【執筆者:管理栄養士 浦川彩子】
手作りのにんにく醤油漬けの賞味期限は冷蔵で6ヶ月程度と保存期間が長いです。
ただ、日持ちするからと言って常温保存をすると、食中毒の可能性があり過信するのは危険です。
おつまみやご飯に乗せてそのまま食べるのもよし、万能調味料としても使えるにんにく醤油漬けを長く楽しむために次の項目について紹介します。
にんにく醤油漬けのこと
- 市販品・手作りの賞味期限目安
- 腐るとどうなるのか
- 常温保存はできるのか
- 保存期間をのばす正しい保存方法
まとめて作ったにんにくの醤油漬けの保存方法が知りたい人、冷蔵庫にあるものが古くなっていて不安な人はぜひ参考にしてくださいね♪
目次
にんにく醤油漬けの賞味期限は常温・冷蔵で何日?
手作りのにんにく醤油漬けは常温冷蔵保存だと6か月程度日持ちします。
手作り | 常温 | 不向き |
---|---|---|
冷蔵 | 6ヶ月程度 | |
市販品 | 未開封 | 6ヶ月~1年程度 |
開封後 | お早めに (冷蔵で10日程度) |
市販品は未開封なら日持ちしますが、開封後は冷蔵保存で10日を目安に食べきりましょう。
日持ちするから大丈夫だろうと油断すると、気づいたら食中毒菌や雑菌が増殖している場合もあるので注意しましょう。
緑に変色したけど食べられる?腐るとどうなるか
にんにく醤油漬けの賞味期限が切れるとカビが生える、異臭がするなどの異変が生じます。
見た目 変色 |
・カビが生えている ・瓶が膨張している |
---|---|
臭い 匂い におい |
嫌悪を感じる臭い |
味 食感 触感など |
粘りがある |
一方で、緑に変色した場合はにんにくに含まれる成分に由来する可能性があります。
臭いやカビの有無などを確認して、問題がなさそうであれば食べても大丈夫ですよ。
詳しくはこの記事をチェック!
明らかな腐敗臭や瓶が膨張していた場合は食べるのをやめましょう。
瓶が膨張していたら危険!食べるのをやめよう
ボツリヌス菌の毒素は非常に危険で、最悪の場合死に至る可能性もあります。
分布 | 土壌など広く分布 |
---|---|
症状 | ・吐き気、嘔吐 ・視力、言語障害など神経症状 ・呼吸麻痺で死に至ることも |
特徴 | 酸素のない状態で増殖 |
死滅温度 | 80℃30分、120℃4分以上 |
酸素のない状態で増殖するので、大きな瓶にまとめて作った場合は長期間放置せず時々かき混ぜて空気に触れさせましょう。
食べるのを忘れて放置したら大変なことになった人もいます。
スーモクにんにくの辣油漬けが瓶内で膨張して噴火したでござる。なんという惨事。
— COOM (@COOM13) March 14, 2012
市販の瓶詰めが常温で長期保存できるのは、密封した後に120℃4分間以上で加熱殺菌してから出荷しているからです。(※3)
加熱殺菌していない手作り品や、開封後の市販品の取り扱いには十分注意して、正しく保存しましょうね。
にんにく醤油漬けの保存期間を伸ばす保存方法
にんにくの醤油漬けの常温保存は避けて、冷蔵保存しましょう。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 | 保存瓶に入れ密封して冷蔵庫へ |
手作りの際は保存容器にもポイントがあります。
日持ちさせるには冷蔵保存がおすすめ
にんにくと醤油はどちらも傷みにくいイメージですが、ボツリヌス菌の食中毒予防や保存期間をのばすためにも冷蔵保存が安心です。
保存容器は密閉率が高いガラス瓶を選び、煮沸消毒してから使いましょう。
- 鍋にガラス瓶、フタを入れ全て浸かるくらいに水を張る
- 火にかけて沸騰した状態で10分ほど放置
- トングを使い瓶を取り出す
- 清潔で乾いた布巾の上に、伏せた状態で置いて乾かす
漬けだれにみりんや酒を加えるレシピもありますが、醤油の塩分が薄まるので傷みやすくなります。
長期保存したい場合は醤油のみを使う方が良いでしょう。
漬け込んだ生のにんにくはそのまま食べることもできますが、漬ける時間が短いと辛くて食べにくい場合もあります。
きちんと保存すれば日持ちするので、保存食にして漬かり具合による味の変化を楽しむのもいいですね♪
結論|冷蔵保存でにんにく醤油漬けの賞味期限をのばそう
- 手作りの賞味期限は冷蔵で約半年
- 常温保存は腐る・食中毒の原因になるので不向き
- 緑変はにんにくの成分に由来するので大丈夫な場合も
- 腐敗臭や瓶が膨張していたら食べずに捨てよう
- ガラス瓶は使う前に煮沸消毒する
にんにく醤油漬けの保存期間は長いですが、腐らないわけではありません。
特に、漬けだれにみりんなどを加えた場合は、より傷みやすくなるので取り扱いに注意が必要です。
常温保存はボツリヌス菌による食中毒の危険があるので避けて、冷蔵保存しましょう。
冷蔵庫に常備してあると料理の幅が広がるにんにくの醤油漬けを、最後までおいしく食べきりましょうね!