袋ラーメンの賞味期限切れは半年･1年後もOK？即席麺の日持ち目安

【執筆者：編集部 井上ゆうこ】

未開封で正しく保存していた袋ラーメン（袋麺）は、賞味期限切れ後すぐに劣化するわけではないため、食べられる可能性が高いです。

期限内に食べた方がおいしく食べられますし、期限切れから半年や1年も経過していれば、安全性に問題があるかもしれません。

賞味期限後に食べるのであれば、危険な状態でないことを自己責任で判断する必要があります。

この記事では、ストックしておくと便利な袋ラーメンを、無駄なく・おいしく・安全に食べるために、次の項目を紹介します。

買いだめした袋ラーメンの賞味期限が切れて困っている方や、保管したまま食べるのを忘れがちな方に役に立つ情報なので、参考にしてくださいね。

袋ラーメンは賞味期限切れから半年・1年も日持ちしない理由

袋ラーメンは未開封で正しく保存していれば、賞味期限後すぐに安全性に問題が生じるわけではないので、食べられることが多いです。

ただし、期限切れを食べることを推奨していないメーカーもあるように、食べる場合は自分で判断する必要があります。

袋ラーメンの賞味期限は、製造日より8ヶ月に設定されていることが多いようです。

袋ラーメンの賞味期限例

商品例	賞味期限（未開封）
日清食品 チキンラーメン	製造日より8ヶ月

一方、こちらの生ラーメンは要冷蔵で製造日より30日を賞味期間としています。

いくら長期保存ができると言っても、期限後半年や1年経過したものを食べるのは、おすすめできません。

袋ラーメンが期限後どの程度日持ちするかは、ある程度推測することができます。

期限切れ後食べられる期間は？即席麺の日持ち目安

未開封で正しく保存していた場合、製造日から8ヶ月の賞味期限が設定された袋ラーメンは、期限後も2ヶ月程度は日持ちすると推測できます。

パッケージ表示の賞味期限は、メーカーのさまざまな試験結果から得られた賞味期間に、1未満の係数（安全係数）を掛けたもので、余裕を持って設定されているからです。

業界団体である日本即席食品工業会は安全係数として0.8を推奨しているので、試験で得られた賞味期間は、8ヶ月÷0.8＝10ヶ月と推測できますね。

袋ラーメンの日持ち目安（未開封）

パッケージ表示の 賞味期限	製造日より8ヶ月
メーカー試験で得られた 賞味期間（推測値）	製造日より10ヶ月
賞味期限切れ後の 日持ち（推測値）	2ヶ月程度

期限後2ヶ月日持ちするというのは、あくまで推測であり目安に過ぎません。

商品・保存状態によって品質低下の程度はさまざまなので、期限切れで食べられるかどうかは自分で判断しましょう。

危険な状態の見分け方｜油揚げ麺は油の酸化に注意

袋ラーメンに通常とは異なるにおい・味を感じたら、食べるのは控えましょう。

食べられない袋ラーメンの特徴

見た目 変色	ー
臭い 匂い におい	・異臭 ・油の劣化臭
味 食感 触感など	いつもと違う味

袋ラーメンを始めとするインスタントラーメンは、製造方法や包装容器の工夫で保存性を高めており、未開封なら簡単にはカビや菌が繁殖しにくい食品です。

インスタントラーメンの主流である「油揚げ麺」は、油の酸化に注意してください。

油の酸化には厳しい検査・管理が行われており、通常の保存で危険なほど酸化する可能性は低いですが、保存状態が悪い、賞味期限が大幅に過ぎているなどの場合は注意が必要です。

期限切れから1年で風味が変化していたという人もいるので、賞味期限から半年・1年も経ったものはおすすめできません。

直近で備蓄を見直してる方もいるでしょうが、我が家では地震直前に古いインスタントラーメンを消費開始しておりました。

期限切れ5年物は、油が劣化しきってるのか、茹でる前から機械油みたいな風味。多少お腹も壊す。

期限切れ1年物は、ごく僅かに風味が怪しい気配でも、普通に食べられた。

— 素わたらい (@suwatarai) March 19, 2022

油が酸化して異臭がするのはもちろん、賞味期限切れで正しく保存していなかった場合は健康被害を生じるおそれがあるので食べないほうがいいですね。

劣化を防止しておいしく食べるには、正しい保存方法を守ることが大切です。

袋ラーメンの劣化を防ぐ正しい保存方法

未開封の袋ラーメンは、直射日光・湿気・においの強いものを避けて、常温で保存してください。

開封したものは早めに食べましょう。

袋ラーメンの正しい保存方法

常温	・直射日光を避ける ・湿度の低い場所に ・香りが強いものから離す
冷蔵	ー
冷凍	ー

インスタントラーメンを冷蔵・冷凍保存すると、温度差で結露したり庫内のにおいが移ったりして、かえって劣化することがあります。

未開封で正しく保存していれば安全性に問題は生じにくいですが、時間が経つほど味は落るので、できるだけ期限内に食べるのがおすすめです。

消費しつつストックして期限切れを防止｜災害対策にも

賞味期限切れを防ぐには、買い置きしている袋ラーメンの期限を、定期的にチェックする必要があります。

賞味期限が長いから大丈夫と思って忘れそうな人は、災害対策にも役立つ備蓄方法（ローリングストック）を意識してみてください。

例えば、毎月1日、偶数月の月末など、食べる日をルールとして決めるのもおすすめです。

先に購入したものから消費していけば期限切れも防げますし、防災への意識も高まるでしょう。

現在何も災害対策をしていないなら、最初は防災セットを購入して、その後好みの食品を追加していくのもいいですね。

セット商品ならお馴染みのチキンラーメンから韓国発「辛ラーメン」まで、バラエティに富んだ味を楽しめますよ。

結論｜袋ラーメンは多少の期限切れなら食べられる可能性あり

袋ラーメンは賞味期限後も2ヶ月程度は食べられる可能性があります。

期限後に食べられるかどうかは自己判断なので、異常がないかよく確認しましょう。

保存性の高い袋ラーメンは、災害対策にも役立つので上手に購入・保存してくださいね。