【執筆者:編集部 高田ゆみ】
開封後のウインナーは賞味期限切れから1週間以上も経つと、品質が劣化して腹痛や下痢など、食中毒症状を引き起こすおそれがあるので注意が必要です。
未開封で冷蔵庫に入れていた場合は、期限切れから3日から5日程度なら食べられる可能性があります。
見た目だけでは判断しにくいため、どんな状態なら食べられるのか把握しておくことも大切ですよね。
そこでこの記事では、ウインナーの食感や旨味を逃さずに食べきるために知っておきたい、以下の項目を調べてみました。
ウインナーのこと
- 未開封・開封後の賞味期限目安
- 期限切れ後いつまで食べられるか目安を判断する方法
- 食べられない状態の見分け方
- 冷凍保存のコツ
まとめ買いしたウインナーを賞味期限内に使い切れそうもなくて困っている人にも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
賞味期限切れのウインナーは1週間後でも注意|危険な状態の特徴
市販のウインナーは、未開封なら賞味期限切れ後すぐに食べられなくなるものでなく、開封後は賞味期限の日付に関わらず1週間も日持ちしません。
手作りウインナーは、市販品とは違い保存料や発色剤を使用しないことが多いため、生鮮食品として考えると日持ちしないものです。
市販品 | 未開封 | 製造日から2週間~1ヶ月程度 |
---|---|---|
開封後 | 賞味期限の日付に関わらず 2~3日程度 |
|
手作り | お早めに |
市販品は商品によって原材料や製法・包装が異なり、設定される賞味期限の期間がバラバラのため、パッケージに記載されている日付を確認しましょう。
正しく保存していれば期限切れ後すぐに腐るものではありませんが、品質劣化の可能性を考えると3~5日くらいまでを目安にすることをおすすめします。
期限切れ後も食べられる期間の目安は3日から5日程度
市販のウインナーには、日持ちする食品に設定される賞味期限が設定されており、検査結果から得た可食期間よりも短い日付が表示されています。
たとえば、「函館カール・レイモン」のウインナーは、通常品が製造日から35日後、無塩せきが製造日から20日後の日付が賞味期限として設定されています。
安全係数は0.8や0.9が用いられたと仮定して、賞味期限切れ後も食べられる期間の目安を確認してみましょう。
市販品の一例 | 通常品 | 無塩せき |
---|---|---|
設定される賞味期限 | 35日 | 20日 |
検査結果で得た可食期間※ | 39~43日 | 22~25日 |
期限切れ後も食べられる期間※ | 4~8日 | 2~5日 |
未開封でも正しく保存していなかったり、開封後何日も経過していたりすると、食べられないほど品質が劣化しているかもしれません。
必ず異変が生じていないか確認して、自己責任で判断しましょう。
腹痛・食中毒に注意|食べられない状態の見分け方
開封後に賞味期限切れから1週間も経ったウインナーは、安全性に問題が生じる可能性があります。
無理に食べると、腹痛や下痢などの食中毒症状を引き起こすおそれがあるので注意しましょう。
賞味期限切れ1週間なら平気かなって思ったウインナー、ダメでした( ´ ▽ ` )たはーおなかいたいなー、でもペペロンチーノは適当でも美味しかったです。
— 可憐 (@menrui_gasuki) August 28, 2020
逆に、一見すると異変が生じているようでも問題なく食べられる場合もあるので、見分け方を覚えておきましょう。
× 食べられない | 〇 食べられる | |
---|---|---|
見た目 変色 |
カビ(フワフワしている) | 皮の一部が白い |
匂い 臭い におい |
異臭 | - |
味 食感 触感など |
ベタベタする | - |
皮の一部が白いのは製造工程でほかのウインナーに触れていた部分で、スモークがかかっていないだけのため、問題なく食べられます。
臭いがおかしい、ベタベタしてぬめりがある場合などは腐っている可能性が高いので食べてはいけません。
賞味期限内でも食べられなくなるのは保存の仕方が原因なので、正しい方法を守りましょう。
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ウインナーの賞味期限切れを防ぐ保存のコツ
ウインナーは冷蔵保存が基本で、冷凍保存すると解凍時に水分が出て本来の旨味や食感を楽しめなくなるため、メーカーでは積極的に推奨していません。
できるだけ日持ちするように冷凍保存したい場合は、風味が落ちないように工夫するのがポイントです。
未開封 | 開封後 | |
---|---|---|
常温 | NG | |
冷蔵 (10℃以下) |
基本的に賞味期限まで | 2~3日中に食べきる |
冷凍 | 包装したままでOK | カットしてから小分け ラップに包む |
保存期間は1ヶ月程度 |
未開封の場合は、品質の劣化を防ぐためにメーカーが工夫している包装を開ける必要がないので、そのまま冷凍してもOKです。
開封後食べきれない場合は、すぐ調理できるようにあらかじめカットして1回分ずつラップに包み、冷凍保存袋に入れて冷凍しましょう。
冷凍保存後の解凍・調理のコツ
冷凍保存したウインナーを使う際には、常温で自然解凍するのは水分が出て旨味が逃げやすいためNGです。
メーカーでは低温でゆっくり解凍することを推奨しているため、使いたい時の半日前くらいに冷蔵庫へ入れておきましょう。
これでも水分と一緒に旨味が逃げるかもしれないため、料理にすぐ使えるように切ってから冷凍して、凍ったまま調理するのがポイントです。
- みじん切り:チャーハン用
- 斜めスライス:スープ用
チャーハンのように油を使って炒める場合はウインナーを先に炒めておくと、ほかの具材にも旨味が移っておいしく食べられます。
スープのような汁物は、煮込み時間が長くなるほどウインナーの食感が悪くなるため、最後に入れると良いです。
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結論 | 賞味期限切れ間近のウインナーはカットして冷凍しよう
- 賞味期限切れでも未開封で冷蔵保存していたら3~5日程度は大丈夫
- 開封後や手作り品が1週間以上経ったら注意が必要
- カビや異臭・ぬめりがあれば食べてはいけない
- 冷凍保存もできるが解凍時に水分と旨味が逃げやすい
- カット後冷凍しておくと凍ったまま調理できる
市販品のウインナーは余裕をもって賞味期限が設定されているため、未開封で冷蔵庫に入れておいたなら期限切れから数日は食べられると考えられます。
開封後は2~3日しか日持ちしないため、安全性に問題が生じるかもしれない消費期限と考えて早めに食べきりましょう。
食べ切れそうもなくて冷凍保存する際には、凍ったまま調理できるようにカットしておくと便利なので、ぜひ試してみてください♪