大学入学後、早速レポートの提出を命じられたものの書き方がわからない!
「字体はどれを使うの?」から始まり、「Wordって何?使ったことないし!」「何か設定変えなきゃいけないの?」
と、内容の前に気になることがたくさんあって書き始められない…。
こんな疑問があっても授業では何も説明されないですし、自力で解決しなくてはなりませんよね。
今回は、この疑問を解決するために、以下の内容を詳しく調査してお伝えしようと思います。
- 大学生向けのレポートの書き方
- 社会人が社内外に提出するレポート類の書き方
- 書体(フォント)以外で気をつけるべき点
- 就活生が履歴書やエントリーシートで選ぶべき書体
以上のように、レポートを書く前に知っておくべき”書き方の基本”の部分もあわせて、丁寧に解説していきます!
レポートの作成にお困りの学生さんや、仕事で使う書類の作成に悩む新社会人さんは、ここでさらっと基本を押さえておきましょう。
もちろん私も、大学ではプレゼンやレポートを作成しましたし、事務職として勤務していた私自身の経験も踏まえての内容にしました。
実際にどうだったのかという経験が、あなたのお役に立てば幸いです。
目次
レポートの書体はどれを使うべき?
パソコンでレポートを作成するにあたり、レポートの字体(書体)をどれにすべきか…?
その答えは、基本的には提出先から指定を受けている場合は、それを優先させましょう。
「こういう状態で統一してくださいね」という指示には従うべし!
中にはフォントの種類だけでなく、字数やページ数、行間の幅、余白の大きさに至るまで、細か~く指定されている場合もありますしね。
ただし指定がなければ、常識の範囲内で設定しておきましょう。
今回は、その”常識の範囲内”が分からない学生・社会人・求職者の人向けの記事なんですが、ケース別で順番に紹介していきますね。
大学レポートの場合、書体はどれがおすすめ?
大学のレポートは、提出先の学部や教授ごとに、指定されているレポート形式に従うのが基本です。
フォントは、こちらを選びましょう。
- 本文が日本語の場合:MSP明朝かMS明朝
- 本文が英語の場合:TimesやArial
基本の文字サイズは10.5pt、タイトル・見出しは本文より多少サイズを大きくし、MSゴシックを使うのが標準的です。
文書が美しく見えるのはMSP明朝!
MS明朝でも一行の文字数は揃いますが、より読む側に見やすいのはMSP明朝です。
数字の表などは、等幅フォントが見やすいですよ!
また、例えば自然科学の分野なら「生物の学名はイタリック体で記す」のように、その分野特有の決まり事がある場合もあります。
そういう場合は、テキストや参考文献などの書体に注目したり、範例が載っている本を探したりするのも一つの手段ですよ。
ちなみに用紙の設定は、特に指定の記載がなければ次が標準の設定です。
レポートを社内外に提出!社会人がよく使う書体はコレ!
社会人の方がレポートを提出する場合。
やはり、ここでも同じ前置きになりますが、社内外において規定や通例があるのであれば、それに従うこと!
特に規定がなく、見栄えに対するこだわりもないのであれば、Wordの基本設定でかまいません。
Word2013以降だと、見出しのフォントは”游ゴシック Light”、本文のフォントは”游明朝”がデフォルトになっていますね。
ちなみに公文書では、MS明朝でサイズは10.5ptが標準的です。
社内文書というのは、どこの会社でも大抵は標準形式が決まっています。
こういうものは誰が作成しても、また使うソフトのデフォルト設定が変化しても、同じ形式で作り続けたいものですからね。
なので、その社内文書を管理してる部署に確認したり、保管されている前年度までの文書から、同じ内容のものを探したりするとよいでしょう。
ここまでで、レポートに適した書体を確認してきました。
ですが、レポートで重要なことは書体だけではありません!
次章では、レポートを作成する際のポイントを紹介します。
書体だけじゃない!レポートで大切なのは一貫性と読み易さ
レポートを作成する際に、どんな字体を使えばよいかわかったら、読みやすくするためのポイントを押さえておきましょう。
フォント以外にも、文字サイズや語尾などをパターン化するなど、一貫性も重要です。
1.フォントや文字サイズをパターン化する
レポートを書く場合は、単語や文章、見出しを強調したいからと、マンガのように装飾の激しい書体を使うのはやめましょう。
また章立ての場合でも、途中でフォントや文字サイズを変えたりはしません。
「タイトルの書体と大きさはこれ、見出しならこれ、本文はこれ」というように基本の設定を決め、それに従って書いていくと全体の統一感が出ますよ。
例えば、本文をMSP明朝で書いている時に、見出しをどうするかですが…。
最初に「見出しの時はMSゴシックで12ptを使おう」と決めておくと、見出しごとに設定が変わってしまうこともありません。
また、漢字やかな(カナ)文字は全角、数字・アルファベットは半角で統一します。
こういう基本のルールを守ってレポートを書けば、体裁が整って全体的にスッキリと見やすい文章になります。
2.語尾もしっかり統一する
文章の語尾に「~です。」「~ます。」と「~だ。」「~である。」を、混ぜて使わないという点にも注意しましょう。
レポートに丁寧な言葉遣いは必要なく、むしろ余計な文字数を削って内容を濃くしたほうがよいです。
そのため、基本的には「~だ。」「~である。」の断定口調を使います。
ただし、この断定の口調を使い慣れていないと、つい途中で「~となっていますが」など、丁寧な表現を混ぜてしまいがちに。
私もうっかり混ぜて使ってしまうことが多かったので、必ず語尾に注目した見直しを1回はするように心がけていましたよ。
3.書き終わった文章を読みやすく整理していく
ページ数が複数の場合は、各ページの下にページ番号を入れるように設定することを習慣づけておきましょう。
万が一順番がわからなくなっても、読み返すことなく揃えられますしね。
また、文章量の多い長いレポートは、内容のまとまりごとに章にして区切っていきます。
章立てで細かく分かれている場合は、本文の前に目次を入れておけば見やすいですね。
ほかにも、次のような基本の部分を見直ししておくとよいでしょう。
- 句読点が適切な場所にあるか?(多すぎて読みにくくないか?)
- 段落の始めは一文字分の空白を開けているか?
- 段落と段落の合間に空白の行を入れていないか?
レポートの場合は、回りくどくても体言止めを使わずに、主語も省略しないで書くのが基本です。
「話し言葉やくだけた表現になっていないか」に気をつけて読み直してみると、意外に直す箇所が見つかったりしますよ。
印刷の際の余白も、基本的にはデフォルトの設定でOKです。
また、余白は減らさないほうが無難です。
左右の余白を20mmくらい設けておき、綴じた時に文章が”綴じ部分”に食い込まずに見られるように配慮する必要があるためです。
ここまでで見てきたように、レポートを作成する際はフォントだけでなく、細かな部分にも気を付けて作成してくださいね。
では最後に、就活や転職時に関する書類にふさわしい書体を紹介したいと思います。
就活生の自己紹介、転職者の職務経歴書にふさわしい書体とは?
就活での自己紹介や、転職の際の職務経歴書を書く際にも、どの書体にすべきか悩むかもしれませんね。
基本的に、履歴書は手書きで書くことをオススメします。
手書きの履歴書は、読み手を意識して丁寧に書くほど熱意ある文書という印象になります。
対して、エクセルで作った履歴書は、簡単に量産できるラクした文書(=手抜き)という印象になってしまいがち。
また、面接官は筆跡から性格も読み取ろうとしています。
ですから、この会社のためだけに書いた履歴書というイメージになるように、手書きで頑張りましょう。
ただし、次のような場合は、パソコン入力の履歴書が推奨されることもあります。
- 会社のほうからワードやエクセルでの作成をしている場合
- IT系の企業でパソコン技能を活用している人物が望まれる場合 など
加えて「履歴書が手書きではなかったから」という理由で、選考に落ちるということはほとんどありません。
別紙で自己紹介文や職務経歴書を添える場合は、Wordなどパソコン入力を使用することもあるので、志望する会社に合わせて使い分けていけばいいでしょう。
特に書き方に指定がない場合でも、フォントは奇をてらうものではなく、「企業に自分を売り込むビジネス文書」と考えて定番を設定しておきましょう。
オススメの書体は次の通りです。
- タイトル(氏名・学歴・志望動機といった項目名):ゴシック
- 本文:游明朝などの明朝体
まとめ
最後に、今回の内容をもう一度おさらいしましょう。
大学のレポートの場合
- 本文が日本語ならMSP明朝かMS明朝、英語ならTimesやArial
- 見出しにはMSゴシックを使うのが標準的
- 文字サイズは10.5ptでタイトル・見出しは本文より大きく
社会人のビジネス用レポートの場合
- 社外に出すレポートは、基本的にはワードのデフォルトでOK
- 習慣的に作成する社内文書の場合は通例に従う
フォント以外に気をつけるべきポイント
- フォント、文字サイズをパターン化する
- 語尾もしっかり統一する
- 書き終わった文章を、読みやすく整理していく
就活で作る文書
- 履歴書は特に指定がなければ手書きがオススメ
- タイトルや項目名はゴシック、本文は游明朝などの明朝体で
基本的に、誰かに提出する文書というのは、多種多様な様式を混ぜるべきではありません。
書体やサイズが統一され、スッキリと見やすいほうが、読み手の負担にならないからです。
特に、学生が提出するレポートや論文というのは、内容で勝負すべきもの。
読みやすく整理された様式であれば、文字の装飾は必要ありません。
文章のみで相手に理解してもらえるように、自分の文章力を鍛えておきたいですね。
また、図やグラフを取り入れる場合、複数のフォントを使用していると、図やグラフと混ざり余計に散らかった印象になってしまいます。
レポートはせっかく頑張って用意した内容を、より深く理解してもらうための文章です。
あなたの文章の内容が引き立つように、書体は品よくまとめましょう!