【執筆者:編集部 宇野山萌】
黒にんにくは色が真っ黒で傷んでいるかどうかが分かりにくい食品ですが、保存期間や保管状態の影響で腐ることがあります。
腐っていなくても臭いや見た目・味が変化するので判断が難しいですが、腐るとどうなるかを知っていれば食べられるかどうかを見分けられますね。
また賞味期限の目安や正しい保存方法も、黒にんにくが食べられるかどうかの判断材料になるはずです。
そこで黒にんにくの次のことを調べました!
黒にんにくのこと
- 腐ってる黒にんにくの見分け方
- ぶよぶよや柔らかすぎる原因と食べられるかどうか
- 賞味期限はどれくらいなのか
- 正しい保存の仕方
「栄養満点な黒にんにくに興味があるけど日持ちや扱い方がわからない…」と悩んでいる人も、この記事の情報を知れば、長持ちさせて最後まで食べられるようになりますよ♪
目次
黒にんにくは腐るとどうなる?食べられるかの見分け方
黒にんにくの臭いが強く、ドロドロと溶けたようになると腐って食べられないと考えられますが、作り方の影響で色や触感が変化することもあります。
食べられない | 食べられる | |
---|---|---|
見た目 変色 |
カビ(全体に) | ・茶色 ・べちゃべちゃ |
臭い | 異様な臭い (腐敗臭・カビ臭) |
ー |
味 食感 触感 |
・ピリピリする ・ドロドロ |
・少し柔らかい ・酸味を感じる ・固い ・苦い |
市販品でも異変は起こりますが、手作りした場合は特に違和感を感じる状態になりやすいです。
食べられるかどうか悩まないために、それぞれの原因を確認しましょう。
腐って食べられない黒にんにくとは?良い状態と比較検証
黒にんにくの臭いが強い・食べると刺激やからさを感じる、溶けたようにぐちゃぐちゃになっている場合は腐っていると考えましょう。
- 臭いがほとんどない
- 甘酸っぱい味と香り
- 胃への刺激が少ない
- ドライフルーツのような柔らかい食感
この状態から外れている場合は少し怪しいと考えた方がいいでしょう。
抗酸化作用があるポリフェノール・S-アリルシステインや、滋養強壮効果を期待できるアリシンなどの成分が生の状態より豊富に含まれると、健康への効果が期待されています。
また湿気が多い環境で保管しているとカビが生えやすいですが、皮にうっすらと発生している場合は、味噌や醤油の表面に現れる酵母の一種と同じだと考えられます。
その場合は食べても体に影響はありませんが、黒にんにくのカビが何かを見分けるのは難しく、有害な物質が発生している可能性を完全には否定できません。
黒にんにくを手作りした場合、見た目や質感が変化して不安になることがあります。
手作り黒にんにくが変!?ぶよぶよ・水っぽい原因とは
手作りの黒にんにくは、作り方によって臭いや触感が変わる場合があります。
状態 | 原因 |
---|---|
茶色(黒くない) | にんにくの水分量が多すぎた |
ぶよぶよしている | |
酸っぱい | 熟成期間が長い |
固い | 加熱温度が高すぎた |
苦い |
真っ黒なはずの黒にんにくが茶色っぽかったり、ふにゃふにゃ・ぶよぶよと異常に柔らかい場合は、元のにんにくの水分が多いためだと考えられます。
しっかり乾燥させてから作りましょう。
こちらの記事では生のにんにくが腐るとどうなるかや変色について解説しているので、黒にんにく作りの前にチェックすると参考になるはずですよ。
詳しくはこの記事をチェック!
市販品にしろ手作りにしろ、保存の仕方は日持ちや鮮度に大きく影響します。
日持ちの目安と正しい保存方法はどのようなものでしょうか?
黒にんにくの賞味期限目安と正しい保存方法
黒にんにくは比較的日持ちが長い食品ですが、手作りの場合は市販品より短くなると考えられるので取り扱いには注意が必要です。
市販品 | 手作り | |
---|---|---|
常温 | 約6ヶ月 (未開封・冬場) |
約1~2ヶ月 |
冷蔵 | 約6ヶ月 | |
冷凍 | 約1年 |
日持ちが長いからといって、その期間中絶対腐らないわけではありません。
本来品質を保てるはずの期間を無駄にしないために、どのように保存すればいいのかも知っておきましょう。
黒にんにくの日持ち目安|賞味期限切れでも食べられる?
市販の黒にんにくの賞味期限は商品によって異なりますが、おおむね6ヶ月程度のものが多いようです。
▼田子ファーム 黒にんにく (賞味期限:製造日から6ヶ月)
▼黒にんにく ためのぶの黒 (賞味期限:製造日から6ヶ月)
賞味期限は「未開封で正しく保存した場合に美味しさが保たれる期間」で、期限を少し過ぎたものを食べたからといって、すぐに食中毒を起こすという意味ではありません。(※3)
また、あくまで「未開封」で保存した場合の期限なので、開封後に長く保存したい場合などは保存の仕方に工夫が必要です。
黒にんにくを長持ちさせられる保存方法とは
黒にんにくは直射日光を避けた涼しい場所であれば常温保存できますが、夏場や長持ちさせたい場合には冷蔵庫保存する方がいいでしょう。
さらに冷凍保存も可能で、より長持ちさせられるのでおすすめです♪
保存場所 | 保存方法・コツ |
---|---|
常温 | ・直射日光を避けた 涼しい冷暗所 ・新聞紙などに包む |
冷蔵庫 | ・新聞やペーパーに包む ・保存容器の蓋を少し開ける |
冷凍庫 | ・1片ずつバラバラにする ・密閉袋や容器に入れる |
黒にんにくを保存する際は、高温多湿を避けることが重要です。
常温や冷蔵庫保存で密閉すると湿気がこもってしまうので、吸湿性のある紙類に包んだり、保存容器の蓋をずらして風通しを良くしたりしましょう。
結論|臭いや酸味が強い黒にんにくは要注意!保存時は湿気を避けて!
- 本来黒にんにくは臭いや酸味が少なく柔らかい
- 腐敗臭・ドロドロ・カビがあるものは腐ってる
- 作り方によって色・食感・臭いが悪くなることがある
- 市販の黒にんにくの賞味期限はおおよそ6ヶ月
- 湿気を除いて保存する
黒にんにくにカビがたくさん生えたり溶けるほど柔らかくなったりしていたら、腐ってると考えて処分してください。
手作りした黒にんにくが茶色っぽい・酸味が強い・苦い場合は、元のにんにくに水分が残っているか、熟成温度・時間によるものだと考えられます。
常温でも保存できますが、湿気を避けることに注意し、長く保存したいなら冷凍がおすすめですよ!
上手に保存して長持ちさせてくださいね♪