【執筆者:編集部 柴崎マリ】
卵焼きの常温放置は、腐りやすくなるだけでなく食中毒のおそれもあるため危険です。
とはいえ、卵焼きはお弁当に活用する機会も多く、結果的に長時間常温にさらしている人も多い食品でしょう。
そこでこの記事では、卵焼きを安全に味わうため、以下の情報をご紹介しています。
卵焼きのこと
- 手作り品を常温や冷蔵庫で保存した際の日持ち目安
- 腐るとどうなるか
- 正しい保存方法と冷凍のコツ
- お弁当に詰める際のポイント
ぜひ最後まで記事を読んで、常温で放置した卵焼きや、作り置きした卵焼きが何日まで食べられるかの判断に役立ててください♪
目次
卵焼きは常温でOK?冷蔵庫で何日までかの日持ちも解説
卵焼きは傷みやすいため、常温保存できません。
市販品 | 常温 | NG |
---|---|---|
冷蔵 冷凍 |
記載の消費・賞味期限まで | |
手作り | 常温 | NG (調理後1時間以内が目安) |
冷蔵 | 翌日中 (早めに消費) |
|
冷凍 | 2週間ほど |
卵焼きは日持ちせず、常温保存することで腐りやすくなります。
お弁当に入れるときは、適切な対策を行わないと食中毒に発展する可能性があるので注意が必要です。
常温放置が危険な理由
卵焼きの常温放置は、食中毒のリスクを高めるおそれがあります。
卵焼きの食中毒で代表的なのがサルモネラです。(※1)
細菌は適温や水分などの条件が整うことで増殖し、食中毒を起こします。
サルモネラの場合は、40℃ほどで放置するとたったの2~3時間で食中毒が発生する量まで菌が増える場合があります。
調理後の卵焼きはすぐに冷蔵して、菌の増殖を防ぎましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
食中毒は、食品が腐っていなくても微生物が増えれば発生する恐れがあるので、腐っているように見えずとも長時間常温に置いた卵焼きは食べないのが安全です。
腐るとにおいや味に変化が
食品の腐敗は、微生物が増加することで起こります。
そのため、常温でおいた卵焼きは冷蔵した場合より腐りやすいです。
- 粘り気やベタつき、カビなど見た目の異変
- 酸っぱさや鼻をつく刺激臭、発酵した味などにおいや味の異変
手作りの卵焼きは傷みやすく保存期間も短めです。
冷蔵保存しても翌日中の消費が推奨ですが、冷凍することで日持ちを延ばせますよ。
常温保存できない卵焼きの正しい保存方法|作り置きには冷凍
手作りの卵焼きは常温保存できませんが、冷凍することで2週間ほど保存できます。
常温 | NG (お弁当に入れる際は工夫が必要) |
---|---|
冷蔵 | ・半熟にならないようしっかり火を通す ・食べる際は再過熱する ・ラップで包み調理翌日中には食べきる |
冷凍 | ・半熟にならないようしっかり火を通す ・食べる際は再過熱する ・調理後1口大にカット ・1切れずつラップで包む ・保存用密封袋に入れて封をする ・2週間ほど保存可能 |
卵焼きは冷凍保存可能ですが、冷えるとパサパサになりがちです。
そんな卵焼きも、調理の際の一工夫で冷凍してもふわふわ食感をキープできるようになります。
冷凍保存する際のポイント
卵焼きを冷凍する際は、卵にマヨネーズと水に溶いた片栗粉を混ぜるのがおすすめです。
卵焼きが冷凍できると知って、最近ゲゲお弁当用の卵焼きを作って冷凍してるんだけど、水とき片栗粉とマヨネーズを入れるレシピだと、食べるときもふわっふわで、冷凍されてたとかまるでわからないそうな。 pic.twitter.com/hHc2rZki7G
— 碧也ぴんく (@pinkjyoudai) April 22, 2021
マヨネーズを加えることで卵は冷めても柔らかく、色合いも鮮やかになります。
また、片栗粉はしっとり感を出してくれるのでパサつき対策に有効です。
- 卵3個に対し
マヨネーズ小さじ2、水小さじ1と片栗粉小さじ1の割合 - 解凍は電子レンジで2切れに対し
500ワットで1分30秒、600ワットで1分20秒
温め過ぎるとパサパサするので様子を見て加熱
あらかじめ冷凍品として販売されている卵焼きは、調理法も冷凍用に調節されているのでおすすめですよ。
作り置きした卵焼きをお弁当に入れる際は、食中毒を起こさないよう工夫が必要です。
弁当に入れる際の注意点
卵焼きをお弁当に詰める際は、雑菌が増殖しないように気を配り食中毒が起こらないよう工夫しましょう。
以下のポイントに気をつけることで、食中毒の発生確率をぐっと下げられますよ。
- 調理の際は半熟にせず固くなるまで火を通す
- お弁当に詰める際にしっかり再過熱して殺菌する
- 冷めてから弁当箱のフタを閉じて水蒸気の発生を防ぐ
- 保冷剤・保冷バッグを使う
- 水分が多い野菜・果物とは別の容器に詰める
- 自然解凍は水分が出やすいので避ける
先述したとおり、食品が傷むのは水分と温度が菌にとって好ましい条件でそろったときです。
結論|卵焼きの常温放置は危険!調理法に工夫して冷凍しよう
- 傷みやすいので常温保存できない
- 常温では1時間以内の消費を推奨
- 冷凍すると日持ちを延ばせる
- マヨネーズと水溶き片栗粉を使って作ると冷凍してもフワフワに
- お弁当に詰める際は一工夫で雑菌の増殖を防ごう
おかずやお弁当に大活躍の卵焼きですが、常温で置くと数時間で傷んでしまう可能性があります。
お弁当に詰める際は、雑菌の増殖を抑えるため温度や水分によく注意しましょう。
また、マヨネーズや水溶き片栗粉を使えば見た目も鮮やかでフワフワの卵焼きに仕上がります。
冷凍してもパサパサにならず食感をキープできるので、作り置きしたい場合はぜひ活用してくださいね♪