【執筆者:管理栄養士 浦川彩子】
白だしの賞味期限は、未開封なら常温で1年程度と比較的日持ちします。
ただし、開封後の保存方法を誤った場合や、数週間で使い切れなかった場合はカビが生えて腐る恐れがあるので取り扱いに注意しましょう。
この記事では、冷蔵庫・冷凍保存した場合の保存期間目安やレシピなど、白だしを安全に使い切るために以下の項目に沿って紹介します。
白だしのこと
- 未開封・開封後の賞味期限
- 開封後も常温保存可能かどうか
- 賞味期限切れで腐るとどうなるか
- 日持ちさせる正しい保存方法
使い切れないまま賞味期限切れになりそうで困っている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
白だしの賞味期限|未開封・開封後の日持ち
開封後や自家製の白だしは早めに使い切りましょう。
市販品 | 未開封 | 12~13ヶ月 |
---|---|---|
開封後 | 2~3週間程度 | |
手作り | お早めに |
賞味期限は未開封の場合、常温保存で製造日から1年程度です。
▼キッコーマン 旨みひろがる香り白だし 賞味期限:12ヶ月
▼ヤマキ 割烹白だし 賞味期限:13ヶ月
自作の白だしや開封後は常温保存せず、冷蔵保存しましょう。
自家製や開封後の常温保存ができない理由
白だしは傷みやすい食品に設定される消費期限ではなく、比較的日持ちする食品に設定される賞味期限が表示されていますが、開封後も変わらず日持ちするわけではありません。
開封後は空気中の雑菌が入り、腐る原因となるのです。
カビの中には塩分濃度が高くても活動を続ける種類もあり、温度・水分・栄養分の条件がそろうと増殖します。(※1)
自作すると製造する時点で雑菌が入るので、取り扱いに注意しましょう。
薄味の場合は、さらに傷みやすくなります。
常温放置や、開封後長期間経つとカビが生える恐れがあります。
カビに注意!賞味期限切れで腐るとどうなるのか
白だしが賞味期限切れで腐ると、カビや濁りなどの異変が生じます。
見た目 変色 |
・カビが生えている ・浮遊物や濁りがある ・泡立っている |
---|---|
臭い 匂い におい |
明らかに不快な臭い |
味 食感 触感など |
・明らかに味が違う ・炭酸のようなシュワシュワ感 |
中身に異変がなくてもキャップや注ぎ口にカビが生えていた場合、使用するのは避けましょう。
目には見えなくても、カビの胞子や菌糸による汚染が広がっている恐れがあるからです。(※2)
さらに、カビの中には熱に強く、長期間摂取し続けると健康被害をもたらすカビ毒を産生する種類もあります。(※3)
白だしの保存方法と常温・冷蔵庫・冷凍の日持ち
白だしを腐らせないためには注ぎ口を清潔に保ち、使用後すぐにフタを閉めて冷蔵庫にしまいましょう。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 (約2~3週間) |
フタをしっかり締めて保存 |
冷凍 (約1~2ヶ月) |
冷凍用保存袋または保存容器で 密閉して保存 |
冷蔵庫内でも増殖するカビ菌もいるので、過信せずに早めに使い切りましょうね。
2~3週間以内に使い切れない場合は冷凍保存がおすすめです。
使い切れない場合は冷凍保存がおすすめ
冷凍保存すると1~2ヶ月程度日持ちします。
白だしは冷凍するとシャーベット状になるので、タッパーにそのまま入れて冷凍しましょう。
使うときは清潔なスプーンですくい、使用後はすぐに冷凍庫へ戻し劣化を防ぎましょう。
冷凍庫に入れたまま忘れてしまった、なんてことがないように、白だしを使ったレシピを紹介します♪
料理の幅が広がる!活用レシピを紹介
白だしはそのまま味付に使っても、他の調味料と組み合わせて使ってもおいしく仕上がります。
- キャベツと豚バラの白だしさっと煮 by ヤマキ
白だしのみで、簡単に味が決まります! - 白だしでつくる絶品から揚げ by ヤマキ
カツオの風味が広がりおいしそうですね♪ - 白だしで出来る!失敗なしのカルボナーラ by ヤマキ
意外な組み合わせですが、相性がいいみたいですよ♪
他にもだしの素の代わりや、浅漬けの素の代わりに使う方法もあります。
ただし白だしの塩分が強いので、他の調味料の量を減らしたり、漬け込む時間を短くしたり工夫すると失敗しにくいですよ。
塩分の過剰摂取にならないように注意しましょうね。
詳しくはこの記事をチェック!
使い切れなくて腐らせてしまわないように、冷凍保存やレシピを参考に最後までおいしくいただきましょう!
結論|白だしの開封後賞味期限は冷蔵庫で2~3週間程度
- 賞味期限は未開封だと約1年
- 開封後の常温保存は腐る原因
- 賞味期限切れで腐るとカビや濁りなどの異変が生じる
- 冷蔵庫で2~3週間、冷凍で1~2ヶ月程度の日持ち
- 冷凍してもカチカチにならない
開封後の白だしは冷蔵庫か冷凍保存して早めに使い切りましょう。
使うときは注ぎ口を清潔に保ち、雑菌が入らないよう注意してください。
調味料だからと言って過信せず、保存方法を守って最後までおいしく使いきりましょうね!