【執筆者:編集部 藤井祥子】
冬瓜の日持ちは丸ごとの場合常温で6ヶ月程度見込めますが、カットすると傷みやすく冷蔵庫でも保存期間は5日ほどになります。
しかし冷凍保存すれば1ヶ月程度保存できるので、使い切れないときやカットしたものを購入したときには活用しましょう。
冷凍する際の形や下処理の工夫次第で調理をより便利にできますよ。
冬瓜の日持ちや保存方法について、次のようにまとめて紹介します。
冬瓜のこと
- 日持ち・賞味期限はどれくらい?
- 常温・冷蔵庫・冷凍保存の期間
- 丸ごと・カットの保存期限
- 冷凍保存のコツや下茹での方法
冬瓜があるけれど食べきれず困っている方や、食べてみたいけど保存方法がわからないという方はぜひ参考にしてください。
目次
冬瓜の日持ち・賞味期限は?常温・冷蔵庫・冷凍保存別
冬瓜の日持ちは温度・湿度が一定の冷暗所であれば、常温・丸ごとの状態で6ヶ月以上ありますが、冷蔵庫に入れたり、冷凍保存をすることで保存期間は変わります。
丸ごと | カット後 | |
---|---|---|
常温 | 数ヶ月~6ヶ月程度 | NG |
冷蔵 | 1~3ヶ月 | 5日程度 |
冷凍 | おすすめしない | 1ヶ月程度 |
冬瓜は丸ごとだと大きいのでスーパーや八百屋では半分や4分の1にカットされて売られてることも多いですね。
カットされた場合の保存期限はどうなるかを次に紹介していますので参考にしてください。
カット冬瓜の保存期間は短い!ぬめりやカビに注意
カットされている冬瓜の保存期限は冷蔵庫で約5日です。
皮が厚い冬瓜は丸ごとだと長期保管ができますが、一度カットされると水分が多い実の断面が空気に触れるため腐りやすくなります。
丸ごと | カット | |
新鮮な状態 | ・白い粉がふいてる ・重くてどっしりしてる |
・種が詰まっている ・実が白い |
---|---|---|
傷んだ状態 | ぬめりやカビがある | ・ぬめりやカビがある ・種の周りがスカスカ ・茶色く変色している |
カット冬瓜だけではなく丸ごとの場合でも、表面にぬめりやカビが見られたら腐りかけかもしれません。
食中毒や腹痛の原因となりますので、もったいないかもしれませんが食べるのはやめておいた方がいいでしょう。(※1)
詳しくはこの記事をチェック!
生ではなく煮物にした冬瓜が余った場合、何日くらい食べられるのでしょうか。
冬瓜の煮物の日持ちはどれくらい?保存期限の目安
冬瓜の煮物の日持ちは冷蔵庫で3~4日ですが、冷凍すれば約1ヶ月保存できます。
冷凍保存するときには次のようなことに気をつけると、解凍後も美味しく食べられます。
- しっかり冷ます
- 煮汁ごと冷凍する
- 食感が変わるものは取り除く(こんにゃくやタケノコ)
冷凍するときは冷凍用の袋や容器に1食分ずつ小分けにしておくと食べるときに便利です。
解凍するときは電子レンジやお鍋・フライパンを利用して、中までしっかり火を通しましょう!
- 500gにつき500Wで約5分、600Wで約4分加熱
- ムラをなくすためにレンジや鍋でさらに加熱
- 電子レンジの場合:さらに3~5分加熱
- 鍋の場合:温まるまで火にかける
調理前の冬瓜をなるべく新鮮なままで保存するには、どのような方法がいいのでしょうか。
丸ごとやカット後で場所も方法も異なるので、正しい保存の仕方を確認しましょう。
冬瓜の保存方法は?丸ごと・カット別に解説
冬瓜の保存は、丸ごと・カットの形状によって保存方法が異なります。
丸ごと | カット | |
常温 | ・直射日光を避けた 冷暗所で保存する ※温度13~15℃ ※湿度70~75% |
NG |
冷蔵 | ・キッチンペーパーや 新聞で包む ・さらにラップをする |
・ワタと種を取る ・キッチンペーパーで 包む ・さらにラップをする |
冷凍 | おすすめしない | ・使いやすい大きさに切る ・空気を抜いて 密閉袋に入れる |
丸ごとだと常温、冷蔵で長期保管が可能ですが、カットしたものは冷凍した方が長持ちします。
冷凍・冷蔵・常温保存のコツ
冬瓜を丸ごと購入した時には、冷暗所であれば常温でも長期保管が可能です。
高温多湿になるから冷蔵庫で保存したい…というときは、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーや新聞紙で包んでください。
また冬瓜はワタの部分から傷みが進むので、カットして保存する場合は取り除いておきましょう。
冷凍した食品を解凍すると食感が変わることがありますが、これは食材内の水分が凍るときに細胞が壊れるからです。
凍るスピードがゆっくりだと氷の粒が大きくなって食感が非常に損なわれるので、早く凍らせるのが美味しさを保つコツです。
- 水気をふき取る
- カットして平たくする
- アルミのバッドにのせる
ジップロックに入れて空気を抜いてから冷凍庫へ入れ、1ヶ月くらいで使い切るようにしましょう。
冷凍の場合は生のままや下茹でしてからなど方法がいくつかあり、それぞれに調理の仕方が異なります。
冷凍保存方法別・解凍後の利用方法
丸ごとの大きな冬瓜でもカットして冷凍でき、下処理を工夫すれば食べる際の調理も楽になります。
冷凍方法 | 解凍後の利用方法 |
---|---|
生のまま | ・凍ったまま調理する ・中までしっかり火を通す |
下茹でする | ・自然解凍か凍ったまま調理 ・加熱時間が短縮できる |
すりおろす | ・お味噌汁に入れる ・カレーの水分に使う |
下茹ですると瓜の青臭さが無くなり、味がしみこみやすくなります。
ひと手間かけることでさらに美味しく食べられますね。
- 青いところが残るように皮をむく
- 熱湯で4~5分茹でて、水を切る
丸ごとの冬瓜が欲しいけれどスーパーでは見かけない…と思う方には、通販での購入もおすすめです。
冷凍の冬瓜なら、いつでも使えてとっても便利ですね。
結論|冬瓜の日持ちは温度や形状で変わる!カット後は注意
- 丸ごとは長期保存が可能
- カットされた冬瓜は腐りやすい
- ぬめり・カビは腐りかけ
- 煮物も冷凍できる
- 冷凍は生・下茹でどちらもOK
冬瓜は丸ごとなら常温でも6ヶ月以上の日持ちを期待できる食材です。
一度カットするとカビやぬめりが発生し、腐敗の原因となりますので、ワタと種を取り除き早めに食べきりましょう。
どうしても食べきれないときは冷凍保存すれば、長い期間美味しく食べられますよ。
あっさりとして、煮物・スープ・漬物などいろいろな料理で楽しめる冬瓜をぜひ活用してくださいね。