【執筆者:編集部 大室康代】
市販のガトーショコラには、製造・包装の工夫から常温保存できる物もあります。
しかし、開封後は賞味期限関係なく傷みやすくなるため、常温放置せずに冷蔵保存で早めに食べ切りましょう。
手作りのガトーショコラは、調理の過程で空気中の雑菌に触れて痛みやすいため、粗熱が取れたら冷蔵保存すると日持ちします。
しっとり美味しいガトーショコラを最後まで食べ切るために、下記のことを調べてみました。
ガトーショコラのこと
- 市販品・手作りは常温保存可能?
- 常温保存可能品とその他の違い
- 腐る時の状態とは
- 常温で持ち運ぶ時の注意点
この記事では、常温保存できる・できない物の違いや、開封後保存に適した場所を紹介しています。
食べ切れない時の冷凍方法も紹介していますので、参考にしてくださいね♪
目次
ガトーショコラ常温保存の賞味期限|手作りの日持ちも
市販のガトーショコラは材料や製造方法の違いから常温保存できる商品と、冷蔵・冷凍保存の商品があります。
未開封 | 開封後 | ||
---|---|---|---|
市販品 | 常温品 | 10~60日程度 | 冷蔵で お早めに |
冷蔵品 | 10日~2週間程度 | ||
冷凍品 | 1ヶ月程度 | ||
手作り | ・冷蔵で3~4日程度 ・冷凍で1ヶ月程度 |
手作り品は、当日中に食べる予定で涼しい時期なら常温で置いても大丈夫そうですが、夏場に関係なく室内の温度はエアコンなどで20℃前後に調節されているため、何日持つとは明確には言えません。
手作りの食べ頃はこちらの記事を参考にしてください。
詳しくはこの記事をチェック!
市販品の常温保存が可能なのは、未開封の時のみで開封後の常温保存はおすすめしません。
開封後と手作りが常温保存できない理由
市販品の開封後と手作りは空気中の雑菌に触れてしまい、そのまま常温保存すると、微生物の増殖を促してしまいます。
- 微生物は、水分・栄養分・温度が揃うと爆発的に増殖します。(※1)
- カビが生息するには、酸素が必須です。(※2)
- カビも微生物も、20~30℃の気温が一番増殖しやすい温度です。
市販品ガトーショコラは、脱酸素剤を使用したり包装に空気や湿気を通さない加工が施されたりして、未開封時の日持ちを延ばしていますが、開封すると触れてしまうので日持ちが短くなるのです。
ラグノオのガトーショコラは、未開封時の賞味期限が常温(直射日光を避けて)100日と長いですが、開封後は早めに食べてくださいと表記しています。
開封後や手作りを常温放置し続けると、賞味期限切れかどうか関係なく傷む可能性があります。
食べられない場合の見分け方を覚えておきましょう。
常温放置で腐ると?|ブルーム現象なら食べられる
常温保存可能なガトーショコラも開封後は湿気や雑菌が原因でカビが生える・腐るため、常温放置しないようにしましょう。
食べられない | 食べられる (ブルーム現象) |
|
---|---|---|
見た目 変色 |
フワフワした カビが生えている (白や緑) |
・全体的に白くなる ・白い斑点が付く |
臭い 匂い におい |
・腐敗臭 ・カビ臭い |
チョコレートの匂い |
食感 感触 |
粘りがある | 乾燥して ボソボソする |
ガトーショコラは、冷蔵庫で冷やした物を常温に出すと温度差で結露し、そのまま常温で置くとカビが生えます。
少し前に作ったチョコレートケーキっぽいなにかにカビが生えました
不味さが際立ってましたねぇ pic.twitter.com/haJX8yN2wA— ライアーA (@Im_Liar27011639) November 5, 2021
また、白い斑点がブルーム現象なら食べられますが、カビと似ているため判断しにくいです。
プロセカ×ローソン始まった日に買ったチョコレート達昨日まで常温で放置して今更冷凍庫で冷やし出したからブルーム現象ひどい笑笑 pic.twitter.com/zmhlh0PnPa
— ネコドラ (@Nekodora_sub) July 14, 2021
これはチョコレートの場合なので分かりやすいですが、ガトーショコラの場合は粉砂糖・ブルーム現象・カビなど、さまざまな要因があるため判断しにくく、変化が表れたら食べない方が安全でしょう。
食べる時は自己責任になるため他の様子もよく確認してください!
ガトーショコラを劣化させないためにも、正しい保存方法を確認しておきましょう。
開封後・手作りのガトーショコラを日持ちさせる保存方法
常温保存できるガトーショコラも開封後は、日持ちしません。
食べ切れない場合は、冷蔵庫や冷凍庫で保存しラップで密閉すると乾燥や匂い移りを防げますよ。
常温 | × |
---|---|
冷蔵 | 小分けしてラップでピッタリ包む (野菜室がおすすめ) |
冷凍 | ・小分けしてラップでピッタリ包む ・冷凍用保存袋に入れる |
ガトーショコラの材料であるチョコレートの保存最適温度は15℃~22℃で冷たすぎるのもよくないため、冷蔵保存する時は冷蔵庫(0℃~10℃)ではなく、温度変化が緩やかな野菜室(3℃~8℃)が最適です。
また、保存期間を延ばしたいなら冷凍保存しましょう。
冷凍保存は小分けがおすすめ
ガトーショコラを冷凍する時はホールより、1回分にすると食べたい分だけ解凍できて、再冷凍を防げるのでブルーム現象も避けられます。
小さめな冷凍保存袋に入れたらなるべく空気を抜いて保存しましょう。
手土産で持ち運びする時は、季節関係なく保冷材を入れると安心です。
持ち運びするなら保冷材を入れよう
季節関係なくエアコンが付いている車内や電車は常に20℃前後の気温です。
洋生菓子の保存温度は18℃以下に抑えると変質しにくく、常温保存可能な物も保冷材を入れて持ち運ぶと安心ですよ。(※3)
他のデザートの日持ちもぜひチェックしてみてくださいね♪
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結論 | ガトーショコラは常温・冷蔵・冷凍を確認して保存しよう
- 市販品は常温保存できる物がある
- 常温保存できるものは空気に触れない工夫がされている
- カビや異臭がしたら処分しよう
- 開封後や手作りは冷蔵・冷凍保存
- 持ち運ぶ時は保冷材を入れよう
市販のガトーショコラには、常温保存できて日持ちする物がありますが、商品によって保存方法が異なるのでよく確認しましょう。
未開封時に常温保存可能でも、開封後に常温放置すると腐る可能性もあるため、冷蔵保存するか早めに消費するのがおすすめです。
劣化するとブルーム現象かカビか、見た目で判断しにくい食べ物なので、食べ切れないと思ったら常温放置せず冷凍して安全に食べ切りましょう。