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食材・料理のQ&A

マグロ漬けの日持ちは何日?冷凍保存や冷蔵庫での保存日数を解説

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料理・食材
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マグロ漬け 日持ち

【執筆者:管理栄養士 鳥越菜生】

マグロ漬けは日持ちしそうなイメージですが、火を通さない生鮮食品なので保存できる期間は短く、なるべく早く食べなければなりません。

ただし漬けることで、単に味を付けるだけでなく刺身のままよりは傷みにくくなり、冷凍すれば長期間の保存も可能です。

海鮮丼を手軽に作れて人気のマグロ漬けを安心して美味しく食べられるように、次の項目についてご紹介します。

この記事を読むとわかる!
マグロ漬けのこと

 

  • 冷蔵保存と冷凍保存の日持ち
  • 消費期限切れの見分け方
  • 劣化を防げる正しい保存方法
  • 日持ち期間を延ばす漬け方のコツと美味しい食べ方

せっかく作ったマグロ漬けが冷蔵庫で何日くらい持つか心配な方や、上手なアレンジ方法を知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。

   

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マグロ漬けの日持ちは冷蔵庫で何日?保存期間の目安

マグロ漬け 賞味期限

市販のマグロ漬けは冷凍のまま約1~2週間保存できる場合が多いですが、手作りしたら冷蔵庫で3日程度が消費期限の目安です。

マグロ漬けの賞味期限・日持ちの目安
市販品 (参考)刺身 1~2日
(表示の賞味期限まで)
漬け(冷凍) 冷凍のまま:1~2週間
解凍後:1~4日
(商品の記載を確認)
漬け丼 当日中
手作り 冷蔵 3日程度
冷凍 1~2週間程度

市販の漬けマグロは通販でも購入でき、冷凍で届くものが多いので、すぐに冷凍庫に入れておけば1~2週間、商品によっては1ヶ月程日持ちします。

しかし解凍後は傷みやすくなり当日中が消費期限の場合もあるので、商品の記載をチェックしましょう。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
ちなみに市販のマグロ漬け丼は弁当や総菜と同じで、数時間~当日中が消費期限の場合が多く、日持ちしません。

手作りの場合は、もともとのマグロの鮮度や調理方法、保存方法などによって日持ちが変わるので注意が必要です。

手作り漬けマグロの日持ち|なぜ刺身より長持ち?

手作りしたマグロ漬けは冷蔵庫で約3日程度持つと言われていますが、衛生状態や鮮度などに日持ちが左右されるため、なるべく早めに食べることをおすすめします。

ただし、漬けた方が刺身の状態よりは日持ちする可能性が高いです。

腐敗の原因となる雑菌が繁殖するには水分が必要ですが、塩分は食品の水分量を減らす効果を期待できます。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
マグロ漬けの調味料に含まれる塩分のおかげで、刺身よりも傷みにくくなるというわけです。
刺身を漬けにすると日持ちするのはなぜ?

また、マグロ漬けの日持ちは刺身の鮮度にも左右されます。

スーパーで市販されるマグロの刺身は、切り身で当日中、カットされていないタイプは翌日までの賞味期限が表示される場合が多いです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
カットしていない刺身は「冊(さく)」と呼ばれます。マグロの冊は賞味期限が3日くらいの場合もあるようです。

カットして表面積が大きくなるほど空気に触れて傷みやすいため、切り身の方が消費期限が短くなります。

マグロ漬けは柵のままでも作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

このように手作り品は状況によって日持ちが変化するため、食べる前には異変がないかを臭いや見た目で確認しましょう。

不快臭やねばつきには要注意!劣化の見分け方

マグロ漬けから不快な臭いやねばつきが生じていたら、雑菌が繁殖して腐っている可能性が高く、食べられません。

購入から調理・保存する間に温度が高い状態に置かれると、雑菌が栄養成分を分解しながら増殖するため劣化が進む場合があるのです。(※1)

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
器具や手指を介して雑菌が入り込むほか、空気中のカビや細菌などの微生物が原因になる場合もあります。

また明らかに腐った異変がなくても、マグロ漬けが傷むと腸炎ビブリオによる食中毒やヒスタミン中毒を起こす場合があるので要注意です。

腸炎ビブリオは海水に存在し、水温が15℃以上になると増殖します。水温の高い海で獲れた魚介類は付着している可能性が高く、流通・調理・保存中に増殖し、下痢・腹痛・発熱などの症状を起こす場合があるのです。

腸炎ビブリオが付着しても加熱で死滅するほか水道水で良く洗えば落とせますが、刺身や漬けの場合はそうもいきませんよね。

ヒスタミンは、タンパク質を構成するアミノ酸の一種・ヒスチジンがヒスタミン産生菌の酵素により分解されてできる物質です。ヒスタミンが増えた魚を食べると、頭痛・じんましん・発熱などのアレルギー症状が出る場合があります。

どちらも見た目ではわかりにくく鮮度が落ちると危険が高まるため、食中毒を予防するためには購入直後から保存方法に注意することが大切です。

せっかくのマグロ漬けを安全に美味しく食べられるように、正しい保存方法を覚えましょう。

 

マグロ漬けの賞味期限を延ばす保存方法と漬け方のコツ

マグロ漬け 保存

マグロ漬けの賞味期限を少しでも延ばすには、購入後から常に低温を保ち、衛生的に調理したら密封して冷蔵庫で保存する必要があります。

マグロ漬けの正しい保存方法
常温 不可
(購入時から注意してできる限り避ける)
冷蔵 ・密閉容器に入れて空気を遮断
・4℃以下の低温を保つ(※4)
冷凍 ・調味液ごと冷凍用保存袋に入れ
漬けながら保存がおすすめ
・空気を抜いて密封
・金属トレーやバットに乗せて急速冷凍

マグロの刺身や漬けをスーパーで購入する場合は、保冷バッグや氷・保冷剤を活用して低温状態で持ち帰ることが大切です。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
帰宅後は、素早く冷蔵庫に入れてから調理の準備をすると良いですね。冷蔵には0~3℃に保てるチルド室がおすすめです。

手作りしたマグロ漬けをできるだけ日持ちさせるため、まず漬けるときの注意点を確認しましょう。

保存期間を長くする調理のコツ

マグロ漬けの日持ち期間を延ばすには、新鮮なうちに手早く調理することと、調理器具や手指を清潔にして衛生的に扱うことも大切です。

保存期間を延ばすための調理のコツ
  • 調理器具や容器は十分に洗浄・乾燥・消毒
  • 調理前に手指をしっかり洗浄
  • 手袋や菜箸などを使いなるべく素手で触らない
  • 常温の室内に出す時間はできる限り短くする
  • 漬ける間も冷蔵庫に入れる

マグロの漬けは、刺身をしょうゆ・酒・みりんなどを合わせた調味料液に漬け込むだけで作れます。

漬け時間はレシピによって異なりますが、15分~3時間くらいの場合が多いです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
酒やみりんはしょうゆと合わせる前に加熱してアルコール分をとばす「煮切り」をしておくと、口当たりがマイルドになりますよ。

調味料液のしょうゆを濃いめにする塩分濃度が高くなり、日持ちを長くできる可能性があります。

冊の状態で購入したら、切らずに調味料液に漬ける方がしょっぱくなりすぎず、空気に触れる面が少ないので傷みにくく色良くできますよ。

マグロの鮮やかな赤色は、筋肉中のヘムという色素を含んだタンパク質・ミオグロビンが酸素と結合してできるオキシミオグロビンの色です。空気に触れると酸化が進み、オキシミオグロビンがさらに酸素と結びついて暗褐色に変色します。

しかし冊のマグロも漬けたまま一晩おくとしょっぱい味になる場合があるので、味見をしながら漬け時間を調整しましょう。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
調味料液から出したら余分な水分を拭き取り、ラップで包んで密閉容器・袋に入れ、冷蔵庫で保存してください。

マグロの刺身が多く手に入ったら、酸化・劣化する前に漬けにして冷凍保存しておくと、長く日持ちできますよ。

長期間日持ちさせたいときは冷凍保存がおすすめ

マグロ漬けは冷凍すると1~2週間日持ちできるので、食べきれないときや少しずつ食べたい場合におすすめです。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
冷凍の場合は保存用袋に刺身と調味料液を一緒に入れて密封し、漬けながら保存すると良いですよ。

冷凍中に空気に触れると酸化して冷凍焼けを起こし品質や風味が低下するため、しっかり密封しておきましょう。

そしてなるべく速く凍らせることが、風味や日持ちを良くするのに大切なポイントです。

急速冷凍が良い理由

ゆっくり凍らせると食品内の水分が凍る際に大きな氷ができて細胞が壊されるため、解凍後に栄養や旨味が流れ出て美味しさが損なわれ傷みやすくなります。

冷凍後も長く保存すると徐々に劣化し、一度解凍したら再冷凍できないため、おすすめレシピを活用して早めに食べきりましょう♪

 

マグロ漬けを日持ちさせて美味しく食べるおすすめレシピ

マグロ漬け 日持ち レシピ

マグロ漬けは冷蔵保存で新鮮なうちはそのまま食べられますが、賞味期限が切れそうな場合や冷凍・解凍後は加熱してアレンジしましょう。

マグロ漬けのおすすめアレンジレシピ
  • だし茶漬け
  • 竜田揚げ
  • ステーキ・照り焼き
  • 煮物の具材に

漬け丼にしたいけれど冷蔵庫で賞味期限が近くなり何となく心配…という場合は、だし茶漬けにアレンジする方法がおすすめですよ。

だし茶漬け
だし茶漬け

材料

だし汁:適量
刻み海苔:少々
ねぎor三つ葉:少々
わさび:お好みで

作り方
  1. 熱々のだし汁を用意する(粉末だし+お湯でもOK)
  2. ご飯にマグロ漬けを乗せる
  3. だしを回しかけ好みの薬味を添える

より安全に食べたい場合や、冷凍していたマグロ漬けは加熱調理をすると良いでしょう。

冷凍したマグロ漬けは加熱するレシピがおすすめ

微生物は加熱すると死滅する場合が多いので、賞味期限ギリギリのものや冷凍したマグロ漬けは加熱すると安心です。

また、マグロの変色は0~10℃の温度帯で進みやすいので、冷凍したマグロ漬けは半解凍の状態で一気に加熱調理する方が色が悪くなるのを防げますよ。

片栗粉をまぶして油で揚げる竜田揚げは、香ばしい食感と風味が加わり美味しく食べられ人気です。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
竜田揚げ用にするなら、漬けダレにおろし生姜を加えておくと良いですよ。

漬けマグロは下味を付けた食材としていろいろな料理に使えるので、時短にも役立ちますね♪

結論 | マグロ漬けの日持ちは冷凍保存で延ばせる

マグロ漬けのまとめ
  • 手作りの日持ちは冷蔵で3日程度
  • 購入直後から低温保存し鮮度を保つことが大切
  • 調理時は器具・容器・手指などの衛生面も注意
  • 冷凍すれば1~2週間日持ち可能
  • 解凍後はアレンジレシピで加熱調理がおすすめ

マグロを漬けにすると刺身より傷みにくいとはいえ日持ちしにくいので、3日程度を目安に早めに食べる必要があります。

安全に食べられるように、常温を避けて冷蔵庫で保存し、傷みや食中毒を防ぐことが大切です。

冷凍なら約1~2週間日持ちできるので、漬けマグロを作ったら、冷蔵と冷凍の保存法を上手に活用して美味しく食べつくしましょう。

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