【執筆者:管理栄養士 市沢淳美】
基本的にチーズケーキは常温保存できないため、何時間も放置した場合は見た目や臭いに異変がないか確認しましょう。
常温保存可能な商品であれば、賞味期限まで日持ちするので問題なく食べられます。
手作りチーズケーキは粗熱をとる時間に気を付けて、持ち運ぶ際は温度管理を徹底しましょう。
この記事ではチーズケーキを安全においしく食べるために、以下の項目について紹介します。
チーズケーキ のこと
- 常温放置しても大丈夫な時間
- 傷んだ状態の見分け方
- 品質とおいしさを守る保存方法
- 手作りチーズケーキを常温で持ち歩く際のポイント
常温で持ち歩いても大丈夫な、手土産にぴったりの商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
要冷蔵や手作りのチーズケーキは常温保存不可|半日放置は要注意
要冷蔵や手作りのチーズケーキは常温保存できませんが、短時間で見た目や臭いに異変がなければ食べられます。
常温保存可能と表示されている商品は、未開封であれば問題なく食べられますが、開封後は早めに食べ切りましょう。
一般的にチーズケーキは常温保存に適さないもので、季節によっても気温や湿度が異なるため、具体的に常温で何時間までなら大丈夫とは言い切れません。
市販品 | 常温可 (未開封) |
賞味期限まで |
---|---|---|
常温可 (開封後) |
お早めに | |
要冷蔵 | ||
要冷凍 | 解凍後、お早めに | |
手作り | お早めに |
口コミでは、丸一日放置しても大丈夫だったという意見がある一方で、半日放置してカビが生えたという意見もありました。
常温放置して食べられるか悩んだときに判断できるよう、見分け方をお伝えします。
傷んだチーズケーキの見分け方
チーズケーキが傷んでいるかどうかは、見た目・臭い・質感で判断できます。
詳しい特徴は以下の通りです。
- 変色:青カビだけでなく黒色やオレンジ色などのカビもある
- 異臭:酸っぱいような臭いやアルコール臭など
- 粘り:ぬめりや糸を引くような粘り
- 膨張:密閉された個包装の商品の場合
常温放置した場合は自己責任での判断になりますが、上記4つに一つでも当てはまる場合は食べずに処分することをおすすめします。
また、チーズケーキで考えられる食中毒として、リステリア・モノサイトゲネス(以下、リステリア)によるものが挙げられます。
主な原因食品:非加熱のチーズ・生ハム・スモークサーモンなど
菌の特徴:低温や高い塩分濃度でも増殖するが、加熱に弱い
ただし、輸入品については一概に言えないため、持病がある人や妊娠中の人は注意しましょう。
常温保存できる商品だとそのまま持ち運んでも傷みにくいので、プレゼントや手土産におすすめです。
手土産には常温保存できる商品がおすすめ
要冷蔵や手作りのチーズケーキは傷みやすく持ち運びに気を遣いますが、もともと常温保存できる商品であれば気兼ねなく持ち運べます。
相手先がすぐに食べない場合でも、保存場所に困る心配が少ないという利点もあります。
御用邸のチーズケーキは、賞味期限が製造日から16日(お取り寄せの場合は、お届けから7日間以上)と長く、常温でも大丈夫な商品です。
品のあるパッケージで味にも定評があるため、手土産にぴったりです。
資生堂パーラーチーズケーキは、個包装で常温保存が可能な商品です。
要冷蔵の商品や手作りのチーズケーキはもちろんですが、常温保存可能な商品でも開封後は傷みやすいです。
適切に保存して最後までおいしく食べ切りましょう。
常温商品や手作りのチーズケーキが日持ちする保存方法
チーズケーキは保存方法を守らないと傷みやすいため、商品の表示をよく確認しましょう。
「直射日光や高温多湿を避けて保存してください」のような表示は常温で保存できますが、暑い日は注意が必要です。
手作りチーズケーキの場合、焼き立ては1~2時間常温に放置して粗熱をとってから冷蔵庫や冷凍庫へ入れてください。
常温商品 | 未開封 | 常温 (25℃以上は冷蔵庫(※3)) |
---|---|---|
開封後 | 冷蔵庫 | |
手作り | 1~2時間常温で粗熱をとる その後、冷蔵庫または冷凍庫 |
密封されていない商品や手作りのチーズケーキは、そのまま保存するとおいしさが半減する可能性があります。
おいしさを逃さないために、保存のコツを確認しておきましょう。
個包装されていないチーズケーキを日持ちさせる保存のコツ
チーズケーキのおいしさを損なわずに保存するには、なるべく空気に触れさせないことが大切です。
チーズケーキによく使用されるクリームチーズは臭い移りしやすく、乾燥すると食感を損なうので、これらを予防するために次の方法で保存しましょう。
- 箱やケースから取り出してタッパーに入れるか、お皿に移してラップをかける
- 一つずつラップに包み、保存袋にいれて密閉する
しかし、手作りチーズケーキを手土産やプレゼントにする場合は、おいしさも安全も保ちながら箱やケースに入れて渡したいですよね。
渡す相手に味も見た目も楽しんでもらえるよう、手作りチーズケーキを持ち運ぶ際に押さえたいポイントを確認しましょう。
手作りチーズケーキを常温で持ち歩く際のポイント
手作りをプレゼントする場合は、特に傷みやすいレアチーズケーキよりも、ベイクドチーズケーキがおすすめです。
しかし、ベイクドチーズケーキは粗熱をとったり、冷蔵庫で寝かせたり、焼き上がってからも時間がかかります。
しっかりと保冷した状態で渡すために、次の手順で準備すると良いでしょう。
- 前日の夜にチーズケーキを作る
- 1~2時間程粗熱をとってから型を外す
- ラップをかけて冷蔵庫で一晩寝かせる
- ラップをとって保冷剤と一緒に箱やケースに入れる
- 保冷バックに入れる
手作りチーズケーキの持ち運びは少し手間がかかりますが、安心して食べてもらえるように温度管理を徹底しましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
結論 | チーズケーキは常温保存可能な商品もあるが基本は冷蔵庫へ
- 常温で半日放置したものは傷んでいる可能性が大きい
- 変色・異臭・粘り・袋の膨張は傷んでいるサイン
- 手土産には常温商品がおすすめ
- 常温商品も開封後は冷蔵庫へ
- 手作りチーズケーキの持ち運びには保冷剤&保冷バッグ
チーズケーキは常温保存可能な商品もありますが、要冷蔵や手作りのチーズケーキは常温保存できません。
うっかり常温放置した場合は自己責任での判断になりますが、傷んでいないかよく確認しましょう。
常温保存可能な商品は、持ち運びや日持ちの観点から手土産やギフトにぴったりです。
焼き立ての手作りチーズケーキは、1~2時間常温で粗熱をとってから冷蔵庫や冷凍庫で保存します。
持ち運ぶ際はしっかりと保冷して、相手に安心しておいしく食べてもらいましょう。