【執筆者:栄養士 今冨るみ子】
R1ヨーグルトが体に悪いと思われるのは、食品添加物や太ることを心配しているからだと考えられますが、飲み過ぎなければ大きな問題はないでしょう。
体質に合わない人もいるので注意が必要ですが、ほかのヨーグルトとは違う効果も期待されており毎日でも摂りたい食品の一つです。
そこで、この記事ではR1ヨーグルトを摂るために知っておきたい次のことを紹介します。
R1ヨーグルトのこと
- 食品添加物の影響
- 腹痛になる体質
- カロリーの比較
- すごいと言われる理由
他のヨーグルトとどう違うのか知りたい人にも参考になるはずです。
目次
R1ヨーグルトは飲み過ぎなければ体に悪いわけではない
R1ヨーグルトは体に悪いと考える人もいますが、適量なら大きな問題はないと考えられます。
ただ、体質によっては腹痛や下痢、アレルギー症状を起こす人もいるので注意が必要です。
食品添加物 | 体に悪い影響(ほぼ心配なし) |
---|---|
腹痛・下痢 | 体質による |
アレルギー | 体質による |
肥満 | 糖質・脂質の摂り過ぎ |
R1ヨーグルトに含まれる食品添加物による健康への影響を心配する人がいますが、通常の量なら問題はないでしょう。
食品添加物の健康への影響は少ない
食品添加物は、人が毎日摂取し続けても健康への影響がないとされる量を定められています。(※1)
実際に使用される添加物は基準値よりもさらに少なくしている場合が多いので、R1ヨーグルトを毎日摂り続けても心配ありません。
ペクチン | 安定剤 |
---|---|
ステビア | 甘味料 |
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物 | |
スクラロース | |
エリスリトール | |
ポリデキストロース | 食物繊維 |
R1ヨーグルトの甘味料は、少量で砂糖の数百倍の甘さを感じさせるので、使用することで食品のカロリーを抑えられます。
スクラロースは多量摂取したらお腹がゆるくなると言われていますが、通常の摂取では問題ありません。
食べるヨーグルトタイプのR-1無添加やR-1低脂肪は、食品添加物は使用されていません。
体質によってはR1ヨーグルトが合わない人もいます。
体質によっては腹痛や下痢になるおそれも
過敏性腸症候群や牛乳アレルギーの人は腹痛になるおそれがあるので、注意が必要です。
しかし、ヨーグルトは乳糖が牛乳よりも少なめなので、お腹がゆるくなりやすい乳糖不耐の人でも飲みやすい食品です。
乳糖不耐
牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼの分泌が少ないため、牛乳を飲むと腹痛や下痢を起こします。
飲むヨーグルトでの腹痛についてはこちらでも詳しく解説しています。
詳しくはこの記事をチェック!
飲み過ぎたら腹痛が心配なだけでなく、カロリーオーバーも気になりますね。
飲み過ぎると太る原因に | 適量なら問題ない
R1ヨーグルトは甘めですが、1本(個)だとそこまでカロリーは高くなく飲み過ぎなければ太る心配はないでしょう。
固形タイプ 112g |
砂糖不使用 | 56kcal |
無添加 | 71kcal | |
ストロベリー脂肪0 | 74kcal | |
ブルーベリーミックス 脂肪0 |
76kcal | |
低脂肪 | 77kcal | |
89kcal | ||
固形タイプ 336g |
プレーン | 100gあたり 64kcal |
ドリンクタイプ 112ml |
砂糖不使用甘さひかえめ | 41kcal |
低糖・低カロリー | 50kcal | |
満たすカラダ鉄分 | 51kcal | |
満たすカラダカルシウム | ||
ブルーベリーミックス | 55kcal | |
ストロベリー | 56kcal | |
76kcal |
一番カロリーの高いものでも、オーソドックスなタイプの明治プロビオヨーグルトR-1の89kcalです。
しかし、何本も飲むとカロリーオーバーになり太る原因になるので飲み過ぎは避けましょう。
R1ヨーグルトは適量を守れば、毎日摂りたいうれしいメリットがあります。
R1ヨーグルトを毎日飲みたい理由 | 乳酸菌のうれしい働き
普通のヨーグルトと違いR1ヨーグルトがすごいと言われるのは、乳酸菌1073R-1株が使用されているからです。
乳酸菌1073R-1株のはたらきは、明治ヨーグルトライブラリーのサイトに書いてあります。
地方自治体の協力を得たヒト試験やマウスの抗インフルエンザ試験を実施し、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトに、NK活性増強効果や風邪症候群への罹患リスク低下効果、さらにはインフルエンザの抑制効果の可能性があることがわかりました。
引用元:明治ヨーグルトライブラリー
免疫力アップやインフルエンザ予防など、体を強くするヨーグルトとして摂る人は多いようですね。
インフルエンザ予防にはR-1ヨーグルトを飲むようにしている。理由は、2012年に行われた実験に驚いたから。
“ある小学校で毎日1本 R1ヨーグルトを飲ませたところ、これまで学級閉鎖レベルで感染していたのにその年は発症者がゼロだった”そう。
マスク以外でのコロナウイルス予防としても効くといいな😷 pic.twitter.com/GCt5Qm20M3— 白 (@012_shiro) February 27, 2020
しかし、医薬品のように病気に対する効果・効能が期待できるものではないことは理解しておきましょう。
また、花粉症対策にも乳酸菌が話題ですが、アレルギー性鼻炎の人の効果は30%以下と言われています。(※2)
便秘にお困りの全国の妊婦さん聞いてください…!!
R1ヨーグルトめっちゃ効きます…!!これ栄養吸収出来てる?!って心配になるくらいめっっっちゃ出ます..!!
効果よく分かってなくてこの2日間辞めて酸化マグネシウムだけにしたら出方が明らかに減ってこれはR1のお陰だったんだと確信しました…!!— マロたろう@3y👧➕0m👶🎀 (@marotaro0619) December 16, 2020
また、乳酸菌の効果が出るまでは時間がかかります。
継続して飲まないとせっかくの善玉菌の定着も続かないので、R1ヨーグルトは出来るだけ毎日摂ることをおすすめします。
ヨーグルトの保存方法についてはこちらで詳しく解説しています。
詳しくはこの記事をチェック!
結論|R1ヨーグルトは適量なら体に悪いわけではない
- 食品添加物は心配ない
- 乳糖不耐の人は少量ずつ摂る
- 適量なら太る心配はない
- すごいと言われる秘密は乳酸菌1073R-1株の効果
- 毎日摂ることで善玉菌を定着
R1ヨーグルトの食品添加物は健康に問題のない量を定められており、毎日摂っても体に悪い影響は少ないと言えます。
乳糖不耐の人でも腹痛になりにくい食品ですが、少量ずつ摂るようにしましょう。
カロリーは牛乳の代わりに飲んでもあまり変わりませんが、飲み過ぎると太る原因になる可能性があるので注意が必要です。
医薬品のように効果・効能が期待できるわけではありませんが、R1ヨーグルトの乳酸菌1073R-1株のさまざまな働きが報告されています。
善玉菌を定着させるには毎日摂ることがおすすめです。