【執筆者:編集部 対島敬】
白和えは常温ではかなり腐りやすく、冷蔵保存でも日持ちしない食べ物です。
また白和えを冷凍保存後に解凍すると非常に風味が落ちるため推奨できませんが、食材や調理法を工夫すると美味しく食べることもできます。
この記事では、白和えの日持ち・保存期間や適切な冷蔵保存方法など、下記の項目について解説します。
白和えのこと
-
- 日持ち期間や賞味期限の目安
- 食べられない状態の特徴
- 適切な冷蔵保存方法と保存期間
- 作り置きを冷凍保存するポイント
手作りの白和えがまだ食べられるか心配な人や作り置きを冷凍保存する方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね♪
目次
白和えは日持ちする?賞味期限目安も紹介
手作りの白和えは日持ちしないため、早めに食べ切るようにしてください。
手作り | お早めに | ||
---|---|---|---|
市販品 の一例 |
未開封 | 要冷蔵 | 製造日から2ヶ月 (商品記載の日付までが推奨) |
要冷凍 | 製造日から6ヶ月 (商品記載の日付までが推奨) |
||
開封後 | お早めに |
メーカーによって異なりますが、市販品の賞味期限は要冷蔵で2ヶ月また要冷凍で6ヶ月のものが多いようです。
中には、冷凍保存で賞味期限が12ヶ月もある商品もありました。
未開封の市販品は手作りより長持ちしますが、開封後は賞味期限に関わらず早めに食べ切りましょう。
早めの消費が必要な理由は、白和えが水分の多い食材で加熱せずに作る食べ物だからです。
白和えが腐る原因は水分が多く加熱調理しないから
白和えが腐る原因として考えられるのは、食材に含まれる水分の多さです。
食材の塩分や糖分と結合していない水分は、細菌の増殖を助ける自由水として使われます。
さらに加熱をしないので、調理過程や空気を経由して混入する細菌のリスクも減らせません。
白和えはとても腐りやすいので、まだ大丈夫かな?と心配になる場面もありますよね。
腐った時の特徴を知っておくと役立つので、ぜひ参考にしてください。
日持ち期間が過ぎて腐った時の特徴
白和えが腐った時の特徴には、以下のようなものがあります。
- すっぱい臭い・味
- 腐敗臭
- 苦み
- 糸を引く
- カビ
腐敗菌が一気に増えるのは、菌に快適な温度・水分・栄養の3つが揃った時です。(※1)
増殖した菌が白和えの水分と栄養を使って代謝を繰りかえすと、不快な味や臭い・状態に変化し食べられなくなります。
こちらの場合は、写真では腐っていないように見えますが臭いで気付けたようです。
いつも出勤日のランチは、所作が可愛いおじいちゃんおばあちゃんがやってるお弁当屋さんで買うんだけど、この時期になると白和えからやばいニオイするんだよね。
でも他のおかずは大丈夫である不思議🤔
またこのミステリーの夏が来た☀️ pic.twitter.com/tonD9gB4CA— ラテ丸@婚活 (@dveTorwc0Uzoile) July 29, 2021
上記のように梅雨や夏場などは、購入した当日でも腐る場合があり十分な注意が必要です。
また付着した菌の種類によっては、食中毒のリスクも考えられます。
食中毒菌が増殖しても味や見た目に変化がない場合も多く、これまでに白和えが原因の食中毒事例もあるようです。
異変がないようでも常温に長時間放置していた白和えは、速やかに処分しましょう。
白和えは定番のこんにゃくやほうれん草以外に、柿やアボカドといった変わり種の具材とも相性が良くアレンジするのも楽しい料理ですよね。
家庭で白和えを作る時は調理法や保存方法などに気を配ると安全性を高められるので、ぜひ活用してみてください。
日持ちしない白和えの保存方法は?保存期間目安も
手作りの白和えは腐りやすいので、安全性を考慮し冷蔵保存でも翌日中には食べ切るようにしてください。
保存方法 | 保存期間目安 | |
---|---|---|
常温 | NG | ー |
冷蔵 | 小分け・保存容器に密閉 | 翌日中 |
冷凍 (非推奨) |
冷凍保存用袋に密閉 | 2~3週間ほど |
前述の通り、水分が多く加熱をしない白和えは腐る可能性が高いため常温保存はNGです。
腐りやすい白和えを冷蔵保存する際に気をつけたい作り方のポイントと正しい保存方法を紹介するので、ぜひお試しください。
冷蔵保存する時の調理ポイントと正しい保存方法
白和えを作る際に安全性を高める調理のポイントは、できるだけ水分を取り除くことです。
水分を減らすと、腐敗菌が増えにくくなる可能性があります。
- 豆腐を小さめにちぎる
- キッチンペーパーで包む
- 耐熱皿にのせ500〜600Wで約3分加熱
- 金属バットに新しいキッチンペーパーを敷き、豆腐を広げる
- 熱が冷めたらOK
前もって豆腐を崩して表面積を増やすと、塊(かたまり)よりも速く水が切れます。
また具材にほうれん草や小松菜、春菊などの野菜を使う際には、しょうゆ洗いをすると水気を減らせます。
- 下ゆで・水切りを済ませ、適度な大きさに切る
- しょうゆを数滴たらす
- 水気が切れるまでしっかりしぼる
しょうゆの塩分により水気が抜けて味も引きしまる一石二鳥の方法です。
調理する際は手指や調理器具を清潔にし、細菌を混入させないことも大切ですよ♪(※2)
完成したらすぐに清潔な保存容器に密閉して冷蔵庫に入れましょう。
日持ちしない白和えは作り置きや冷凍保存に向きませんが、できたら便利ですよね。
そこで冷凍保存ができる白和えの作り置き方法がないか調べてみました。
工夫すれば冷凍できる!冷凍保存用の作り置き
白和えに使う具材を、冷凍できるものに置き換えると解決できます。
- 豆腐 → 高野豆腐
- こんにゃく → ひじき
豆腐を解凍すると水分が出て食感が悪くなりますが、高野豆腐はスポンジのように他の具材から出る水気も吸ってくれるため、解凍後にベチャベチャになりにくい食材です。
固いまますりおろした高野豆腐を白和えの調味料と混ぜて和えごろもにすれば、水切りいらずで豆腐の代用になります。
また解凍後のこんにゃくは口あたりがゴムっぽくなりますが、ひじきは食感があまり変化しません。
水戻ししたひじきは、水気をしっかり切って使いましょう。
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できあがったら空気を抜いて平たく伸ばし、冷凍用保存袋に入れて冷凍すると2~3週間ほど日持ちします。
冷凍保存できるアイデア白和えにも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
結論 | 白和えは日持ちしない!早めに食べ切るか具材を工夫し冷凍しよう
- 常温保存はNG!
- 冷蔵保存でも日持ちは翌日まで
- 具材の水気をしっかり切って作ると安全性が高まる
- 豆腐の冷凍保存は推奨しない
- 具材を置き換えれば冷凍保存OK
白和えは腐りやすく、常温保存はNGです。
水気を切る工夫で安全性は高まりますが、冷蔵保存したら翌日中には食べ切るようにしてください。
冷凍保存は解凍すると豆腐から水分が出て美味しくないので、おすすめできません。
冷凍保存したい場合は、冷凍向きの具材を使って作り置きすると便利ですよ♪
保存方法に合わせて白和えのレパートリーを使い分け、安全に食べ切りましょう。