【執筆者:編集部 森野楓】
フレンチトーストは常温や冷蔵では日持ちしませんが、冷凍すれば約2週間の保存が可能です。
なお、フレンチトーストは卵を使用するためサルモネラ食中毒への注意が必要なほか、保存方法にもいくつかの注意点があります。
そこで今回は、フレンチトーストを正しく保存して美味しく食べ切るために必要な、以下の情報を調べてみました。
フレンチトーストのこと
- どのくらい日持ちするのか?
- 焼く前に冷蔵庫で翌日まで保存はできるのか?
- 日持ちさせる保存方法
- 冷凍した後おいしく解凍するコツ
美味しさを損なわない保存方法や解凍方法もご紹介するので、「せっかく作ったフレンチトーストを劣化させずに味わいたい!」という方はぜひチェックしてみてくださいね。
目次
フレンチトーストの日持ち期間目安 | 翌日以降は注意!
フレンチトーストは、冷凍すれば約2週間日持ちしますが、常温や冷蔵保存では日持ちしません。
焼く前 | 焼いた後 | |
---|---|---|
常温 | 不可 | |
冷蔵 | 約半日 | なるべく早く消費 (遅くても当日中) |
冷凍 | 約2週間 |
常温保存での保存は焼く前も焼いた後も不可能なため、必ず冷蔵もしくは冷凍保存するようにしましょう。
では、フレンチトーストが常温や冷蔵保存ではなぜ日持ちしないのか詳細を確認してみましょう。
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常温・冷蔵保存だと日持ちしない理由
フレンチトーストは卵によるサルモネラ食中毒に注意が必要なため、焼く前・焼いた後ともに常温や冷蔵保存では日持ちしません。
嘔吐・腹痛・下痢・発熱などの症状を引き起こし、小児や老人の場合は重症化し命に関わるケースも稀にあるため注意が必要です。
例えば、焼く前のフレンチトーストを前日から丸1日卵液に浸して食べ、体調不良になった方もいます。
もしかして、昨日の発熱ってサルモネラ菌の食中毒だったのではと思い至った
※一昨日の朝から浸してたフレンチトーストを昨日の朝(丸1日後)焼いて食べた pic.twitter.com/I7fWzUFviN— あめる@アンケート中 4/7🎂 5/3超忍 (@ameru47) May 3, 2020
卵は冷蔵庫で10℃以下に保存すればサルモネラ菌の増殖を抑えることができます。
しかし、卵液のような溶き卵の状態で長時間作り置きすると細菌が増殖してしまうため、このようにサルモネラ食中毒の原因となることがあるのです。
また、サルモネラ菌は熱に弱いのが特徴ですが、加熱が十分でない場合には時間の経過とともにサルモネラ菌が増殖する恐れがあります。
そのため、焼いた後冷蔵保存する場合でも当日中には食べ切ることが大切です。
サルモネラ食中毒を予防するには、以下の点に気をつけてフレンチトーストを調理・消費するとよいでしょう。
- 新鮮でひび割れのない卵を10℃以下の冷蔵庫で保管し、使用する
- 焼く前に保存する場合は必ず冷蔵保存する
- 加熱する際は十分に火を通す(75℃以上で1分以上)
- 保存期間内に調理・消費する
なお、フレンチトーストは常温や冷蔵保存では日持ちしませんが、冷凍保存なら約2週間日持ちさせることができます。
フレンチトーストを日持ちさせる保存方法
フレンチトーストは常温や冷蔵では日持ちしませんが、下記の要領で冷凍保存すれば約2週間の日持ちが可能です。
焼く前 | 焼いた後 | |
---|---|---|
常温 | 不可 | |
冷蔵 | 10℃以下で保存 | ラップで包む または密閉容器に入れる |
冷凍 | 冷凍用保存袋に入れる | ・1切れずつラップに包む ・冷凍用保存袋に入れる |
それでは、詳しい保存方法を確認してみましょう。
すぐ食べるときにおすすめ!冷蔵庫での保存方法
フレンチトーストの冷蔵保存は簡単でおすすめですが、なるべく早く消費するようにしましょう。
前述したように、フレンチトーストは卵によるサルモネラ食中毒に注意が必要なためです。
焼く前に冷蔵保存する場合は、サルモネラ菌の増殖を抑えることができる10℃以下の温度で保存し、半日以内には加熱して食べるようにしてください。
焼いた後冷蔵保存する際にラップで包んだり密閉容器に入れるのは、空気に触れることによる酸化や乾燥を防ぎ、美味しさを保つためです。
なお、フレンチトーストをすぐに食べない場合は、冷凍すれば日持ちさせることができます。
日持ちさせたいときにおすすめ!冷凍保存の仕方
フレンチトーストを日持ちさせるには、冷凍すれば約2週間保存できます。
焼く前に冷凍(下味冷凍)する際は、パンが重ならないよう冷凍袋に入れ、空気を抜いて密閉しましょう。
空気を抜いて保存することで、卵液をパンによく浸み込ませることができます。
また、焼いた後に冷凍する際は必ず粗熱をとってからラップで包み、フレンチトーストの食感を保つようにしましょう。
冷凍保存したフレンチトーストは、フライパンや電子レンジで解凍することができます。
冷凍保存したフレンチトーストの解凍方法
冷凍保存したフレンチトーストは、以下の要領で解凍できます。
解凍方法 | |
---|---|
焼く前に冷凍した場合 | フライパンで蒸し焼きにする (弱火で20分以上) |
焼いた後冷凍した場合 | 電子レンジで加熱する (1枚当たり500Wで3~4分) |
焼く前に冷凍しておいたフレンチトーストを蒸し焼きにする際は、片面に焼き色がついたら裏返し、バターを入れてさらに焼きます。
フレンチトーストを焼いた後は、竹串を刺してみると火が通っているか確認できますよ。
焼いた後冷凍したフレンチトーストを電子レンジで加熱する際は、耐熱皿にのせて軽くラップをかけましょう。
電子レンジで解凍した後、さらにフライパンやトースターで少し焼くと、表面をパリッとした食感にできます。
なお、「わざわざ作るのは面倒!」「手軽にフレンチトーストを楽しみたい!」という方は調理済みの商品を購入するのもおすすめですよ。
結論 | フレンチトーストを日持ちさせるなら冷凍保存しよう!
- 冷凍すれば約2週間日持ちする
- 焼く前に冷蔵庫で半日保存できる
- 卵液はサルモネラ菌に注意が必要
- 焼く前でも焼いた後でも冷凍可能
- 電子レンジで解凍後に表面を焼くと食感が良くなる
フレンチトーストを日持ちさせるには、冷凍すれば焼く前も焼いた後でも約2週間保存することができます。
なお、焼く前に冷蔵保存する際はサルモネラ食中毒に注意し、翌日にはよく火を通して食べるようにしましょう。
保存による劣化を防ぐには、いくつかのポイントがあるのでご紹介した内容を参考にフレンチトーストを美味しく味わってくださいね。