薬品や食品・飲料、トクホの商品など幅広く使われていますね。
- 食後血糖の上昇を抑える
- 腸の調子を整える
- 内臓の脂肪量や食後の血中中性脂肪値を抑える
- ミネラルの吸収を促進
また、ソイジョイは小麦粉ではなく大豆由来なのでグルテンフリー食品です。
グルテンとは
ラテン語で「糊」という意味で、おもに小麦に含まれるタンパク質です。水を加えると糊状になるため、この粘着性を活かしてパンやケーキなどが作られています。グルテン含有量20ppm以下はグルテンフリー食品となっています。
グルテンは消化されにくい粘性のタンパク質なので、体質によっては腸内環境が悪化することもあるといわれています。
医療品にような効果効能を期待できるわけではありませんが、これらの2つは腸の調子を整えるはたらきだけでなく、さまざまなメリットがあるのでダイエットサポートにもなりますね。
健康的なダイエット法|大豆タンパク質の腹持ち効果
食物繊維も豊富で植物性由来の大豆タンパク質・低GI食品のソイジョイは、1本でも食べ応えがあります。
ダイエット中の間食にもおすすめで、種類も多いので選ぶ楽しみも魅力ですね。
忙しいときは、ミネラルやビタミンが摂れる飲みものと一緒に摂るのも良いですよ。
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結論|ソイジョイ(soyjoy)は適量なら健康に悪いわけではない
- 糖質もGI値も低めで間食するなら1本程度がおすすめ
- 原材料にアレルギー症状がある人は確認が必要
- 添加物やトランス脂肪酸の心配はほとんどない
- 大豆タンパクや大豆イソフラボンを積極的に摂ろう
- 難消化性デキストリンやグルテンフリーを活用してダイエット
ソイジョイは低糖質・低GI食品で食物繊維も含まれ、大豆の良質なタンパク質も同時に摂れる栄養価の高い食品ですね。
常温で保管できるので、防災用や備蓄用にストックしておくのも良いででしょう。
ダイエットのお供にもおすすめなので、上手に活用してくださいね♪