【監修者:野菜ソムリエプロ みつはしさなこ】
【執筆者:同上】
きのこは傷みやすいため、袋やパックにはいったまま常温で保存するのは、やめたほうがいいでしょう。
水分が多いきのこは、涼しい場所や冷蔵庫での保存がおすすめですが、実際はどちらもあまり日持ちしません。
そこで、新鮮なうちにちょっとした一手間をかけたほうが、保存性が高まるだけでなく、美味しさや栄養価アップにもつながりますよ。
きのこのこと
- 常温保存でも大丈夫?
- 保存は冷蔵庫がベスト?
- 長持ちさせる方法は?
- 保存でうまみや栄養が変わるの?
この記事では、そのまま保存した場合の目安期間や、長持ちさせて美味しさや栄養価を高める保存方法を紹介しています。
「きのこの賞味期限が何日か知っておきたいな…」という方は、早めに下処理する方法を覚えると、長く美味しくきのこを楽しめるので、最後まで読んでくださいね!
みつはしさなこ先生
野菜ソムリエプロ
みつはし先生の公式ブログ・Twitter・Instagram
目次
きのこは常温保存でも大丈夫?保存期間の目安
きのこは、パックに入ったまま常温で放置するのは、できれば避けたほうがいいでしょう。
涼しければ常温保存できないわけではありませんが、温度が一定した冷蔵庫のほうがベターです。
常温 | 涼しい場所で2日程度 |
---|---|
冷蔵 | ラップやポリ袋で密閉させて3日程度 |
水分が多いきのこは常温も冷蔵もあまり日持ちはしないため、日にちが経つと傷みやすくなります。
ここでは、傷んだきのこの特徴をまとめているので、食べられるか見分け方を参考にしてくださいね。
常温保存は要注意
きのこは涼しい場所なら常温保存できますが、日持ちはしないので翌日までに使い切るようにしましょう。
冷蔵庫保存なら3日が日持ち目安
きのこは、温度が一定な冷蔵庫に入れて、3日程度日持ちします。
きのこを保存するときは、空気に触れないようラップやポリ袋で密閉させてくださいね。
水分が多いきのこは、実際あまり日持ちしません。
そこで、すぐに使い切れないときは、次章の長持ちさせる保存方法を参考にしてください。
同じ常温でも一工夫で保存性が高まるので、要チェックです!
腐るとどうなる?食べられない状態の見分け方
きのこが変色している、粘り気がある、酸っぱいにおいがするなどの特徴が現れたら、腐っている可能性が高いので、食べるのはやめておきましょう。
きのこ別の見分けが気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
なお、きのこの表面にうっすらとした白いモヤモヤが出ているのは、腐った状態ではありません。
#ブナシメジ の #気中菌糸 が発生してしまったのをもらいました。
スーパーなどの店頭で、よくお客さんにカビかなんなのか聞かれますが、菌糸なので食べられます!
売場では袋が空いていたり、温度差があったりすると発生するんですけど、まあ鮮度は良くないのが大半なので早めにたべましょう。 pic.twitter.com/2FLlQb0MfJ
— コジマコブラ@閑散期 (@831journal) February 6, 2019
この白いモヤモヤは気中菌糸と呼ばれ、きのこが自ら作り出したものです。
食べても問題ありませんが、日数が経過したものや冷蔵、常温の温度差にあったものに見られるため、早めに食べたほうがいいですよ。
きのこの長持ち保存|うまみ&栄養UPさせるには
きのこは、そのまま常温で保存すると傷みやすいので、冷凍保存するか日の当たるところで乾燥させましょう。
どちらの場合も、2週間〜1ヶ月近く日持ちするうえに、美味しさや栄養価が高まります。
保存期間 | 保存メリット | |
---|---|---|
冷凍 | 約1ヶ月 | うまみ成分がアップする |
乾燥 | 約2週間 | ビタミン成分がアップする |
それぞれ保存の手順や、あると便利な道具を紹介しているので、最後までチェックしてくださいね!
冷凍するとうまみ成分がアップ
冷凍したきのこは、きのこの細胞壁が壊れてうまみ成分が出やすくなっています。
保存期間が1ヶ月と長持ちするので、新鮮なきのこが手に入ったら、早めに冷凍処理するといいですよ。
- ぶなしめじ、えのきだけ:石づきを切り落としてほぐし、ジッパー付き袋で密閉する
- しいたけ、まいたけ:食べやすい大きさに切り、ジッパー付き袋で密閉する
- 使うときは、どちらも凍ったまま加熱調理する
保存は、冷凍に対応したジッパー付き袋を活用してくださいね!
干すとビタミンD成分アップ
きのこはを干すと、紫外線と熱によってビタミンD類の量が増えます。(※1)
ビタミンDは体内でミネラルの代謝に関わり、おもに丈夫な骨を維持するのを助けます。(※2)
子供だけでなく、大人も意識して摂りたいビタミンの1つなんですよ。
自家製で干したきのこは、市販の干しきのこより水分がやや残りやすいので、2週間程度を保存の目安にするといいでしょう。
日光浴中のしいたけちゃん。
どうやら、椎茸は食べる前に干すと
ビタミンDがさらに注入される。
肉厚でうまうまでした🍄
嫌いだった椎茸が今は、好き。
大人になるのも悪くない。 pic.twitter.com/GWIDgOx4xw— 🍌バナナ🍌 (@ujC47NMDygZGAZu) October 25, 2020
特に、干したしいたけにはビタミンD類が多く含まれるので、おすすめです。
干し野菜用ネットがあると、簡単に干しきのこが作れます。
ふだんは小さく畳んで収納できるので、キッチンに備えておくといいですね!
結論|きのこはそのまま常温保存より一工夫しよう
- そのままではあまり日持ちしない
- 冷蔵保存でも早めに食べる
- 冷凍するか干すと長持ち
- 冷凍ならうまみ成分アップ
- 干すと栄養価アップ
きのこはそのままでは常温、冷蔵でも2〜3日しか日持ちしないので、早めに一手間をかけると長持ちします。
冷凍保存する、もしくは常温で天日干しすると、保存性だけでなく美味しさや栄養価もアップして一石二鳥なので、ぜひ試してみてくださいね。